2018年1月25日木曜日

危険なのは投資ではなく「投機家」

金持ち父さんの教え「仮想通貨バブルに注意」

2018/1月24日(水)20時30分配信



世界は今、ビットコインやイーサリアム、リップルといった仮想通貨(cryptocurrency)の話でもちきりです。価格の変動が激しく短期で1000%以上もの利益が出せるとなれば、飛びつく人が激増するのもわかりますが、無知であればそれだけ危険をはらんでいることも事実です。

最近、仮想通貨についてよく聞かれます。私はいつも、「仮想通貨についてはよく知らないので投資していません」と答えています。個人的には金(ゴールド)に投資するほうが好きです。30年後に仮想通貨がまだあるかどうかはわかりませんが、金は確実に残っているからです。

私自身は仮想通貨への投資をお勧めしていませんが、皆さんにその考えを押し付けるつもりはありません。私が言いたいのは、投資対象が理解できていないなら、まずそれについて学びましょうということです。そして投資するかどうかを決めるのはあなた自身です。

◆危険なのは投資ではなく「投機家」

今回お話したかったのは、仮想通貨のことではありません。「お金に関する愚かな行為」についてです。仮想通貨のニュースサイト「コインテレグラフ」によれば、世界中でビットコインに投資している人の18%が借金をしてコインを購入しており、そのうちの22%の人がクレジットカードの支払いができなくなっているという調査結果があるそうです。

彼らは投資家ではなく「投機家」、すなわちギャンブラーです。一攫千金を当て込んで、高い金利で借りたお金で勝負をして負けたのです。何度も言っているように、投資が危険なのではなく、知識も経験もなく無謀な投資をする人、「投機家」が危険なのです。

では、どうしたらいいのか? そう、『金持ち父さん』シリーズの愛読者の皆さんはもうご存知のように、金持ち父さんの教えを学び、それをしっかり身に付けることです。次に3つの基本の教えを挙げておきます。あなたの「投機家」のお友達にも教えてあげてください。

◆あなたをバブルから守る金持ち父さんの3つの基本の教え

1.「資産」と「負債」の違いを知る
金持ち父さんの定義では、「資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの」、「負債とはあなたのポケットからお金を取っていくもの」でした。仮想通貨は、買ったときにはあなたのポケットからお金を取っていくので、その時点では「負債」ということになります。

2.「キャッシュフロー」に投資する
キャッシュフローを生むもの、たとえば投資用の不動産物件に投資すれば、毎月家賃収入が受け取れます。物件価格が上がろうが下がろうが関係ありません。仮想通貨を買って値上がりするのをただ待っている人は、2008年のリーマン・ショックで全財産を失った人と同じ目に遭うのではないかと心配になります。

3.「良い借金」と「悪い借金」の違いを知る
金持ちの最大の秘密は、「良い借金」と「悪い借金」の違いを知り、「良い借金」だけを使っていることです。銀行やベンチャーキャピタル、投資家など、OPM(Other People’s Money=他人のお金)を使えるようになるとパワフルな投資ができます。仮想通貨はキャッシュフローを生んでくれないので、そのためにクレジットカードで借金するのは良い借金とは言えません。

ごく簡単に説明しましたが、あなたが経済的自由を手に入れたいと真剣に思っているなら、「キャッシュフローを生むものに投資することが重要だ」ということをぜひ覚えていてください。

今あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。あなた自身の将来のより良い経済状態のために、今あなたが何をするかが問題です。少しずつでいいので毎日続けることが大事です。今年もお金について楽しく学びましょう。

教えてくれたのは……
ロバート・キヨサキ氏

投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。

あるじゃん 編集部

参照元 : あるじゃん(All About マネー)


倒産・自己破産を経て再起した男の「起業家魂」を見よ

2018/1/25(木) 6:00配信



倒産から自己破産、そして復活。成功へと導いたのは、まさしく起業家魂だった。

(株)イオレは、2017年12月に東京証券取引所マザーズ市場に上場した。株価は公募価格の1890円に対し買い気配のまま値がつかず、翌営業日に5100円の初値をつけ注目された。上場と聞くと順風満帆と思われるが、社長の吉田直人さん(54)は、成功と挫折を味わってきた起業家である。

「起業はチャンスを掴むというより、基本的にはその人のマインドだと思います。子供のころ父が忙しく、半分祖父母に育てられ『お前が当主になるのだ』と言われ続けてきました。

父は函館で既製服、毛皮、宝石などの女性向けの商売を次々に立ち上げ、いち早く割賦販売を取り入れて事業を拡大していきました。それを見て育ったので、起業することは普通のことだと思っていました」

しかし大学入学時に事態は一変する。カイリ規制により函館に入港する漁船が激減。街は活気を失い父親の事業も危うくなった。仕送りが難しくなり、稼ぐしかなくなった。

だが、アルバイトに精を出せば学校へは行けない。1年間悩んだ末に「儲かる仕事を自分で作ろう」。そして、学生を集めたイベントやアーティストのプロモーションの手伝いを始め、利益を出した。それが、吉田さんの起業家としての原点となった。

「卒業後、広告代理店に就職しましたが、思っていた仕事内容ではなく、半年で辞めて24歳のときに編集プロダクションを起業しました。最初は一人で、当時の先輩やいろいろな方たちに電話をしまくって、知人が紹介してくれた雑誌編集の方に拾っていただきました」

当初は週刊誌の企画ものの提案と制作をしていたが、バブルを背景に広告代理店に成長。1991年には人材派遣会社を作り、ともに順調に業績を伸ばした。

しかし本当にやりたいことを考え、ゲームが好きだったことから同年、ゲーム制作の「グラムス(株)」を設立。PCゲームを作ったが、売れずに悩んでいたときにマルチメディア時代が到来し、パソコンで写真が見られるようになった。

「おもしろいと思い、CD-ROMの写真集を作りました。これが出版流通の紙の写真集と違い、パソコンや音楽CDと同じ経路で売られた。販売価格は9800円と高く、返品もほとんどない。競争相手がないのでどんどん作って、気がつくとマルチメディアの会社といわれるようになりました」

利益で演出にアニメシーンを多用したゲームを作った。それが注目され一躍マルチメディアの星と呼ばれるようになった。

ところが32歳のとき、吉田さんを咽頭ガンが襲う。放射線治療により一時的に味覚や声を失ったが、3カ月後に復帰。

「死ぬと思っているので、日本を代表する超大作を作って名を残したかったし、達成感が欲しかった」

1995年12月に発表したゲーム『クオヴァディス』はヒットしたが銀行の貸し剥がしが一斉におこなわれる時代になった。「銀行の性格をまったく理解していなかった」ために、1997年に定期・普通預金が凍結された。7月に事実上倒産、そして自己破産。

「結果的にはボクが生き残って、会社が死んでしまった」

しかし起業家魂は健在だった。免責後は日本初のタイ古式マッサージ店を大ブレイクさせ、iモードの流行に合わせてコンテンツ事業会社を友人と設立。成功を収めたが、自らのやり甲斐を求めて退社。

サッカー日韓W杯開催前年の2001年、応援の意味のオーレに由来する「(株)イオレ(eole)」を起業。現在、38万団体670万人が利用する日本最大級の連絡網サービス「らくらく連絡網」を運営する。今後は年配世代への普及と、その先は決済機能の付加を目指す。

「ずっと応援される側だったので、そろそろお返しがしたい。上場はできたが、どうしたら皆さんに喜んでもらえるのか、社会貢献になるのか、模索を続けています」

 誠実さと優しさが伝わる低い声の響きが、耳に残った。
(週刊FLASH 201年2月6日号)

参照元 : SmartFLASH


「幸福にほど遠い」富裕層のお金の使い方

2018/1/25(木) 9:15配信



「幸せになる」ためのお金の使い方とは、どんなものでしょうか。英ケンブリッジ大学らの調査によると、「性格」によって幸福度が増す消費項目は異なります。行政書士で富裕層の金森重樹氏は「他人との比較優位を考えてお金を使っていると、いつまでも幸せにはなれない」といいます――。

■じゃぶじゃぶお金を使っても幸福にはなれない

「お金は稼ぐよりも使うほうが難しい」といわれます。たいていの人は財を成すと地位財の追求(後述)に走り、結果的に散財することが多い。だからこそ、お金の哲学が必要なのです。

本連載では、「幸福度が増すお金の使い方」を考えてきました。人生の目的はお金を稼ぐことではなく、幸せになることであるとすれば、その重要性をどんなに強調しても強調しすぎるということはありません。

人のお金の使い道は大きく「地位財」と「非地位財」の2つに分けられます。

●地位財=他人との比較優位によってはじめて価値の生まれるもの
(例:所得、社会的地位、車、家など)

●非地位財=他人が何を持っているかどうかとは関係なく、それ自体に価値があり喜びを得ることができるもの
(例:休暇、愛情、健康、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境など)

▼「競争的消費から脱出しないかぎり幸せになれない」

単純にわければ、地位財は収入・家・車など「物質的」な財で、非地位財は休暇・旅行・パートナーとの交流・健康など「非物質的」な財です。これまで地位財、非地位財に関するわかりやすい資料や書籍が見当たらなかったのですが、先日、僕が監訳した『幸せとお金の経済学』(ロバート・H・フランク著)は、その解説に最適です。

本書の内容は、袖にある一文に凝縮されています。

「無意識のうちに参戦している不毛な競争的消費から脱出しないかぎり、私たちは誰一人幸せになれない」

■なぜ収入・家・車を手に入れても幸せになれないか

フランクは本書で3つの命題を挙げています。

命題1 人には相対的な消費が重要だと感じる領域がある。
命題2 相対的な消費への関心は「地位獲得競争」、つまり地位財に的を絞った支出競争につながる。
命題3 「地位獲得競争」に陥ると、資金が非地位財に回らなくなって幸福度が下がる。

つまり、幸福度を上げるためには、休暇・旅行・パートナーとの交流・健康など非地位財の獲得が必須であるにもかかわらず、多くの人々は、収入・家・車など地位財獲得に躍起になってしまいがちというわけです。

▼「非地位財」にお金を使うことができればハッピーに

このことを踏まえ、フランクは本書でこのような解説をしています(*、**は編注)。

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<より大きな家を買うために長時間働こうと考えるとき、人は家の絶対的な大きさではなく、相対的(*他人と比較して)な大きさによって満足度が増すと期待します。この場合、大きな家を買うことの満足度が、余暇(**前出の「非地位財」の例)が短くなることで失われる満足度を上回らなければなりません。

ところがみんなが一斉に同じ動きをすれば、家の相対的な大きさの分布はそれまでと実質的に変わりません。とすると、誰にとっても家の相対的なサイズは期待したほど大きくなりません。ほとぼりが冷めたころになってようやく、家の絶対的な大きさだけでは、それを得るために犠牲にした余暇の埋め合わせはできないと気づくのです。

そうは言っても、他の人がより大きな家を買っているのに、自分だけが買えないというのもつまらない話です>
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他人より相対的に上の地位財の獲得へ……。繰り返しますが、そうした地位獲得競争のために地位財へ支出することで、非地位財に回す資金がなくなると幸福度は下がるのです。地位財への支出は相対的消費ですから、際限がありません。「わかっちゃいるけど、やめられない」というところでしょうか。こうした不毛な争いより非地位財に資金を回したほうが幸せになれるはずです。

■自分の性格をよく知らないと幸福になれない

幸福を高めるためのお金を使い方で、「使う対象(地位財か非地位財か)」以外に重要なのが、自分の「性格」をよく知るということです。

興味深い調査結果があります。ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネススクールとケンブリッジ大学の心理学部が、イギリスを本店とする多国籍銀行と協力し、銀行顧客の参加者625人の7万6863件の銀行取引データを内容別に59のカテゴリーに分類して調査したものです(Spending That Fits Personality Can Boost Well-Being)。自己申告ではないので、非常に客観的なデータだと言えます。

ここでの「性格」とはいわゆるビッグファイブ(特性5因子論)と呼ばれるもので次のものです。

(1)経験への開放性(Openness to Experience)
(2)勤勉性(Conscientiousness)
(3)外向性(Extroversion)
(4)協調性(Agreeableness)
(5)情緒不安定性(Neuroticism)

▼自分の性格を踏まえた支出が「正解」

調査の結果、例えば、「パブで飲む」という消費行動(支出)は、(2)勤勉性(の低さ)と(3)外向性(の強さ)という性格の因子と関連することがわかりました。また、「慈善事業をする」ことや「ペットを飼う」といった支出は、(4)協調性(の強さ)という性格の因子に結び付きました。

さらに銀行の取引を通じた調査の結果、人はたいてい自分の性格に一致した支出項目にお金を多く使うということが分かりました。すなわち、外向性の高い人は内向的な人に比べて毎年52ポンド(約8000円)多くパブでの飲食にお金を使っていました。一方、勤勉性が高い人はそうでない人に比べて年間124ポンド(約1万9000円)多く健康と運動にお金を使っていました。

■「幸福にほど遠い」富裕層のお金の使い方とは

以上のような消費行動と、それぞれの人がいつ幸福を感じるかという調査データを煮詰めていくと最終的に次のようなことが明らかになりました。

●自分の性格的な特徴に沿ったお金の使い方をすることが幸福度を増す。
●幸福度(の高さ)は、「収入総額/支出総額」との関連性よりも、「性格に応じた支出」をどれだけするかにずっと強い関連性がある。

調査にあたったJoe Gladstone氏は次のように述べています。

「歴史的に見て、お金と幸福感の相関関係は弱いとされてきたが、我々の研究は実際の銀行取引データを調査することで我々の性格的な特徴に沿っていて、心理的ニーズを満たす商品やサービスにお金を使うことで幸福感が増すことを証明できた」

社交的で飲みに行くことが好きな人が飲み代をたくさん使う一方、誠実性が高い人が自分と向き合ってパーソナルジムなどの健康と運動にお金を使う。そうやって自分の性格・特性に応じてお金を使うことが幸福をもたらす、という結論は素直に理解できます。

お金で手に入れられる「モノの価値」は誰にとっても同じで、その価値は価格によって決められると考えがちです。しかし、その人の性格によって価値は全く異なるものという結論は多くの示唆を与えてくれます。自分の性格を熟知し、それに沿った支出をしなければ、いくら収入が高くても幸福感を高めることは難しいということなのです。

参照元 : プレジデントオンライン








2018年1月24日水曜日

避けるべき有害な人 有害な人を引き寄せてしまう意外な理由

なにがなんでも避けるべき有害な人10タイプ

2015/11/23 11:45



有害な人間は、ものの道理とは無縁だ。自分が周囲にどれほど悪影響を及ぼしているか気づかないおめでたいタイプもいれば、周りを混乱させたり他人を怒らせたりすることに歓びを見いだすタイプもいる。

自分とは異なる人々との付き合い方を学ぶことは大切だが、本当の意味で有害な人に時間とエネルギーを割く価値はないし、彼らはじつに多くの時間とエネルギーを浪費させる。有害な人は物事を不必要に複雑にし、争いを生み出し、そしてなによりもストレスを招く。

もっとも、どういう人が有害なのかがわからなければ、彼らから距離を置くこともできない。ちょっとイライラさせられたり、単につき合いにくかったりする人々と、真に有害な人間とを区別する必要がある。あなた自身が有害な人間にならないためにも、是が非でも距離を置かなければならない有害な人々がこの世には存在しており、彼らは以下の10のタイプに分けられる。

1. 噂話に目がない人
「偉人は考えを論じ、凡人は出来事について話し、つまらない人間は噂話をする」――エレノア・ルーズベルト

噂話をしたがる人は、他人の不幸に歓びを見いだす。他人の私生活や仕事上の失敗をのぞき見るのは、最初のうちこそ楽しいかもしれないが、やがて飽きて嫌な気分になり、他人も傷つける。この世には有意義なことがたくさんあるし、素晴らしい人々から学ぶべきことも山ほどある。他人の不幸を話題にするのは時間の無駄だ。

2. 気分屋
感情をまったくコントロールできない人がいるものだ。そういう人は、あなたに感情をぶつけ、自分の思いをあなたに投影し、あなたのせいで気分が悪くなったと考える。感情をコントロールできない人を見捨てるのは容易ではない。なぜなら、彼らが感情的になっているのを見ると、気の毒になるからだ。それでも、彼らはいざとなったらあなたを感情のはけ口として利用するのだから、なにがなんでも避けるべきである。

3. 犠牲者になりたがる人
犠牲者を見分けるのはむずかしい。最初は彼らの問題に同情してしまうからだ。それでも、時間が経つにつれて、彼らは常に「困っている」ことに気づく。犠牲者になりたがる人は、ほんの小さな障害を、超えることのできない巨大な山と見なすことによって、責任を回避する。困難な状況を、学んだり、成長したりする機会と捉えるのではなく、言い訳の機会にするのだ。「痛みを避けることは不可能だが、苦しむかどうかは選択の問題だ」という金言がある。これは、犠牲者になりたがる人の有害性を見事に言い表した言葉だ。犠牲者になりたがる人は、苦しむことを毎回選択している。

4. 自分のことしか眼中にない人
自分のことしか眼中にない人は、他者から距離を置いて感情を動かさないことによって、あなたを落ち込ませる。自分のことしか眼中にない人と一緒にいると、やがて一人ぼっちになったように感じ始める。そんなふうに感じるのは、彼らにとっては、他人と真の絆を築くことになんの意味もないからだ。あなたは彼らをいい気分にさせる道具でしかない。

5. 嫉み屋
嫉み屋にとっては、隣の芝は常に青い。素晴らしいことが自分の身に起きても、彼らは満足しない。自分の中に満足感を見つけるべきなのに、自分の幸運を世間の幸運と比較するために、けっして満足できないのだ。自分よりもうまくやっている人間は、真剣に探せば、かならず見つかるのだから。嫉み屋と長い時間一緒にいることは危険だ。いずれあなたは自分の業績を、取るに足らないものと感じるようになるだろう。

6. 他人を利用する人
他人を利用する人は、友情の名のもとで、あなたの時間とエネルギーを吸い取ってしまう。彼らは友人のように接してくるために、扱いにくい。あなたがなにを好み、どんなことに幸せを感じ、なにを面白がるか、彼らは知っている。ただし、彼らはその情報を、自分の目的を達成するために利用する。他人を利用する人は、常にあなたからなにかを手に入れようとしている。あなたから奪ってばかりで、与えることはほとんどしない。あなたから絞り取るために、どんな手段を講じてでも、あなたを味方につけようとする。

7. ディメンター
J・K・ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズに登場するディメンターは、人の魂を体から吸い取って抜け殻にしてしまう。ディメンターが部屋に入ると、その部屋は暗くなり、人は寒気を覚え、忌まわしい記憶が甦る。ローリングは、飛び抜けてマイナス思考の人々――その人が部屋に入ってくるだけで、部屋から精気が抜けてしまう――からディメンターの着想を得たと言っている。

ディメンターは、自身のマイナス思考と悲観主義を、出会う人みんなに押しつけることによって、その場から精気を吸い取ってしまう。彼らは常に物事を悪いほうに解釈し、無害な状況に際しても恐怖心と不安を植えつける。ノートルダム大学の研究によると、マイナス思考のルームメイトと同部屋になった学生は、そうでない学生と同部屋になった場合よりもはるかにマイナス思考になりやすく、鬱状態に陥ることすらあったという。

8. 悪意に満ちた人
有害な人の中には、他人の痛みや悲しみに深い満足感を覚えるタイプの、悪意に満ちた人々がいる。彼らは故意にあなたを傷つけようとしたり、嫌な気持ちにさせたり、あなたからなにかを手に入れようとしたりする。そして、そうでない時には、あなたに対してなんの興味も示さない。このタイプの唯一の美点は、すぐに見分けがつくために、あなたの人生からすみやかに追い出せることだ。

9. 批判したがる人
批判したがる人は、なにが評価に値し、なにが値しないかを、いちいち指摘する。情熱の対象をあなたから奪い取り、あなたを惨めな気持ちにさせる。批判したがる人は、自分とは異なる他人の価値を認めて学ぼうとするのではなく、他人を見下す。なにかに情熱を燃やして思いを表現したいという、あなたの欲求を捻り潰す。だから批判したがる人とは縁を切って、自分自身でいたほうがいい。

10. 威張りたがる人
威張りたがる人は、あなたのすることを、ことごとく自分に対する挑戦と見なす。だから、彼らとつき合うのは時間の無駄だ。尊大さは自信の証明ではなく、不安を覆い隠す仮面にすぎない。アクロン大学の研究によると、尊大さは職場においてさまざまな問題を引き起こすという。威張りたがる人はパフォーマンスに劣り、気むずかしく、平均的な人よりも認知能力に多くの問題を抱えている。

有害な人を見つけたら、いかにしてわが身を守るか
一緒に仕事をしていたり、一緒に暮らしたりしていれば、状況をコントロールするのは不可能だと感じる人が多いが、それは違う。有害な人を特定できさえすれば、次第に彼らの行動を予測できるようになり、理解しやすくなる。そうなれば、いつ、どういう状況でなら我慢し、いつどういう状況でなら我慢する必要がないかを、論理的に考えることができるようになる。境界線を引けるようになるのだ。ただし、意識的に、能動的にやらなければならない。自然の流れに任せたりすれば、厄介な会話にしょっちゅう引きずり込まれる羽目になるだろう。

しっかり境界線を引き、いつ、どういう状況で、むずかしい相手に対処するかを決めてしまえば、混乱のかなりの部分を収めることができる。大切なのは、相手が境界線を踏み越えようとした時には妥協せず、あくまで境界線を守り続けることだ。相手はかならずや境界線を越えてこようとするだろうから。

参照元 : forbes


あなたが有害な人を引き寄せてしまう意外な7つの理由

2015年09月16日

もしあなた自身は日々ポジティブな姿勢で生きているにもかかわらず、どういうわけかネガティブで有害な人に付け入られ、自己嫌悪に陥るなど嫌な思いをさせられているとしたら。実はそのポジティブさや強さ、優しさこそが、有害な人間を引き寄せている原因なのかもしれない。

彼らがあなたの強さに無意識のうちに脅威を感じているのか、それとも御しやすい相手だと考えているのか。いずれにしても、彼らはあなたの心の平穏を乱し、幸せや成功を制限することであなたをむしばみ、支配しようとする。

人気自己啓発ブロガーのエンジェル・チャーノフは、自分の「性格の強み」として誠実さと思いやりを挙げている。しかしどんな性格の強みにも「影の部分」があり、強みが過度に自由に発揮されるとき、それは弱みに転じる可能性があり、結果的に有害な人間を引き寄せてしまうのだという。

チャーノフの場合、無礼で押しの強い人間に来られたとき、自分を好きになってもらいたいがために一歩引いてしまう癖があったが、そのせいで有害な人々に翻弄されてしまった。だがその後、他人の性格の強みを利用しようとする人間がいるということを認識し、必要に応じてノーと言うことを覚えたことで、有害な関係を回避できるようになったという。

重要なのは、自分のポジティブな性格の強みを抑圧することなく、一方でそこに有害な人間が付け入らないようにするすべを学ぶことだとチャーノフは語る。それでは、あなたが有害な人間を引き寄せているかもしれない7つの意外な理由とその対処法を見ていこう。

1. 聞き上手である

ほとんどの人が他人の話を聞くよりもスマホに夢中になっている今日、聞き上手は重宝される存在だ。有害な人々はあなたが聞き上手であるとわかったら、いくら解放してほしいというサインを出そうとも、何時間でも自分の話をしつづけるだろう。それも、ネガティブなことばかり。もちろん、あなたの話などひとつも聞く耳は持たない。こういう人間はナルシストで、人の話には興味がないからだ。

〈対処のヒント〉
誰かと会話を始める前に、あらかじめその相手と過ごすべき時間を決めておくこと。有害な人間とは数分以上一緒にいるべきではない。

その場を離れるための口実をあらかじめ考えておくこと。「仕事に戻らなければ」「用事があるので、話はまたの機会に」といった言葉をきっぱりと、ボディランゲージも含めて伝えること。あなたがいい人であればあるほど、こうした口実を使うことに気まずさを感じるかもしれないが、自分のためだと心得て。

2. 人のために自分の時間を使うことを惜しまない

寛大さは人から好ましいと思われる性質だが、目立って寛大な人は有害な人間を引き寄せやすい傾向がある。たとえばあなたが人から送られてきたメールにすぐに返信し、かかってきた電話にも毎回丁寧に応対し、さまざまな要求に応えようとするなら、有害な人間はつけあがってさらに多くの時間をあなたから奪おうとするだろう。

〈対処のヒント〉
明確な境界線を定めること。まずは自分の感情をよく把握し、人からの要求に応えたために嫌な思いをしたことがあったら、それを覚えておく。そして、今後は同様に嫌な思いをしそうな無償の要求があったときには、ノーということを心がけて。

3. 夢を信じて、それについて語ることを恐れない

ほとんどの人が夢をあきらめて現実に妥協するなか、大きな夢や目標について語ることは、有害な人間の目に留まりやすい。あなたが夢についてオープンに語れば、彼らはあなたが欲深く、非現実的でわがままな人間だと見なすだろう。その背後には、あなたが夢を叶えることへの潜在的な恐れがあり、それを邪魔しようと考えるのだ。

〈対処のヒント〉
有害だとわかった人には、たとえしつこく聞かれたとしても自分の夢や目標は明かさないこと。特に、何に対しても文句は言うが、それを改善するための行動を起こしたり、前向きな対策を提案したり、自ら努力をしようとしたりしない人には気をつけて。その代わりに自分と似たような夢や目標を持つ人たち、自分を高めてくれる人たちと付き合うこと。

4. 大らかな性格である

大らかな人は人望があり、困難に直面しても冷静さやユーモアを失わず、周囲の人々にも励ましの言葉をかけるなどして平穏な空気を作り出す。だが、有害な人間はそうした平穏を壊そうと虎視眈々と狙っている。あなたの大らかさを平和主義と見なし、御しやすい相手だと思うケースもあるだろう。

〈対処のヒント〉
有害な人間はあなたの大らかさにつけ込もうとしていることを認識すること。たとえば彼らは「いつでもどうぞ」「大丈夫、問題ない」といった言葉を文字通りにとらえ、あなたの時間を侵食するようになる。人の依頼には何でもすぐに応えようとするのはやめて、「少し考えさせてほしい」と回答するなど、すべてオッケーではないことを意思表示すること。

5. 分け隔てのない明るい性格である

人は自分とは正反対の人間に惹かれるもの。ポジティブな輝きを放つあなたは、その輝きを欲する人間を引き寄せやすい。明るい性格のあなたは、多くの場合、会話の中心的存在であり、その笑顔で場を晴れやかにしてくれる。有害な人間はそんなあなたを利用して、周囲の関心を自分に集めようとする。彼らは概して自分の人生に不満を抱いており、そうではない明るい人を通して承認を得ようとするのだ。

〈対処のヒント〉
不幸な人は、自らの内に喜びを見いだすことができないため、代わりに他人に幸せにしてもらおうと考える傾向がある。この種の人々は、あなたがノーと言わないかぎり、あなたを褒めたり贈り物をしたり、あなたの言うことを何でも聞こうとしたりして気を引こうとする。だがそこで落ちたら、今度は四六時中彼らのエゴを満たすことを求められるだろう。

あなたがこうした人間を幸せにすることはできないし、その過程で自分も不幸になってしまう。もし本当にその相手に愛情を抱いているわけではなく、単にいい気分にさせてくれるから付き合っているのだとしたら、距離を置くのが賢明だ。

6. 優れた橋渡し役である

橋渡し役であるあなたは、人々の意見の相違や不和が解消されずにいる状態に耐えられない。特に自分が当事者である場合、何としてでも問題を解決しようと奔走するだろう。ほとんどの人はそうしたあなたの努力を好意的に受け止めるが、ある種の有害な人間はあなたが築こうとしている橋を壊したいと考えるものだ。

〈対処のヒント〉
有害な人間は不協和音を作り出すことに喜びを見いだすもの。彼らの行動のせいで、あなたが修復したり構築したりしなければならなかった橋のことを思い返してみるといいかもしれない。時には、築く価値のない橋もあることを理解すべきだ。

7. 人間観がスーパーポジティブである

人間は基本的に善良であるという前提で人に接しているあなた。だが、時折その前提を覆しかねない人のダークサイドに遭遇することがある。そんなとき、あなたはそうしたダークサイドを受け入れようと努力するだろうか? そんな人でもいずれは変わるはずだと思って友だちで居続けるだろうか?

だとしたら、あなたは有害な人々に対して比較的高い耐性があり、ネガティブどころか虐待的な関係でさえ耐えているのかもしれない。

〈対処のヒント〉
人には危険を直感する能力がある。もしネガティブで虐待的な関係にあったとしたら、心の中の不快感や違和感を信じたほうがいい。元来楽天的なあなたは、そうした不安や怒りを抑えてしまいがちだが、身体の痛みが何かのサインであるのと同じように、精神的な違和感も見過ごさないことで、有害な関係のより深刻なダメージからあなたを守ってくれるはずだ。

via:marcandangel・Translated mallika

参照元 : カラパイア 不思議と謎の大冒険






2018年1月23日火曜日

わずか18mgで致死量 猛毒を持つ危険な植物キョウチクトウ

致死量わずか18mg、青酸カリを超える危険な毒植物

2018年01月22日



毒のある植物は意外と身近にありますよね。有名な種ではスイセンやヒガンバナ、アジサイがあるのですが、実はキョウチクトウというキク科の植物が青酸カリを超える猛毒を持っており、日本でも普通に植えられている場合があるそうです。

先日、韓国メディアはアパートが立ち並ぶ公園わきの遊歩道にキョウチクトウが数十本植えられている事がわかりアパートの管理人が直ちに撤去を要請する出来事があったと伝えています。



実はこのキョウチクトウは葉から茎、根に至るまで強い毒を持っており、このアパートでは数年前造成工事を行った際に鑑賞といして植えられました。キョウチクトウは常緑樹であることから日本を含め普通に植えられていることがあり、韓国では子供やペットが遊ぶ公園に近いということもあり撤去ということになりました。

キョウチクトウ(夾竹桃)



この手の分野に詳しい人でないと知っている人もいないと思うのですが、ネットを調べてみるとやはり危険な植物であるという記載が多くされています。

キョウチクトウは先程も紹介したように植物全体に毒があり、それどころか土まで毒化させ腐葉土にした場合でも1年ほど毒が残り続けます。さらに燃やした場合はその煙が毒化しており非常に危険であるとのことです。

キョウチクトウにはオレアンドリンという毒が多く含まれており致死量がわずか0.30mg/kg。体重60kgの人では18mgほど摂取すると命を落とす強さで、致死量が150〜300mgとされる青酸カリよりも強いことがわかります。過去に外国でこの毒により死亡した例があるとされるものの国内ではいずれも中毒があった程度で死亡例は無いとされています。

キョウチクトウは日本では高速道路に植えられていたり、千葉市や広島市など市や町が木や花として指定しています。

参照元 : zapzap





2018年1月21日日曜日

いい人はお金に恵まれない。いい人ほど貧しくなる

「お金の話」を嫌がる人にお金は回ってこない――「いい人」ほどお金に嫌われる



「万人に好かれるように行動する“いい人”の人生は、窮屈で不自由で、つまらない!」と説く書籍、『「いい人」をやめれば人生はうまくいく』が好評です。著者は、会社員時代から不動産投資で資産を築き、会社経営者を経て、現在はコンサルタントやビジネス書作家として活躍する午堂登紀雄氏。

「いい人」でいようとすることがどれだけ無意味かが軽妙かつ痛快に語られる本書では、「お金」についても1章が割かれています。曰く、「いい人はお金に恵まれない。いい人ほど貧しくなる」。

午堂氏に、自由な人生を生きるためのお金との向き合い方について、話を聞きました。

お金が寄ってこないのは「お金の話」をしないから
──著書の第3章「お金」の冒頭に、「“いい人”をやめられない人はお金に恵まれない」とあります。なぜでしょう?

「いい人」は、お金に対してネガティブなイメージを持っています。お金の話をすると、「いやらしい感じがする」「お金にうるさい人と思われてしまう」と考えているんです。つまり、お金の話をすると嫌われるという思い込みがある。他人に嫌われることは、いい人にとってもっとも避けたいことですから、お金の話を避けるんです。

──たしかに、お金の話はいやらしいと考えている人は多いような気がします。

本当に不思議ですね。私のいう「お金の話」とは、表面的な「儲け」の話ではありません。稼ぐことができた原因や根拠について、興味を持って考えることなんです。

会社の儲け話は、みんな日常的にしているはずです。「あの企業の業績が良いのは戦略がよかったから」とか、「競合他社はこんなビジネスモデルで儲けているらしい。ウチだったらこうすれば儲かるんじゃないか」などと、みんなで一生懸命議論しますよね。これも「お金の話」です。お金の話をすると、経営戦略やマーケティングなどの知識がレベルアップしていく。MBAもそうです。MBAは企業が儲けるための方法論なのに、「いやらしい」という人は少ない。

企業も個人も、お金を稼ぐことに興味があるはずなのに、個人がお金を儲けた、稼いだ、という話になるととたんに「いやらしい」って感じる人が多い。おかしいと思うんですよね。

個人のお金の話でも同じように、「なぜあの人は何億円も資産ができたのか」「なぜ株で儲けられるのか」という議論をして、その背景や判断の根拠を考えてみると、お金に関する知識が増えて、興味も出てくると思うんです。だから、もっとお金の話をしようと言っているわけです。

──話をしないから知識も深まらず、お金が寄ってこないと。

そうです。お金の話を避けるのは、じつはお金にとらわれているからです。まだ未練が残っている昔振られた恋人の話をしたくないのと同じです。お金に関心のないふりをしていても、本当は、心の中では「お金のあるなしが人の優劣を決める」というくらいにこだわっている。

まずはお金に対する「いやらしい」という先入観を捨てて、もっとオープンに話すことができれば、お金との適正な距離感が生まれて、客観的に考えられるようになります。

貯めることが目的になってはいけない
──いい人によく見られる「お金に嫌われる行動」はありますか?

典型的なのは、節約と貯金です。「いい人」は常識人ですから、「何かあったときのためにお金はきちんと貯金するもの」という親の教えに忠実です。貯めること自体が目的になっていて、「貯めたお金を有効活用して人生を豊かにする」ということに思考が向かわない人が多い。

節約と貯金が大好きで、「30歳で1000万円貯めました」といったって、それでどうするんですかと聞くと、「いやもしもの時のために」と。もちろん、もしもの時の保険という機能はあります。でも、「もしも」とはどんな時のことか、その時にいくら必要か、まったく計算していない人がほとんどです。1000万円じゃ到底足りないかもしれないし、多すぎるかもしれないのに。

お金は、幸せのなるための道具にすぎません。ただ貯めるだけではなくて、今よりもハッピーな人生を送るために自己投資するとか、上手に使ったほうが、より満足度の高い生き方になると思っています。

──いい人は貯金はするけど投資はしない、と。

いい人は、「失敗してはいけない」という固定観念が強いんです。つまり挑戦をしない。お金に関してもそうで、1円でも損するのがいやなんですね。1回でも負けたくない。これもまたおかしな話です。

たとえば、スポーツをする人は、うまくなるために練習します。シュートを外しても外しても、練習すればそれだけうまくなるじゃないですか。仕事もそうです。若い頃に多くの失敗を経験しながら、成果を出せるようになっていく。上達のためには練習が必要です。

でも、なぜか投資に関しては、練習もしないのに全戦全勝したい。ものすごく虫のいい話ですよね。それで、1回でも負けるとあきらめてしまう。

にもかかわらず、買ったとたんに価値が1割下がる新築マンションを3000万円で買って、300万円損しているのにまったく意に介さない。こういう人に限って、儲け話にウラも取らずに一口のって、失敗したりします。失敗しても、それを教訓にして次に活かせばいいんですが、そうせずに誰かのせいにする。

いい人には「自己責任」という概念が欠けているんですね。誰かが何とかしてくれるという発想がある。でも、結局は誰も何もしてくれないから、国に文句を言ったり、会社のせいにしたりする。依存体質の傾向が強いように感じます。

また、いい人は、他人の言うことをむやみに信用し過ぎることがあります。銀行に対して全幅の信頼を持ち、窓口で手数料が高い投資信託を買ったり、企業の広告宣伝を鵜呑みにして効果が怪しい健康食品を買ったりする。人の話や常識を、「本当か?」「なぜそうなのか」と疑い、本質を問うような思考をしないのです。

「貯めよう」から「稼ごう」へシフトしよう
──では逆に、「お金が寄ってくる人」はどんな特徴を持っていますか?

お金が寄ってくる人は、「貯めよう」とせずに「稼ごう」とします。お金は、稼げば稼ぐほど使いきれなくなって自動的に貯まるものです。そのためには「先行投資」という考え方を持つことです。

「稼ぐ」という行為は、誰かの「困っている」や「こうしたい」を探し、自分の持っている能力を人や社会へ提供し、相手に貢献することで感謝という対価をいただくことです。自分だけではなく相手もハッピーになる、発展的な行動なんです。一方で、「貯める」は自分だけの満足で終わってしまう行為。内にこもる行為であって、誰の役にも立ちません。

「稼ごう」へ発想をシフトして、稼ぐ力をつけるために、スクールやセミナー行くとか本で勉強するなど、自分に「先行投資」をする。「まず貯めよう」という発想では、「先行投資する」という考えすら浮かばないでしょう。

先行投資のためには「お金を借りる」という方法もあります。たとえばMBAを取るために留学したいとします。その費用が貯まるまで3年も5年も待っていては、得られるはずのチャンスを逃してしまう。借金してでもすぐ留学すれば、取得後に就いた仕事で、年収や経験というリターンを回収できると考えることもできます。

「先行投資」でチャンスを買って、それを活かしてお金を「稼いで」、幸せという「リターン」を手に入れる。この一連の流れを体験すれば、人生の選択肢が広がります。

──では金融商品などに投資する場合はどのように考えたらいいでしょう?

投資で大切なのは根拠・判断軸・再現性です。その商品になぜ投資をするのか、どんなリターンを得るのか、という根拠や方向性をしっかりもって、成功しても失敗しても理由を考えて教訓とし、次につなげることを意識すると良いと思います。

その意味で、投資信託は個人的にはあまりおすすめしていません。他人が運用するものだし、「なんなく上がりそうだしいいかな」という曖昧なイメージで買ってしまいがちだからです。根拠がないから判断軸が養われない。判断軸がないから再現がない。つまりは、多少儲かったところで、次に活かせないんです。



──「ビットコイン」などの仮想通貨はどうですか?

現在のところ、価値が上がっていくイメージはありますが、なぜ上がったか下がったかを深い洞察とともに説明できる人はほとんどいません。たしかに跳ね上がって億万長者になった人もいるにはいます。いち早くその機会に気が付き、他人より早く参入したというセンスや勇気があったと言えなくはありません。しかし、上がった根拠を説明できなければ、再現性はもたらせない。だから次に同じように稼げるかというと、それは難しいのではないでしょうか。

論理的に考えて、自分なりの判断軸をつくる
根拠と判断軸という点でおすすめするのは、株式投資と不動産投資ですね。

株式投資は、企業の未来に投資します。その企業の戦略や財務状況をもとに潜在的な成長力を調べて、現在と比べてどうか、株価が上がるかどうかを判断してその未来を買う。それはつまり、その企業の本質的な価値を推し量るということ。しかしそのためには、事業環境など様々な材料を検討し、論理的に考えて、「自分なりの判断軸」を持つ必要があります。

株式投資を通じて論理的思考や判断軸をつくることに慣れてくると、ビジネスやプライベートでの投資判断や、先々の予想を立てたりするときにも役に立つはずです。

不動産投資は、結婚相手を選ぶのに近いというとわかりやすいでしょうか。その物件は世界に1つしかないし、収益性や資産価値からみて、20年30年と付き合っていけるかを判断する行為ですから、見た目や雰囲気など、一時の情動で選んでしまうと失敗してしまいかねない。

だからこそ、不動産投資も論理的に考える訓練になります。毎月の家賃収入とローンの返済額から差額を計算して、さまざまな材料をもとに収益性を評価する。現在だけでなく、10年後の家賃がいくらになるかも考えて、収支を割り出す必要がある。おそらくお金を借りることになるでしょうが、自己満足のための借金ではなく、将来の収入源を確保してハッピーになるための借金ですから、「先行投資」にあたります。

投資の大前提は「自己責任」です。そのためには勉強もして知識を蓄えて、論理的思考によって根拠と判断軸を明確に持つこと。そのうえで積極的に向き合ったら、自然とお金は寄ってくるのではないでしょうか。

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午堂登紀雄氏プロフィール

1971年岡山県生まれ。中央大学経済学部卒。米国公認会計士。大学卒業後、東京都内の会計事務所にて企業の税務・会計支援業務に従事。大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。現在は不動産投資コンサルティングを手がけるかたわら、資産運用やビジネススキルに関するセミナー、講演で活躍。『捨てるべき40の「悪い」習慣』(日本実業出版社)など著書多数。

参照元 : ブックバン


お金に愛される人、逃げられる人

2017年8月14日号

世の中には、何をやってもお金に困らない人がいる。その一方で、どんなに恵まれた環境でも、お金の苦労が絶えない人もいる。さて自分はどっちなのか。チェックしてみよう。

論理的でマイペースだと、お金が集まってくる

「お金持ちになりやすい性格」の人とはどういう人だろうか。



37万人のアンケートデータをもとに、「人間の性格と行動」を分析してきたディグラム・ラボ代表でリサーチプロデューサーの木原誠太郎氏によると、「お金を稼げる人は、自分に厳しく、論理的。その一方で明るく、周囲の目を気にしないマイペースな性格」の持ち主だとか。なかでも、“論理的でマイペースな性格”の人はお金持ちになりやすいという。

「論理的な人は、数字に強く計算が得意ですから、お金が貯まりやすいですよね。一方、マイペースな人は、他人に流されることなく、自分の意思で行動することができます。これは自信にもつながりますから、投資家や起業家といった判断力、決断力が物を言う職業で成功しやすいんです」

では、その性格はどんなときに表れるのか。特徴的な行動を挙げたのが、下記7つの項目だ。チェックした数が多ければ多いほど、「お金持ちになりやすい性格」だといえる。意外だと思う項目もあるかもしれない。それぞれの理由を木原氏に解説してもらおう。

▼CHECK LIST
□「お金があれば幸せになる」とは思わない
□ ムカつくことがあっても仕返しは考えない
□ ランチのとき、すぐに注文を決められる
□ 窮地に立ったとき、うまくごまかすことができる
□ 焼き肉より寿司のほうが好き
□ バッティングセンターが好き
□ ビジネスホテルが好き

コハダから食べる人は、論理性が高い ▼「『お金があれば幸せになる』とは思わない」人は、人から好かれやすく、人との繋がりを大事にする傾向にある。人のために動くことは、仕事がうまくいき、結果的にお金に繋がる。

▼「ムカつくことがあっても仕返しは考えない」人は論理性が高く、感情で動くことが少ない。そして、人のことが気にならない傾向にある人だ。冷静に状況を判断して自分の感情をコントロールできるという点からも、お金に愛されやすい。

▼「ランチのとき、すぐに注文を決められる」人は、意思決定のスピードが速く、チャンスが舞い込んできたときに、すぐに行動できる人だ。実際、成功した経営者は、席に座って3秒以内にメニューを決める人が多い。

▼「窮地に立ったとき、うまくごまかすことができる」人は、目的を達成するためには、手段を選ばずにやり切るタイプだ。たとえ業績が厳しかったとしても「ウチは絶好調ですよ」と明るく言う経営者のほうが、しぶとく生き残るし、人もお金もついてくる。

▼「焼き肉より寿司のほうが好き」な人は、合理的で大人っぽい人だ。みんなでわいわい楽しむ焼き肉と比べ、作法が必要な寿司を好む人は精神年齢も高い。嗜好でいうと、コハダから食べる人は論理性が高く、マグロから食べる人は優しい人といったデータもある。また、焼き肉を好む人はノリがいい半面、子どもっぽいという統計も。さらに、ハラミ好きは自由を好む傾向にあり、赤身ロース好きは頑固。カルビ好きはノリがよく優しい人。牛タン好きは調整上手とデータに表れている。

▼「バッティングセンターが好き」な人はお金が貯まりやすい。野球経験の有無は関係なく、バッティングセンターに行く習慣のある人は、自分のストレスを発散する行動が取れる人、つまりストレスコントロールがうまくできる、非常に論理的な人だといえる。

▼「ビジネスホテルが好き」な人も、合理的でムダが嫌いな人であり、お金が貯まりやすい。

ディグラム・ラボ代表 木原 誠太郎
電通やミクシィでマーケティングを担当後、企業のマーケティングコンサルティングに携わる。2013年、ディグラム・ラボを設立。

(文=山下久猛)

参照元 : PRESIDENTオンライン


「お金に愛される人」の5つの習慣

2013.4.9

世の中には、ごく普通の一般人でありながら、お金を上手に貯めたり稼いだりしている人もいる。そんな「お金に愛される人」になるにはどうすればいいのだろうか。3人の識者に聞いた今からできる5つの思考法を紹介しよう。

「お金とは何か」と問われて即答できるか



大金持ちとまでいかなくても、日々の生活にそれなりの余裕があり、将来への備えもできるくらいにはお金が欲しいと考えている人は多いだろう。だが、長引く不況で平均年収は右肩下がり、株価も下がって投資に魅力もなくなり、副業に割くような時間もない……。結局は「これくらいあれば」と自分が思う希望額と毎月の給与明細を比較して、ため息をついてばかり。そんな人がお金に愛されるためには、どうすればいいのか。

お金に関する数多くの著書でお金持ちになるアドバイスをしている本田健氏は、「お金と人との関係は大きく分けて3種類ある」と分析する。

「1つは『奴隷』です。全体の9割くらいの人たちがこれに当たります。奴隷のようにお金に振り回されて生きている。2つめは『主人』です。お金をたくさん稼いだり持ったりすることによってお金を支配するような感覚を持つ。お金でいろいろなことを決めてしまうような人ですね。3つめは『友人』です。お金と親友になって仲良くつき合う。ほとんどの人たちはお金と『奴隷』の関係で、1カ月で使い果たすような報酬しか稼がない生き方をしています。収入が増えても、それに伴って出費も増えて、手元にあまり残りません。年収300万円の人も800万円の人も、『あと10%の収入があれば家計がラクになる』と言うんです」

しかし、実際に収入が10%上がったとしても、それで満足して幸せだと感じる人は少ないという。本田氏によれば、年収約400万円から約900万円までは、幸福感にあまり差はないのだそうだ。

ところが年収1000万円以上になると幸福度が下がる。仕事上の職責が上がるため、より仕事のストレスがかかるようになるのだ。医者、弁護士、会社経営者、エリートサラリーマンなどがそうだ。

「豊かさを感じられるのは年収が3000万円を超えたあたりからでしょう。1000万円稼いでストレスだらけになるくらいなら、1000万円以内でやりくりしながら好きなことをやって家族が幸せに暮らすというのが、1番ストレスがない生き方ではあるんです。それも、お金と『友人』になるという、上手な生き方ですよね」(本田氏)

年収が上がっても幸福感に変わりがないなら、お金とは何なのだろう。「習慣の専門家」である佐藤伝氏は、まずお金の定義を自分の中ではっきりさせるべきだという。

「あなたにとってお金とは何ですかと聞かれたときに、間髪いれずに答えられることは、非常に重要だと思います。その答えに、お金とどうつき合っているかが如実に表れるのです」(佐藤氏)

「お金とは?」の問いに即答できるということは、常日頃からお金について考えている証拠。お金持ちへの道のスタートはそこからだ。

幸せリッチは自分の「お金観」を客観的に分析している



自分と向き合い、自分がどれだけのお金を必要としていて、将来どうなりたいかを知ることは、お金に愛されるために重要だ。

「年収3000万円くらいの人から、資産が数千億円もあるような人まで、お金持ちにもいろいろいます。だから、自分が一生の間でどんな人になるのかということを、冷静に見極める必要がある。たとえば将来、年収1000万円以下で一生暮らしていくのであれば、それに応じた暮らしをしなくてはいけない。自分の年収を増やしていくという前提なら、自己投資などをしなくてはいけない。ある意味で『守りの人生』なのか『攻めの人生』なのかということを考えなくてはいけません」(本田氏)

自分は守りのタイプなのか、攻めのタイプなのか。お金とどうやってつき合うタイプなのか。本田氏によれば、実は多くの人の「お金観」は、両親や祖父母など生い立ちに影響を受けているという。

「お金を節約しなくちゃいけないとか、お金は人をダメにするぞとか、実は子供の頃から聞かされていたことや幼少時の体験が、その人のお金観になっていることが多い。そしてそれを、自分でも知らないうちに追体験してしまうのです。そのお金観をどこかでクリアにしないと、違う生き方ができないんですね」

本田氏の調査によると、お金持ちの80%が自力で資産を築いている。そして攻めの人生を歩んでお金持ちになる人は、大病や大きな挫折を経験したことがあり、自分のお金観や生き方に向き合っている人が多いという。

「松下幸之助さんが成功の秘訣を聞かれて、貧乏だったこと、学歴がなかったこと、体が弱かったことの3つだと言ったそうです。松下さんよりも条件が悪い人はほとんどいないんじゃないでしょうか。だから、基本的にはその人のあり方ですべてが変わると思います。ただ不利なのは、お金について何も考えずに育った人ですね。お金持ちになりやすいのはお金に縁のない家庭で育った子供。普通のサラリーマンの家庭で育った子供は、お金持ちにはなりにくいです」(本田氏)

年収を10倍にするという発想を持て

もちろん、一生サラリーマンでいれば、年収3000万円にはなかなか到達しない。つまり「攻めの人生」でないとお金持ちにはなりにくい。起業、投資、副業など、「攻め」の手段はいくつかあるが、お金に愛される人はどのように取り組んでいるのだろう。

「収入を2倍にしたいと思うと、今の仕事を頑張ろうと思うかもしれませんが、10倍にしようと思うと、収入を生み出す仕組みやキャッシュポイント(=収入の入り口)を、根本的に変革する必要があります。サラリーマンであれば副業ですが、ほとんどの人は漠然と『副業、あればいいよね』と思っているだけなんです。そうではなく、きちっと書き出すことが重要です」(佐藤氏)



起業や副業というと、今までの自分の仕事以外のことを想像して、「自分にはできない」と考えてしまいがちだが、いわゆる「脱サラ」してショップを始めるような思い切った方法ではなく、今の自分の延長線上で考えていけばいいと、佐藤氏はアドバイスする。

「新たなキャッシュポイントをつくるためには、休みの日でもやりたいと思えるような好きなことを始めて、それをビジネスにしていくこと。そしてブログでも、ホームページでも、フェイスブックでもいいので、発表するための『箱』をつくることが大事です。箱をつくると、自然と中身が入ってくるんです。私のセミナーの生徒には、犬の散歩をビジネスにした人がいました。そして散歩の様子を顧客にレポートすると同時にネットに公開したことで、PRになりビジネスを大きく伸ばしたのです」(佐藤氏)

好きなことで稼ぐことができれば一番いい。しかし、特筆すべき趣味がない人や、休日にはお金を使って終わってしまう人も多いだろう。そんな人はどうすればいいのか。

「知性を使って、お金がうまく回ってくる仕組みを考えればいいんです。好きなことといっても、人と関わること、誰かにとって何かプラスになることでないとダメです。たとえば映画が好きな人は、映画についておもしろい解説をして、メルマガで配信するなどの方法があります。人と関わること、何らかの社会との接点がないと、お金は生まれません。逆にいえば、社会との接点さえあれば、どんなところにもお金が生み出されるシステムがあるはずです」(本田氏)

また、現代のITの発達が個人が稼ぐことを可能にしたと、金融・経済関係の著書の多い作家の橘玲氏は指摘する。

「ITの登場によって、会社に所属しなくても分業ができるようになった。無料のブログサービスやグーグルのような無料のクラウドサービス、あるいはアマゾンのようなマーケットサイトなど、これまで会社に集まって分業していたようなことを、個人がアウトソースできるようになってきたんです。これまでは大きな仕事をするためには、会社に入らなければいけなかったのが、だんだんと、いわゆる自営業でも外部サービスを使えば収益を獲得できるという、新しい可能性が出てきています」(橘氏)

「豊かなビンボー」になる知恵を持て



それでも、なかなか副業に踏み出せない人や、本業の忙しさに追われてままならない人はどうすればいいのか。それは年齢によって違いがある、と橘氏は語る。

「30代前半までなら、転職が可能です。つまり、いろいろ選択肢があるので、とりあえず自分の選択肢を減らさないように頑張る。他の会社・業種でも通用するようなスキルを獲得するとか、転職してもやっていけるような何か計画を立ててみるとか。しかし、40歳を過ぎたサラリーマンは、なかなか難しいでしょう。あとは金融資産で生活するしかなくなる。日本の中高年は今、そういう状況にあるので、お金がなくなると生きていけないという危機感は強いし、持たないといけません」

給料は減らされ、リストラの危機もある。自営業で稼ごうとしてもデフレにさらされ、価格競争を余儀なくされる。日本経済は、「お金」から遠ざかる人が多くなる局面がずっと続いている。

「資産運用の面からいうと、デフレなので、最高の資産運用というのは現金を持っていることです。ずっと現金を持っていた人は、デフレの分だけ、どんどん貨幣価値が上がっているわけです。このところ地価も下がっている。八王子などの東京の郊外で、駅からバス10分以上だったりすると、60平方メートルの2LDKで月に4万~5万円程度の家賃なのです。これはバンコクやクアラルンプールとほぼ同じ感覚です。そういうところに住み、コンビニとファミレスと通信販売があれば、ほとんど生活水準を落とさずに暮らしていけます。このように、デフレを利用して生活コストを下げるというのが、1つの戦略かと思います」(橘氏)

節約をゲームのように楽しむことができれば、同じ給料でも使えるキャッシュは増える。家賃など一番大きな買い物から順に節約するのがコツと橘氏はいう。貧しくても豊かに生きる方法を見つけたいものだ。

比べない、頑張らない、ジタバタしない



たくさんのお金を持つことと幸せになることは別のことだ。では、お金に愛される「幸せなお金持ち」になるにはどうすればいいのだろう。

「自分の好きなことを、まずやることです。お金持ちにはさまざまなタイプがいますが、共通点の1つは、自分が大好きで得意なことをとことんまで究めていることです。それがあまりお金にならなくても、少なくともそれは幸せな人生です。それに、好きなことをやりながらビジネスシステムをつくるということと、多くの人に応援されるということ。この2つさえあれば、たいていそこそこのお金はできるはずなんです」(本田氏)

まず自分はどういう才能を持っているかを知り、自分が好きで得意なことを究める。人はどうしても自分にないものを持っている他人に憧れてしまうものだが、人と比べたり、競争したりしてはいけないと本田氏は注意を促す。

「成功するためには自分の道があるはずです。それは自分の才能、自分の特質、自分の今までのキャリアなどを活かすことです。そうすれば、何の苦労もなく成功することができる。お金持ちは楽しいことしかしていない。頑張らなくてもなれるんです」(本田氏)

佐藤氏もお金でうまくいく人はジタバタしていないという。

「キャッシュポイントが1つしかない人は、それにしがみついて、それをくれる人にごますりをする人生になってしまいます。複数のキャッシュポイントがあれば、余裕を持って自然体でやっていける。セールスマンなら、ごり押ししなくてもよくなり、顧客への信頼につながります」

しかし、好きなことをお金に変えるためには「さわやかな図々しさ」が必要だと佐藤氏は続ける。

「好きなことがせっかく人の役に立っているのに、それをお金に変えられない『いい人』ではいけません。ホームページに『広告、受けつけております』と書けるかどうかが、キャッシュポイントを増やせるかどうかの分かれ目ですね」

1人でもビジネスができるようになった現代は、幸せなお金持ちになりやすい時代だともいえる。

「以前は脱サラした人はほとんどみんな失敗するようなネガティブな状況でしたが、今はそこそこ変わってきて、個人でもマイクロ法人(=少人数の小さな会社)をつくることによって、さらに大きな機会を得られる状況ができてきました。日本の社会で初めてそういうことができるようになったので、おもしろいと思います。それをどう利用して、上手に自分の人生を設計するかですね」(橘氏)

幸せであるためには、ストレスから解放されることも重要だ。

「夫婦仲がよくないとお金は残りません。夫婦間にストレスがあって、それを手っ取り早く解消する方法はお金を使うことだからです。反対に、夫婦仲がいい家庭はお金を使わない傾向がありますね。家でパスタでもつくって、映画でも観ていればそれだけでハッピーなんです。また、起業して成功したけれども、自分も社員も家族もボロボロでは、人生は幸せではないかもしれません。だから、どれがいいか悪いかではなく、自分にはどれがいいのかということを選ぶ必要があるのです」(本田氏)

(飯田安国=撮影)

参照元 : PRESIDENTオンライン







2018年1月19日金曜日

福岡県内の小児歯科医院で虫歯を治療した2歳女児が低酸素脳症に陥り、2日後に死亡

小児歯科医院で虫歯治療、2歳女児が2日後に死亡

2018/1/15(月) 20:20配信



去年7月、福岡県内の小児歯科医院で虫歯を治療した2歳の女の子が低酸素脳症に陥り、2日後に死亡していたことが関係者への取材でわかりました。

死亡したのは当時2歳だった山口叶愛ちゃんです。叶愛ちゃんは去年7月、福岡県内の小児歯科医院で局所麻酔を使用した虫歯の治療を受けた後、唇が紫色になり、目の焦点が合わない状態になりました。

関係者によりますと、異変を訴える両親に対し、男性院長は「よくあることだ」と説明して、何の医療措置もとらず、およそ45分後に両親が自力で叶愛ちゃんを近くの病院に運んだということです。叶愛ちゃんはその後、大学病院に救急搬送されましたが、低酸素脳症に陥り、2日後に亡くなりました。

大学病院から通報を受けた警察は、業務上過失致死の疑いがあるとみて捜査しています。小児歯科医院の院長は「必要な措置はとったと考えている」とコメントしています。

参照元 : TBSニュース




















アンチエイジング治療の研究において前進!老化した人間の細胞を若返らせる事に成功

老化する人間の細胞を「若返らせる」ことに成功:研究結果

2018.01.17 WED 11:00

「老化した人間の細胞を若返らせる」ことに、英大学の研究者らが成功したと発表した。古い細胞の機能を回復させることができれば、将来的に人間は老化による影響を受けずに年をとれる可能性があるのだという。その驚きの研究結果とは。



わたしたちのほとんどは、85歳までに何らかの慢性疾患を経験する。そればかりか、年をとるにつれて、脳卒中、心臓病、がんなどの病気を発症しやすくなる傾向にある。これらの原因のひとつに「細胞の老化」が挙げられるが、もし細胞自体を若く保てる技術があったとすれば、人類が病気を経験せず健康に年をとれる未来が拓けるだろうか?

学術誌「BMC Cell Biology」で発表された研究は、そんなSFのような人類の夢をかなえてくれる鍵となるかもしれない。英エクスター大学とブライトン大学の研究グループが、通常なら細胞分裂のたびに短くなる染色体の末端部であるテロメアを、若い細胞のように長くする方法を発見。文字通り、「老化した人間の細胞を若返らせる」ことに成功したのだ。

加齢とともに老化する細胞
われわれの身体を構成している細胞の一つひとつは、あらかじめ決められた回数しか分裂できないといわれている。おそらく多くの人々が、染色体の末端部に存在し、DNAのほつれを防ぐ“キャップ”のような役割をするテロメアという構造を聞いたことがあるだろう。

われわれの細胞のなかにあるDNAは分裂のたびに複製されるが、テロメアに限ってはすべてが複製されず、分裂のたびに少しずつ短くなっていく。最終的にテロメアが限界まで短くなると、それ以上の細胞分裂は不可能となる。つまり、短いテロメアをもつ細胞は、“年老いた”細胞なのだ。

エクスター大学で教鞭をとる分子遺伝学が専門のローナ・ハリーズ教授をはじめとした研究グループは、これらの年老いた細胞において「スプライシング因子」と呼ばれる一連の遺伝子が、徐々に不活性化していくことに注目。スプライシング因子は、細胞分裂の際にDNAから転写されたRNAがきちんと機能するまで“編集”したり、遺伝子が全範囲の機能を果たしたりする際に極めて重要な因子である。これらはまた、人々が加齢する過程であまり効率的に働かないか、まったく機能しなくなる傾向にあり、細胞が環境のストレスに対応する能力を大きく制限する。

大半の高齢者の臓器にみられる老化細胞も、より少数のスプライシング因子を備えている。これが哺乳類の老化、または加齢に関連する病気の側面でもあるとして、注目されていた。

「レスベラトロール類似体」で細胞が若返る
老化した細胞のスプライシング因子を再び活性化させる鍵となったのは、赤ブドウ、赤ワイン、ダークチョコレートなどにも含有される「レスベラトロール類似体」と呼ばれる化学物質だ。これを適用された培養細胞を観察すると、数時間のうちにスプライシング因子が活性化し、老化細胞は若い細胞のようにふるまい、分裂を始めたという。

「スプライシング因子のレヴェルを回復させる分子で老化細胞を処理すると、若い細胞の特徴をいくつか取り戻せることを示唆しています。それらは成長でき、テロメアまでも若い細胞のように長くするのです」と、ハリーズ教授は言う。

共同研究者であるエクスター大学のエヴァ・ラトーレ博士も、細胞の変化とその度合いに驚きを隠さない。「培養皿のいくつかの細胞が若返っているのを見ても、それを信じることができませんでした。古びた細胞が、若い細胞のように見えたのです。まるで魔法のようでした。この実験を幾度も繰り返しましたが、いずれの場合も細胞が若返りました。その意味と研究の可能性に非常に興奮しています」

この研究結果は、古い細胞の機能を回復させることで人々が老化による影響を受けずに、健康的に寿命をまっとうできる可能性を示している。研究者らは、レスベラトロールのようにシンプルな化学物質が高齢者の健康を向上させられるポテンシャルを秘めていることに驚くかたわら、この技術の応用のためにさらなる研究が必要だとしている。

参照元 : wired


「老化を防ぐクスリ」が実現する可能性が見えてきた:研究結果

2017.05.16 TUE 08:00

アンチエイジング治療の研究において、2つの大きな前進が見られた。ひとつは、老化によるDNAの損傷を修復する治療法の発見。もうひとつは、年老いた細胞を自死へと導くメカニズムの発見だ。これらの研究が進めば、「老化を防ぐクスリ」が実現する可能性が見えてくる。



アンチエイジング治療において、一度に2つの重要な前進があった。

1つ目は、デイヴィッド・シンクレア率いるオーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究チームの成果だ。彼らは、『サイエンス』誌で語っているように、老化などによって引き起こされるDNAの損傷を細胞が修復する分子プロセスを特定した。

2つ目は、オランダのエラスムス大学医療センターの科学者グループの研究だ。こちらは老化した細胞を自死(アポトーシス)へと導く治療法を開発し、マウスでの実験で成功を収めたもので、学術誌『セル』で発表された。

修復のメカニズム
『サイエンス』で発表された研究からみてみよう。研究の著者たちは、マウスを使った実験で、細胞が老化や放射線によって損傷を受けたDNAを修復する分子プロセスの、決定的な変化を特定した。

体細胞は生来、DNAを修復する能力をもっている。たとえば、わたしたちが太陽に晒されるたびに修復は行われている。このような機能は加齢とともに衰える。だがシンクレアのチームは、代謝物質「Nad+」が全修復プロセスにおいて重要な役割を担っていることを発見した。

Nad+の前駆体を用いた治療を行ったマウスは、放射線被曝や老化によって引き起こされるDNA損傷を修復する際、ほかのマウスと比べて高い修復能力をもつことを示した。

シンクレアは言う。「年老いたマウスの細胞は、治療からわずか1週間で、若いマウスの細胞とほとんど区別がつかなくなりました。わたしたちは、効果的で、安全なアンチエイジング薬の実現に近づいていると思います。もし今後の実験がうまくいけば、この薬は5年以内に市場に出る可能性もあります」

NASAもこの研究に関心を示している。宇宙の有害な放射線から宇宙飛行士たちを守ることが必要となる、将来の火星有人ミッションを視野に入れてのことだ。

さらば、老化細胞
これに対して、『セル』で発表された研究では、身体が年老いた細胞、つまり増殖を止めた細胞を取り除くメカニズムを研究した。こうした細胞は老化とともに蓄積するが、傷の治癒や腫瘍の抑制で重要な役割を果たしており、組織の炎症を引き起こす化学物質を放出する。ピーター・デ・カイゼル率いる研究者たちは、このような細胞を選択的に自死へと導く薬(ペプチド)を開発した。細胞内部に存在する物質のバランスに作用するものだ。

この治療法は、実験室のさまざまなグループのマウスでテストされた。年老いたマウスで構成される第1グループ(人間の90歳に匹敵する)、急速に老化するように遺伝的に改変されたマウスで構成される第2グループ、化学療法の影響により早く老化したマウスで構成される第3グループだ。

結果は勇気づけられるものだった。さまざまなグループのマウスにおいて、老化とともに衰える傾向がある肝機能の回復と、ローラー上を走る距離の増加が観察された。

しかし、カイゼルは効果がそれほど大きくないことも認めている。この治療法には、まだ改善しなければならない点があるということだ。だがこの治療法には、副作用は見られなかった。「もっとも、マウスが話せないことには留意しなければいけませんが」

参照元 : wired