【衝撃】出産した女性の遺伝子は“11年老けている”ことが判明! 喫煙や肥満よりも老化が進行する(最新研究)
2018.08.02
女性にとって出産は人生の一大イベントになるが、最近の研究では出産は女性を11歳老けさせるというショッキングなレポートが報告されている。
■出産した女性はテロメアが短くなりプラス11歳老化
出産の体験は女性の心と身体に大きな変化をもたらすものであろう。まったく変わらないように見える人もいるが、それでも出産はこれまで考えられてきた以上に女性の心身に多大な影響を及ぼすことが最近の研究で指摘されている。
米ジョージ・メイソン大学の研究チームがアメリカ国内の妊娠可能な女性2000人のDNAを分析したところ、出産経験のある女性は遺伝子レベルで老化が進んでいることが突き止められた。
「この衝撃の結果に私たちはとても驚いています。11歳分も細胞の老化が進んだのと同等のことなのです」と研究チームのアンナ・ポラック氏は科学系メディア「New Scientist」に話している。
研究チームは米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey、 NHANES)の1999~2002年のデータから妊娠可能な女性の遺伝子マーカーであるテロメアの長さを計測した。
テロメアは染色体の末端部にある保護キャップの役目をもつ構造体で、一般にテロメアが長いと残された寿命が長いと考えられている。そして短いほど余命が短いばかりでなく心臓疾患、がん、認知機能低下のリスクが高まるという。
研究チームが女性たちのテロメアの長さを調べたところ、出産を経験した女性は、未経験の女性よりも平均で4.2%、テロメアが短くなっていた。これは116塩基対が減少したことになり、プラス11歳の老化が進んだことに等しいという。
喫煙がもたらす老化がプラス4.6歳、肥満がもたらす老化がプラス8.8歳と考えられているが、出産はなんとこれらよりも老化を早める要因ということになる。出産後も変わらない美貌を維持している女性も少なくないが、遺伝子レベルでは大きな変化が起きていたことになるのだ。
■正反対の研究結果も
もっと言えば複数回の出産でテロメアはさらに短くなるということだ。つまり、子どもを産めば産むほど遺伝子レベルの老化がより進むのである。特に5人以上出産した女性は出産経験が無い女性はもちろん、4人まで産んだ女性よりもさらにテロメアが短いということである。
しかしながら今回の研究は、データ解析による比較で浮き彫りになった傾向であり、出産と老化に因果関係があるとは結論づけられないということだ。
2016年に発表されたグアテマラのマヤ人であるカクチケル族のコミュニティの13年にわたるカナダ・サイモンフレーザー大学の研究では、生存率の高い子どもたちがより長いテロメアを持っていることが判明している。こうした子どもたちを出産した女性はテロメアが長く細胞の老化から守られているとされ、さらには産んだ子どもの数が多い女性ほどテロメアが長くなることもわかったという。すなわち、今回の研究結果とはまったく逆のことが示唆されている。
また他の研究では、テロメア塩基対減少の程度を、あまり細胞老化が進行していない細胞で定量化しており、研究者らは出産がプラス4.5年の老化にしか関連していないと報告している。また、直接この種の研究に関与していない研究者によれば、出産に伴う老化はプラス3歳程度であるという。
さらにテロメアが短くなるのは出産体験の影響ではなく、その後の子育てのストレスが原因であるという指摘もあるようだ。しかしながら、いずれにしてもこの分野の研究がまだまだ少なく、確かなことは言えないようである。
「我々は“子どもを持つな”と言っているわけではありません」とポラック氏は語る。そして今後も、粘り強くこの分野の研究を続けていくことが重要であると主張している。ともあれ“一大事業”である女性の出産と子育てをいかにサポートできるかが、男性陣においても社会においても今まで以上に求められているということだろうか。
(文=仲田しんじ)
参考:「Science Alert」、ほか
参照元 : TOCANA
2018.08.02
女性にとって出産は人生の一大イベントになるが、最近の研究では出産は女性を11歳老けさせるというショッキングなレポートが報告されている。
■出産した女性はテロメアが短くなりプラス11歳老化
出産の体験は女性の心と身体に大きな変化をもたらすものであろう。まったく変わらないように見える人もいるが、それでも出産はこれまで考えられてきた以上に女性の心身に多大な影響を及ぼすことが最近の研究で指摘されている。
米ジョージ・メイソン大学の研究チームがアメリカ国内の妊娠可能な女性2000人のDNAを分析したところ、出産経験のある女性は遺伝子レベルで老化が進んでいることが突き止められた。
「この衝撃の結果に私たちはとても驚いています。11歳分も細胞の老化が進んだのと同等のことなのです」と研究チームのアンナ・ポラック氏は科学系メディア「New Scientist」に話している。
研究チームは米国国民健康栄養調査(National Health and Nutrition Examination Survey、 NHANES)の1999~2002年のデータから妊娠可能な女性の遺伝子マーカーであるテロメアの長さを計測した。
テロメアは染色体の末端部にある保護キャップの役目をもつ構造体で、一般にテロメアが長いと残された寿命が長いと考えられている。そして短いほど余命が短いばかりでなく心臓疾患、がん、認知機能低下のリスクが高まるという。
研究チームが女性たちのテロメアの長さを調べたところ、出産を経験した女性は、未経験の女性よりも平均で4.2%、テロメアが短くなっていた。これは116塩基対が減少したことになり、プラス11歳の老化が進んだことに等しいという。
喫煙がもたらす老化がプラス4.6歳、肥満がもたらす老化がプラス8.8歳と考えられているが、出産はなんとこれらよりも老化を早める要因ということになる。出産後も変わらない美貌を維持している女性も少なくないが、遺伝子レベルでは大きな変化が起きていたことになるのだ。
■正反対の研究結果も
もっと言えば複数回の出産でテロメアはさらに短くなるということだ。つまり、子どもを産めば産むほど遺伝子レベルの老化がより進むのである。特に5人以上出産した女性は出産経験が無い女性はもちろん、4人まで産んだ女性よりもさらにテロメアが短いということである。
しかしながら今回の研究は、データ解析による比較で浮き彫りになった傾向であり、出産と老化に因果関係があるとは結論づけられないということだ。
2016年に発表されたグアテマラのマヤ人であるカクチケル族のコミュニティの13年にわたるカナダ・サイモンフレーザー大学の研究では、生存率の高い子どもたちがより長いテロメアを持っていることが判明している。こうした子どもたちを出産した女性はテロメアが長く細胞の老化から守られているとされ、さらには産んだ子どもの数が多い女性ほどテロメアが長くなることもわかったという。すなわち、今回の研究結果とはまったく逆のことが示唆されている。
また他の研究では、テロメア塩基対減少の程度を、あまり細胞老化が進行していない細胞で定量化しており、研究者らは出産がプラス4.5年の老化にしか関連していないと報告している。また、直接この種の研究に関与していない研究者によれば、出産に伴う老化はプラス3歳程度であるという。
さらにテロメアが短くなるのは出産体験の影響ではなく、その後の子育てのストレスが原因であるという指摘もあるようだ。しかしながら、いずれにしてもこの分野の研究がまだまだ少なく、確かなことは言えないようである。
「我々は“子どもを持つな”と言っているわけではありません」とポラック氏は語る。そして今後も、粘り強くこの分野の研究を続けていくことが重要であると主張している。ともあれ“一大事業”である女性の出産と子育てをいかにサポートできるかが、男性陣においても社会においても今まで以上に求められているということだろうか。
(文=仲田しんじ)
参考:「Science Alert」、ほか
参照元 : TOCANA
でしょうね。私が子どもいらない理由のひとつやな。子どもより来年行ったり、アニメや漫画にゲームしてたほうが楽しいし生き生きする。— ミント (@mintotyan00) 2018年8月13日
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