2017年2月26日日曜日

バイオ3Dプリンター技術で神経を再生

3Dプリンターで神経再生、細胞から管状組織

2017/2/25(土) 20:24配信



細胞を集めて体の様々な組織を人工的に作る「バイオ3Dプリンター」の技術で、人の細胞からラットの末梢(まっしょう)神経を再生したと京都大などのグループが発表した。

けがをした人の神経組織を再生する新たな治療法につながる可能性があるという。論文が米電子版科学誌プロスワンに掲載された。

細胞は、1か所に集めてしばらくおくと、団子のような塊になる。バイオ3Dプリンターはこの性質を利用し、塊を剣山のような針に刺して立体的な組織や臓器を作る技術。

池口良輔・京大准教授(整形外科)らのグループは、人の皮膚の細胞を使って長さ8ミリ、直径3ミリの管状の組織を作った。ラットの太ももの神経の一部を切除し、欠けた部分に管状組織をはめてつないだところ、8週間後に神経の太さや線維の数が元の状態まで戻り、運動機能も回復した。管状組織を構成する細胞から栄養物質などが出て、神経の再生を促した可能性があるという。

参照元 : 読売新聞




2017年2月22日水曜日

千葉大学大学院薬学研究院「老化に伴う記憶低下の原因解明へ インスリンシグナルの変化が記憶低下を引き起こす」

老化に伴う記憶低下の原因解明へ 千葉大学

2017年2月19日

千葉大学大学院薬学研究院の殿城亜矢子助教と伊藤素行教授の研究グループは、インスリンとインスリン依存的な脂肪細胞内のシグナルが記憶の維持に必要であることを明らかにした。また、インスリンの量は加齢に伴って変化することなどから、加齢性記憶低下の原因解明に役立つことが期待される。

血糖値の調節や代謝の制御を行うインスリンは、細胞膜上にあるインスリン受容体に結合して細胞内にシグナルを伝え、発生や成長、代謝の制御など様々な時期や組織で重要な役割を果たす。しかし、インスリンが学習や記憶、さらには加齢性記憶低下にどのように関与しているかは不明だった。

今回、発生や成長の時期に影響することなく一過的にインスリンシグナルを抑制したショウジョウバエを作成し、学習・記憶能を測定。インスリンシグナルは記憶の維持に必要であることが判明した。また、インスリン受容体は様々な組織に発現するが、特に脂肪組織での発現が記憶の維持に必要であることが分かった。

また、ショウジョウバエでは、インスリンとインスリンによく似たインスリン様成長因子(IGF)の機能は、8種のDilp(インスリン様ペプチド:Dilp1~8)により機能分担される。今回の研究により、記憶に重要なのはDilp3であり、若いショウジョウバエではDilp3と脂肪組織におけるインスリンシグナルの活性化によって記憶が維持されるが、老化したショウジョウバエではDilp3の発現低下により記憶低下が生じていることが明らかになった。

今回、インスリンシグナルの加齢に伴う変化が記憶低下の一因であることが示唆された。今後、学習・記憶の仕組みの解明や加齢性記憶低下の原因解明、さらには認知症の治療に役立つことが期待される。

参照元 : 大学ジャーナル


加齢性記憶低下の原因解明へ!~老化に伴うインスリンシグナルの変化が記憶低下を引き起こす~

千葉⼤学⼤学院薬学研究院の殿城亜⽮⼦助教と伊藤素⾏教授の研究グループは、⾎糖値の調節や代謝の制御を⾏うインスリンとインスリン依存的な脂肪細胞内のシグナルが記憶の維持に必要であることを明らかにしました。また、インスリンの量は加齢に伴って変化することなどから、加齢性記憶低下の原因解明に役⽴つことが期待されます。

■ 研究の背景
⾎糖値の調節や代謝の制御を⾏うインスリンは、細胞膜上にあるインスリンを受け取る受容体(インスリン受容体)に結合し、細胞内にシグナルを伝えることが知られています。このインスリンシグナルは、哺乳類から昆⾍を含む無脊椎動物まで進化的に広く保存されています。またインスリンシグナルは、発⽣や成⻑、代謝の制御など様々な時期や組織で重要な役割を果たします。

近年、インスリンが学習・記憶に関与する可能性や、糖尿病などインスリンの調節異常が認知症のリスクファクターとなる可能性が⽰唆されてきました。しかし、インスリンが学習・記憶にどのような役割を果たしているのか、さらには加齢性、記憶低下にどのように関与しているかは不明でした。



■ 研究結果の内容
今回、ショウジョウバエを⽤いてインスリンが記憶を制御するメカニズムや加齢性記憶低下との関与について調べました。ショウジョウバエは匂いと電気刺激を条件付けすることによって、学習・記憶能を簡単に測定することができます。また、⽼化したショウジョウバエでは記憶する能⼒が低下することが知られています。

まず、発⽣や成⻑の時期に影響することなく⼀過的にインスリンシグナルを抑制したショウジョウバエを作成し、学習・記憶能を測定したところ、インスリンシグナルは記 憶を維持するのに必要であることが明らかになりました。

また、インスリン受容体は筋⾁、脂肪組織や神経細胞など様々な組織に発現していますが、その中でも脂肪組織におけるインスリン受容体の発現が記憶の維持に必要であることが分かりました。ショウジョウバエでは、インスリンとインスリンによく似たインスリン様成⻑因⼦(IGF)の機能は、Dilp1からDilp8まで8種でまかなわれており、機能分担しています。本研究により、このうち特にDilp3が記憶の維持に必要であることが明らかとなりました。

このDilp3の発現は⽼化にともなって特異的に低下することから、⽼化したショウジョウバエにDilp3を過剰に発現させたところ記憶が向上することが分かりました。

これらのことから、若いショウジョウバエではDilp3と脂肪組織におけるインスリンシグナルの活性化によって記憶が維持される⼀⽅で、⽼化したショウジョウバエではDilp3の発現が低下することで記憶低下が引き起こされていることが明らかになりました(図)。

■ 研究結果の意義
今回の結果から、インスリンシグナルの加齢に伴う変化が記憶低下の⼀因であることが⽰唆されました。今回の研究成果は学習・記憶の仕組みの解明や加齢性記憶低下の原因解明に貢献します。また今後の研究の進展により、今回の研究成果が認知症の治療に役⽴つことが期待されます。

<掲載論⽂と著者>
Age-related changes in insulin-like signaling lead to intermediate-term memory impairment in Drosophila. Cell Reports, in press. Kento Tanabe, Motoyuki Itoh and Ayako Tonoki

本研究成果は、2017年2⽉14⽇(⽶国時間)に国際科学誌「Cell Reports」に公開されます。

参照元 : chiba-u.ac.jp

2017年2月18日土曜日

認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性

虫歯菌で認知機能低下…脳内出血の原因か

2017年2月10日



認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性が高いとの研究成果を、京都府立医大の渡辺功助教( 口腔こうくう 衛生)らのチームが9日、発表した。歯磨きなどの口腔ケアが認知症予防につながると考えられるという。

英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文が掲載された。 認知機能の低下は、脳内の微少な出血が一因であることが知られている。この出血は、虫歯菌「ミュータンス菌」の一種を保菌する人に多いとみられてきた。血小板の止血作用を低下させる遺伝子を持ち、脳の血管の壁にくっついて炎症を起こすのだという。

今回、脳に疾患のない54~89歳の男女279人の唾液を調べた。その結果、71人(25%)からこの虫歯菌を検出した。検出された人のうち、61%で脳内に微少な出血が確認された。虫歯菌のない人は14%だった。

また、全員に1分間で「か」で始まる言葉をいくつ言えるかの認知機能テストを実施。虫歯菌のない人は平均10・1個言えたが、ある人は8・9個にとどまった。「た」で始まる言葉でも同様の傾向だった。 広島大の細見直永講師(脳神経内科)の話「認知症の発症リスクが高い人を判別できる可能性がある興味深い研究結果だ」

参照元 : ヨミドクター


虫歯菌はだ液から感染する?知っていないと怖い虫歯菌の常識

2014.04.16



虫歯菌とは、聞いたことがあるけれどいったい何なのであろうか?虫歯は虫歯菌から作られます。つまり、虫歯菌のいない人には虫歯は出来ないのです。その虫歯菌は虫歯菌を持つ人のだ液から入り感染してしまうのです。では、1度虫歯になってしまった人は一生虫歯を作り続けなければならないのでしょうか?いえ。そうではありません。虫歯菌とは大きく分けて2種類の菌のことを言います。この菌さえコントロール出来れば虫歯にならないお口を手に入れることができます。

1.虫歯とは菌による感染症です

人のお口の中には300〜400種類の菌が生息していると言われています。その中の菌の中で虫歯を作る菌がいます。その菌がみなさんもよく耳にするミュータンス菌ともう1つがラクトバチラス菌です。この2つの菌が虫歯を作り出します。

1-1.虫歯を作るミュータンス菌



ミュータンス菌は、だ液から感染します。幼い頃保護者の方などから口移しで食べ物を食べたり、同じお箸や、スプーンなどを使用したりしたことで感染してしまうのです。昔は、母親が噛み砕いた食べ物を離乳食代わりにあげているのが普通でしたが、今考えると恐ろしいことですよね。このミュータンス菌がお口の中に一度入り込むと完全に取り除くことはできません。ミュータンス菌は酸を作り出し歯を溶かしていきます。

1-2.虫歯を進行させるラクトバチラス菌



ラクトバチラス菌は私たちが普段口にするものに含まれています。炭水化物や砂糖にも含まれています。多く含まれていることで有名なのは乳酸菌飲料です。今は、タブレットなどで販売される程人にとっては必要なラクトバチラス菌。しかし、この菌がミュータンス菌が作り出した溶けた歯を虫歯へと進行させてしまうのです。

中略

3.虫歯菌の多い口

どんなに歯を丁寧に磨いていても虫歯が出来る、という嘆きを患者さんからよく耳にします。歯が生まれつき弱いから仕方ない、という方もいらっしゃいます。そんな方は一度虫歯菌の検査をオススメします。ミュータンス菌とラクトバチラス菌が自分のお口の中にどれくらいいて虫歯のリスクがどのくらいあるのかを診断してくれます。親御さんに虫歯が多いとお子さんの虫歯もリスクが高くなる可能性が高いです。それは、幼い頃にだ液を介して感染した可能性が高いからです。しかし、そのリスクを知ることでいくらでもこれから出来る虫歯を減らすことができます。詳しくは「今日から始める虫歯予防/歯の健康は体の健康の第一歩」を参考にしてください。

事例

虫歯のリスクが高い30代の女性、リスクを検査した結果ミュータンス菌、ラクトバチラス菌共に多く見られました。下の写真がリスク診断の結果です。上の白く点々としたものが、ラクトバチラス菌で下の青く染めだされた方が、ミュータンス菌です。



この女性の娘さん10代も年齢のわりに虫歯が多いのでリスク診断を行った結果お母さんと同様に虫歯のリスクが高いことが分かりました。幼い頃に母親からミュータンス菌がうつったと考えられます。

まとめ

生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は存在しません。保護者のだ液を介して感染してしまうのです。虫歯菌は、完全に除菌することは不可能なのです。しかし、その虫歯菌をコントロールすることが虫歯予防(プラークコントロール)になるのです。自分の歯にはどんな種類の菌が多いのかを知るだけでも虫歯になるリスクを減らすことができます。一生健康な歯でいるためにもリスク診断を受けてみることをオススメします。

参照元 : 歯科医が教える歯のブログ

2017年2月17日金曜日

近い将来、AIやロボットに人間の仕事が奪われる

AI(人工知能)が医師の仕事を奪う? 診断支援システムが実現すれば「総合診療医」になれる!?

2016.10.26



日経デジタルヘルス(2016年10月14日)によれば、オンライン病気事典「MEDLEY」や遠隔診療サービス「CLINICS」を提供する医療系ベンチャー、メドレーの沖山翔氏(執行役員/救急救命医)は、10月11日に東京都内で開かれたイベント「AI(人工知能)の今と未来、エンジニアの将来を考える」で講演し、AIが医療にもたらすインパクトを語った。

沖山氏は、2016年6月にスタートした「症状チェッカーbot」を例に挙げ、AIへの取り組みを解説した。「症状チェッカーbot」は、自分の症状を入力するだけで、症状と関連性の高い疾患や疾患に対応できる病院をFacebook Messengerを使って、対話形式で検索できるサービスだ。

症状を入力するだけで、疾患や病院をスピーディに検索できる「症状チェッカーbot」

検索の流れは、こうだ。

たとえば、「せき 発熱」と入力する→自動対話プログラム(bot)が「ほかにどのような症状がありますか」「どのような発熱の状態ですか」と疾患を絞り込む質問をする→「痰がからむ 熱38度」などと質問に回答する→MEDLEYが登録している1400件以上の疾患から関連性の高い情報をスピード検索する→かぜ、気管支炎、肺炎、インフルエンザなど、該当する疾患を高頻度順に表示するという仕組みだ。

しかも、年齢、性別、季節ごとの疾患の可能性の違いにも対応する。たとえば「30代 男性」と設定すれば、かぜの次に気管支炎が表示されるが、「80代 男性」と設定すると、肺炎が上位になる。冬ならインフルエンザがより上位に表示される。

また、それぞれの疾患に対して受診すべき診療科を表示したり、その診療科のある最寄りの病院を探す機能もある。たとえば、「東京都中央区にある病院のうち、◯◯病に対応できる診療科があり、かつその専門医のいる病院」などのように希望通りの病院を検索できる。

このように「症状チェッカーbot」は、独自のアルゴリズム(問題解決の手順)を駆使したAIを搭載しているため、「Facebook Messenger」を使って対話するだけで、探したい疾患や病院の検索を簡単にスピーディに検索できるのだ。

診断支援システムが実現したら、AIは「総合診療医」になれる!?

しかし、沖山氏によると、「症状チェッカーbot」に搭載したAIは「これが予想される疾患の候補です」「○○科にかかった方がいいですよ」という医療への入り口を限定的にアドバイスするに過ぎないので、確定診断はできない。「症状チェッカーbot」 を確定診断に応用するためには、心音、心拍数、レントゲン、血液検査などの情報も統合化する必要がある。

将来、AIによる診断支援システムが実現すれば、患者も医師も多大な恩恵を受けるだろう。たとえば、医師なら当直などで勤務時間が長くなると、診断精度が必然的に落ちるが、AIが「これを見逃していませんか?」「この疾患の可能性はありませんか?」などと提示すれば、医師の確定診断に役立つはずだ。

ただ、現実はまだ厳しい。IBM Watsonは、過去の膨大な文献や年間20万件もの学術論文のビッグデータを用いて遺伝子情報などを解析するものの、さまざまな臨床データや患者の病態を考慮した「痒いところに手が届く」総合診療医のレベルにはもちろん達していない。

沖山氏の印象では、WatsonなどのAIは、たとえばコシヒカリとササニシキの違いは判別できても、小麦の判別はできない。AIの課題は、医師のような専門性と汎用性を融合できるように進化を遂げることだ。

AIへの信頼が強まれば、医師はどうなる?

AIが医師の仕事を肩代わりする時代が来るのだろうか? 沖山氏はこう述べる。

「人が何を求めているかで決まる。たとえば、スタバのサービスを自動化すれば、コーヒーの値段は下がる。だが、客が求めているのは女性スタッフがカップに“ニコちゃんマーク”を描いてくれる愛嬌だ。AIが人の感情に寄り添ったり、人との触れ合いを自然にできるようにならない限り、医師の存在価値は揺るがないはずだ」

だが、沖山氏は、人間の意識がAIの正確さや精巧さを信頼するように豹変すれば、状況は一変すると指摘する。

「5年前は、無人タクシーは怖くて乗れなかったが、大手メーカーが自動運転市場に一気に参入して以来、世間の常識は覆った。このようなブレークスルーを、AIが医療現場に巻き起こす可能性は十分にある」

医師はどうするべきか。沖山氏は答える。

「機械やAIの進化は、人間の予測に反して、指数関数的に超急速に起きる。そのスピードに惑わされてはいけない。大切なのは、医師が綿々と体得してきた高度なスキル(専門性や汎用性)をベースにしながら、「患者という人間を診る」という人間ならではの知性や感性を積み上げていくことに尽きる」

AIが医師を診療室や病院から追い払う日が来るのか? まだSF映画のハプニングであってほしい。

佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

参照元 : healthpress


日本人の仕事の49%が「AI」や「ロボット」に奪われる!アンケートでは28%の人がAIを脅威に

2016.10.26



こんなデータがある――。昨年12月2日、野村総合研究所(NRI)未来創発センターは、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士と共同研究を進め、601種類の職業がAIやロボットに代替される確率を試算した。その結果、10~20年後に日本の労働人口の49%は、AIやロボットに代替される可能性が高いと分析している。

代替される可能性の高い職種は、特別な知識・スキルが求められない機械的な定型的業務、データの分析や秩序的・体系的な操作だけが求められるルーティン業務だ。たとえば、宅配便・郵便・バイク便・新聞配達員、タクシー運転手、警備員、スーパーの店員、レジ係、ホテルの客室係、列車清掃員など。ドローン、自動運転、IoT(Internet of Things)などの技術が進化すればするほど、AIは、これらの業務を肩代わりできるだろう。

一方、代替される可能性の低い職種は、創造性・協調性が必須の専門業務や非定型な知的業務だ。たとえば、医者、科学者、教授、教師、アーティスト、デザイナ−、ジャーナリスト、経営コンサルタントなど。抽象的な概念を整理・創造する知識・スキルが求められる職業、他者との協調性や他者の理解・説得・ネゴシエーション・心理的サービスが要求される職業はサバイバルできるだろう。

これらのデータは、あくまでも確率や推定にすぎない。だが、労働人口や生産年齢人口の減少に対応するためには、AIができる仕事はAIに任せ、ヒトにしかできない仕事はヒトが集中して受け持ち、予測可能な未来に備えることが大切になるだろう。

AIにはできない「おもてなし」のマインド・サービス

しかし、AIでも肩代わりできない、生身の人間ならではのおもてなしゾーンがある。

たとえば、長野県の中央タクシーのように、ドライバーがメーターを倒さずに高齢者の乗客と世間話をしたり、介護士の資格を取り、安全運転に配慮しているケースがある。乗るのを楽しみにしている市民が多いのも頷ける。このような親身でフランクなタクシーなら、自動運転タクシーが出る幕はない。

来客の顔や名前をよく覚え、明るい笑顔や元気な挨拶を絶やさず、世間話をしながら、イキイキとレジを打つスーパーのレジ係も、レジ打ちロボットに仕事を奪われる気づかいはない。

また、東北新幹線の車内清掃業務を請負うJR東日本テクノハートTESSEIの清掃チームなら、「7分間の新幹線劇場」と呼ばれるほど列車清掃を職人域にまで高めているので、掃除ロボットが採用される見込みはない。

リピーター率の高さが評判となっている旅館の加賀屋(石川県和倉温泉)の場合も同じだ。仲居さんが宿泊客の趣味や嗜好、会話の内容などをよく覚えており、期待以上の個客サービスを提供できるので、接客ロボットに出番は回って来ない。

「愛はAIを超える」とは言い得て妙だが、おもてなしの心をAIに期待するのは、とてもできない相談なのだ。

AIが進化した未来に人間に残される仕事は何か?

日経BP(2016年6月10日)によれば、ワンゴ人工知能研究所の山川宏所長は「AIのプラス面は、人間の生活や科学技術の発展、経済の安定化や改良、環境問題の解決をアシストしてくれる点。マイナス面は、AIが自分だけで判断できるように進化すれば、核兵器などの軍事リスク、国際テロなどの犯罪リスクが避けられない」と指摘する。

さらに山川氏は、AIが進化した未来に人間に残される仕事については、組織心理学者エドガー・シャインが提唱したキャリア・アンカー(自分のキャリアを選択する時に最も重視する価値観や欲求)の中から5つのキャリアを紹介している。

①奉仕・社会貢献による承認。
②自律・独立による自尊心。
③純粋な挑戦による人間らしさ。
④全般管理コンピタンスによるコントロール。
⑤専門・職能コンピタンスよる知的さ。

この5つのキャリアだけは、AIでもお手上げなのだ。

ただ、AIはディープ・ラーニングによって、レンブラントが描いた絵画のデータを使って斬新な作品を作るクリエイティブ能力も蓄えることができるようになった。ワンサイクルの仕事をこなせる「プロフェッショナルなAI」から、浅く広い知識・スキルを備える「ゼネラリストAI」へと、ますます進化を遂げているのだ。

医療の進歩、安全な自動運転、恋愛のお相手も、AIに期待?

格安スマホや格安SIMを提供するBIGLOBEのニュースリリース(2016年6月6日)によれば、5月20日~23日の4日間にわたって、15歳~84歳の男女合計1114人を対象に「AIに関するインターネット意識調査」を行った。どんな結果が出ただろう?

まず、AIの認識度だ――。AIの言葉の意味を知っている62%、意味は知らないが言葉は聞いたことがある29%。合計91%の人がAIを認識していた。AIと聞いて思いつくものは、ソフトバンクの人型ロボットPepperが66%、囲碁で人間に勝ったアルファ碁が23%、IBM Watsonが20%、映画『ターミネーター』に登場するスカイネットが18%だった。

次に、AIへの期待度だ――。AIにかなり期待している17%、どちらかと言えば期待している37%の合計54%。過半数の人がAIに期待を寄せていた。

AIに期待することは、医療分野の進歩が急速に進む52%、乗り物の自動運転・自動操縦がかなう40%、コミュニケーションを交せる相手になる32%、ロボットとの生活が実現する27%、パートナー・恋愛対象になる7%だった。医療から便利さ、身近さ、スキンシップまで、AIへの期待感はかなり高いようだ。

回答者の28%がAIに対して脅威を

AIに対する脅威感はどうだろう? どちらかと言えば脅威を感じる20%、かなり脅威を感じる8%。合計28%の人がAIに脅威を感じていた。脅威と感じるのは、システムエラーによる事故や社会混乱58%、知能が人類を超えて制御不能になる46%、自分の仕事を奪われる25%、自我を持てば人類の敵になる24%だった。人間に敵意を持つリスクを感じる人も少なくない。

AIが印象的な映画は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ターミネーター』が21%で最多。『ターミネーター』を選んだ理由は、進化したAIが人類を不要と判断すれば怖い、人間と区別できない容姿が恐ろしい、ロボットに支配される世界が現実になる可能性は否定できない、自我を持てば人間はコントロールできないなどのコメントが寄せられた。

キアヌ・リーヴス主演の映画『マトリックス』と回答した人も4%あった。AIが人間を支配しようとすれば簡単にできそう、近い将来に現実になりそうなどの意見が見られた。

その他、人間のように愛を求めるAIを描いたスティーヴン・スピルバーグ監督の『A.I.』は7%の人が支持。AIに感情が芽生えると廃棄しにくくなる、人間とマシンの越えられない壁に苦悩するAIがかわいそうなどの感想が多かった。あなたはどのように感じただろう?

シンギュラリティ(技術的特異点)は訪れるか?

さて、AIと人類。互いの役割とミッションを認識し合えば、共存できるのだろうか? レイ・カーツワイルが自著『ポスト・ヒューマン誕生――コンピュータが人類の知性を超えるとき』で語っているシンギュラリティ(技術的特異点)は訪れるのだろうか?

シンギュラリティは、AIが人間の能力を超えた時に、テクノロジーが急速に変化するため、人間の生活が後戻りできないほどに変容し、人類に甚大な影響がもたらされるとする未来予測だ。人類の技術開発のレベルから推測される未来モデルの限界点と言ってもいい。

シンギュラリティが訪れると、どのような状況に変容するのだろう?

AIが人間よりも賢くなれば、人間の代わりに技術研究や実験を行うだろう。人間の脳を完全にデジタル化できれば、人間の不老不死も夢でなくなるかもしれない。しかし、人間の仕事がAIに奪われるため、夥しい失業者が発生し、社会混乱を招く……。

果たして2045年にシンギュラリティは来るのか?

佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

参照元 : healthpress

2017年2月5日日曜日

ウィンナー1本当たりの損失余命は25秒 大腸がん発症リスクをWHOが指摘!ひじきの煮物はタバコより危険

ウィンナー1本で寿命が25秒縮む!? 新基準「損失余命」って何だ なんと、ひじきの煮物はタバコより危険

2017年1月31日



58分も寿命が縮む食べ物も…

環境学の世界では、近年、「損失余命」という概念が提唱されるようになった。

これは、先行するさまざまな研究で積み重ねられてきた健康被害との関係から「縮まる寿命」を計算した平均値であり、WHO(世界保健機関)など各国の医療機関・団体でも使用されている。

タバコや酒など、いかにも体に悪そうな嗜好品だけでなく、ごく普通に摂取している食物などについても数字が示されていて、ギョッとさせられる。

ウィンナーで寿命が縮むの? と思う人も多いだろう。

実はウィンナーやハムなどに使われている加工肉は2015年10月に大腸がんの発症を増やすリスクがWHOから指摘されている。このリスクを鑑みてはじき出されたウィンナー1本当たりの損失余命が25秒なのだ。

この数字は加工肉をたくさん食べる人とそうでない人の大腸がん発症数の差、また大腸がんを発症した場合の死亡率などから算出されている。

ちなみにウィンナーよりも1回り大きいジャンボフランクフルトは、1本当たりで1分14秒寿命が縮む。コンビニなどでよく売られているが、1分以上寿命が縮むとなると食べるのを躊躇する人もいるかもしれない。

また、意外なのが「ひじきの煮物」の損失余命。ひじきは健康に良いイメージの食べ物だが、含まれる無機ヒ素の濃度が非常に高いため、その損失余命は小鉢1人前当たり58分という驚愕の数字が出ている。

「百害あって一利なし」と言われるタバコでさえ、1本当たりの損失余命が12分であることを考えるとどれだけ深刻なものなのかわかる。

このように、具体的な数字でどの程度のリスクがあるのかがすぐにわかるのが損失余命のメリットだ。

ただし、その数字を盲信するのは禁物。あくまで「リスクの目安」として算出された数字であるため、個人差が大きい。個々人の栄養状態も異なるため、損失余命が大きくてもその食べ物に含まれる栄養素が必要というケースも当然ある。

長生きするには、バランスの良い食事を取るにこしたことはない。(井)



『週刊現代』2017年2月4日号より

参照元 : 現代ビジネス







糖質の摂りすぎは良くないが・・・「バナナは1本で80キロカロリー、28gもの糖質を含んでいる」

【糖質制限の新常識】日本人は「パン」と「バナナ」を食べてはダメ!良いか悪いか、これが結論

糖質制限が相変わらずのブームだ。巷では白米の代わりにブロッコリーを入れた弁当や、麺なしラーメンを出す店もあるらしい。エネルギー源として不可欠な栄養素でもある糖分の真実はどこに?

摂りすぎは良くないが

「最近、糖質制限をしている経営者が多くてね。突然痩せて、『どないした?』って聞いたら、糖質制限で絞ったって。

(中略)糖質制限の間は、炭水化物を控える代わりに、肉を食べていました。

ある時、ホテルの会合で、うちの会長らと一緒に食事をしたんです。会長たちには松花堂弁当が出て来たけれど、僕の食事はなかなか出てこない。

しばらく待っていたら、鉄板に肉がジューッと登場した。ホテルのスタッフは、僕が糖質制限していることなんか知らんから、『商社の社長はすごいな。昼からステーキ200gや』とびっくりしたと思うわ」

伊藤忠商事の岡藤正弘社長は、経済誌のインタビューでこのように応えながら、自らが糖質制限で血糖値が下がったこと、今後は糖質制限の市場が拡大し、そこにビジネスチャンスが広がっていることを語った。

ダイエット法の一つとして確立した感のある糖質制限。確かに糖分の過剰摂取が健康に悪いことは明らかだ。白澤抗加齢医学研究所所長の白澤卓二氏が解説する。

「ごはんやパンといった炭水化物、お菓子、ジャガイモといった糖質を多く含む食物を食べると、血液中のブドウ糖濃度が急上昇します。上がった血糖値を下げるために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌される。

人が活動するためのエネルギー源として使われる糖は肝臓や筋肉にグリコーゲンとして貯蔵され、それでも余った糖は体脂肪として蓄積されます」

糖は人が活動するために必要不可欠な物質だ。だから血糖値が正常な範囲内(空腹時の血糖値が100㎎/dl未満)に保たれていればブドウ糖は悪者ではない。だが、ひとたび、その数値を超えると、人体に悪影響を及ぼす毒にもなる。

「高血糖は糖尿病の原因になるだけでなく、体内の過剰なブドウ糖が脳内のタンパク質にくっついて、『糖化反応』を起こします。タンパク質が糖化すると、脳内の伝達物質の受け渡しのスピードを著しくダウンさせます。そして炎症を引き起こし、脳細胞を破壊し、アルツハイマーの一因になることもわかってきました」(白澤氏)

カレーにラーメン、牛丼にパスタ……。現代日本でよく食べられる外食メニューはどうしても糖質過多に傾きがち。従って、糖質カットを意識することは大きな意味があるだろう。しかし、冒頭の岡藤氏のように完全な糖質オフの食事法が高齢者の健康のためになるかといえば、それはまた別の問題だ。

足りないと老化が進む

日本健康食育協会代表理事で管理栄養士の柏原幸代氏が、行きすぎた糖質制限の危険性を説く。

「糖質制限で体重が減ることは減りますが、筋肉量も減ります。

糖質制限を行うと肝臓や筋肉の中にあるグリコーゲンが激減し、体温が下がったり、スタミナがなくなったりする。

身体は、グリコーゲンを貯蔵する際には一緒に水分を貯えます。だからグリコーゲンがなくなると、体内の水分も少なくなり、体重は減りますが、身体全体が乾燥するのです。皮膚は乾き、しわができやすくなり、美容にもよくありません。

さらに問題なのは、若い人は筋肉がそこそこあるので大丈夫かもしれませんが、60歳を超えて筋肉が落ちると、ちょっとしたことで転倒し、寝たきりになる可能性も高まります」

東邦大学医療センター佐倉病院循環器科教授の東丸貴信氏も、極端な糖質制限に否定的だ。

「ハーバード大学が、約4万人を対象に行った調査では、『低炭水化物・高タンパク質』の食生活を送っていたグループは、そうでないグループに比べて心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクが1.6倍に高まったということがわかりました。

また、国内でも国立国際医療研究センター病院の研究で、『糖質制限食を5年以上続けると死亡率が高まる』と報告されています」

このように、急激かつ極端な糖質制限は、糖尿病患者の治療や、体重減少には役立ったとしても、大半の日本人の健康長寿にはマイナスになる可能性が高いのだ。

エネルギー源として不可欠でありながら、摂りすぎると毒になる糖質。健康のためには、この厄介な物質とうまくつきあうことが、肝要になる。銀座医院抗加齢センター長の久保明氏が血糖値の上昇について解説する。

「同じカロリーのものであっても、血糖の上がり方は食べ物によっても違うし、食べる人、食べる順番によっても変わってきます。血糖の上昇をコントロールするのに重要な指標になるのが、GI値という指標です」

GI値とは、グリセミック・インデックスの略。食物が体内で糖に変わって血糖値が上昇するスピードを測った値で、純粋なブドウ糖を摂った場合の上昇率を100としたもの。

GI値が高く、100に近ければ近いほど、血糖値は急激に上昇して血管に炎症を起こし、動脈硬化の原因になる。ひいては、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まるため、急激な血糖値の上昇はできるだけ避けたい。

「糖質を摂る場合は、GI値を参考にして、その値が低いものを優先的に食べるようにすることが大切です。主食でいえば、精製された小麦と塩が主原料のフランスパンや食パンは95とGI値がきわめて高いですが、パスタは65と低め。同じ米でも、白米は88ですが、玄米になると55とかなり低い」(久保氏)

麺類ではうどんが85と高く、そばが54、中華麺は50と差がある。

こう見ると、炭水化物の中で、精製された小麦粉で作られたパンのGI値の高さは突出しているのがわかる。さらに食パンや菓子パンには、マーガリンのような有害な脂肪分が含まれていることも多い。コンビニで売られているようなパン類、サンドイッチはできるだけ口にしないほうが身のためだ。

ジャガイモも危険

一方、白米のGI値は88と高めだ。糖質制限食を勧める医者の中には白米を目の敵にする人もいる。だが、前出の柏原氏は日本人にとって米がとても重要な主食であると断言する。

「40年前の日本人は今よりかなり多くの炭水化物を摂っていましたし、お米の消費量は現在の倍以上でした。それでも糖尿病は少なかった。

パンにはバターを塗ることが多く、脂質も一緒に摂りがちです。糖質と一緒に脂質を摂ると、長時間高血糖を維持することになり、血管にも負担がかかる。和食全体のバランスの良さを考えると、日本人にとってパンではなく、ご飯を食べることはとても良いのです」

野菜にもGI値の高低はある。ジャガイモ90、ニンジン80、山芋75と、ホクホク感の強いものは概ねGI値が高い。ファストフードやファミレスの定番メニュー、フライドポテトも無論良くない。

一方で、しいたけ28などのキノコ、キャベツ26、ほうれん草15といった葉物は概ねGI値は低め。同じ芋でもさつまいもは55とジャガイモに比べてかなり低い優秀な食品だ。

果物で高いのは苺ジャム82、レーズン57あたりだが、これは加工食品だからしかたがないとして、生で食べるものではパイナップル65、バナナ55と南国系のフルーツのGI値が高い。

とりわけバナナは健康に良いとして頻繁に食べている人も多い食品だ。7~8年前には、毎朝バナナだけを食べるという朝バナナダイエットのブームが起き、スーパーからバナナが消えるという社会現象もあったが、糖質の観点から見ると優れた食品とは言えない。みかわしまタワークリニックの岡野匡雄氏が語る。

「『果物は身体に良い』と信じ込んでいる人が多い。確かにミネラルを始めとして、色々な栄養素が入っていますが、糖質が多いということを見逃しがちです。とりわけ、バナナは1本で80キロカロリー、28gもの糖質を含んでいます」

そもそもバナナはアフリカや中南米においては、焼いたり蒸したりして、主食に近いかたちで食べられている果物だ。それをデザート感覚で1本食べると、明らかに糖質オーバーになる。たとえるなら、日本人がしっかり食事をした後に、大福を食べるようなものだ。

肉・魚は全体的に比較的低GI値だが、ちくわ55や焼き豚51といった加工食品が高めである。

乳製品で注目したいのは、低脂肪乳30のほうが普通の牛乳25よりGI値が高いという点。健康のためにと思ってなんとなく美味しくない低脂肪乳を選んでいる高齢者も多いかもしれないが、今一度、自分の身体にとって糖質と乳脂肪分のどちらが悪いのか、考え直してみたほうがいい。

また、市販のヨーグルトはカロリーは低めだが、意外に糖質が多いので気をつけたい。管理栄養士の麻生れいみ氏が語る。

「健康に気を使っている人で、朝食に果物とヨーグルト、シリアルを食べる人が多い。若い人にはいいかもしれませんが、中高年には糖質が多すぎるのでお勧めできません」

また、血糖値の上昇を抑える上で、重要になるのが食べる順番だ。

「野菜など、食物繊維が多いものを先に食べるベジファーストがいい。繊維が腸壁をコーティングするので、糖分の吸収を遅らせるのです。

一日3食きちんと食べることも大切。長時間、食べないでいると、食事をしたときに急な血糖値の上昇が起こってしまうからです」(麻生氏)

生命の活動の源ともいえる糖―この物質と健全につきあうことが、健康長寿の出発点となる。



「週刊現代」2016年12月17日号より

参照元 : 現代ビジネス

日本は農薬大国、化学肥料大国です。海外では日本の農産物は「汚染野菜」扱いされている

日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている 野放しの農薬・化学肥料大国

2017年1月12日



木村秋則,高野誠鮮

「奇跡のリンゴ」を作った男・木村秋則と、「ローマ法王に米を食べさせた男」・高野誠鮮の二人が、往復書簡のやりとりで日本の農業の未来を語り尽くした刺激的対論集『日本農業再生論』が発売され、話題となっている。

TPPの対応で揺れ、原発事故で安全安心が揺らいでいる日本の農業――。

人のやらないことをやり、大きな結果を出してきた木村と高野が、今の農業の問題点を洗い出し、膿を出し切った上で、その先に進むための「自然栽培」という切り札について、熱く書き上げた往復書簡。その一部を紹介しよう。

日本の農産物、まったく安全ではありません

木村 平成27(2015)年7月、イタリアのミラノでスローフード協会が主催した農業関係者の集いに招待されました。

世界80ヵ国から参加した6000人もの若い農業関係者が一堂に集まり、そこで私は、「21世紀は農業ルネサンスの時代だ」というテーマで、肥料、農薬、除草剤を使わない自然栽培で作ったリンゴの話を中心に、安心、安全な農業を復活(ルネサンス)させようというスピーチをしました。

すると講演後に、一人の若者がつつっと寄ってきたのです。立派なあごひげのエジプトの青年で、真顔で私の目を見つめ、こう言ってきました。

「木村さん、日本の寿司や和食はとても有名です。でも、本当に安心して食べられるのですか?」

日本の和食は平成25(2013)年にユネスコ無形文化遺産に登録され、ローカロリーでヘルシーということもあって、世界の多くの人から愛されています。なのにこの青年はなにを言ってるのだろう。もしかして福島第一原発の事故による放射能汚染のことが心配なのかなと思って聞いてみたら、

「いいえ。チェルノブイリ原発事故の例があるから、放射能汚染の深刻さはわかっています。それではなく野菜の硝酸態窒素の問題です。日本では硝酸態窒素が多く含まれた野菜をいまだに売っていると聞いています。なぜ日本人はそんなに無防備なのですか?」

と。すると「そうだ、そうだ!」と言わんばかりに、肌の色の異なった20人ほどのでかい若者たちに囲まれて、「日本の食材は本当に安全なのか」と、つるし上げを食らったんです。 

皆さんは聞き慣れない言葉かもしれませんが、硝酸態窒素は多くの病気の根源とも言われている怖ろしいものです。

今から60年ほど前のアメリカで、ある母親が赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊が口からカニのように泡を吹き、顔が紫色になったかと思うと30分もしないうちに息絶えてしまう悲しい出来事がありました。ブルーベビー症候群と呼ばれるものです。

牛や豚、鶏などの糞尿を肥料として与えたホウレンソウの中に硝酸態窒素が残留していたんです。

硝酸態窒素は体内に入ると亜硝酸態窒素という有害物質に変わり、血液中のヘモグロビンの活動を阻害するので酸欠を引き起こし、最悪の場合死に至ってしまう。また、発がん性物質のもとになったり、糖尿病を誘発すると言われている怖ろしいものなんです。

家畜の糞尿は有機栽培でも使われますが、堆肥を十分に完熟させてから施せば問題はありません。

しかし未完熟の堆肥を使うと、とくに葉ものには硝酸態窒素が残ってしまうので危ないのです。

パニックになる数字

さらに危ないのは化学肥料を施しすぎた野菜で、要注意です。

このような事件がその後も多発したために、ヨーロッパでは硝酸態窒素に対して厳しい規制があり、EUの基準値は現在およそ3000ppmと決められています。それを超える野菜は市場に出してはならない。汚染野菜として扱われるのです。

ところが日本にはその基準がなく野放し。農林水産省が不問に付しているからです。

スーパーで売られているチンゲンサイを調べたら硝酸態窒素、いくらあったと思いますか? 1万6000ppmですよ! 米はどうか? 最低でも1万2000ppm。高いほうは……とんでもない数値でした。ここには書けません。皆さん、パニックになってしまうから。

それに比べて自然栽培農家の作ったコマツナは、わずか3・4ppmでした。

農薬も問題です。日本は、農薬の使用量がとりわけ高い。平成22(2010)年までのデータによると上から中国、日本、韓国、オランダ、イタリア、フランスの順で、単位面積あたりの農薬使用量は、アメリカの約7倍もあります。

残留農薬のある野菜を食べ続けると体内に蓄積されていって、めまいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱を引き起こすなど、人体に悪影響を及ぼすとされています。日本の食材は世界から見ると信頼度は非常に低く、下の下、問題外。

もう日本人だけなのです。日本の食材が安全だと思っているのは。

ヨーロッパの知り合いから聞いた話ですが、日本に渡航する際、このようなパンフレットを渡されたそうです。

「日本へ旅行する皆さんへ。日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行した際にはできるだけ野菜を食べないようにしてください。あなたの健康を害するおそれがあります」

今現在、世界中で行われている栽培方法は三つあります。

一つはほとんどの国でやっている化学肥料、農薬、除草剤を使う一般栽培。慣行栽培とも言われています。これが現代の農業の主流です。

もう一つは牛や豚、鶏などの家畜の堆肥をおもに使う動物性有機肥料やアシなどの植物や米ぬか、ナタネの油かすなどの植物性の有機肥料を施すもの。日本ではいわゆる有機JAS栽培、オーガニックとも呼ばれています。これは国が認めた農薬を使ってもいいとされています。

それから三つめは私が提唱する肥料、農薬、除草剤を使わない自然栽培。化学肥料はもちろん有機肥料もいっさい使いません。昭和63(1988)年に私が成功させた方法ですが、まだ耕作者は少なく実施面積は小さい。日本だけで栽培されているんです。

東京五輪と農業

そして農業革命、これも三つあるんです。

一つは化学肥料、農薬、除草剤が研究開発されたこと。

二つめは遺伝子を操作した遺伝子組み換え作物ができたこと。

三つめは私が提唱する自然栽培。肥料や農薬を使わずに永続栽培が可能で、地球環境の保全と食の安全が期待できる栽培方法ということで、第三の農業革命と言われるようになりました。

今、世界で一般的に行われている慣行栽培は、体への害を考えるとけっして勧められるものではありませんが、すべてが悪いとは私は言えません。化学肥料と農薬があったからこそ大量生産が可能になり、飽食の時代を迎えることができたんです。除草剤があったからこそ農家も草むしりなどの重労働から解放されたんです。

ただ、長い年月使ってきたために環境がどんどんどんどん破壊されていった。

化学肥料や農薬、除草剤を田畑にまくと、汚染物質が地下水に混じります。汚染された地下水は川に流れ込み、やがて海に出て行きます。すると海ではプランクトンが汚染物質を食べるために大量発生し、その呼吸熱で海温が上がり、台風が発生していく。

最近大きな台風が多いのも、このせいではないのかなぁと私は思っているの。  

平成21(2009)年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)が、地球温暖化の新たな原因について発表しました。

NOAAが原因として指摘したのは、農薬や化学肥料、家畜の排せつ物などに含まれる亜酸化窒素ガスです。このガスの増加によって、オゾン層の破壊が進み、地球温暖化に拍車をかけているため、早急に排出削減に向けて、これらを使わない栽培を研究開発することが急務であるとホームページに掲載されたのです。

亜酸化窒素ガスは地球温暖化の原因の一つといわれる二酸化炭素の310倍の温室効果があるという驚きの報告もありました。

私は30年ほど前から自然栽培の指導とあわせて農薬や化学肥料の危険性、そして硝酸態窒素の危険性を訴えてきたのですが、耳を傾ける人がほとんどいませんでした。

イタリアで20人の大柄な若者たちにつるし上げを食らったときも、自分でもとうにわかっていることを指摘されたのだから、これほど情けないことはなかった。

震える思いでいたら、一人の若者がさらにこう加えたのです。

「2020年は東京でオリンピックが開催されますね。けれど選手団のために自国の野菜を持って行ったほうがいいのではないかと、皆で話し合っているんです」

硝酸態窒素や農薬まみれの日本の野菜や果物は危険すぎる。東京オリンピック・パラリンピックでは国の代表である選手団の口には入れさせたくない……。

彼の言ったことはもっともです。けれどそれで引き下がるのは、あまりに悔しい。そこで、私はこう答えたんです。

「ご指摘のとおりです。けれど今、私が勧める自然栽培に賛同してくれる仲間が日本各地に増えています。肥料や農薬を使わない自然栽培の野菜には、硝酸態窒素も残留農薬もこれっぽっちも含まれていません。

オリンピック・パラリンピックのときまでには、皆さんが驚くほど世界一安全な食を提供できるようにしましょう。そして選手村では、自然栽培の野菜や果物でおもてなしできるよう働きかけます!」

化学肥料は「邪悪の根源」

高野 日本は農薬大国、化学肥料大国です。海外では日本の農産物は「汚染野菜」扱いされているんです

一方、木村さんが始めた自然栽培は、メイド・イン・ジャパンとして世界に誇れるものです。東京オリンピック・パラリンピックの選手村での自然栽培の食材提供、私は大賛成です!

窒素、リン酸、カリウムなどが入った化学肥料や、牛や豚、鶏の糞尿からできた堆肥による有機肥料もいっさい使わない。さらに農薬や除草剤も使わずに、植物が本来備えている自然の力を引き出して健康・安全な作物を育てる。このような自然栽培をやっているのは日本だけです。木村さんが苦難の末に生み出し、広めた農法です。

7年前に自然栽培でリンゴを作ったという話を聞いたときは、正直、眉唾物でした。そんなことできるわけがないと。

当時私は、石川県の能登半島の付け根にある羽咋(はくい)市役所の農林水産課に勤務しており、65歳以上の人が半数を超す限界集落の神子原(みこはら)地区の活性化のためにIターンの若者を呼んだり、ローマ教皇(法王)に神子原の米を献上して米のブランド化に成功するなど多忙な日々を送っていたのですが、自然栽培の話を聞いたとき、ちょっと待ってくれよと疑いながらも、どこかピンとくるものがあったんです。

そこで若い職員を木村さんの一番弟子のところに偵察に行かせました。岩手県の遠野市で自然栽培でリンゴ作りをしている佐々木悦雄さんのもとへです。

なぜ木村さん本人のところへ行かせなかったか? 

本人だったらいくらでもごまかせるからです。けれど弟子なら嘘をつけるほどの心得はないだろうし、師匠のいいところも悪いところも含めたことを隠さずに話してくれるかもしれない。

数日後、「できます、これは!」と職員たちが目を輝かせて戻ってきました。写真を見、報告を聞くと、どうやら本当の本物のようでした。

そこですぐにアポイントを入れて、羽咋から木村さんの住む青森県の弘前まで車を飛ばしたんです。

ちょうどその年(2009年)のアメリカの権威ある科学雑誌『サイエンス』に、化学肥料が地球温暖化の原因だと書かれてありました。いや、そんな生やさしい表現ではない。

「evil」、【邪悪の根源】と書かれてあったんです。

地球温暖化は大気中に大量に排出された二酸化炭素やメタンガス、フロンガスなどにより太陽からの熱の吸収が増えた結果、気温が上昇することです。その最大の原因が化学肥料に含まれる亜酸化窒素ガスだと。

化学肥料を畑に10㎏まいたとしても農作物が吸収するのはわずか1~1.5㎏。あとは雑草や土が2~3㎏吸収し、残りの5.5~7㎏は、気化して亜酸化窒素になり大気中に拡散します。これが温暖化のいちばんの原因らしいのです。つまり温暖化のおもな原因を作ったのが農業であるということです。

木村さんがおっしゃるように日本は世界でも農薬を多量に使っている国のひとつです。そして化学肥料も単位面積あたりの使用量は傑出して多い。日本は農薬大国、化学肥料大国なんです。

化学肥料を使えば使うほど温暖化は進んでいく。その先頭に立って地球を汚している国の一つが日本なんです。これは日本人としてとても恥ずかしいことです。少しでもそれを止めるには化学肥料や農薬をいっさい使わない自然栽培を広めるしかない。これが新しい使命だと確信したんですね。

そこで木村さんにお目にかかってすぐに、

「自然栽培の実践塾を開いてください。先生と同じことができる農家を100人も200人も増やしたいんです」

と口説きました。ふつうこういうときは講演会をお願いするものですが、そんな悠長なことは言ってられないと思った。木村さんの話を聞いて“感動する人”を増やしても意味がない。それよりも“行動する人”を増やさないといけないと思ったからです。

感動よりも行動。講演よりも栽培指導です。

木村さんと同じ農法の生産者を増やさないと地球が危ないんです。木村さんはこう言ってくれました。

「やろう。塾開こう。他のスケジュール全部つぶしてでも羽咋へ行く」

世界に誇れる農産物を

木村さんも地球がどれだけダメージを受けているかを痛いほどわかっていた。そして環境汚染から地球を救うために、残された時間はもうあまりないということも。

翌年の平成22(2010)年から羽咋市の自然栽培の取り組みが始まりました。JA(農業協同組合)にも協力してもらい、日本で初めて行政とJAが組んで自然栽培の普及活動を行ったのです。

しかもそのとき木村さんは、自然栽培のノウハウをすべて教えると言ってくれたのです。

こういうときは、ふつうの人なら小出しにしか教えません。しかも「秘伝中の秘伝なので一族のものにしか教えない」などと勿体つけて、莫大なギャランティーを要求したりする。けれど木村さんは唐突な私の申し出に、ぽんと響くように応えてくれた。

「なんでも教えます。私、特許取ってないから」

――木村秋則。この人は本物だと思いました。

アベノミクスの「三本の矢」の一つ、成長戦略のなかに農業が位置づけられているわけですが、まさに東京オリンピックが開催される2020年までに農林水産物の輸出倍増をうたい、1兆円規模に拡大すると言っています。

けれど硝酸態窒素の例を見ても明らかなように、現状では日本の農産物は「汚染野菜」とされて海外に輸出できないものがとても多いのです。

けれど自然栽培で作られた作物は違います。
 
1950年代に工場の廃液により水俣病と呼ばれる公害病が起きた熊本県の水俣で、松本和也君という若い農家が、

「日本でいちばん汚されたところから、世界でいちばんきれいなものを作っていこう」

と、12年前から3.6haの茶畑のうち半分以上の面積を自然栽培で、残りを無農薬・無化学肥料栽培でお茶を作っています。

彼の作る緑茶とほうじ茶は硝酸態窒素や残留農薬に厳しいドイツへ輸出されて、そこからEU圏内に渡っています。また、紅茶と釜炒り茶はイギリスに輸出されてロンドンの人たちに愛飲されています。体に害を与えるものが検出されないから、ほとんどフリーパスで楽々と検査を通るんですよ。

自然栽培の食材はメイド・イン・ジャパンとして世界に誇れるもの、広めていけるものなんです。

参照元 : 現代ビジネス






2017年2月3日金曜日

危険ドラッグや違法薬物の種類によって使用者の挙動の違い、特徴

コカイン、大麻、MDMA…違法薬物の種類によって使用者の挙動はこんなに違う

2017.02.01

高知東生や高樹沙耶など、芸能人の薬物検挙が目立った2016年。世間的関心の高まりもあり、以前にもまして違法薬物使用者や売人にかんする報道が目立っている。だが、一口に違法薬物といってもその種類や用途は様々であり、それらを全て十把一絡げにまとめることはできない。違法薬物は成分はもちろん、症状や依存症の程度などさまざまな面で薬物ごとに特徴が異なる。

実は、見る人間が見れば違法薬物の使用者がなんのドラッグを使用しているかというのはある程度は判断できるという。

報道で耳にするような代表的なドラッグ別に使用者に現れる行動を、違法薬物事情に詳しい元覚醒剤使用者である福本正晴氏(仮名・29歳・男性)に聞いた。

1:大麻・マリファナ



各方面で話題に事かかない大麻だが、大麻の使用者には特有の動きがあると福本氏は語る。

「大麻を吸っている人はわかりやすいです。まず目が充血して、トローンとしてます。あとよく飲み物を飲みます。人によっては普段より挙動不審になってたり、だらだらしていたりしますが、見極めるポイントは、やはり目。大麻を常用している人には吸う事を肯定してるケースが多いので使用を打ち明けてくれる人も少なくありません」

2:コカイン



「コカインを吸ってる人は鼻づまりが多いです。スニフ(鼻から吸引する行為)する奴は、ケタミン(違法薬物)とかもそうなんですけど、基本万年鼻づまりになります。さらにコカインだと、一時的にテンションがハイになります。ハイテンションな挙動などからもしかして…と思った人には鼻づまりしていないかを確かめてほしいです」

さらに福本氏によると、コカインは一吸いで20分程しか効果が得られないという。それに比べて1g当たりの値段が高いので、金に余裕のある人間が使用するケースが多いとも語ってくれた。

3:LSD



「L(LSDのこと)はたいへんわかりやすいです。幻覚が見えるので、天井を見つめながら『すごい…』『キレイ…』などと言っていたり、ぬいぐるみを見ながら笑ってたり、とにかく異常性がはっきりと出ます。12時間ほど持続したあと、きっぱり切れてその後は普段とまったく変わらないので、そのギャップからも判断できます」

4:MDMA



押尾学被告が使用したことで有名になったMDMA。果たしてどんな症状がでるのか。

「玉(MDMA)は、症状がシャブとほぼ変わらないですね。テンションが異常に高かったり、不純物がかなり入ってるので下痢が出るという特徴がありますが、わかりやすいのは様子がおかしくて瞳孔が開いているという点。玉(MDMA)と覚醒剤はメタンフェタミンという化学物質が入っているのですが、これを体内に入れると瞳孔が開きます。覚醒剤かMDMAの使用者かはすぐにはわかりませんが、いずれにせよどちらかを使用してる可能性がかなり高いです」

福本氏いわく、目の前の相手が薬物使用者か疑ったときは「とにかく目を見てほしい」とのことだ。薬物は使用することはもちろん、所有も違法。だが、大手企業やマスコミの社員が薬物使用で逮捕されていることからもわかるように、身近な場所に薬物はあるもの。使用者か疑うときにぜひ活用していただきたい。

<取材・文/小畑マト>

参照元 : 日刊SPA!


危険ドラッグなどの、薬物中毒者を見分ける方法まとめ

薬物中毒者特有の症状などをまとめました。あてはまる箇所が多い人が居れば要注意です。

大麻常習乱用者の特徴

大麻



独特の甘いような臭いが、相当長時間衣類などに付着して臭います。(甘い香りと言われますが、一種刺激的な強い臭いで、「クサイ」と感じる人もいます)

この特徴的な臭いを消すために、ファンを回したり、お香を焚いたりします。常習的使用者はカラ咳を頻繁にしますし、目が充血していたりします。

金遣いも荒くなりますし、使途など明確な説明が付けられないことも多くなりますので、これらもある種のヒントになります。家庭から頻繁に物が無くなったりする場合、大麻との交換や入手資金として使われていることもあります。

その他の危険信号としましては、

1. 忍耐力に乏しく欲求不満に陥りやすい
2. 感情の起伏が激しく、喜怒哀楽の振幅が非常に大きい
3. 頭は常に朦朧状態・・・例えば、昨日何をしたのかも思い出せない状態
4. 鬱状態、自己陶酔、まやかしの行動、病的虚言
5. 学業・就業成績の低劣化、体育活動その他本来求められているもろもろの活動への不参加
6. 交通違反、破壊行為、万引きなど様々な違法行為

一番のめやすは、嘗ての状態と比較し、著しい行動パターンの変化が見られることでしょう。行動は的外れで、交際関係もガラリと変わり、身なりに無関心となり、まるで人が変わったように見えます。

麻薬中毒者の特徴一覧

・やたらに唾を吐く。
・鼻をすすり続ける、鼻水が流れ続ける、鼻血がでやすい。
・注射痕がカサブタ状に連なっている。
・顔がどす黒くなり、脂汗が滲む
・ろれつが回らない。
・手足を猛烈に掻いている。
・異常な痩せ方と青白い顔色。
・訳のわからない事を呟き続けている。
・瞳孔の反応が鈍くなる(広がったまま)
・目がギラギラしているように見えてきます。
・落ち着きがない
・音に敏感
・目がギョロっとしている。
・気持ちの浮き沈みが激しい。
・目を見ると、瞳孔が開いた状態になっている
・ノドが乾く。(ビールを何本も飲み続けたり、何時まででも飲める)
・急激に体重が減少し、頬がこけて顎がとがっている。
・食べない(お酒は飲むけど食べない)
・セーターにつくゴミなどをしきりに取り出す
・顔色が青かったり、土気色だったりする。
・朝まで掃除をしまくったり、朝までテレビゲームをしたり、ハマルとやり続ける
・人と目を合わせなくなる。
・神経質になる(だからお部屋はキレイだったりする)
・突然連絡がとれなくなる(薬の切れ目になると動けない。電話にも出られない)
・一緒に行動していても、突然一人になりたがる。
・急に居なくなり、戻ってくると元気になっている
・目が乾きやすいため頻繁に目薬をさす。
・何時間も寝る(薬が切れると寝る。体調が悪いから寝込んでいるとかいう。24時間以上寝ることも)
・食べだすと大量に食べる(寝て起きたらいきなり食べだす)
・匂いがきつくなる。(きつい香水を使ったりする)
・やたらと髪の毛を染める(捕まった場合に髪の毛から薬物使用が発覚するのを免れるため)
・ムキになって突然怒る(それほどでもないことを、突然怒りだす。また、言い出したら聞かない。 どう考えてもおかしいことを、そうに違いないと言い切って泣いたりする)
・よく寝たふりをする
・全体的に自己中心的になる。(薬が切れていても、薬を買うお金が欲しくてイライラしたりして、辛くなってきて、生活の経済面がつじつまが合わなくなってきても、押し切ってしまうようになるので、性格的に強引で自己中心的になっていく)

粘膜からの摂取ですが、これは見分けがつく場合があります。例えば鼻の粘膜から摂取した場合、量が増えればそれだけ粘膜を傷つけることになります。その結果が、鼻が赤くなるということです。

出典 : 麻薬常習者の見分け方、教えて! - 病気 | 教えて!goo

ただ花粉症などの方も同様に粘膜をやられているために、同様に赤くなっていることがあります。年中鼻が赤い人は要注意、かも?

いかがでしょうか?多数に当てはまる知人が居れば要注意です。

田代まさし、4年半ぶりにTwitterとブログ更新!またなんかしようとしてるみたい・・・ - NAVER まとめ



だめだ・・・まるで反省してない・・・。まだ許されるかもと思っていやがるぞこいつ・・・。

参照元 : naverまとめ




日常に潜む雑菌が病気をもたらす条件「新型鳥インフルエンザウイルスは米国の生物兵器」

日常に潜む「雑菌」が病気をもたらす条件とは?

2017.02.02

風邪や溶連菌感染症が毎年流行し、手洗い、うがいが叫ばれるこの季節。気をつけているつもりでも、意外な場所にも雑菌は潜んでいる。菌によって、我々にどのような影響があるのだろうか。専門家に話を聞いた。

環境をコントロールしながら細菌と共存できるかがカギ!



風邪やインフルエンザが流行する季節。日常に潜む「雑菌」によって病気になると考えがちだが、その細菌が我々になんらかの病気をもたらす条件とはなんだろうか?

「一番大きいのは、やはり免疫力の低下ですね。手には相当数の細菌がいますが、すぐに感染症や食中毒にならないのは、免疫が働いているから。不規則な生活などで免疫力が低下すれば、当然感染のリスクは高まります。次に物理的な量。大量の細菌が体内に侵入すると、免疫力では抑えきれないことがあります」(衛生微生物研究センター主任研究員・李新一氏)

細菌の量を“減らす”ということでいえば、除菌グッズや衛生用品も数多くあるが、それらを過信するのも禁物だ。

「除菌も有効であり快適性は増しますが、それだけで完璧というわけではありません。細菌は目視できないので、目に見える範囲だけを徹底的に除菌したとしても根本的な解決にはならないでしょう」

それゆえ、細菌との正しい“共存”をすることが重要なのだ。

「ただ、勘違いしてはいけないのは、免疫に任せて何もしないということではありません。悪臭がしている部屋や、水回りにぬめりがあるのは細菌が繁殖している証拠。衛生的とはいえず、感染症のリスクもあります。つまり、これは細菌を自分の“コントロール下”に置けていないということ。“共存”とは言えません。共存とは、手洗いうがいや掃除といった、当たり前の“対策を継続”して、余計な細菌を増やさずにコントロール下に置くことなんです。そうすることが快適な生活につながります」



ちなみに、しばしば混同されることがある細菌とウイルスは、まったくの別物だ。

「ウイルスは生物ではなく遺伝子の塊。細胞に感染しなければ増殖することはできません。一方で細菌は、環境が整えば単体で増殖します。つまり当たり前かもしれませんが、食べ物を常温で放置しているだけで細菌は増殖していくということです」

正しい知識で細菌対策。これこそが健康への王道なのだ。

【李 新一氏】
衛生微生物研究センター執行役員・主任研究員。同センターでは、細菌やカビなどの微生物による被害を防ぐための調査研究を行っている。HP:衛生微生物研究センター

参照元 : 日刊SPA


やはりそうだったか!「新型鳥インフルエンザウイルスは米国の生物兵器だった」

【人工ウイルス問題】中国空軍大佐「新型鳥インフルエンザウイルスは米国の生物兵器」

やはり、今回の鳥インフルエンザ騒動も作られた物なのかもしれません。中国空軍の大佐が「新型の鳥インフルエンザウイルスは米国の生物兵器である」と述べました。中国では高官でも下手なこと言えば簡単に処刑まで行くことがあるので、私はこの発言が真実かもしれないと見ています。

☆中国空軍大佐が最新の鳥インフルエンザウイルスは米国の生物兵器であると主張

引用:A Chinese Air Force officer on Saturday accused the U.S. government of creating the new strain of bird flu now afflicting parts of China as a biological warfare attack.

People’s Liberation Army Sr. Col. Dai Xu said the United States released the H7N9 bird flu virus into China in an act of biological warfare, according to a posting on his blog on Saturday.:引用終了

そもそも、マスコミが中々報道しないせいで一般人はあまり知りませんが、インフルエンザだけではなく、ウイルスや細菌を人工的に作り出す技術というのは何十年も前からあります。最新の技術ではウイルスに人工的な殻を作り、中にDNAを入れるようなことも出来るのです。

いわゆる遺伝子組み換え技術も人工ウイルス製造技術などに反映されていると言われており、オランダなどでは実際に強力な鳥インフルエンザウイルスを作成することに成功しています。

☆人工ウイルスの殻、中にDNA 安全な遺伝子治療へ

☆新型ウイルスは実験室で人工的に作られる ~オランダ人研究者がヒトに感染する強力な鳥インフルを生成~

過去には日本の信州大学が鳥インフルエンザの人工合成成功の論文を出した途端に、CIAが接触してきたというようなこともありました。アメリカというのはウイルスや生物兵器も軍需産業の一環として研究開発に力を入れており、今回のような鳥インフルエンザウイルスを作り上げるのはそんなに難しいことでは無いのです。

☆信大「鳥インフルエンザの人工合成成功の論文を出した途端、CIAが接触してきた」

引用:
◆ 問題とされた論文は2本。東大医科学研究所の河岡義裕教授も執筆している。鳥インフルエンザウイルスに、どのような変異が起きれば感染しやすくなるかを扱ったものである。 論文が公表されると感染力の強いウイルスの作り方が知れ渡ってしまう―。米諮問委は、これを恐れた

◆ 河岡さんらの研究グループは1990年代に、インフルエンザウイルスの人工合成に成功している。 論文が出たとたん、CIAの女性エージェントが接触してきた、と著書にある。口止めをして去ったというから、映画さながらだ

◆ 今年になって、河岡さんら39人の科学者が自主的にウイルス研究を60日間停止するとの声明を出した。 安全性をアピールするとともに、国際社会に課題を投げかけた格好だ。原発事故で先端科学の光と影を目の当たりにした。 映画の世界と思っていると、しっぺ返しを食らう。専門家とともに考える時代である。 信濃毎日新聞 02月12日(日)
:引用終了

そして、問題なのは、この人工ウイルスが意図的にバラ撒かれている可能性があるという事です。以下の動画では、オーストラリアのウイルス学者エイドリアン・ギブス博士が「新型インフルエンザは自然発生ではなく、人工的に作られた可能性が大きい」とコメントしています。

☆(日本語字幕)エイドリアン・ギブス博士インタビュー



こちらは米国人ジャーナリストのウェイン・マドセン氏がロシア・トゥデイに出演したときの映像です。彼はウイルスを製造している研究所とワクチンを開発している製薬会社の明確な関係を指摘し、「ワクチンで儲けるために意図的にウイルスを散布させている」と断言。

☆(日本語字幕)ロシア・トゥデイ 新型インフル発生の真相・バイオテロ



参照元 : 銀河系宇宙人のブログ

2017年2月1日水曜日

認知症の改善と予防対策

認知症予防・改善に効果的な食事と栄養

2016/12/09

認知症の予防と対策

食生活の乱れや偏った栄養バランスは、生活習慣病を始め、多くの病気の要因になりますが認知症も例外ではありません。そこでドクター監修のもと、若々しい脳のための食事ポイントと、認知症に効果的と言われる栄養素や食品を紹介します。

この記事の監修ドクター

ベスリクリニック 院長 田中伸明先生



がん、脳卒中、動脈硬化、高血圧、糖尿病などの生活習慣病は、食生活の影響が大きいものです。食事の見直しや改善によって症状を抑えられたり、病気の予防にも繋がります。では、認知症も食生活が影響するのでしょうか?

若々しい脳のための食事ポイント

若々しい脳のために注目したい食事のポイントは、栄養バランスのとれた食事を毎日摂ることです。認知症の原因になる高血圧や動脈硬化を防ぐことが、認知症の予防にも効果的と言えます。

さらに細かくしぼって、特に次の3点を押さえておきましょう。

・塩分の摂り過ぎを防ぐ
・コレステロールの摂り過ぎを防ぐ
・抗酸化物質を積極的に摂る

高血圧は動脈硬化の原因となり、認知症を招きやすくします。塩分やコレステロールを大量に摂取していると、認知症の原因になる動脈硬化や脳梗塞を招くリスクが高くなってしまいます。

また、体内で活性酸素が大量に発生すると血液中の悪玉コレステロールを酸化させ、動脈硬化を引き起こしてしまいます。この活性歳素の動きを抑えるのが抗酸化物質です。抗酸化物質を積極的に摂ることは、結果として認知症の予防になると言われています。

認知症に効果的と言われる栄養素や食品

では、具体的にどのような食べ物を摂取したら良いのでしょう。認知症予防・改善に効果が期待できる食品を紹介します。

(1)オリーブオイル

オリーブオイルには「オメガ9系(一価不飽和脂肪酸)」に属するオレイン酸が豊富に含まれています。不飽和脂肪酸は血液中のコレステロールや中性脂肪をコントロールし、サラサラの血液に導く作用があるため、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果が期待できます。

また、さらに最近では、エクストラ・バージン・オイルに含まれるオレオカンタールという抗酸化物質が、アルツハイマー型認知症の原因となるβアミロイドを減らす効果があるという報告がされています。

(2)青魚(DHA、EPA)

サバやイワシ、サンマなどの青魚は、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を豊富に含んでいます。DHAにはコレステロールの値を下げる効果が、EPAには血液をサラサラにして血栓を防ぐ効果があるため、認知症の原因となりえる生活習慣病の予防・改善が期待できます。

(3)コリン食

聞き慣れない単語かもしれませんが、コリンというのは「アセチルコリン」という脳内伝達物質で海馬に多く存在しています。アセチルコリンが減ると記憶に障害を及ぼします。

このアセチルコリンの原料になるのがコリンという栄養素で、コリンを含んだ食べ物を摂ることで記憶力が高まると期待されています。コリンは、大豆、納豆、卵、豚のレバー、ニシン、ナタネ、ヒマワリの種などに豊富に含まれています。

(4)野菜や果物、緑茶など

活性酸素に対する抗酸化力を高める抗酸化物質として代表的なのは、ビタミンCやビタミンEの抗酸化ビタミンです。

他にも、緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンやトマトに含まれるリコピンなどのカロテノイド、ザクロやブドウに含まれるポリフェノールなどが挙げられます。

さらに緑茶に含まれるカテキンやゴマに含まれるゴマリグナンなども、全てポリフェノールの仲間です。

これらの抗酸化物質はそれぞれが異なる働きをするため、いろいろな食材から摂取することがオススメです。外食が多く野菜不足を感じている方は、フルーツジュースや野菜ジュースなどを飲むことも対策のひとつです。

ただし、フルーツジュースは糖分も多く含むため1日1杯程度に留めてください。

参照元 : ヘルスケア大学


認知症の発症リスクを減らす予防対策

2016/12/09

認知症の予防と対策

年齢を重ねてくると認知症への不安が募りやすいものですが、いくつになっても元気でハツラツとしたお年寄りの方がいらっしゃることも事実です。その差はどこにあるのでしょうか?ドクター監修のもと、認知症の予防について解説します。

この記事の監修ドクター

西條クリニック 院長 西條朋行先生



「最近もの忘れがひどい…」と感じるときに募るのが認知症への不安。現在、85歳以上の2人に1人が認知症になると言われています。そのため、年齢を重ねるごとに親の事や自分の事が心配になります。そんな身近な認知症は防ぐことができるのでしょうか?

認知症の予防は可能?

認知症は大きく分けて「脳血管性認知症」と「アルツハイマー型認知症」の2タイプがあります。どちらの認知症も、確実に改善できる治療法がないこともあり、予防においても「これをすれば発症しない、とは言いきれない」というのが現状です。しかし、認知症を未然に防ぐためにも、日頃から意識して実践できると良いでしょう。

ここではそれぞれについての予防法を紹介します。

(1)脳血管性認知症の予防

脳血管性認知症は、脳梗塞(のうこうそく)など脳の血管が詰まる病気によって起こります。そのため、脳内の血流がスムーズになるように整え、血栓ができないように注意することが大切です。

脳梗塞は生活習慣と深く関係するため、栄養バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、高血圧や高脂血症、糖尿病などを防ぐことが脳血管性認知症の予防にも繋がります。

(2)アルツハイマー型認知症の予防

一方のアルツハイマー型認知症は、βアミロイドという異常なタンパク質の蓄積が原因の一つと言われていますが、なぜβアミロイドが溜まるのか、という原因は解明されていません。

しかし、これまでの研究で活性酸素を抑える働きを持つ抗酸化物質がβアミロイドの蓄積を防ぐらしい、というところまでわかってきました。また、脳に適度な刺激を与え脳の動きを活発にすることで神経細胞の死滅を遅らせることができるため、アルツハイマー型認知症の発症を遅らせることに繋がる、と言われています。

認知症の予防対策

認知症の発症リスクを減らすために、具体的にどのようなことをしたら良いのでしょうか?

(1)魚・野菜・果物を多めにしたバランスの良い食事

高血圧や糖尿病、高脂血症を防ぐためには、動脈硬化を防ぐ必要があります。そのためには、栄養バランスのとれた食生活を心がけ、生活習慣病を予防することです。

脂肪やコレステロールの多い食べ物を摂り過ぎないためにも、肉類ばかりに偏らず魚も積極的に食べましょう。

また、現代人は慢性的なビタミン不足と言われています。抗酸化物質のビタミンCやビタミンEを豊富に含んだ野菜や果物も積極的に摂りましょう。

さらに詳しい内容は『認知症予防・改善に効果的な食事と栄養』をご覧ください。

(2)1日30分程度の定期的な運動

適度な運動は、アルツハイマー病の予防に効果的と言われています。といっても、週1回まとめて長時間の運動を行うよりも、1日30分でもいいので毎日適度に身体を動かすことがオススメです。また強制されるのではなく気持ち良く身体を動かすこともポイントです。

散歩、ラジオ体操、筋力トレーニングなど自分の嗜好に合ったものを選びましょう。

さらに詳しい内容は『認知症予防・改善に今日からできる運動療法』をご覧ください。

(3)タバコは我慢、お酒はほどほどに

“タバコは万病のもと”と言われますが、MRIの所見でも喫煙者は「隠れ脳梗塞」が多いと言われるくらい、認知症へのリスクを高めてしまいます。また、抗酸化物質のフラボノイドを多く含む赤ワインは認知症を遅らせる働きがある、などと言われていますが、飲み過ぎは禁物です。

(4)頭をよく使うこと

人とコミュニケーションをとることや、指先や身体を使う趣味、クイズやパズルなど頭の体操は脳に刺激を与え、活性化させます。ストレス解消にも繋がり、認知症の発症や進行を遅らせることが期待されています。これも楽しく行うことが重要で強制的にやらされるのでは逆効果となります。

参照元 : ヘルスケア大学

健康診断をマメに受ける方が短命?不摂生でも病気にならない究極の生活習慣

ダイエットなんて意味ない!?「不摂生でも健康で病気にならない」究極の生活習慣はこれだ!

2017年01月02日 08時00分



高まる健康意識とともに、食事に気を遣い、運動をする人が増えている。低温ですり潰した野菜・果物ジュース、糖質制限ダイエット、進化系ピラティスなど、どれもこれも金や時間、労力がかかるものばかり。

「規則正しい生活に完全な食事内容、そして運動なんてできるわけがない。ラクして食べたいものを食べて、ダラけて長生きしたい!」 そんな根本を忘れられては困るのだ。というわけで、ムリしなくても病気になりにくい生活習慣を識者に聞いてみた!

生活習慣といえば、真っ先にその槍玉に挙げられる肥満だが、それが、そもそもの間違いだという! 「我が国ではBMI(体重指数)22が理想といわれますが、実は医学的にはあまり根拠はないんです。実は欧米では、22~26ぐらいが最も長生きとの追跡調査が出ています」

こう語るのは、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏(医学博士)。BMI26といえば、<身長160センチで体重67キロ>や<身長170センチで体重75キロ>など。巷でいう痩せ体型とは決していえないが、この数字で無理にダイエットすると、逆に健康を害する恐れもあるというのだ。

医療記者は、「この裏には、医学業界の金儲け主義が大きく影響している」と話すが、これは、“定期健康診断を受けるべし”と同じ構図だという。「受けた人のほうが、受けない人より一定期間内の死亡率が9%ほど高い。そのため、米国、カナダでは専門委員会が定期健診は止めるべきと勧告しています」

こうも話す岡田氏は最近、『医者の私が、がん検診を受けない9つの理由』(三五館)という著書を上梓。検診時のX線被曝による発がんリスクなどが考えられるそうだ。健康診断をマジメに受けることが、必ずしも長寿につながるわけではなさそう。

食事においても同様だ。一般的には、外食や弁当は健康の大敵とされるが、仕事に追われる毎日の中で、外食や弁当は体力的にも経済的にも強い味方。それを悪者扱いされても……と思いきや、やはり事実は異なるようだ。

「何をどう食べるかの留意点は、外食も手作りも変わりません。それなのに、外食や弁当ばかり目の敵にするのは完全な間違い。むしろ、食事にこだわるがゆえに無理して買い物や料理をして体力を消費するほうが、よっぽど不健全。プロボクサーの中には、コンビニ弁当など栄養価が明記されているものを食べて、体重調整や体調管理に利用している人もいるぐらいですから」(前出の医療記者)

医療ジャーナリストの牧潤二氏は、簡単な健康外食術を、こうアドバイスする。「牛丼店なら、牛丼ではなく、牛皿と別に少なめご飯を頼むんです。こうすることで、炭水化物過多を防ぐことができる。また、ファミレスなら、ハンバーグではなくステーキを注文すべきです。ハンバーグは脂肪分の多い挽肉をまとめて焼いたものなので、ステーキのほうが体のためになると言えます」

そんな牧氏がオススメするのが、回転寿司。魚介類を手軽に美味しく食べられるからだ。中でもアジ、カツオ、マグロは、血液をサラサラにするEPAとDHAが豊富だという。

また、コンビニで買い物をすると視覚と聴覚を刺激してくるおでんは、実は健康にはピッタリ。というのも、大根やこんにゃくには食物繊維がタップリで、栄養価が非常に高い卵、骨や血液に有効な成分が多いイワシやサンマのつみれ、大豆イソフラボンが豊富な豆腐や厚揚げと、優良食品が多いからだ。

また、食事をする際に、よく噛むことが大事だと話すのは、内科医師。「よく噛むことで満腹感を容易に得られるようになり、食べ過ぎなくて済みます。少ない量で我慢するよりも、精神的にずっと健全。また、消化がしやすくなって胃腸への負担も小さくなるというWメリットがあります」

他にも、<とうがらしをかけて食べる>ことと、<夕食に納豆を取り入れる>ことを推奨するという。「とうがらしは、脂肪燃焼効果が。納豆も脂肪を燃やしやすい体にしてくれる成分が含まれているんですが、それだけでなく、血液をサラサラにして、血栓ができにくくなる効果も抜群。また、高血圧や悪玉コレステロール対策にも、非常に有益なんです」(前同)

その血液サラサラ効果のスゴいのは、病院で出血を伴う治療を行う際、出血過多にならないよう、事前事後に納豆を食べることを禁止する場合も多々あるほどなのだという。ちなみに夕食に取り入れるべき理由とは、「その成分が活発に働き出すのが数時間後なので、睡眠時間に重ねて、その効果を十分に得るため」(同)

納豆が健康フードなら、コーヒーは健康ドリンクとも呼ぶべきもの。別の医師が解説する。「まだ解明できてない部分も多いんですが、コーヒーを良く飲む人は、飲まない人に比べて肝がんや糖尿病の発症リスクを下げるとの研究結果があるんです。特に糖尿病に関しては、1日に7杯飲む人は、2杯以下しか飲まない人の半分のリスクともいわれています」

納豆とコーヒーを愛用することで、病気知らずの健康体を手に入れたも同然!?

また、健康を手に入れるうえで、多くの人が真っ先に挙げる要素が運動だが、「結論から言えば、ダイエット効果などはあくまで食事が主で、運動は補助的なもの。必ずしも病気予防のためにやらなくてもいいんです」(前同)

特に、毎日3~4時間の立ち仕事を強いられる人は、1年間では、10回のマラソンをするのと同等の健康作用があるとの研究結果が、英チェスター大学から出ているという。

また、意外にも、貧乏ゆすりも健康には効果的だという。ストレス解消、手足の冷えの改善などの効果があるとされており、みっともないからと止める必要はないのだ。

さらにこれからの季節、寒い屋外で10分ほど我慢するだけで、意外な効果が得られるという。「アメリカの国立保健研究所の発表では、1時間運動をした群と、室温を27度から12度に下げて10分、寒さを我慢してもらった群を比較したところ、同じ量のカロリー消費だったというんです」(前出の内科医)

寒い場所にいると、それだけで筋肉からアイリスインというホルモンが出て、これが脂肪燃焼を促すことが分かったという。運動などせずとも、貧乏ゆすりと寒さ我慢と取り入れることで、健康に近づけるのだ。

さらにオススメしたい生活習慣が、丁寧な歯磨き。「実は、歯周病菌が血栓を作り、心臓病リスクを高め、寿命の長短に直結しているというのが、最近の医学の考え。古代人類の寿命は非常に短かったんですが、それは歯周病による心臓病と考えられていますから。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシも使った歯磨きを習慣にしてほしいですね」(歯科医師)

そして最後に知っていただきたいのが、メンタル面(ストレス)が何よりも大事だということ。「カナダの大学で、5000人の糖尿病患者を、生活習慣を改めるグループと、自由に行動させるグループに大別して13年半追跡したところ、確かに見た目のスリムさや“検査上の数字”は前者のほうが良かったんですが、死亡率や心筋梗塞には、相違がなかったんです」(前出の医師)

つまり、病気予防や健康のために無理して行う食事制限や運動は、結局は体の大きな負担になっているということだ。健康は、最低限のポイントだけを押さえた不摂生生活にこそあり!

参照元 : 日刊大衆


この記事にあるコンビニの商品に関して、添加物や防腐剤についての健康を害することが書かれていない。

他にも、回転寿司のネタは代用魚であり、本物のアジ、カツオ、マグロではないという説明が省略されています。

他は大体、正しいことを書いてるとと思います。