2018年9月23日日曜日

米国で日本人が開発した“光線”を使って、がん細胞をピンポイントで攻撃する「光免疫療法」 異例のスピードで実用化か?

がん細胞だけを数分で破壊!「光免疫療法」異例のスピードで実用化も

2018年9月21日 金曜 午後6:00



アメリカ大統領も誇った治療法は、日本人が開発!

樹木希林さんや、山本“KID”徳郁さん、さくらももこさん…今年も多くの方が、がんで亡くなられました。


全身がんで亡くなった樹木希林さん

国民の2人に1人が罹患する病、がん。しかし、着実に進んでいる革新的な治療法の研究があります。

“光線”を使って、がん細胞をピンポイントで確実に攻撃する「光免疫療法」です。

オバマ前大統領が、2012年の一般教書演説で「がん細胞だけを殺す新しい治療法が実現しそうだ」と世界に誇ったように、これまではアメリカで研究が進められてきました。そして遂に、国内での治験が、国立がん研究センター東病院で始まりました。実は、世界が注目する、その研究を主導しているのは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の日本人研究者、小林久隆主任研究員なのです。

15人のうち、14人のがん縮小 7人は消失!



2015年に始まったアメリカでの治験では、目覚ましい結果が出ています。

学会等で報告された結果では、1回だけ「光免疫療法」で治療した8人のうち、7人のがんが縮小し、そのうち3人はがんが消えました。

最大4回の治療を受けた7人では、全員のがんが縮小し、4人のがんが消えました。

つまり15人の患者のうち14人のがんが縮小し、そのうち7人のがんが消えたことになります。

アメリカでは、既に第2相までの治験が終わっています。

さらに、日本を含む早期承認制度に即した国際共通第3相試験も準備が進んでいます。

がんの『3大治療』と呼ばれる、手術・放射線・抗がん剤は、いずれも患者さんに副作用や大きな負担を強います。

しかし、「光免疫療法」は、これまでの治療法と大きな違いがあります。

私は昨年、ワシントンで小林氏に詳しくお話を伺ってきました。

「放射線でも化学療法でも、これ以上は人間の体が耐えられないという限界があります。しかし、光免疫療法には抗体の投与量限界も、照射量の限界もありません。がんが再発しても、何度でも治り切るまで出来る治療なのです」(小林氏)

がん細胞だけが風船のように破裂する!

「光免疫療法」では、「近赤外線」という光を使ってがん細胞を破壊します。

「近赤外線」とは、TVのリモコンや赤外線通信などに用いられている無害な光線です。

もう1つのポイントが、がん細胞だけに特異的に結合する抗体です。

その抗体に、IR700という色素(これを発見するまでが大変だったそうです)を一体化します。



具体的な治療法ですが、まずIR700と一体となった抗体を、静脈注射で体内に入れます。

1~2日すると、当然ながら、抗体は多くのがん細胞と結合します。

続いて、結合した抗体に「近赤外線」の光を照射します。

抗体と一体化したIR700は、「近赤外線」を受けると化学反応を起こすのです。

「IR700の化学反応で、がん細胞の細胞膜が壊れて膨らんでくる。膨らみ過ぎると破れて、がん細胞が破壊されます。」(小林氏)

化学反応で変化したIR700は、がん細胞の膜にあるたんぱく質を変性させ、細胞膜の機能を失わせます。すると1~2分という極めて短時間で、がん細胞は膨張~破壊されるのです。

それは、膨らみ過ぎた風船が破裂する様子に似ています。

皮膚がんのような身体の表面に近いものだけでなく、体の奥の方にがんがある場合も、注射針を通して細い光ファイバーを患部に挿し込めば、近赤外線を照射出来ます。

「光ファイバーを使うことで、食道がん、肺がん、子宮がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、腎臓がんなど、がんの8~9割はこの治療法でカバー出来ると考えています」(小林氏)

転移したがんには、治療法をアレンジして適用

がん患者さんの大きな不安は、がんが転移すること。

転移したがんの場合、現状では治療法が限定され、さらに困難を伴います。

がんは、なぜ増殖し、転移していくのでしょうか。

本来、もともと持っている免疫細胞が機能していれば、がん細胞は免疫細胞が攻撃することで排除されます。

しかし実際は、免疫細胞の働きを阻害する「制御性T細胞」という細胞を、がん細胞が周囲に集めて、免疫細胞を眠らせるのです。

免疫細胞からの攻撃がなくなるので、がん細胞はどんどん増殖していくのです。



「光免疫療法」では、がんが転移している場合は、IR700を付けた抗体を「制御性T細胞」に結合させるのが有効だとわかりました。

つまり、今度は「近赤外線」で、免疫細胞の邪魔をしている「制御性T細胞」を破壊するのです。

すると、免疫細胞は“邪魔者”がいなくなるので「眠り」から覚め、数十分のうちに活性化、がん細胞を攻撃・破壊します。

活性化した免疫細胞は、さらに血流に乗って全身を巡り、わずか数時間のうちに転移がんをも攻撃し始めるのです。

「がんが出来た局所の免疫を上げてあげれば、ステージ4という段階でも、転移したがんでも治療が望めます。末期がんでも、可能性としては十分あります」(小林氏)

入院も不要で、費用は大きく低減

しかも、この治療のために入院する必要はないということです。
治療としては、初日に抗体を注射、翌日に近赤外線を照射する、それで全てだからです。
また現在のところ、臨床治験上では特に副作用というのは見られていません。
「正常細胞は傷つけないで、がん細胞だけを破壊するからでしょう」(小林氏)

最近の新たながん治療は、治療費の高騰が問題になっています。

「光免疫療法」はどうでしょうか。

一番費用がかかるのは、IR700を付けた抗体ですが、通常の抗体治療の数十分の1程度の量しか使わないので、それほどの高額にはならない見込みです。
また、近赤外光を照射するレーザー装置は、放射線治療装置のように高価ではありません。

しかも、入院も必要ないのです。
従来のがん治療法に比して、費用をかなり低減させられることが期待できます。
「光免疫療法」が普及すれば、医療費の増加に悩む国の財政にとっても、大きなメリットになるでしょう。

三木谷氏のサポート受け、異例のスピードで実用化目指す
基礎的な動物実験の論文発表(2011年)からわずか4年後という、異例の速さで治験が進み、今年3月からは日本での治験も始まりました。
このスピーディーな展開には、楽天会長の三木谷氏のサポートが大きく寄与しています。
アメリカ国立衛生研究所が治験を委託したベンチャー企業は、三木谷氏が取締役会長を務めています。
自身の父親もがんで亡くした三木谷氏は、「光免疫療法」の普及に大きな意欲を持ち、早期承認制度の適応を受けて、できる限り早期の承認を目指しているということです。
国際共通治験を行うことで、日本での実用化も、アメリカにほぼ遅れることなく進むことと思われます。
一日も早く、多くのがん患者さんを救ってくれることを願います。

千春皮フ科クリニック 院長
渡邊千春(医学博士)

参照元 : fnn prime



光免疫療法 治験についてのお知らせ - 国立がん研究センター







2018年9月15日土曜日

お酒は1日1杯程度なら健康に良いという説はウソ? 少量でも女性は乳がんや結核、男性は口腔がんのリスクが高まる

「お酒は少量なら健康に良い」はウソだった?

2018/9/1(土) 9:00配信



「お酒は1日1杯程度なら健康に良い」という説と、「お酒は少しであっても体に悪いから控えるべき」という説の両方を耳にして、いったいどちらを信じればいいのかと悩んでいる人も多いのではないだろうか。

最新の膨大な研究論文をもとに、科学的根拠に裏付けされた「食の常識」を伝える『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、お酒は少量であっても体に悪いのか、科学的根拠をもとに解説してもらう。

■『ランセット』誌に掲載されたお酒の論文の衝撃

2018年8月23日に世界的権威のある医学雑誌『ランセット』誌に掲載された1本の論文が世界に衝撃を与えた。それまでは少量であれば健康に良いが過量になると悪影響があると考えられていたアルコールが、たとえ少量でも健康に悪いという報告であったからである。

アメリカのガイドラインでは、アルコールは女性なら1日1杯、男性なら1日2杯以下におさえることが推奨されている。

イギリスでは、性別にかかわらずアルコールは(ワイン換算で)1日2杯までに抑えるべきだとされている。

今回の研究を受けて、アルコールに関する常識は変わるのだろうか? 

なぜこのように結論が一貫していないように見えるかというと、アルコールは少量であれば動脈硬化によって起こる病気(脳梗塞や心筋梗塞)のリスクを下げるものの、がんに関しては少量でもリスクを高めるからである。

そもそもアルコールが少量ならば健康に良いのではないかという話は、フランス人の食生活から来ている。

脂肪の摂取や喫煙は動脈硬化を起こして脳梗塞や心筋梗塞を起こすことは昔から知られていた。ところが、フランスではバターなどの健康に悪い脂肪をたくさん摂取し、喫煙率も高いにもかかわらず、近隣諸国よりも心筋梗塞の死亡者が少ないことが知られており、「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれていた。フランス人はワインの摂取量が多いため、これが健康に良い働きをしているためこのような現象が見られると考えられるようになってきた。

その後、複数の研究でアルコールは少量であれば動脈硬化を原因とした病気によって死亡する確率を減らす可能性があると報告されており、これが「アルコールは少量であれば健康に良い」と言われるようになったゆえんである。

■少量のアルコールでもがんのリスクを上げる可能性

2018年4月に同じく『ランセット』誌に掲載された他の論文では、83個の研究を統合して解析したところ、アルコール換算で週100グラムまでであれば脳梗塞や心筋梗塞による死亡のリスクは上がらないと報告されている。

注意が必要なのは、アルコールで脳梗塞や心筋梗塞のリスクが下がっている(因果関係)のか、アルコールを飲んでいる人が脳梗塞や心筋梗塞のリスクが低いだけなのか(相関関係)なのかはわかっていないということである。

遺伝的要因によってアルコールが飲める人と飲めない人がいるし、アルコールを飲むと具合が悪くなる人はもちろん飲酒量が少ない。もしアルコール耐性の遺伝子を持っている人ほど脳梗塞や心筋梗塞のリスクが低いのであれば、アルコールを少量飲んでいる人ほどリスクが低くなるように見えてしまうことはありえることは過去の研究から指摘されている。

その一方で、アルコールはたとえ少量でもがん(特に乳がん)のリスクを上げる可能性は以前より報告されていた。

要は少量のアルコールが健康に良いかどうかは、動脈硬化への影響とがんへの影響の「つな引き」で決まるということである。今回の研究はこの2つを組み合わせると健康への影響がどうなるのかを分析したものだ。

今回『ランセット』誌に掲載された論文は、世界195カ国で実施された592の研究を統合した、それこそ大規模研究である。心筋梗塞や乳がんを含む23個の健康指標へのアルコールの影響を総合的に評価したものであった。

この論文に掲載された図では、1日1杯ではほとんどリスクが上昇しておらず、1日1杯以上になると飲酒量が増えるに従い、病気になるリスクが上昇しているように見える。

ちなみにここでの1杯とは、純アルコール換算で10gのことを指す。10gの純アルコールはグラス1杯のワインやビールに相当する。

■最後は自分自身のリスク要因で決める

論文によると、健康リスクを最小化する飲酒量に関して、最も信頼できる値は1日0杯であり、95%の確率で0~0.8杯/日の間に収まるという結果であった。この結果を受けて「最も健康に良い飲酒量はゼロである」と主張している人も多いが、筆者は個人的には「1日1杯までであればリスクは上昇しない」と解釈してもいいのではないかと思っている。

病気ごとで見てみると、心筋梗塞に関しては、少量の飲酒をしている人ほどリスクが低く(男性では0.83杯/日、女性では0.92杯/日の飲酒している人で最もリスクが低かった)、ある程度以上になるとリスクが高くなるのがわかる。一方で、女性のデータを見ると乳がんや結核は、少量からリスクが上昇しているのがわかる。男性のデータもほぼ同じパターンであった(男性の場合は乳がんの代わりに口腔がんのリスク上昇が認められた)。

つまり、1日1杯程度の少量のアルコールの場合、心筋梗塞や糖尿病のリスクが低いことと、乳がんや結核(そしてアルコールに関連した交通事故や外傷)のリスクが高いことが打ち消しあって、病気のリスクは変わらないという結果になっていると考えられる。

この結果を見て、私たちはどのように生活習慣を変えればいいだろうか? 

第一に、好きでもないのに健康に良いからという理由でアルコールを少量飲んでいる人は止めたほうがいいだろう。健康へのメリットは思われているほどはっきりしたものではないし、がんやケガのリスクを高めてしまう可能性がある。

ではアルコールが好きで飲んでいる人(ほとんどの人はこちらだろう)はどうしたらいいだろうか。自分自身のリスクなどを総合的に判断して決めるべきだろう。近い親族にがんになってしまった人がいる遺伝的にがんのリスクの高い人は、アルコールの摂取量を最低限に抑えることをおすすめする。過去にアルコール関連で事故やケガをしてしまった人も控えた方がよいだろう(ランセットの論文で少量の飲酒でも病気のリスクが上がる原因は、がんだけでなく飲酒に伴う事故やケガも含まれていたため)。

もちろんアルコールを飲むことで人生が豊かになり、生活の質が上がるという人もいるだろう。人間は病気にならないためだけに生きているわけではないので、そのような人は適量、つまり1日1~2杯までに抑えてたしなむことがいいと筆者は考える。

津川 友介 :カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授

参照元 : 東洋経済オンライン




我々は全て潜在的な“連続殺人鬼”かもしれない?人間は「シリアルキラー遺伝子と爬虫類脳」を持っていることが判明

全人類が「シリアルキラー遺伝子と爬虫類脳」を持っていることが判明! 殺人・レイプ・死体愛好・食人は当たり前の欲求だった!

2018.08.14



我々は全て潜在的な“連続殺人鬼”かもしれない……。「人を殺したいと思ったことは一度たりともない」とお怒りの品行方正な読者もいるかもしれないが、宿命ともいうべきその理由を知った後でもあなたは「自分には人殺しの要素は微塵もない!」と言い切ることができるだろうか?



米紙「New York Post」(8月13日付)が、歴史家で作家のカナダ人ピーター・ブロンスキー氏の新書『Sons of Cain: A History of Serial Killers from the Stone Age to the Present』(カインの息子たち:石器時代から現代に至るシリアルキラーの歴史)を紹介している。タイトルにある「カイン」とは、旧約聖書『創世記』に登場するアダムとイブの息子の名だ。カインは弟アベルを愛す神に嫉妬し、弟を亡き者にした殺人鬼である。ブロンスキー氏は、我々人類は全て殺人鬼の子孫であると同書のタイトルで主張しているわけだ。

同書は、石器時代の人類の凶暴性から、レイプ・殺人・死体愛好・食人に関連付けられるオオカミ人間やヴァンパイア、そしてエド・ケンパーやジェフリー・ダーマーといった現代の殺人鬼を一つの線で結ぼうという野心的な試みだ。

ここでブロンスキー氏が依拠するのは、米・イエール大学の神経学者ポール・マクリーン博士が提唱した「三位一体脳」である。これは脳は左右に分かれているのみならず、垂直方向に古い層から爬虫類脳(reptilian brain)である“脳幹”、哺乳類脳である“大脳辺縁系”、人間に特有の“大脳新皮質”に分かれているという学説だ。

中でも最も原始的な爬虫類脳では「殺人衝動」や、「自己・種の保存行動」が引き起こされる。具体的には頭文字にFを持つ4つの行動、「Fleeing」(逃走)、「Fighting」(戦闘)、「Feeding」(食事)、「Fucking」(性交)がこれにあたる。

「石器時代の人類は食物が不足してくると、恐怖や怒りによって殺した相手と、食物奪取のために殺した相手、時には性交した相手を混同してしまっていました。困窮、戦闘、征服、飢饉の際に、我々の先祖は簡単に理性を失い、性的な攻撃性、食人、死体愛好といった本能の混ぜ合わせに陥っていたのです」(ブロンスキー氏)



こういった攻撃的な衝動を抑え込むように我々の脳は進化し、善悪という知的な概念を獲得していった。しかし、爬虫類脳は「定期的にインプット、アウトプットされ、爬虫類的本能を誘発している」という。そして、脳の3層構造に短絡が起こると、原始的な爬虫類脳が大脳辺縁系のコントロールを奪い、抑制できない殺人衝動が表面化する。

「人類は文明化されてまだそれほど経っていません。最初の文明が起こってから1万2千年~1万5千年経ちますが、人類の進化の歴史からみれば数ミリ秒に過ぎないのです。我々が連続殺人鬼でなくなったのはかなり最近の現象なのです。現代の病的なシリアルキラーの脳内では、人間からまだ排除されていない原始爬虫類脳がスパークしているのです」(同)

だが、爬虫類脳の影響を受けているのは特定の連続殺人鬼だけで、我々には関係ないのではないだろうか? ブロンスキー氏によると、そうではない。誰もが殺人鬼になる可能性があるそうだ。それというのも、殺人衝動はDNAに組み込まれており、いつその“バグ”が生じるか分からないからだという。



それもそうだろう。人間は長い間そのような連続殺人鬼状態を自然な状態として生きてきたのだ。3万年~4万年前、ホモサピエンスはネアンデルタール人との総力戦を戦うなど、“他者”に対する殺人衝動は何世代もかけて育まれてきた。

「本質的に我々はカインの息子なのです。かつてはカインだったのです」(同)

あなたはこの“宿命”を知ってなお、「人殺しなんて絶対しない」と言い切ることができるだろうか?

(編集部)

参考:「New York Post」、ほか

参照元 : TOCANA










重度の湿疹肌の女性が「CBD大麻オイル」を電子タバコで吸引したら、肌の異常はわずか2週間で改善

【閲覧注意】「CBD大麻オイル」をVAPEで吸引したら“重度の湿疹肌”が改善、海外で話題! 赤く腫れた顔がスッキリ=スコットランド

2018.08.29



※本記事は、海外で話題となった“個人的な体験談”を掲載しているものです。健康関連の質問や懸念がある場合は、かかりつけの医師とCBDについて相談することをお勧めします。

スコットランドのエルギンに住むシェリル・ハリバートンさん(27)は、娘のアレクシスちゃんを出産した後、何年間も皮膚の異常に苦しんでいた。症状が酷くなったシェリルさんは、仕事を休み、友人とも出かけられず、感染症にかかって夫に病院へ連れて行かれたこともある。そこで、父親から勧められたCBDオイル(カンナビジオール(CBD)を含む大麻油)を電子タバコ「VAPE(ベイプ)」で吸引し始めたところ、肌の異常はわずか2週間で改善された。英紙「The Daily Mail」によると、肌の痛々しい発疹は収まり、シェリルさんは日常生活に戻ることができたという。

子供の頃から肌の異常に悩んでいたシェリルさんは、娘のアレクシスちゃんを妊娠した4年前から、数日おきに顔や首に酷い湿疹が出るようになった。肌は赤くなり、痛みを伴い、ひび割れが生じた。当時の苦しみについて、シェリルさんは次のように振りかえる。

「私は自分の肌を引き裂きたいほどでした。23歳でアレクシスを妊娠したとき、症状が本格的に始まりました。症状は背中から始まって、ステロイドを使って一旦は治りました。しかし、すぐに顔と首に広がって、それ以来ずっと続きました。食べ物によって数日おきに悪化し、我慢できないかゆみに襲われました。症状を抑える軟膏もありませんでしたし、症状をさらに悪化させることすらありました。医者からも見放されて、私はもうどうすることもできないと思いました。症状が酷い日は、娘を保育園に連れて行くことも、仕事で家を出ることもできず、抗ヒスタミン剤と痒み止めの併用で眠くなります」

シェリルさんの症状は、妊娠中にホルモンバランスが崩れたことが引き金になった可能性がある。シェリルさんはステロイドや光線治療、血液検査など、数多くの治療や検査を受けたが、効果は無かった。化粧できず、食べ物で症状が悪化するのを恐れて、友達と夜に出かけることもできなくなっていた。アルコールを飲んでも肌が反応した。

そんなシェリルさんは、自分で症状を何とかするため、CBDオイルをVAPEで吸引し始めた。CBDオイルの主成分であるカンナビジオールは大麻草に含まれる成分の一種だが、精神作用や毒性もない安全な物質と考えられている。英国では合法とされ、使用は規制されていない。吸入をはじめてから、シェリルさんの肌は急速に良くなっていった。今では、肌の症状を悪化させていた食べ物を何とか食べられるほどになったのだ。

「今は娘と買い物をしていますし、仕事に復帰することさえできました。アレクシスはいつも私と一緒に家にいなければならなかったので、私が変わっていったことに気づきました。私は、長い間ずっと食べられなかったパンや他のものを食べたり、ワインを飲んだりできるようになりました。CBDオイルの効果が続いて、普通の生活を送れるようになるといいなと思っています」

そう話すシェリルさんは、苦しい人生の中に希望の光を見出している。使用者を廃人にする違法薬物として悪名高い大麻だが、同じ植物から抽出されるCBDはシェリルさんを救ったのだ。

近年日本でもCBDオイルが静かなブームとなっている。一方で、違法成分であるTHCが一部商品から検出されたというニュースも報じられた。CBDオイルが今後どのような展開を見せるのかが注目される。

(文=標葉実則)

■CBDオイルで重度の湿疹肌が治った女性

















参考:「The Daily Mail」、ほか

参照元 : TOCANA