2017年6月1日木曜日

IQOSユーザーに悲報!高濃度の発がん性物質を含んでいることが判明、受動喫煙の危険も

【悲報】IQOSは紙巻タバコより「高濃度発がん性物質」を含んでいることが判明! 科学者「副流煙も有害」「使用制限を」

2017.05.30



現在、紙巻タバコに代わって、電子タバコの市場が劇的に拡大している。我が国における人気のほども、街中の販売店に立ち並ぶ購入希望者を見れば一目瞭然だろう。特に、米「フィリップモリス」社の加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」の普及には驚かされるばかりだ。

■IQOSに高濃度の発がん性物質、受動喫煙の危険も

しかし、ここにきて、安全性を謳う「IQOS」に暗雲が立ち込めている。スイス・ベルン大学の研究者らが「IQOS」の危険性を独自に調査した結果、直接的に“がんの原因”となる化学物質が「紙巻タバコよりも多い」ことが分かったというのだ。

国際ニュース通信社「Reuters」(5月26日付)によると、「フィリップモリス」社から販売されている「IQOS」用タバコに「一酸化炭素」、「多環式芳香族炭化水素」、「揮発性有機化合物」といった有害物質が含まれていることが分かったという。分析にあたった研究者らは、「これらの有害物質に安全な最低基準は存在しない」ため、どんなに少量でも人体に有害であるとの見解を示している。

さらに、「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」社の紙巻タバコ「Lucky Strike Blue Lights」と比較したところ、IQOS用タバコには、これより高濃度の有害物質も含まれていたというから驚きだ! 「従来のタバコに比べて90%の有害物質をカット」を謳う「IQOS」にとって、これは致命的だろう。



「IQOS」ユーザーには大悲報だが、非喫煙者にとって問題となる「受動喫煙」はどうなのだろうか? 加熱式電子タバコは煙をほとんど出さないため、周囲の非喫煙者が意図せずして(副流)煙や、有害物質を吸い込んでしまう「受動喫煙」の防止には有効そうだ。事実、「IQOSストア」では、「煙が出ないから、もっと快適に」と謳われており、煙の排出が全くない=周囲への害がない、というイメージを消費者に訴えている。

■IQOSにも受動喫煙の恐れ



しかし、世界五大医学雑誌の1つ『JAMA Internal Medicine』の副編集長であり、医学博士のミッチェル・カッツ氏によると、加熱式タバコからも「発がん性物質」が周囲に流出するため、公共の場での利用は非喫煙者の健康も害する恐れがあるという。一部の飲食店などでは、禁煙スペースでのIQOSの使用を認めているが、これは大きな問題となりそうだ。

一方、「フィリップモリス」社の広報担当者は、上述の研究を歓迎しつつも、「加熱式タバコは、紙巻タバコに比べて、有害物質のレベルを大幅に削減した」と、強気な姿勢を見せている。紙巻タバコよりも有害物質の濃度が高いという点については、実験方法の違いを挙げて反論しているが……。

以前トカナでもお伝えした先行研究では、電子タバコの原料にも安全レベルの250倍以上の有害物質が含まれているとの調査報告もある上、2016年に行われたノースカロライナ大学の調査では、電子タバコも紙巻タバコと同じく、喫煙者の53もの遺伝子に変化を及ぼすことが分かっている。ちなみに、禁煙先進国であるシンガポールでは、電子タバコの所持自体が禁止されているほどだ。



加熱式タバコには確かに「臭いが少ない」、「火傷の危険が少ない」といったメリットもあるが、健康面では、利用者がイメージしているような安全性には達していない、というのが現状なのかもしれない。研究チームのレト・アウエル教授も「加熱式タバコの有害性については分かっていないことが多く、評価が定まるまで使用は制限されるべき」と語っている。購入に踏み切るのは、科学的な安全性が確立されてからでも良いのではないだろうか?

(編集部)

参考:「Reuters」、「Daily Mail」、ほか

参照元 : TOCANA


電子タバコの蒸気にも、受動喫煙の害がある

2017/6/27(火) 17:10配信



電子タバコを使うと、どうしても周囲に蒸気を拡散してしまいます。この蒸気の二次的な害はかなり大きく、周囲にいて吸い込むと、特に小さい子供の場合は、健康に良くありません。

肺がタバコのタールで覆われることが無いという理由で、電子タバコの蒸気を吸う方が普通のタバコよりヘルシーだと考えられていますが、この蒸気も決して「ヘルシー」ではありません。

健康リスクを紹介するサイトSurgeon Generalが説明している通り、電子タバコを使うとき吸い込む煙には有害な化学物質と超微粒子が含まれており、それを肺の中に深く吸い込んでしまいます。電子タバコの蒸気の中には、ジアセチレン、ベンゼン、ニッケル、錫、鉛が見つかっています。さらに、科学者たちは、電子タバコに使用されている液体に含まれている化学物質が健康に及ぼす影響と、それが高温の煙になった際にどのように反応するかを見極めようとしています。加えて、電子タバコはニコチンを含んでおり、ニコチンは摂取の仕方に関係なく依存性が高いものです。

電子タバコを使いたいなら、もちろんその人の自由です。自分の健康にどのようが影響が出ようと、それは自分の責任です。問題なのは、電子タバコの使用者は、電子タバコから発散される有害な蒸気を他人も吸い込む可能性があると認識していないように見えることです。その蒸気は従来のタバコの煙より目に見えにくいのですが、周囲にいる人が受動的に吸い込んで健康被害を被ることが懸念される点で、受動喫煙と同じです。

疾病対策センターによる最近の報告書で、電子タバコを使用している成人の3分の1は蒸気の受動吸引が有害であると考えておらず、さらに子供への害はごくわずかであると考えている人が40%もいることがわかりました。でも、間違わないでください。本物のタバコではなくても、本物の危険はあるのです。

前述の有害化学物質に加えて、子供が受動的にタバコの煙にさらされた場合、ニコチン中毒、気分障害、衝動制御力の低下が偶発的なリスクとして挙げられます。ニコチンは若年層の脳内におけるシナプシスの形成の仕方も変化させるので、脳の発達にも影響を及ぼします。

疾病対策センターの喫煙健康課でリサーチ翻訳副主任を務めるBrian King博士は、規制が無く、電子タバコ製品の「新しさ」とタバコ産業が電子タバコを「健康的な代用品」として宣伝するせいで、誤解が生じていると語っています。

読者の皆さんは、どうか罠にはまらないでください。電子タバコとその蒸気は、普通のタバコと何ら変わらないので、使用する際は、よく注意してください。また、爆発することがあるので、その点も気をつけましょう。

Patrick Allan(原文/訳:春野ユリ)

参照元 : ライフハッカー[日本版]





1 件のコメント:

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