2019年8月11日日曜日

”舌””の状態から観測できる貴方の健康状態

【永久保存版】舌でわかるアナタの健康状態、4つのポイントを紹介! 白っぽいとカンジダが… 健康改善法もアドバイス!

2019.08.05



人の舌には、各自の健康状態を反映した独特の特徴がみられる。これまでに漢方医、もしくは鍼灸師のお世話になったことがある人はご存じだと思うが、漢方では「舌を診る」。これにはれっきとした理由があるのだ。

漢方医は、舌は全身の縮図であり、その人の身体の過剰と不足が反映されると考える。舌の形、色、舌苔(舌に付着した汚れの層)、および質感は、消化器系の問題や身体の不均衡を示すのだ。

健康的な舌の色はピンクで、舌苔は薄く、口の大きさに比例する。それでは、あなたの舌は健康について何を語っているだろうか?

●舌の色

赤い舌:ほてりや体温変化などを招く、発熱やホルモンの不均衡を示している可能性がある。

紫色の舌:おそらく大きなケガや痛みから、循環器系が疲弊しているサインである。患部の炎症や感染症の可能性もあり。

白っぽい舌:欠乏またはエネルギー不足の兆候。免疫システムが長期にわたって弱くなる病後、もしくは貧血の人によく見られる。



●舌苔

厚い舌苔:より深刻な健康状態、そして腸が悪いことを反映している。

薄い舌苔:正常ではあるが、舌苔が非常に薄い、あるいはまったくなければ、それは体内の水分不足を意味する。また身体に非常に負担がかかっているサインの可能性もある。

黄色い舌苔:発熱や感染を示す。

灰色または黒い舌苔:健康状態が非常に悪いことを示している。

白く厚い舌苔:体内に冷えがあり、四肢への血行が悪いことを示す。そしてカンジダ菌、イースト感染症を意味することもある。

●舌の形

舌に歯の跡が付いている、もしくは舌の縁が腫れている場合、栄養の吸収が良くないことを示す。また、体内に血のよどみや毒素の蓄積があるかもしれない。

舌自体が非常に薄い場合は、脱水、または慢性的な体調不良の状態によって、身体の栄養分がひどく枯渇している可能性もある。

●舌の質感

舌上に粒状のできものがあれば、細菌やウイルスの感染、あるいは食物や薬に対するアレルギー反応の可能性がある。

口内炎は舌の裏側に現れることが多く、丸い赤い縁、また中心部分が黄色または白色になっていることで識別できる。

表面が硬く、舌から盛り上がった白または灰色の病変は白板症と呼ばれ、義歯やクラウン、詰め物、または喫煙の刺激によって引き起こされる粘膜障害の可能性がある。

HIVやヒトヘルペスウイルス4型に罹り、免疫系が弱くなっている人に起こる口腔毛状白板症は、通常舌の側面に発生し、毛羽だって見える白い病変として現れる。

舌に、日によって位置が変わる地図のような斑点を発見した場合、それは地図状舌と呼ばれる。害はないが、しみる等の不快な症状を持つ場合もある。

目立つ溝、しわがある舌は、溝状舌と呼ばれる。害はなく、治療の必要性もないが、舌を清潔に保つことが難しく不潔になりやすい。

舌の片側に痛みやしこりがある場合は舌癌の徴候である可能性があり、医者の診察を受ける必要がある。

灼熱感、強い痛み、感覚の喪失、または舌をうまく動かせない場合は、早急に医師の診察を受ける必要がある。



上記の図のように、舌は漢方の領域では内臓(腎臓、膀胱、腸、脾臓、肝臓、胆のう、肺、心臓)に呼応する。足裏のリフレクソロジーと同じように、舌の各部分は、それぞれの内臓器官に対応しているのだ。また、消化器系を映す鏡として、舌は腸内の毒性レベルを反映し、潜在的な食物過敏症または消化力の弱さ、栄養の吸収不良、そして、それら以外の他の臓器の健康度を指し示す。

●消化力と舌の外観を改善するための役立つヒント

発酵食品、そして人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)を含むプロバイオティクス飲料を摂り、体内バランスを取り戻す。

食事は腹八分目を心がけ、できるだけ自然の食品を丸ごと食べる。

暖かい物を食べて、消化器官を温める。

消化を良くするために、ハーブやスパイスを食事に加える。

食事の20分前に温かいショウガ茶を飲むと消化が促進される。

ミネラルの吸収を高めるために消化酵素を摂る。

忙しい日々を送っていると、たとえ歯は磨いても、舌をじっと見る余裕はなかなか無いかもしれない。この記事を機に、ぜひ舌の観察をしてみてはいかがだろうか。

参考:「Collective Evolution」、ほか

文=三橋ココ

参照元 : TOCANA


体調が丸わかり"危険な舌"の状態はこれだ 舌は「健康のバロメーター」

2017/05/20 13:00



「舌は、健康のバロメーターです。毎日、自分の舌を見てほしい」

そう話すのは、舌や口臭など口腔内の変化から不調を見抜き、“なぜか全身の病気まで治る”と評判の歯科医師・中城基雄先生。舌を見るだけで、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)という大病の予兆までわかるという。

「実は、口腔内は体調の変化が現れやすい場所。なかでも、舌は身体の不調が真っ先に出るんです。大病だけでなく、乾燥・むくみなどの体質まで、舌にハッキリと現れますよ。ですから、セルフメディケーションのひとつとして、“舌チェック”を行うことは非常に有効。舌の変化に気をつけて、健康生活を送れば、大きな病気も自然と避けられるはずです!」

でも、どうして舌を見るだけで身体の変調がわかるの? その理由と舌チェックの方法、気をつけておきたい“不調舌”を解説します!

健康状態&体質が舌でまるわかり!

「舌は、毛細血管が多く集まる粘膜組織であるため、血流や体液の変化が真っ先に現れる場所。さらに、舌の筋肉運動は自律神経にも大きく影響を受けていますから、舌の状態を見るだけで、血流・体液・自律神経の働き具合が1度に把握できるのです」

また、舌を出して見るだけという手軽さも、体調管理法として優れているという。

「何も道具を必要としませんし、継続しやすい。毎朝、あっかんべーして、舌の状態をチェックしてほしいですね」



■血流の状態がわかる

舌上には多くの毛細血管が集まっているため、全身の血流の変化が真っ先に現れる。また、身体の血管で直視できるのは舌下静脈のみ。

■体液(水分量)の状態がわかる

口腔内は、唾液の分泌によって常に湿潤した粘膜組織。なかでも、舌上の組織は、体液の損耗でいち早く潤いや乾きの変化を受ける。

■自律神経の状態がわかる

過緊張やストレスで、舌の筋肉運動がうまく働かなくなり言葉がつまるなど、舌は自律神経の影響も大きく受けている。

舌の5大チェックポイント
舌に力を入れずに“あっかんべー”。鏡で自己確認するだけでなく、家族に見てもらっても◎。チェックする前は、コーヒーやカレーなど、舌に色がつきやすい食事の後は避けること。また、蛍光灯などは色の影響を受けてしまうため、自然光の下で見るのが望ましい。

(1)色
血流の動態や身体の温度がわかる。色の基準がわかりづらい場合は、家族などほかの人と比べてみるとよい。

(2)大きさ、形
体液(水分量)の状態、つまり乾燥ぎみかむくみぎみかがわかる。シワが濃くなっていないか、いつもより大きくなっていないかなどを確認。

(3)舌苔(ぜったい)の状態
体液の粘張度がわかる。舌苔の量や色、まだらになっていないかを見ること。

(4)舌の裏の血管
身体のなかで唯一、直視できる静脈(舌下静脈)を見て血流の疎通状態を確認。形や色、左右差の有無をチェック。

(5)舌の動き
自律神経の働きを確認。リラックスした状態であっかんべーをし、まっすぐ出せるか、余計な力が入らないかがポイント。

自分の舌をチェックして、これらの状態に当てはまっているようなら、要注意!



■表面が白い→身体の冷え、胃弱
表面が白いのは、舌苔が増えすぎている状態で血流不足のサイン。黄色がかった場合は、胃や肝臓のトラブルを抱えていることも。

■舌苔がまだら→免疫力低下
過度のストレスなどで身体のバリア機能のバランスが悪くなっている証拠。昼夜逆転など生活リズムが整っていないときや不安障害の兆候にも。

■表面が割れている→水分不足
地割れのような亀裂がある場合、身体は乾燥傾向。不眠や便秘、さらに体内の塩分濃度も高まるため、高血圧や脳卒中の危険も。

■赤い→高血圧
血流が悪く、血管に炎症を抱えている可能性も。特に、舌先の先端が赤いときは、要注意。常に身体が熱くなりがちという特徴も。

■ふちがギザギザ→慢性疲労、むくみ
水分代謝が悪く余剰水分がたまって舌がむくんで肥大化→歯形に沿ってギザギザに。下痢やめまい、慢性疲労に陥りやすい。

当てはまったら病院へ“危険舌”



■舌苔が黒い(こげ茶)→胃潰瘍・胃がんのキケン
消化管、特に胃・十二指腸に何らかの潰瘍(かいよう)、炎症性病変が隠れている兆候。1度、病院を受診したほうがいいでしょう。

■まっすぐ出せない→心筋梗塞のキケン
筋肉を正常に動かす神経が侵されたり、血管が詰まりかけている可能性あり。舌の表面が細かく波打つのも危険シグナル。

■舌の裏の血管がボコボコ→脳卒中のキケン
血液が悪く、血管が詰まりやすい状態。紫や青黒く見える場合も要注意。左右差が顕著なときは、すぐに病院に行ったほうがよいレベル。

歯科医師 中城基雄先生
中城歯科医院院長。鍼灸(しんきゅう)師でもある。体質由来の口臭治療の専門医として、3500人以上の口臭を治療。口臭を含む口腔内の変調を病気のサインとしてみる姿勢から、なぜか、全身の状態がよくなると噂される歯科医師に。『病気の9割を寄せつけない たった1つの習慣』(1300円税別、サンマーク出版)は、口の中だけでなく、顔や声、姿勢を見るだけで、身体の調子を見抜く方法を中城先生が解説した1冊。自分の体質を知れば、不調の原因もわかるかも!

参照元 : 東洋経済