2015年12月18日金曜日

【血液ビジネスの闇】献血は危険!他人の細胞を体内に入れる輸血は、免疫反応を起こし体を疲弊させる

輸血用の保存血液には、あらかじめ放射線が照射されている



他人の細胞を体内に入れる輸血は、免疫反応を起こし体を疲弊させる。それだけではなく、輸血用の保存血液には、あらかじめ放射線が照射されていたり、血液凝固防止剤などの薬品が入っていたりして、これこそが病気を悪化させる原因であることがわかってきた。

引用(リンク

ガンをはじめ、すべての病気は「人体の酸化現象」として捉えることができる。 したがって、人体を構成する細胞一つひとつの「酸化状態」を改善しない限り、ガンは治らない。

にもかかわらず、現代医学は、手術で人体を切り開くことにより、内臓まで空気にさらして「酸化」させ、 その上、手術中には「酸化力」の強い「麻酔剤」の投与や「輸血」を行なう。

おまけに、手術のダメージからまだ覚めやらぬ患者の身体に、これまた「酸化力」の強い「抗がん剤」や「放射線」を浴びせかける。

これでは、まるで「酸化のフルコース」である。

「抗がん剤」や「放射線」はともかく、「輸血」がなぜ身体を「酸化」させるかについては、説明が必要かもしれない。「輸血用の保存血液」には、あらかじめ「放射線」が照射されている。

殺菌し、アレルギー反応を起こさせないようにするためである。それは、ジャガイモが芽を出さないように「放射線」を浴びせるのと同じだ。

「放射線」の問題を差し引いても、「保存血のパック」には、もともと化学薬品が入れられている。血液の凝固を防ぐための薬品である。だから、純粋に血液だけを輸血するのではない。血とともに、さまざまな毒物を体内に入れる。

「ガン患者の身体は、もともと酸化している」。むしろ、「酸化したがために発ガンしたのだ」と言える。それなのに、その患者さんに強い「酸化作用」を持つ「抗がん剤」や「放射線」を浴びせかける。だから、「毒の上塗り療法」としか言いようがない。

(この「ガン患者の身体は、もともと酸化している。むしろ、酸化したがために発ガンしたのだと言える」に重なる内容として「癌は酸化した細胞や組織で、成長・増殖・転移・悪性化していく。酸化していない細胞や組織では、癌は成長も増殖も転移も悪性化もできない」という癌の性質があります。)

参照元 : るいネット


あまりにも偉大な人物は、あまりにも見事に歴史から消されようとした。



ルネ カントン Rene Quinton 1866 - 1925

血液の濃度まで薄めた海水を病人に輸血し、1910年までにフランス国内で約70ものクリニックを開け、50万人以上の命を救ったこの男の偉業を見よ。



無輸血医療を立証したルネ・カントンの"カントンの犬"と同じよ­うなことは既にとっくの昔から人間でもやっています。無輸血医療(Bloodless)とはできるだけ輸血をしないという治療という意味で­はありません。どれだけ血液が薄まろうと90%失おうと、輸血しないということです。­その理由は輸血は治療としてはまったく無意味であるからです。

このサイトでもヘモグロビン値Hbが1台でも輸血しないと説明しています。通常のヘモ­グロビン値Hbは13前後ですから、90%減でも無輸血(Bloodless)です。「4日で彼の血球値は相当上がりました。」と書いてあるように、ほぼ全部血液を抜いた­"カントンの犬"の血液が数日で戻ったということ同様の実例は既­に人間でもわかっていることです。これらはネット検索でも同様の話はたくさんでます。

失血したら死ぬというのは、水分量が減ったままの状態とか、電解質バランスが薄まった­ままにした場合のことであり、エホバの証人の輸血拒否で人が死んでいるとか、輸血拒否­が子供が死んだとか、そういった輸血拒否にまつわるニュースのほぼすべてが医猟マフィ­ア側が仕掛けて大騒ぎさせて、輸血という屠殺剤の打ち込みを断れないようにするために­やっているペテンニュースです。マスコミは人を殺すための洗脳装置です。

抗ガン剤や向精神薬を批判している人ですら、いまだに輸血剤は正しいと思いこんでいる­人がいます。誰も本質を言えないから真相がわからなくなっています。人々は虚構テレビのニュースを信じ、虚構新聞を読んでペテンに踊らされてるいことに気­がついてください。

エホバの証人の悲劇は、血液製剤利権に都合良く悪者にされたことです。その背景には、医猟マフィアから莫大な金が流れて、輸血拒否した家族を血祭りにしあげ­、親が子供を死なせたと言い、血液製剤批判をする者たちには批判や血祭りが行われてい­ます。正しいことを言っているのに気の毒としか言いようがありません。医猟業界との戦­いにはこうした悲劇が数え切れないほど生じています。それが医猟業界です。

強盗殺人の世界ですから、人を殺すためなら何でもやってきます。善意を偽装した屠殺剤の打ち込みにはお気を付けください。打たれたら一生、医猟マフィ­アの終身カネヅルです。稼いだお金はほとんどマフィアにそのまま吸い取られます。

医猟業界の闇を知れば知るほど本当に恐ろしい世の中だと思います。本質は、医猟強盗団が道端で手当たり次第に金属バットでボコボコに殴り殺して人々から­命と資産を強奪し、警察もまったく動かないで無惨な死体が、そこら中に惨殺死体が散乱­している、そういった世界が今の世の中の真の姿なのです。そしてそれを伝えた人間が悪­者にされます。

輸血拒否カードを持参して命を自衛しなければならない世の中です。輸血医猟でわかることは、人を殺すために献血などの人の善意は悪用されると言うことで­す。そして、本質が残酷な殺人シーンは崇高に美しく、救命処置と称した行為によって美化さ­れ、美しく語られています。

私はこの現実を見ると日本は中世の魔女狩りの時代と何も変わっていない、日本は北朝鮮­なみに絶望的な世界だと思えます。こういった間違った医療による被害は医猟業界全体の問題であり、血液利権だけの問題で­はない深刻な事態です。

輸血の代替治療の定義



輸血が不要であることを証明したルネ・カントン2

輸血が一切不要であることを100年以上前に立証していたルネ・カントン3 カントンの犬

輸血が不要であることを証明したルネ・カントン4


第7章 輸血不要論 内海聡
●出血時の代案とその概念について
●リンガーの名を世界に知らしめる論文
●リンゲル液の効能
●抗凝固剤がない、というメリット
●血液製剤の有用性やヘモグロビン理論の嘘
●2.5リットルの血を抜いた人
●千島学説について
●医学不要論=輸血「不要論」
●心筋梗塞、脳梗塞など梗塞性疾患の急性期
●くも膜下出血、潰瘍出血、ガンからの出血など、出血の急性期
●産婦人科分野
●海外における無輸血手術の流れ

第8章 医学理論を覆すカントンの犬の衝撃 船瀬俊介
●犬の血液を希釈海水と入れ替えた実験!
●犬は実験前より活発になった
●より「過酷」な第2の実験
●「新たな体液」の中で血球成分は増殖する!
●第3の実験・白血球は海水中で生きる
●生命は「母なる海」から生まれた
●フランスのダーウィンへの反目
●細菌病因論を根底から覆すカントン理論
●「症状」は「病気」が治る治癒反応
●カントンの海水療法のめざましい効果
●海洋診療所は、世界各地に広まった
●カントンの遺志を受け継ぐ人々
●塩水・リンゲル液では効果が弱まる
●千島・森下学説と「カントンの犬」
●女性が男性より長生きする理由
●瀉血療法+海水療法......未来医療革命へ
●輸血に替わる究極の未来療法を証明する「カントンの犬」
●「輸血しないと死にますよ!」と言われたら...
●海水療法とホメオパシー医療
●現代に受け継がれるカントン医療
●末期乳ガンを縮小させた「海水療法」
●微量元素の調和が健康のカギ
●生理食塩水、リンゲル液の限界
●厳選ポイントで採取活きた海水

第9章 吸血ビジネスの大崩壊が始まった 船瀬俊介
●「カントンの犬」の教訓
●近代医学を支配するロックフェラー財閥
●国際医療マフィアの企て
●ロックフェラー一族は薬を信用しない
●「9割の医療は慢性病に無力だ」
●死の教会の4つの毒水
●まったく進歩していない輸血の基本思想
●血液代用の「生理食塩水」の発明
●血液型の発見で「型が合えば安全だ!」
●近代医学は、野戦病院の医学
●ロックフェラー研究所と輸血利権
●血液型発見という血液ビジネスにとっての曙光
●愛国者を利用して稼ぐ
●戦争が加速させた血液ビジネス
●B型、C型肝炎、そしてエイズ......
●輸血ビジネスの表向きの目的と真の目的
●GVHDより危険な副作用
●発症メカニズムはいまだ不明
●わが身、わが子なら同意するか?
●輸血崩壊を決定づける論文
●輸血を多くすると2倍死ぬ
●黄色い血とヘモグロビン仮説の崩壊
●「カントンの犬は初耳」厚労省
●水分とミネラル補給の代替療法を!
●「輸血に見解を述べる立場にない」(赤十字社広報)
●他の選択があるなら輸血はナンセンス
●儲かるから使っている?
●美智子様が名誉総裁で最高位
●スイスのアンリ・デュナンが創設
●赤十字の医療奴隷をつくる罠

第10章 国際赤十字の闇、日赤利権の闇 内海聡
●赤い楯と赤い十字
●国際赤十字のシステム
●オモテは崇高な人道的団体
●献血は国家を挙げての大事業
●皇室と表裏一体となっている組織
●国内の吸血ビジネスの総本山・日赤
●日赤と天皇家の関係
●戦争ビジネスのための赤十字
●赤十字の手口
●マッチポンプで金集め
●赤十字社や日赤の本当の正体と目的
●国際赤十字の闇
●血液製剤と「レンダリングプラントの共食い」の共通点
●この世界の構造とはどんなものか?

エピローグ 「新医学」の未来に向けて 船瀬俊介
●「カントンの犬」「千島学説」「エホバの証人」
●WHO「ワクチンは生物兵器」
●人類の60億人を処分する
●金儲けと人殺しの陰謀
●現代医療の究極目的とは?
●近代主義の正体は帝国主義






輸血が危ない!内部被ばくした汚染血液の危険性

最近、輸血用血液が足りないので献血に協力するよう、マスコミがしきりに報道している。



「血が足りない!? どうなる?どうする?献血」NHK・ニュース深読み 2015/2/7

献血で得た血液のうち、事故、ケガの手術で使われるのはたったの3パーセントで、大半は、がん、白血病、心臓病、肝疾患、再生不良性貧血の治療に使われると言う。例えば、抗がん剤治療中は体内で血液を作りにくくなるので、輸血をして補うのだそうだ。

少子高齢化により主に献血を行なう若者が減り、もらう側の人が増えているので輸血用血液が不足するのだそうだ。もちろんこれは表向きの説明で、被ばくによりがんや白血病が激増していることが真の理由であろう。

さてその献血であるが、内部被ばくしている人から採血した血液が放射性物質で汚染されている可能性はないのだろうか?

小野俊一先生が、興味深い事実を指摘されている。

「献血と被曝問題」(院長の独り言 2012/4/2)

肥田舜太郎先生は、広島で被爆後、立ち上がれないほどの体調不良に陥ったものの、被ばくしていない人から毎日輸血を受け、体内の血が入れ替わると、見違えるほど元気になったという。おそらく、これが90歳を超えて長生きされている理由らしい。

逆に、健常者に汚染された血液を輸血すれば当然体調は悪くなるだろう。輸血用の血液に放射性物質が含まれていたら非常に危険であることは素人でもわかる。

木星通信さんが、この問題について日赤にインタビューしている。

「日本赤十字の血液事業本部に輸血による被曝汚染の危険性を聞く」(木星通信 2012/11/8)

------(引用ここから)-------

2012年11月7日午前11時に東京芝の日本赤十字・血液事業本部に行き、「輸血による被曝拡散」の予防対策はあるのか、規制はあるのか、質問してみた。既にこのブログで報告したように、原発作業員が100ミリシーベルト以上の放射性物質を浴びた場合、半年間採血を制限するが、それは採血者の健康に留意したもので、輸血された人へ被曝を防ぐための物ではない。

この日の取材では「輸血による被曝汚染の危険性」をどの程度重視しているのか「被災地での採血の制限はあるのか」「今後低線量被曝が進んだ場合、改めて採血の基準の見直しをするのか」と言った疑問を聞いた。

放射線の人体に与える影響力の数字、預託実行線量などの被曝に関する話は専門的になってくるので、省き、輸血、献血の被曝予防の企業方針を問いました。

日赤の被曝予防の見解。血液事業本部より~

100ミリシーベルトの基準での採血制限は、決して採血する側だけの健康に配慮した物ではない、輸血される側にも配慮したものである。放射線によって血液 がどうなるのか、我々もよく解っていない。3・11の福島原発事故が起きてから被爆した人からの輸血による被曝予防に関する対策会議や有識者を呼んだ研究会 などは開かれていない。 今後もするつもりはない。

原発事故被災地や警戒区域、避難区域で採血した血液は北海道や沖縄などの遠方を除いてどこへでも廻る。警戒区域、避難区域で「採血禁止エリア」や「採血制限の為の検査義務」はない。基本的に献血は“善意”で行なわれるもの、という定義があります。なので、自己申告にまかせ、採血制限はしません。

広島長崎の被曝二世、三世の採血規制はない。群馬県桐生市の元市議、庭山由紀さんの発言があった時、不安だと言う意見を頂いた。感情的な意見もあった。献血される方に失礼だと。「日赤は(庭山さんに)謝罪を求めろ」と言う声もあった。しかし、それは違う。庭山さんはそれなりの問題意識を持って発言されたのだと思います。

原発事故後の献血安全アピールなどはしていない。100ミリシーベルトの規制基準があるので、それで通常に献血を行なっています。これからの事は新たな知見があれば、それれなりに対処して行くと思います。



写真は東京港区芝にある日本赤十字本社。対応者は日赤事業本部担当者と広報担当の2人。取材時間約一時間。記事は私の質問、疑問に答えた物を書き出しました。丁重に対応して頂いたと思っています。

質問や疑問があれば、Twitterまでメンションを飛ばして下さい。今後も輸血と被曝の関係に着目した取材は続けると思います。@irakusa まで

関連記事_低線量被曝(100ミリシーベルトに達していない人でも白血病が)

------(引用ここまで)-------

要するに、原発作業員が100ミリシーベルト以上の放射性物質を浴びた場合、半年間採血を制限するが、それ以外はノー・チェック、汚染がひどい地域でも献血をしてもらっているということだ。

これでは、内部被ばくをした人から採血した血液が放射性物質で汚染されていても、全く防ぎようがない。すでに汚染された血液製剤が多数使用されているのではないか?安全性が確かめられていないものは使用してはならない。これは世の中の常識であるが、残念ながらこの国の政府には通用しない。

天下り先企業の利益が最優先、危険性は不明だからと言って、いい加減な審査で使用を許可し、その結果、ごまかせないほど犠牲者が出ると、やっと重い腰を上げて対策にかかる。これが日本のやり方だ。日本の常識は世界の非常識である。

こうして多くの公害や薬害は起きたのだ。

現在、大問題になっている子宮頸がんワクチンの副作用問題も、その典型である。犠牲にされる人はたまったものではない。輸血用血液の汚染でも同じことが繰り返されるのではないか。そうでなくても体が弱っているのに、放射性物質が含まれる汚染血液を輸血されたら、さらに病状が悪化して、治る病気も治らなくなるだろう。

チェルノブイリでは、事故後、がんの余命が20分の1になったという。被ばくによる免疫システムの崩壊がその原因だと言われるが、実は汚染された血液を輸血されたからということもあるのではないだろうか?どうも日赤もすでに汚染血液の危険性に気づいているらしく、最近、献血希望者はこんな問診を受けるのだという。


これは明らかに、内部被ばくで体調不良の人を見つけるための問診だろう。以前、福島県いわき市の人が献血を断られ、差別されたと抗議する事件があったが、献血は善意で行なうものであり、拒否したから差別だということにはならない。エイズや肝炎などのウイルス保有者は献血できないが、誰もそれを差別だとは言わない。

内部被ばくをしている可能性がある人は献血を遠慮するべきだし、汚染地帯では献血活動は慎むべきではないだろうか?もちろん、問診だけで汚染血液を完全にシャットアウトできるはずもない。

採血した血液から放射性物質を取り除くのも技術的に難しいだろう。こういった水際作戦には限界がある。それよりも、いつも言っているように、飲食品の汚染を厳格に規制・管理し、汚染地域からの避難・移住をさせ、国民が内部被ばくしないようにすることが大切だろう。

そうすれば、内部被ばくも血液の放射能汚染も減り、また輸血が必要となる疾患自体も減るはずだ。消臭剤のCMではないが、クサい臭いは元から断たなければダメなのだ。今のまま、内部被ばくと汚染血液を放置していると、やがておそろしい事態になるだろう。いや、もうなりつつあるのではないか?

参照元 : 阿修羅


日本赤十字義援金という名の募金詐欺団

2011年04月17日 12時36分44秒



木村盛世氏のブログで日本赤十字義援金の使い方が公表されていたので、アップする。

募金詐欺の元締めも官僚等いう行政鬼である。毎年、年末などに行われていたも募金のことを考えるとかなりの額の余剰金があるかもしれない。その場合、国庫に返納されるのであろうか。

本来ならば、今度の東日本大震災で集まった義援金のすべてを東日本大震災基金の設立資金にあって、震災に遭った、18歳以下の人々と妊婦さんに毎月、学資と生活費に援助されるようにすべきであると考える。支払期間は該当者が高校を卒業するまで、支給要件は復興によって学費がきちんと支払われる経済的状況の該当者から打ち切っていく。このような基金がなぜ提案されないのであろうか。この基金をやる目的は将来を背負う人たちへの援助を目的としているからである。

(全文転載開始)

日本赤十字社義援金は能力なりの規模に:免罪符的寄付から自立的寄付へ

日本赤十字社義援金は能力なりの規模に:免罪符的寄付から自立的寄付へ

小松秀樹

2011年4月16日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行

Vol.261 より良いPharmacovigilance Plan策定に向けての提言

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日本赤十字社は、従来の惰性で、使い方を決めないまま、莫大な義援金を集めた。義援金は寄付の一類型である。寄付は、公のために、私財を投ずることと理解される。わが身まで捨ててしまう苛烈な寄付から、権威依存の免罪符としての寄付まで、さまざまな類型がある。それぞれの背景に、歴史的経緯と考え方がある。

日本赤十字社の義援金については、政府が介入して、被災者に被害に応じてお金を平等に分配することになった。もっと有益な使い道があったのではないか。使途の判断に問題があるとすれば、寄付する側が、使途について、自立的に判断して適切な相手に寄付する必要がある。

以下、寄付について考える。

1 陽明学的寄付

私財を投じて公益事業を自分で行う。自らの利害を無視して行動する。明治期まで見られた。身分制度は、社会的エリートに指導者としての強い自覚を促す側面があった。身分制度と学問と社会の混乱が、特異な抽象的指導者を生んだ。

例えば、明治初頭の香川県の地方政治家大久保諶之丞。知行合一の陽明学の徒である。裕福な地主の家に生まれた。維新後、青年期を迎えた。明治6年、西讃竹槍騒動が勃発した。徴兵制度など明治新政府の政策に対する農民の反感が背景にあった。騒動の中で、諶之丞の家屋は焼失した。

この事件では、農民側の死者50名、官軍側死者2名。7名が死刑になった。諶之丞は、この騒乱の前後より、地域の指導者になっていった。農家の子弟を山梨県に派遣して養蚕業を学ばせたり、育英制度で学資を提供して医師を村に招いたり、農家の二男以下を北海道に入植させたりした。香川用水(1974年完成、徳島県の吉野川から香川県への水道で現在の香川県の水の生命線)や瀬戸大橋を最初に提唱したことでも知られる。

四国新道を計画し、その工事に私財を投じた。1891年、県議会で演説中に倒れ死去。享年42歳。残された家族は三度の食事にも窮したという。

2 石門心学的寄付

石門心学は石田梅岩を祖とする。石門心学の倫理には、砂漠地帯の一神教や、ニュルンベルグ綱領のような相手に向かう猛々しさはない。日常生活に密着した、地に足のついた行動規範である。自らを滅ぼす苛烈さはない。暴利をむさぼることなく、正直に節度をもって勤勉に働き、倹約して蓄財することを勧める。家族や親戚、近隣の人々が困っていれば、その金で助けなさいと説く。石門心学は勤労の喜び、優しい心、人を助けることで得られる深い満足感を推奨した。京都、大阪の商人の精神的よりどころとなり、誇りをもたらした。

ウィキペディアによると、江戸期の大阪には「きたのう貯めて、きれいに使う」ことを美徳とする習慣があったという。商売では無駄を省き、倹約して資本を蓄え、商売外では、世のため、人のためにできるだけのことをした。江戸期の大阪の八百八橋は町人の寄付で作られたという。明治以後も中之島公会堂や小学校などは、市民の寄付で作られた。第二次大戦後、お上に頼る東京中心の文化が優勢になった。

3 パトロン的寄付

全国訪問ボランティアナースの会キャンナスは、東日本大震災で大活躍している。震災から1カ月。被災地から、一部のボランティア団体が引き揚げ始めたが、状況はとても改善したとは言えない。

2011年4月10日、キャンナス代表の菅原由美氏のメールを読む機会を得た。

「現在は、気仙沼で2カ所、石巻で3カ所、南三陸1カ所でそこに泊まりながら活動しています。(今日は石巻で急に欠員が出て困った小学校に緊急配置しましたので、4カ所に泊まっています)本日帰ったナース8名。医師、ヘルパーなど、12名。今夜泊まっているナースは18名、ヘルパーなど6名です。明日3名追加、あさって3名追加になります。」

「神奈川の藤沢市から、週2回の人員と物資の輸送も欠かすことなく行ってきています。救援物資は、毎回10カ所以上に配っています。キャンナスは、全くの任意団体でどこからの支援もなく、熱い思いだけで突っ走ってきました。しかし、これには限界があります。熱い思いのナースが沢山いるのに、この人たちを現地で活かしていくには、このナースたちの生活を支えないとなりません。その財力が、私にはないことが情けなく悔しくてなりません。今日も、石巻から真っ黒な顔で、でも生き生きした顔で帰って行くナースを沢山見送りました。また来ます!!皆そういってくれました。彼女たちはずっと石巻で頑張りたい!そう思っています。でも全くの無報酬では稼ぎに帰らねばならないのです。被災者にとっても、ナースにとっても、気心が知れた人が去って行くことはつらいでしょう。今はまだ混乱の時期なので、被災者は人の入れ替わりに、なれてしまっています。しかし、今後心のケアはさけて通れません。心のケアは、なじみの関係がとても大事だと思っています。そういう意味でも、ナースを定着させたいのです。救援物資を購入することができない私にナースの人件費を出すことなどできません。私にできるのは、熱い思いのナースを集めそのナースを応援支援することだけです。どうか、このような団体に、そして、熱い思いのナース達をご支援賜りたく心よりお願い申し上げます。」

苦境のキャンナスにソフトバンクの孫正義氏が援助を申し出た。その後どうなったか確認できていない。孫正義氏が申し出たパトロン的寄付の考え方は、石門心学と重なる。東日本大震災で、多くの会社が、何らかの寄与をしている。創業オーナーは資産と権限が大きいだけ、動きが目立つ。ローソンの新浪剛史氏は、救援活動と能動的寄付を一体として展開している。

4 有償ボランティア

ここで脱線する。私は無償のボランティア活動を好まない。行動を保障する責任の証としての契約が成立しないので、本気が長続きしない。そもそも、長期間にわたる無償の奉仕は奴隷労働に近い。長くなれば当然逃げ出す。日本には不況で就職できない若者がたくさんいる。こうした若者から希望者を募って、有償のボランティアとして責任を持って働いてもらってはどうだろう。就活の重圧と失敗で落ち込んでいた若者に、誇りと元気と新たな視点を与えるだろう。ボランティアの経験は、次の就職活動に役立つに違いない。証明書や推薦状も当然書かれるだろう。ボランティア活動に従事した若者の経験の総量が大きければ、将来の日本に良い影響をもたらすに違いない。

5 日本赤十字社義援金

以下に日本赤十字社ホームページ(4月12日現在)の義援金募集画面の冒頭部を示す。

「東日本大震災による被災者に対して全国からお寄せいただいた義援金を被災都道県に配分するため、厚生労働省の協力を得て、学識経験者、被災都道県および日本赤十字社、中央共同募金会をはじめとする義援金受付団体を構成メンバーとする『義援金配分割合決定委員会』が4月8日(金)に設置されました。この委員会で、被災状況に応じて、それぞれの被災都道県への義援金の配分割合が審議され、決定しました。具体的には『住宅全壊・全焼・流失、死亡、行方不明者は35万円』、『住宅半焼、半壊は18万円』、『原発避難指示・屋内退避指示圏域の世帯は35万円』を基準として、これに対象世帯・対象者数を乗じた額を各被災都道県に配分することになりました。」

義援金集めのミッションとそれを支える論理は示されていなかった。平等を担保する手続としての委員会と、被害に応じた分配額についての記載しかなかった。緊急対応には使われないこと、平等に配分されることを前提としていた。

6 宇多田ヒカル氏の不安 清水国明氏の疑問

伝えられるところによれば、歌手の宇多田ヒカル氏が、日本赤十字社を通じて8000万円の義援金を寄付した。片山善博総務大臣は4月3日のNHKの番組で、日本赤十字社の義援金の分配について「政府で何らかの目安をつくり、早めに配れるような基準を作りたい」と述べた。その結果が前述の「義援金配分割合決定委員会」であろう。いかにも元自治官僚らしい。この委員会は、実益に無関心な官僚的手続そのものである。義援金を税金のように扱っている。寄付がなんたるかについての世界の常識とかけ離れている。官僚の手続は、どれだけ多くの人を救えるかではなく、整合性の追求が最優先課題になっている。(「災害救助法の運用は被災者救済でなく官僚の都合優先」整合性の追求は、責任回避のためである。

翌日、宇多田氏は、ツイッターで以下のように反応した。

「赤十字社に集まった義援金の分配に政府が介入してきたこれ! 私の寄付金、被災者の皆さんの今後の生活と被災地のためにちゃんと使ってもらえるのかな しっかり頼んます民主党さんっ」

アメリカ生活の長い宇多田氏にとって、民間のドネーションに政府が介入することは驚天動地だったに違いない。アメリカ人からみれば、片山総務大臣は泥棒にしか見えないのではないか。アメリカの常識では、寄付金の使い方を自分で決められないような団体は、寄付を集める資格がない。寄付金獲得のために、団体は、活動をアピールし続ける。

タレントの清水国明氏も日赤の寄付の活用方法にブログで疑問を表明している。

これが、炎上ってやつ?なの?

(国明)そんな仕組みになっていることを知らない人が多い。今後募金を集めるとき、この義援金は今すぐに使われることはありません、と表示するつもりは?

(日赤)「・・・・・・」

(国明)この義援金を、今すぐ動いている組織、団体などの活動支援に使うことは?

(日赤)ない。

7 自立的寄付と免罪符的寄付

東日本大震災で、日本の行政システムの判断基準や判断方法が、大災害に通用しないことが明らかになった。日本の官僚は、臨機応変に対応することを禁じられている、あるいは、禁じられているふりをしている。責任を問われないし、そもそも楽だから。書類には官職名だけで個人名を書かず、杓子定規を貫く。従って、想定外の緊急時の対応はできない。それでも、強い権限を持つ統一的な指揮命令系統を整備することで、あらゆることに対応できるという幻想に固執する。これも、権限が欲しいからだけではないか。

中央集権に対する幻想は、かつての共産主義国家に似たところがある。そもそも、計画経済が成り立たないのは、巨大で複雑な経済システムを統御できる能力を人間が持っていないからである。多くの目で認識して、それぞれが自主的に動くしかない。

被災者に現金を渡すのは、緊急対応ではない。災害で被災者の持つ金銭が有用になるのは、本人が生き残り、復旧が進み、金銭が使えるようになってから、あるいは、被災地外に出た時である。

大震災の被害が相当程度克服されるまでは、自主的に活動している団体を支える方が、被災者に現金を渡すより有益ではないか。日本赤十字社には、大震災での寄付金の扱いについて、突き詰めた議論をした形跡が見てとれない。

日本赤十字社の募金は、今回のような使い方にするのなら、震災発生後、1カ月後あたりからゆっくりと始めるべきではないか。そうでないと、本気の急場の寄付集めを阻害しかねない。寄付をする側は、寄付がどのように使われるのが望ましいのか自分で判断し、適切な団体に寄付しなければならない。できればその団体の活動に注目し続けて、評価してほしい。日本では、自立的寄付と権威に依存した免罪符的寄付のバランスが、後者に偏りすぎている。被災者の苦難を思えば、寄付する側にも責任が生じる。

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木村盛世オフィシャルWEBサイト

2011年4月16日

(全文転載終了)

気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板」より転載です。

天武天皇の正統性について

参照元 : 茶臼山古墳的 日々是好日






輸血はすべての病気を悪くする輸血拒否といえばエホバの証人が圧倒的に有名だが、宗教的教義でなく輸血に対しての科学的証拠を考えれば、輸血拒否は何も間違っていない。救急専門医の世界であっても広く情報を集めていれば、現行の厚生労働省などが策定し...

内海 聡さんの投稿 2016年3月30日



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