虫歯菌で認知機能低下…脳内出血の原因か
2017年2月10日
認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性が高いとの研究成果を、京都府立医大の渡辺功助教( 口腔こうくう 衛生)らのチームが9日、発表した。歯磨きなどの口腔ケアが認知症予防につながると考えられるという。
英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文が掲載された。 認知機能の低下は、脳内の微少な出血が一因であることが知られている。この出血は、虫歯菌「ミュータンス菌」の一種を保菌する人に多いとみられてきた。血小板の止血作用を低下させる遺伝子を持ち、脳の血管の壁にくっついて炎症を起こすのだという。
今回、脳に疾患のない54~89歳の男女279人の唾液を調べた。その結果、71人(25%)からこの虫歯菌を検出した。検出された人のうち、61%で脳内に微少な出血が確認された。虫歯菌のない人は14%だった。
また、全員に1分間で「か」で始まる言葉をいくつ言えるかの認知機能テストを実施。虫歯菌のない人は平均10・1個言えたが、ある人は8・9個にとどまった。「た」で始まる言葉でも同様の傾向だった。 広島大の細見直永講師(脳神経内科)の話「認知症の発症リスクが高い人を判別できる可能性がある興味深い研究結果だ」
参照元 : ヨミドクター
虫歯菌はだ液から感染する?知っていないと怖い虫歯菌の常識
2014.04.16
虫歯菌とは、聞いたことがあるけれどいったい何なのであろうか?虫歯は虫歯菌から作られます。つまり、虫歯菌のいない人には虫歯は出来ないのです。その虫歯菌は虫歯菌を持つ人のだ液から入り感染してしまうのです。では、1度虫歯になってしまった人は一生虫歯を作り続けなければならないのでしょうか?いえ。そうではありません。虫歯菌とは大きく分けて2種類の菌のことを言います。この菌さえコントロール出来れば虫歯にならないお口を手に入れることができます。
1.虫歯とは菌による感染症です
人のお口の中には300〜400種類の菌が生息していると言われています。その中の菌の中で虫歯を作る菌がいます。その菌がみなさんもよく耳にするミュータンス菌ともう1つがラクトバチラス菌です。この2つの菌が虫歯を作り出します。
1-1.虫歯を作るミュータンス菌
ミュータンス菌は、だ液から感染します。幼い頃保護者の方などから口移しで食べ物を食べたり、同じお箸や、スプーンなどを使用したりしたことで感染してしまうのです。昔は、母親が噛み砕いた食べ物を離乳食代わりにあげているのが普通でしたが、今考えると恐ろしいことですよね。このミュータンス菌がお口の中に一度入り込むと完全に取り除くことはできません。ミュータンス菌は酸を作り出し歯を溶かしていきます。
1-2.虫歯を進行させるラクトバチラス菌
ラクトバチラス菌は私たちが普段口にするものに含まれています。炭水化物や砂糖にも含まれています。多く含まれていることで有名なのは乳酸菌飲料です。今は、タブレットなどで販売される程人にとっては必要なラクトバチラス菌。しかし、この菌がミュータンス菌が作り出した溶けた歯を虫歯へと進行させてしまうのです。
中略
3.虫歯菌の多い口
どんなに歯を丁寧に磨いていても虫歯が出来る、という嘆きを患者さんからよく耳にします。歯が生まれつき弱いから仕方ない、という方もいらっしゃいます。そんな方は一度虫歯菌の検査をオススメします。ミュータンス菌とラクトバチラス菌が自分のお口の中にどれくらいいて虫歯のリスクがどのくらいあるのかを診断してくれます。親御さんに虫歯が多いとお子さんの虫歯もリスクが高くなる可能性が高いです。それは、幼い頃にだ液を介して感染した可能性が高いからです。しかし、そのリスクを知ることでいくらでもこれから出来る虫歯を減らすことができます。詳しくは「今日から始める虫歯予防/歯の健康は体の健康の第一歩」を参考にしてください。
事例
虫歯のリスクが高い30代の女性、リスクを検査した結果ミュータンス菌、ラクトバチラス菌共に多く見られました。下の写真がリスク診断の結果です。上の白く点々としたものが、ラクトバチラス菌で下の青く染めだされた方が、ミュータンス菌です。
この女性の娘さん10代も年齢のわりに虫歯が多いのでリスク診断を行った結果お母さんと同様に虫歯のリスクが高いことが分かりました。幼い頃に母親からミュータンス菌がうつったと考えられます。
まとめ
生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は存在しません。保護者のだ液を介して感染してしまうのです。虫歯菌は、完全に除菌することは不可能なのです。しかし、その虫歯菌をコントロールすることが虫歯予防(プラークコントロール)になるのです。自分の歯にはどんな種類の菌が多いのかを知るだけでも虫歯になるリスクを減らすことができます。一生健康な歯でいるためにもリスク診断を受けてみることをオススメします。
参照元 : 歯科医が教える歯のブログ
2017年2月10日
認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性が高いとの研究成果を、京都府立医大の渡辺功助教( 口腔こうくう 衛生)らのチームが9日、発表した。歯磨きなどの口腔ケアが認知症予防につながると考えられるという。
英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文が掲載された。 認知機能の低下は、脳内の微少な出血が一因であることが知られている。この出血は、虫歯菌「ミュータンス菌」の一種を保菌する人に多いとみられてきた。血小板の止血作用を低下させる遺伝子を持ち、脳の血管の壁にくっついて炎症を起こすのだという。
今回、脳に疾患のない54~89歳の男女279人の唾液を調べた。その結果、71人(25%)からこの虫歯菌を検出した。検出された人のうち、61%で脳内に微少な出血が確認された。虫歯菌のない人は14%だった。
また、全員に1分間で「か」で始まる言葉をいくつ言えるかの認知機能テストを実施。虫歯菌のない人は平均10・1個言えたが、ある人は8・9個にとどまった。「た」で始まる言葉でも同様の傾向だった。 広島大の細見直永講師(脳神経内科)の話「認知症の発症リスクが高い人を判別できる可能性がある興味深い研究結果だ」
参照元 : ヨミドクター
虫歯菌はだ液から感染する?知っていないと怖い虫歯菌の常識
2014.04.16
虫歯菌とは、聞いたことがあるけれどいったい何なのであろうか?虫歯は虫歯菌から作られます。つまり、虫歯菌のいない人には虫歯は出来ないのです。その虫歯菌は虫歯菌を持つ人のだ液から入り感染してしまうのです。では、1度虫歯になってしまった人は一生虫歯を作り続けなければならないのでしょうか?いえ。そうではありません。虫歯菌とは大きく分けて2種類の菌のことを言います。この菌さえコントロール出来れば虫歯にならないお口を手に入れることができます。
1.虫歯とは菌による感染症です
人のお口の中には300〜400種類の菌が生息していると言われています。その中の菌の中で虫歯を作る菌がいます。その菌がみなさんもよく耳にするミュータンス菌ともう1つがラクトバチラス菌です。この2つの菌が虫歯を作り出します。
1-1.虫歯を作るミュータンス菌
ミュータンス菌は、だ液から感染します。幼い頃保護者の方などから口移しで食べ物を食べたり、同じお箸や、スプーンなどを使用したりしたことで感染してしまうのです。昔は、母親が噛み砕いた食べ物を離乳食代わりにあげているのが普通でしたが、今考えると恐ろしいことですよね。このミュータンス菌がお口の中に一度入り込むと完全に取り除くことはできません。ミュータンス菌は酸を作り出し歯を溶かしていきます。
1-2.虫歯を進行させるラクトバチラス菌
ラクトバチラス菌は私たちが普段口にするものに含まれています。炭水化物や砂糖にも含まれています。多く含まれていることで有名なのは乳酸菌飲料です。今は、タブレットなどで販売される程人にとっては必要なラクトバチラス菌。しかし、この菌がミュータンス菌が作り出した溶けた歯を虫歯へと進行させてしまうのです。
中略
3.虫歯菌の多い口
どんなに歯を丁寧に磨いていても虫歯が出来る、という嘆きを患者さんからよく耳にします。歯が生まれつき弱いから仕方ない、という方もいらっしゃいます。そんな方は一度虫歯菌の検査をオススメします。ミュータンス菌とラクトバチラス菌が自分のお口の中にどれくらいいて虫歯のリスクがどのくらいあるのかを診断してくれます。親御さんに虫歯が多いとお子さんの虫歯もリスクが高くなる可能性が高いです。それは、幼い頃にだ液を介して感染した可能性が高いからです。しかし、そのリスクを知ることでいくらでもこれから出来る虫歯を減らすことができます。詳しくは「今日から始める虫歯予防/歯の健康は体の健康の第一歩」を参考にしてください。
事例
虫歯のリスクが高い30代の女性、リスクを検査した結果ミュータンス菌、ラクトバチラス菌共に多く見られました。下の写真がリスク診断の結果です。上の白く点々としたものが、ラクトバチラス菌で下の青く染めだされた方が、ミュータンス菌です。
この女性の娘さん10代も年齢のわりに虫歯が多いのでリスク診断を行った結果お母さんと同様に虫歯のリスクが高いことが分かりました。幼い頃に母親からミュータンス菌がうつったと考えられます。
まとめ
生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は存在しません。保護者のだ液を介して感染してしまうのです。虫歯菌は、完全に除菌することは不可能なのです。しかし、その虫歯菌をコントロールすることが虫歯予防(プラークコントロール)になるのです。自分の歯にはどんな種類の菌が多いのかを知るだけでも虫歯になるリスクを減らすことができます。一生健康な歯でいるためにもリスク診断を受けてみることをオススメします。
参照元 : 歯科医が教える歯のブログ
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