2017年2月26日日曜日

バイオ3Dプリンター技術で神経を再生

3Dプリンターで神経再生、細胞から管状組織

2017/2/25(土) 20:24配信



細胞を集めて体の様々な組織を人工的に作る「バイオ3Dプリンター」の技術で、人の細胞からラットの末梢(まっしょう)神経を再生したと京都大などのグループが発表した。

けがをした人の神経組織を再生する新たな治療法につながる可能性があるという。論文が米電子版科学誌プロスワンに掲載された。

細胞は、1か所に集めてしばらくおくと、団子のような塊になる。バイオ3Dプリンターはこの性質を利用し、塊を剣山のような針に刺して立体的な組織や臓器を作る技術。

池口良輔・京大准教授(整形外科)らのグループは、人の皮膚の細胞を使って長さ8ミリ、直径3ミリの管状の組織を作った。ラットの太ももの神経の一部を切除し、欠けた部分に管状組織をはめてつないだところ、8週間後に神経の太さや線維の数が元の状態まで戻り、運動機能も回復した。管状組織を構成する細胞から栄養物質などが出て、神経の再生を促した可能性があるという。

参照元 : 読売新聞




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