2015年12月2日水曜日

「死」以外の何にでも効く、驚くべき最強の万能薬「ニオイクロタネソウ」の種子

治せないものは「死」のみ!! 最強の万能薬「ニオイクロタネソウ」の種子、その知られざる効力とは!?

2015.11.30



あなたは、ニオイクロタネソウをご存知であろうか? 別名ブラッククミン、ローマンコリアンダーやニゲラ・サティバとも呼ばれる、キンポウゲ科クロタネソウ属のこの植物、日本ではあまりなじみのない植物だが、西洋社会では古くから「死」以外の何にでも効く万能薬として民間に広く知られている。

■驚くべき“万能薬”ニオイクロタネソウ

ニオイクロタネソウにまつわる最古の記録は、3300年前の古代エジプトの記述に残されており、実際にファラオであるツタンカーメンの墓からも出土している。アラビア圏では、祝福の種を意味するHabbatul Barakahとも呼ばれ、預言者ムハンマドも「死」を除くすべての疾患の治療薬に指定していたと言われている。



アメリカのオカルトメディアによると、ニオイクロタネソウに関する生物医学論文は1964年以降656件にも及び、単なる民間伝承のいわゆる「身体によさげな食べ物」とは一線を画しているようである。

ウェブサイト「GreenMedInfo」のニオイクロタネソウのページには、40以上にわたるその作用がリストアップされているが、その中でも特に注目すべきものを19あげてみよう。

1. 鎮痛
2. 抗菌
3. 抗炎症
4. 抗潰瘍
5. 抗コリン(抗コリン作動薬)
6. 抗真菌
7. 抗高潔薬
8. 抗酸化
9. 鎮痙(痙攣をおさえる)
10. 抗ウィルス
11. 気管支拡張
12. 糖新生阻害(抗糖尿薬)
13. 肝臓の保護
14. 降血圧
15. インスリン抵抗改善
16. インターフェロン誘導剤
17. ロイコトリエン拮抗薬
18. 腎臓の保護
19. 腫瘍壊死因子アルファ阻害剤



日常生活の中では聞きなれない医学的効能までもが並んでいるが、ここでその効能を7つにしぼり、それぞれの効果を見てみよう。

●癌
クロアチアでの研究によれば、ニオイクロタネソウの種子に含まれる植物化学成分のうち、2種類が癌を抑制する作用があるとしている。マウスによる実験では、52%もの腫瘍細胞の減少が見られたとのこと。また、予防や腫瘍細胞の毒性を減少させる効果もあり、従来の化学療法とのカクテル療法を行えば、画期的な癌治療薬となる可能性が期待されている。

●肝臓の保護と活性化
簡単に言ってしまえば、身体の中の毒を分解し浄化するのが肝臓の働きであるが、ニオイクロタネソウの種子には、その効果を著しく高める効果がある。また、肝臓の活動プロセスを高めるだけではなく、肝臓そのものを保護する作用もあるという。

●糖尿病
インドの研究チームによれば、I型、II型の両方の糖尿病の治療に効果があるという。ニオイクロタネソウの種子から生成されるオイルには、血清インスリンの濃度を上げ、上昇した血清グルコースを減少させる効能があるとしている。

●ダイエット
昨年の6月に医学誌「The Journal of Diabetes and Metabolic Disorders」に発表された論文によれば、ニオイクロタネソウの種子油は地球上でもっともダイエット効果のある自然物であるとのこと。食欲と腸内でのグルコースの吸収を抑え、さらに血中グルコース濃度を調整、肥満因子の引き金を抑制する効果があるとしている。

●発毛
詳細な科学的説明はできてはいないのだが、発毛に効果があることが確認されている。おそらく、ニオイクロタネソウの種子に含まれる強い抗酸化物質と抗菌作用が働いているのだろと推測されるが、毛包を強くして毛根細胞を活性化させる作用があるとしている。

●皮膚の活性化
皮膚、網膜、脈絡膜などのメラニン形成を抑える効果がある。イランの研究チームによれば、手湿疹の治療に使われるベタメタゾン配合のスキンクリームと同等の効果があるとしている。

●MRSA感染予防
抗生物質が効かないメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対して、高い殺傷能力があるという報告がなされている。パキスタンの科学者によれば、MRSAの増殖を著しく遅らせる、もしくは殺傷する効果があり、実際に感染を抑える効果が確認されているとしている。

この7つの効能だけを見ても、確かに万能といっても過言ではない効力だ。さらに副作用の少ない自然植物由来のものであることをプラスにすれば、「死」以外の何にでも効く種であると言われるのも納得である。子どものころ祖母から「病気にはなんでも正露丸」と言われ、頭痛にも、歯痛にも、腹痛にも正露丸を飲まされたことを思い出してしまうような気分にならないわけでもないが、さらに研究が進み、生薬、治療薬としてニオイクロタネソウの種子にスポットライトがあたる日も近いのかもしれない。

(文=高夏五道)

参考:「GreenMedInfo」、ほか

参照元 : TOCANA


ニオイクロタネソウ Nigella satibva L.(Ranunculaceae/キンポウゲ科)



キンポウゲ科クロタネソウ属植物は、ヨーロッパ南部から北アフリカ、西南アジア、や中央アジアにかけておよそ20種の分布が知られる一年生草本です。中でも花や果実の形が特徴的で美しいのでしばしば見かけるようになったのが、クロタネソウ(黒種草)あるいはニゲラという呼称でも呼ばれる Nigella damascenaですが、クロタネソウより少し小ぶりでその種子が香料、調味料あるいは薬用として利用されてきた種に、ニオイクロタネソウがあります。

40から50cmほどの草丈で、細かく分岐した葉が互生し、花は枝先にひとつつきます。花弁に見える総苞は通常5弁で、白色あるいは薄青色で、5月頃見ることができます。花が終わるとさく果ができ、たくさんの黒い種子ができます。属名は黒を意味するラテン語nigerから、また和名もこの種子が黒いことからつけられています。

この種子は英名ではBlack cumin(cumin:クミンはセリ科植物の種子)と呼ばれ、特有の芳香をもっており、インドではカレーやナンの香りづけに使われる香辛料です。そればかりでなく、インドでは消化剤、駆虫薬、利尿薬、通経薬、皮膚用剤などに幅広く利用され、広く栽培されています。種子にはカルボン、リモネン、チモールなどの精油成分やニゲリシン、ニゲリシメンなどのアルカロイドやサポニンなどの化学成分が含まれることが知られています。

欧州ではニオイクロタネソウの種子は胡椒が東南アジアから導入されるまでは重要な調味料であったことがわかっています。また、ニオイクロタネソウはツタンカーメンの墓から出土した植物として知られ、クレオパトラやネフェルティティが種子から採れる香油を美容に使用したとされています。1世紀のディオスコリデスの「薬物誌」には種子を頭痛、歯痛、鼻カタルや虫下しに用いると記載があり、古くから世界中で利用されてきたことが知られています。現在でも多くの研究が行われて、様々な薬理活性が知られてきており、日本では知られざる薬用植物のひとつです。

参照元 : 日本新薬




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