2017年6月28日水曜日

血を吸うのはメスの蚊だけ「大人より新陳代謝が活発な子どもは、蚊が感知しやすいサインが皮膚から出ている」

「O型の人は蚊に刺されやすい」はホント?

2017/6/28(水) 10:47配信



みなさん、「カラダにいいこと、毎日プラス」していますか? このクイズでは今知っておきたい健康や医療のネタをQ&A形式でおさらいします。ぜひ、今日からのセルフケアにお役立てください。では、さっそくクイズを始めましょう。

●蚊の刺されやすさに関する問題

【問題】身近にも「蚊にたくさん刺される人」と「ほとんど刺されない人」がいます。よく「O型の人は刺されやすい」といったことを聞きますが、これは本当でしょうか。

(1)ホント
(2)ウソ
(3)何ともいえない

正解は、(3)何ともいえない です。

夏が近づいてきました。夏といえば「蚊」。うっかり刺された後のかゆみは本当に不快です。寝苦しい夜に、耳元でうるさく鳴り響く羽音に起こされた人も少なくないでしょう。よく血液型によって蚊の刺されやすさが違うなどと話題になりますが、蚊は人を選んで吸血しているのでしょうか?

蚊の生態に詳しい国立感染症研究所・昆虫医科学部主任研究官の津田良夫さんは、「蚊はさまざまなセンサーを使って、血を吸うか判断しています」と話します。

●血を吸うのはメスだけ、1回の吸血で体重が2~3倍に

そもそも、蚊はなぜ人間などの動物を刺して、血を吸うのでしょうか。

「たんぱく質などの養分から卵を作るためです。したがって、血を吸うのはメスだけで、オスは花の蜜や果実の汁などの糖分を摂取してエネルギー源としています」(津田さん)

津田先生によると、蚊は1回の吸血で、体重が2~3倍になるそうです。「うまく血管を刺してスムーズに吸血できると20~30秒程度、刺す場所や血液の出が悪いと数分間とまっていることもあります」(津田さん)

「血を十分に吸ってお腹が一杯になると、消化して卵を作るまでの3日ほどは、動物に見向きもしなくなります。その後、4~5日で卵を産んだ途端に、また血を吸うようになります」(津田さん)

●蚊はさまざまなセンサーを使って「吸血するか」を判断する

蚊は、どうやって人の存在に気付き、近づくのでしょうか。視覚だけに頼っていると暗闇では分からなくなりますし、聴覚だけを頼りにしていると騒がしい場所では分からなくなります。ですから、いろいろな状況に対応するため、さまざまなセンサーを使っているのだと津田さんは説明します。

「長距離では二酸化炭素を感知するセンサーや、気圧のセンサー、視覚、聴覚などを使って、あのあたりに吸血源動物がいそうだなと感知します。吸血源に近づいたときには、体から発散される熱やにおいのセンサーなどが使われ、皮膚に乗ったときには、汗に含まれる水分や化学物質、体温や湿度などのセンサーが使われます。蚊はこうしたさまざまなセンサーを使って、吸血すべきかどうかを判断しているようです」(津田さん)

よく、蚊は人間の体温や、体が発する二酸化炭素などを感知して近づくという話を聞きますが、これは本当だったわけです。中でも、「多くの蚊が使っているのが、二酸化炭素ガスのセンサーです。感度は蚊の種類によって違うようで、人をよく刺すヒトスジシマカは、人の周囲3~6メートル程度でも感知できるといわれています」(津田さん)

血を吸う蚊は好みの血液型がある??

では、どんな人が多く刺されやすいのでしょうか。実際、同じ場所にいても、「蚊にたくさん刺される人」と「ほとんど刺されない人」がいると感じる人は多いでしょう。よく「O型の人は刺されやすい?」などといわれますが、実際はどうなのでしょうか。

▼大人より新陳代謝が活発な子どもは、蚊が感知しやすいサインが皮膚から出ているようだ。



津田さんによると、「それが正しいとも、間違っているとも一概にはいえない」のだそうです。「どういう状況で、どのように調べたかによって、結果が異なってくるためです。例えば、血液型による違いがあったとしても、年齢や性別といった違った要素も入ってくると、どの要素を蚊が重視しているか分かりません。血液型によって蚊を誘引する力が違うという論文が発表されたこともありますが、その後、分析方法に誤りがあったと訂正する論文も出されています」(津田さん)

ただし、津田さんによると、「大人よりも子どもの方が刺されやすい」そうです。それは「子どもは新陳代謝が活発で、汗をかき、体温が高いなど、蚊が感知しやすいサインが皮膚から多く出ているためと考えられます」(津田さん)。また津田さんは、これまでの自身の調査経験から、男性よりも女性の方が刺されやすいと考えているそうです。

※この記事は、「O型は刺されやすい」ってホント?」(田村知子=フリーランスエディター)を基に作成しました。

参照元 : グッディ




2017年6月27日火曜日

犬は夜行性だった!人間と犬の目の構造の差による見え方の違い

犬は暗い場所でもハッキリ見えてる?人間と犬の「目」の違い

2017/6/26 12:00



夜中に電気を消しても見えている?真っ暗の中での犬の視界とは?



我が家のめいぷるは、私と同じ部屋でフリーで寝ています。電気を消して寝ていても、薄明かりさえあれば夜中に起きてトイレをしたり、水を飲んだり出来ています。また、夜に散歩に行っても躊躇することなく慣れた足取りでスタスタ歩くところを見ると、昼間と同じくらいには見えているのがわかります。

もともと、野生の犬は夜行性。犬が持つ夜間視力の仕組み

愛犬や猫を暗いところで撮影したりすると、眼球全体が光って、目からまるでビームが出ているかのような写真が撮れてしまうことがありますよね?

同じ条件で人間を撮影しても、「目からビームが出そうな写真」が撮れることはありません。なぜなら、犬や猫の目の奥には、人間にはない「タペタム層」と言う組織があるからです。

この「タペタム層」があるおかげで、犬は人間が見えないような暗い場所でも、対象物の輪郭を目で捉えることが出来ます。

網膜の奥にある「タペタム層」は、目から入ってくるわずかな光を反射させ、視神経に伝えるという役割を担っています。そのため、フラッシュはまぶしい光を犬や猫の目に当てた時、この「タペタム層」に反射して目が光って見えるのです。

人間よりも荒い画面の視界

犬が人間ではほとんど見えない暗い場所でもよく目が見えているのは、人間よりも目の中にある水晶体(レンズ)が大きく、薄暗くてもわずかな光を取り入れられるように進化した目を持っているからです。

けれども、その大きな水晶体の厚みを調節し、近くにある対象に焦点を合わせることは人間のように上手ではありません。

70センチ以上近づいたら、かなり輪郭がボヤけて見えていると言われています。つまり、犬は人間と比べるとかなり荒い画素数の世界を見ているワケです。

人間と犬の目の構造の差による見え方の違い



眼球の構造だけで言えば、人間と犬の目の構造は非常によく似ています。愛犬の目をじっと見ると、人間の瞳の形に良く似ているだけではなく、むしろ黒目がちで愛らしいので、人間同士、相思相愛で見つめあっているような気持ちになるのも当然かも知れません。

人間と良く似ている眼球周辺の構造



人間の目も犬の目にも、瞳孔、水晶体、角膜、強膜、硝子体など共通している部位が多く、眼球の構造は非常によく似ています。

ペットとして犬と同じように可愛がられている猫は、瞳孔が激しく変化したりして、人間とは全く違う形をしています。

けれど、犬の目は明るさで急激に瞳孔の大きさが変化することもなく、色合いも人間の瞳と良く似ていてますよね。

それだけに「人間と同じように暗いところではあまり目が見えていないのでは?」と思っている人も多いと思います。しかし、眼球の構造は似ていても、その奥にある神経系の働きが人間とは大きく異なり、人間と犬とで「視る能力」に格段の開きがあります。

視力の違い



犬は人間と比べて、目で捉えた映像を脳へと伝える為の神経の束が約8分の1程度しかありません。それに引き換え、ニオイを嗅ぎ取る細胞の数は、人間の50倍以上です。

このことからも、犬は「目で見えるもの」よりも「ニオイで情報を察知する動物」と言えます。犬種によって多少の差異はありますが、犬の視力は人間よりもかなり劣っていて、かなりの近眼です。5mも離れてしまったら、飼い主さんの顔は愛犬には、かなりぼんやりしか見えていません。

しかし、かつて野生に生きていた名残で、獲物を追っていた頃の能力はしっかりと残っていて、優れた動体視力を持っています。

視野の違い



犬の目は人間と比較するとかなり広い視野を持っています。

犬種によって多少のばらつきはありますが、およそ220~270度の角度を一度に見ることが出来ます。

ただし、両眼で同時に見て対象物を立体的に認識する能力に関しては人間よりも劣っていて、ほぼ真正面くらいしか認識出来ません。

それでも、犬の進化の上で、獲物を一直線に追い駆けるには真正面を見据えて走る能力に長けていれば、その視界だけでも十分だったので、視野が広がるような進化は必要なかったためと考えられています。

色彩の違い



犬と人間の視界の違いで、一番興味深いのは色彩の認識の差です。人間の目の中にも、犬の目の中にも、「錐状体(すいじょうたい)」と言う組織があります。

人間の「錐状体(すいじょうたい)」は、青、緑、オレンジ色を認識出来ます。ところが犬の「錐状体(すいじょうたい)」は人間と比べて数も少なく、その上、「青」と「黄色」しか認識できません。

「赤」などは「グレー」にしか見えていないのだそうです。

まとめ



夏、暑くなってくると夜に散歩する方も多いと思います。また、夏はキャンプなど、夜に外で愛犬と過ごす機会も多くなります。

そんな時、「気をつけて歩くのよ~」なんて、愛犬を気遣っていましたが、実は私たちよりも愛犬ちゃん達の方がずっと良く見えているのですから、むしろ、夜の散歩や夜の外出は愛犬ちゃん達にとっては、私たちが思うよりずっと楽しく感じているのかも知れませんね。

とはいえ、夜の散歩は人間にとっては視界が効かず、防犯や事故に合わないように注意が必要です。懐中電灯や反射板などを身につけて、愛犬ちゃん達と夜の散歩を楽しんでくださいね。

参照元 : わんちゃんホンポ




2017年6月26日月曜日

キスしただけで、忘れた頃に肝炎になる性行為感染症

キスで感染する性病ってあるの? 意外と知らない「キス病」

2017/6/25(日) 20:15配信



◆Q.キスで感染する、性行為感染症があるって本当ですか?
「キスしただけで、忘れた頃に肝炎になる性行為感染症があると聞きました。本当でしょうか? 思い当たることがあり、パートナーや子どもに感染していたら……と思うと、気が気でなりません」

◆A.あります。
ご質問の通り、キスしただけで肝炎になる性行為感染症はあります。性器ヘルペス・口唇ヘルペス、B型肝炎、咽頭クラミジア、咽頭淋病など、さまざまです。

ここでは、病名もそのままの、いわゆる「キス病(Kissing disease)」というものをご紹介します。これは唾液中に病原体が存在するために、キスだけで感染してしまう可能性がある病気です。

より正確に言うと、キス病には「伝染性単核球症」という少し難しい病名がついています。この単核球症は、リンパ球のこと。原因ウイルスである「EBウイルス」がある型のリンパ球に感染すると、そのリンパ球を攻撃する別の型のリンパ球が増加します。最初は発熱から始まり、リンパ節が腫れてきます。ウイルス感染したリンパ球を攻撃する場所が肝臓に及ぶと、肝炎と似た症状が起こります。

症状としては、だるさ、食欲不振など。そして、少しのお酒で酔いが回ることもあります。場合によっては、尿の色や白目の色が黄色または茶色っぽく変わる黄疸(おうだん)を来すことがあります。

幸いなことに、キス病のほとんどは自然に治ってしまいます。一部の人が、無症状の状態で唾液中にウイルスを持っていて、次の感染源となります。次に感染した人は、また、忘れた頃に肝炎になる可能性があるので注意が必要です。

子どもが幼いうちに親から子どもへ感染した場合は、子どもの免疫系の応答が弱くて、微熱とリンパ節が腫れる程度で症状が軽くて、肝炎の症状までは起きません。知らないうちに多くの人が垂直感染(親から子どもへ感染)していることが多い病気です。

しかし、キス病に関しては、本人が感染したことがなく、相手の唾液中にウイルスがあった場合は予防方法がありません。

◆忘れた頃に発病するのは潜伏期間が長いため

なぜキス病(Kissing disease)が、忘れた頃に肝炎と似た症状を引き起すのでしょう?

キス病に限らず、感染症は病原体が体に侵入してから発症するまでに一定の期間があります。この期間を潜伏期間と呼びます。潜伏期間は、病原体の量と毒性、それに対する免疫反応の相互の関係で決まります。同じ病原体でも潜伏期間は一定とはなりません。ですから忘れた頃、数か月経って発病することが珍しくないのです。

◆性行為感染症でもある急性B型肝炎にもご注意!

キス病のように、キスだけで感染するようなことはありませんが、同じように忘れたころに発症する性行為感染症として、B型肝炎についても触れておきたいと思います。B型肝炎もまた、性行為によって感染することがあるため注意が必要です。B型肝炎のウイルスは血液中にありますが、感染しても数か月、もしくはそれ以上の潜伏期間があるので、まさに忘れた頃に発病してしまいます。

急性B型肝炎が発症すると、キス病の症状と同様に、体がだるくなり、食欲も落ちてきます。そのうちに尿の色が濃くなる黄疸(おうだん)の状態となります。この黄疸の段階で受診される方が多いようです。

急性B型肝炎の診断には、血液検査でウイルスがいるかどうかの確認が必要となります。ウイルス(subtype)により、病気の経過についての医学的な見通しが変わります。日本では、重い肝炎(劇症肝炎)や慢性肝炎に移行するウイルスによるB型肝炎が10%程度発症しています。劇症肝炎は時に死に至ることがあります。また、慢性化すると、将来的に肝硬変や肝がんの危険性があります。治癒する型(subtype)でも入院期間は数カ月以上必要です。東南アジアでは、日本とウイルス(subtype)が異なり、慢性化する型が蔓延しています。

幸い、B型肝炎の場合は互いの唇どうしを触れあっただけのキスで感染することはありません。前述のキス病とは違い、コンドームなどの避妊具を使うことである程度予防できます。また、B型肝炎は病院内で業務感染の原因となりますので、医療関係者はワクチン接種を実施しています。

医療関係者以外でもワクチン接種は可能ですが、実費扱いです。通常は採血して既にウイルスに感染しているどうかを確認してからの接種となります。一回では十分な免疫がつかないことが多いので複数回の接種が必要です。

西園寺 克

参照元 : ALL ABOUT


水虫菌の恐ろしさ!性行為でインキンタムシに感染も!

【実録・写真アリ】水虫を“23年間”放置した結果、お尻に“カビ”が転移! 想像できぬほどトンでもない事態に

2017.06.21

数カ月前から臀部(尻)がかゆくて仕方ないという謎の症状に襲われ始めた筆者。しかし多忙のために放置していたところ、そのかゆみがどんどんエスカレート。やがて我慢できなくなり皮膚科医へと直行したところ、想定外の宣告を下されてしまった。

なんと、かゆみの原因は足の爪水虫が他の部位へと次第に感染を広げた結果だったのだ。しかも、これを放置すると性器をはじめ身体中が菌に感染し、さらに恐ろしい事態が待ち受けているという。水虫とはいえ若い女性も決して他人事ではなく、マニキュアやハイヒール、さらに性行為も感染の元になるのだ。今回は、筆者の実体験に基づき、水虫菌の恐ろしさについて紹介したい

 

■お尻のデキモノを削ってみたら……!

前述のように筆者の場合、約23年前から足の爪にできた水虫を自覚していた。当時の筆者はインドネシア・ジャワ島に派遣されてソフトウエア開発などの仕事を1年半ほど続けていたが、高温多湿の気候もあって水虫に侵されたのだろう。しかし、それほど激しいかゆみでもないため、爪の中が茶色く変色したり盛り上がって変形するなどしても長年気にしてこなかった経緯がある。

ところが、異変は半年ほど前に起きた。なんと足のかゆみが、膝の裏→太もも→お尻へと次第に上ってきて、それも我慢できないほど強烈なものに変化したのだ。しかも、かくと同時に痛みも生じる。日々つらい状況に悩まされながらも、多忙のために医師の診断を受ける暇がなく、それを放置してしまった。

だが、ついに我慢の限界が訪れた。ある日、猛烈なかゆみに襲われた筆者は、ついに初めて皮膚科に駆け込んだ。すると医師は、筆者のお尻のデキモノを削り、顕微鏡で調べ、「白癬(はくせん)菌」という水虫の原因菌である真菌(カビ)の一種がいることを突き止めた。ちなみに、この菌が足爪に感染したものを「爪水虫」あるいは「爪白癬」と呼ぶ。

■若い女性は水虫の危険でいっぱい!



最新調査によると、日本人の5人に1人が足に水虫を患い、10人に1人が爪水虫にかかっているという。患者のうち、60歳以上が40%を占めるが、3人に1人は女性といわれる。若い女性の場合、ブーツやパンプスなど、足が非常に蒸れやすい靴を履く機会が多いことも発症の一因となる。これらの靴は、実は白癬菌の恰好の棲家なのだ。また、女性特有のストッキングも保湿性を保つことが災いして、白癬菌が大好きな環境となり得る。さらに、マニキュアやペディキュアもジメジメした状態が続きやすいため、爪水虫発症の要因となる可能性があるという。

このように、「水虫なんて、足を不潔にしているオジサンがなるものでしょ?」と思っている女性がいたら、それは認識不足。むしろ、女性の方が気をつけなければならない点が多いことがわかるだろう。

ここまでは爪水虫について紹介してきた。しかし実は、もっと恐ろしいのはこれから紹介する事態なのだ。筆者のように水虫の元となる白癬菌が、他の身体部位に感染するとどうなるかを知れば、ほとんどの読者はすぐに水虫を治療したいと思うようになるはずだ。



■いんきんたむし、水虫……元凶はすべて白癬菌

まず、爪水虫の白癬菌が陰部に感染すると「股部白癬」(こぶはくせん)、所謂「いんきんたむし」となる。そして腹部や背中などに感染した場合には、「ぜにたむし」。頭部に感染すれば、「シラクモ」や「頭部白癬」と呼ばれるようになる。これ以外の身体部位に感染したケースは「体部白癬(たむし)」だ。つまり、いんきん・たむし・足水虫・爪水虫・頭部白癬(しらくも)などは、すべて同じ白癬菌が原因で引き起こされる症状なのだ。

例えば、足の爪水虫を放置すると次第に悪化し、そこが白癬菌の「貯蔵庫」の役割を果たしてしまう。結果、他の身体部位に感染するのだが、この貯蔵庫を根治しない限りそれは繰り返される。筆者の場合、もともとの水虫がかゆくて、足を掻いた後、手の爪に白癬菌が付着した状態でお尻を掻くなどしたのだろうと医師にいわれた。恥ずかしい話だが、爪水虫の真菌(カビ)が他の身体部位にうつる可能性など考えたことがなく、まったくの無防備だった。

■セックスでいんきんたむしに感染も!



また、一部で「爪水虫は一生治らない」といわれることもあるが、自然治癒しないことは確かで、放置すると一生治らないという事態もあり得る。悪化すると外用薬だけでは完治せず、抗真菌薬という内用薬を服用することになる。また、たとえ治療が順調に進んでも、爪が生え変わるまで(足の爪では)半年以上を要すると医師は語った。

しかも、白癬菌は家族など周囲の人にも容易に感染するため、患者は十分に注意しなければならない。具体的には、使ったタオルは他の家族に使わせない、スリッパを共有しないといったことを守る必要がある。

それと同時に、白癬菌を保有していない人も、日常生活において感染する危険性があることを考慮するべきだ。白癬菌はプールや公衆浴場はもちろん、土壌、そしてネコに寄生していることもあるため、常に手や足を清潔に保つよう心がけなければならない。そして、男性が発症するという印象が強い股部白癬(いんきんたむし)には、性行為によって女性もかかることがある。

■恥ずかしがるのは命取り



いずれにしても、爪水虫の予防と根治、再発防止のために、もっとも大切なことの一つは免疫力を高めることだという。筆者の場合、爪水虫を放置していたことも良くなかったが、もっと免疫力が高ければ、ここまで酷くなっていなかったかもしれない。もっとも、爪水虫の感染を疑っても、陰部や臀部などに発症した場合は恥ずかしくてなかなか診察を受ける勇気が出ないことだろう。筆者の場合も、たまたま初めて受診した皮膚科クリニックの医師が若くきれいな女性で、余計恥ずかしかった。

しかし、今回お伝えしたように頑固な爪水虫の完治のためには恥ずかしいなどといっている余裕はなく、一刻も早く治療が必要だということを忘れないでいただきたい。十分な知識をもち、完治あるいは予防に心がけることが、あなた自身と大切な人を救うことにつながるのだ。

百瀬直也(ももせ・なおや) 超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。Webサイト/ブログ:『探求三昧』、『神秘三昧』、『防災三昧』、Twitter:@noya_momose

参照元 : TOCANA


水虫治療最前線!南米産新種、かゆくない水虫も

2017/6/26(月) 6:00配信



足白癬、いわゆる水虫を持っている人は16.7%、爪白癬、爪水虫は9.2%で、日本人の4~5人に1人は「水虫」持ちだといわれている。今世紀に入ると、国際大会で活躍する柔道や格闘技の選手の間で南米産水虫の集団発生も報告され、感染源が広がっている。最近は若い女性にも増えているらしく、ドラッグストアの水虫薬売り場には女性を意識したパッケージがずらりと並ぶ。医療用医薬品から有効成分を転用したスイッチOTCなど、バラエティに富んだ剤型と抗菌力プラスαを売りにした高機能の治療薬が注目だ。(医学ライター・井手ゆきえ)

● 「高温多湿」「アルカリ性」を好む 輸入水虫に注意

水虫は白癬菌というカビ(真菌)の一種が皮膚の角質層に寄生することで生じる。病気の原因となる真菌のなかではもっとも感染力が強く、皮膚表面のどこにでも感染するが、白癬菌にとって居心地がいい「高温多湿」の足で繁殖することが多い。汗や汚れが残ったアルカリ性の皮膚は白癬菌が好む環境なので、手のように1日に何回も洗えない足は白癬菌の楽園と化してしまう。最近は女性も1日中靴やストッキンングを履いているので、患者が増えてきたのだろう。

水虫を起こす白癬菌は主に3種類に限られていたのだが、今世紀に入り運動選手、特に国際大会で活躍する柔道や格闘技の選手の間で南アメリカに生息している種類の白癬菌による水虫の集団発生が報告されるようになった。

つまりは輸入水虫菌で、その名も「トリコフィトン・トンズランス」。患部は頭や顔、あごや首など肌が直接、相手と接触する部分がほとんど。海外遠征組から一般にも広がっているため、2012年に中学校で武道を必修化した文部科学省は、学校で予防すべき感染症の解説書に「白癬感染症、特にトンズランス感染症」と名指して対策と予防法を記載している。また、公益財団法人全日本柔道連盟が予防法を公開しているので、中学生のお子さんを持つ方、柔道、レスリングなど格闘技系のクラブに所属している方は参照いただきたい。

◎公益財団法人全日本柔道連盟 トンズランス感染症のページ

◎文部科学省「学校において予防すべき感染症の解説4 p.58」

● かゆみは免疫反応 かゆくない水虫もある

皮膚の角質層は死んだ細胞の集まりで、病原菌の侵入を防ぐバリアの役割がある。一方、白癬菌はタンパク質分解酵素を分泌して、角質バリアを壊し侵入してくる。ただし、そこから先へ進むと免疫細胞に一斉砲火を浴びるため、角質層で踏み止まりヌクヌクと繁殖していく。

なぜ、死んだ細胞の集まりで「かゆみ」が生じるのかというと、角質層のすぐ下の顆粒層まで遠征してきた免疫細胞との小競り合いで炎症が生じるから。免疫細胞がちょっかいを出さない場合は、「かゆくない水虫」として慢性化する。

案外、「かゆくない水虫」のほうがやっかいだ。水虫=かゆいという先入観で水虫と気づかず、放置するケースが多い。角質層がぶ厚く、免疫細胞が白癬菌と接触しない「かかとの水虫」はその代表格で、かゆみがないかわりに足の裏がカサカサ、ごわごわして粉をふいてくる。

一方、かゆみが出るのは足指の股にできる趾間タイプと、梅雨時に活発になる小水疱タイプ。趾間タイプは1日中、靴を脱げない人に多く、足指が白くただれたり、皮がむける。じくじくかゆくてつい掻いてしまい、その傷から二次感染を起こしてしまう。一方、小水疱タイプは土踏まずや足の外側にポツポツ小さくて赤い水ぶくれができ、強いかゆみが生じる。最初にできた水疱は1週間ほどで治ってくるが、その周りに新しい水疱が出現して広がっていく。

また、爪の水虫は足の水虫からの連続感染で、爪が厚く、もろくなり変形するのが特徴だ。

● 水虫治療のポイントは 「継続」「ケチらない」

店頭で水虫の治療薬を買うことに抵抗がある女性を中心に、最近は「水虫治療は皮膚科」という傾向があるようだ。

水虫の治療薬には外用薬(クリーム、ジェル、軟膏など)と飲み薬がある。趾間タイプと小水疱タイプは、外用薬を約1ヵ月間使い続けると目に見えて症状が軽くなる。ただし、白癬菌に汚染された角質層がピュアな皮膚細胞に完全に置き換わるまで3ヵ月は治療を続ける必要がある。

また、治療中はケチケチしないで薬を使うのがポイント。つい、患部にのみ薬を塗りがちだが、症状がなくても必ず「両足」、そして、患部から足の裏「全体」に塗ること(図)。

さもないと、白癬菌はまんまと治療の手をすり抜けてしまう。ひどくジュクジュクして痛い場合は薬がしみることがあるが、クリームや軟膏タイプが刺激の弱いので使いやすいようだ。どうしても痛い時は最初に内服薬を飲んで、症状が多少は治ってから塗り薬に切り替える手もある。

かゆみがない、かかとボロボロタイプは内服薬が必須。角質層が生まれ変わるまで最低でも半年、完治を目指すなら1~2年は治療を続ける覚悟がいる。

爪水虫の治療は、長らく内服薬のみという時代が続いたが、2014年にようやくネイルラッカー、つまりマニュキュアタイプの爪白癬治療薬が出た(もちろん、医療用です)。科研製薬の「クレナフィン(一般名:エフィナコナゾール)」がそれで、1日1回、患部の爪に薬をマニュキュアの要領で塗る。昨年4月には競合品の「ルコナック(一般名:ルリコナゾール)」が佐藤製薬/ポーラファルマから発売された。使用方法は同じで両者とも売り上げ好調のようだ。

爪が完全に生え変わるには1~1.5年が必要なので、治療期間もそれくらいはかかる。ぶ厚い角質への感染例──かかとや爪の白癬の治療は根気と継続。医者によっては内服薬と併用するケースもあるだろう。

● 縮小傾向だが150億円の市場規模 スイッチOTC水虫薬の実力は?

一時期、「300億円市場も目前!」と鼻息が荒かった水虫治療薬のOTC市場だが、多機能の治療薬が相次いで登場した結果、セルフメディケーション派の患者が治ってしまい、今は縮小傾向にある。患者・消費者としては嬉しい限りだがメーカー各社にとっては、まさに痛し痒しといったところ。

医療用医薬品からのスイッチOTCは「アゾール系」と「非アゾール系」に大別される。2002年以降にスイッチ化が進んだ「第3世代抗真菌薬」のスイッチOTCは抗菌力が強い上に、かゆみ止め成分や二次感染対策の抗菌薬を配合した高機能薬が揃っている。

水虫薬の強さは「MIC(最小発育阻止濃度)」という数値で表される。「白癬菌の増殖を抑えるのに、どれくらいの量の薬が必要か」という意味で、数値が0に近いほど抗菌力が強い。市販されているスイッチOTCのうち、MICが最も小さいのはアゾール系のラノコナゾール、非アゾール系では塩酸テルビナフィン、塩酸ブテナフィンなど。

余談だが、アゾール系の最小MIC薬は医療用医薬品のルリコナゾールで、今のところ白癬菌に効く薬としては最強である。足白癬には「ルリコン」シリーズ(ポーラファルマ)があるが、スイッチ化の噂はまだ聞かない。

OTCとしては最強のラノコナゾールを配合した「ピロエースZ」シリーズ(第一三共ヘルスケア)は抗真菌薬と二次感染対策の抗菌薬と抗炎症薬など複数の有効成分とかゆみ止めを配合。液状、軟膏、クリーム剤の3剤型があり、症状に合わせて選択しやすい。ひび割れやジュクジュク型はしみにくい軟膏やクリーム剤が、小水疱型は広範囲に塗りやすいクリーム剤がおすすめだ。

非アゾール系薬剤の塩酸テルビナフィン配合の水虫薬は「ラミシール」シリーズ(ノバルティスファーマ)がおなじみ。高機能化の流れに逆らった有効成分のみの「ラミシールAT」が好評のようだ。もちろん、複数の有効成分を配合したタイプも揃えている。

塩酸ブテナフィンを配合した「ブテナロック」シリーズ(久光製薬)は剤型が豊富で、クリームやジェルのベタつきを嫌がる女性に向けたパウダータイプもある。主成分に加え、抗炎症成分、かゆみ止め4成分、抗菌薬を配合するなど、高機能指向の一番手だろう。

● 受診かセルフメディケーションか 費用対効果を考えると……

市販薬でも治療のポイントは「継続」と「ケチらない」だが、セルフメディケーションの落とし穴はここにある。

チューブに入ったクリーム状の薬の量を測る単位は「FUT」と呼ばれる。Finger tip unitの略で、成人の人差し指の第一関節分の量=1FUTで、およそ0.5g程度。水虫の治療薬の場合、1FUTで片足分だ。完治を目指すには患部から脚の裏にかけて、両足に塗る必要があるため1回2FUTが消費される。10gのチューブが10日でなくならない場合は、ケチっている可能性が大である。チューブを1本使い切ったからといって満足せず、症状が消えても最低3ヵ月間、2本、3本~と続けなければ、再発、悪化の可能性がでてくる。

ちなみに、インターネットの価格比較サイトで検索すると、ラノコナゾール配合薬のクリームタイプ(15g)の値段は1265~2037円(6月中旬検索)と、店舗によって1000円 近く開きがあった。

直近3ヵ月間の平均価格は1758円。ケチらず使うと仮定して最低でも90日分の6本×1758円=1万0548円と1万円以上はかかる計算になる。

案外、皮膚科を受診したほうが、ジェネリック医薬品などをうまく利用して安く済むかもしれない。また水虫とほかの皮膚疾患との鑑別診断が受けられる点もメリットだ。

もし、自分で1ヵ月治療をしても変化がないときは、すみやかに皮膚科を受診すること。

ダイヤモンド・オンライン編集部

参照元 : ダイアモンドオンライン



厚生労働省が一部のせき止め薬について、12歳未満の使用を制限する方針

一部のせき止め薬、12歳未満の使用制限へ 副作用受け

2017/6/22(木) 22:18配信

厚生労働省は22日、一部のせき止め薬について、12歳未満の使用を制限する方針を決めた。副作用があった海外での制限を受けたもの。2019年中には禁止とする方針という。7月上旬にも、都道府県を通じて各製薬会社に添付文書の改訂を指示する。

同省がこの日開いた、有識者らでつくる安全対策調査会で了承された。

対象となるのは、呼吸を抑制する副作用がある「コデインリン酸塩」などのコデイン類を含む薬。ドラッグストアで買える市販薬も制限する。死亡例が報告されている米国では、今年4月から12歳未満の使用を禁じている。

国内で死亡例は確認されていないが、約13年間で呼吸困難になるなどの副作用が4件報告されているという。

医師が処方する薬の添付文書には現状、小児の場合は少量から慎重に使うよう注意が書かれている。

また、小児に使われることはあまりない鎮痛剤に含まれる「トラマドール塩酸塩」についても、呼吸抑制の副作用があるとして、同様の措置をとる。(福地慶太郎)

参照元 : 朝日新聞

2017年6月20日火曜日

睡眠不足は脳内回路が破壊され、アルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患との関連が指摘

睡眠不足になると脳は自らを食い始め、ダメージを負う(イタリア研究)

2017年06月05日



睡眠はエネルギーを回復するためだけのものではない。起きている間に溜まった神経活動の毒素をきれいにするという作用もあるのである。

ところが睡眠不足が常態化すると神経細胞やシナプスの接続が消えてしまうのだそうだ。そのダメージは睡眠では回復しないかもしれない。

睡眠不足が脳にダメージ

人体の中の細胞と同じく、脳内の神経細胞は2種のグリア細胞(神経系の接着剤と呼ばれる)によって常に刷新されている。

ミクログリアは古く、ぼろぼろになった細胞を食作用というプロセスを通じて一掃する。アストロサイトは不要なシナプスを取り除き、接続を再形成する。

こうしたプロセスが起きるのは睡眠中であり、これによって起きている間にぼろぼろになった神経を処理することが知られている。

ところが、それと同じことが睡眠不足によっても発生するらしいことが分かった。そして、これは歓迎すべきものではなく、むしろ脳にダメージを負わせるものらしい。

睡眠中のそれがゴミ掃除のようなものだとすれば、睡眠不足によるそれは、徹夜明けに誰かがやってきてテレビや冷蔵庫など家の中を手当たり次第に散らかしていったようなものだ。



慢性的睡眠不足はシナプスを破壊

伊マルチェ工科大学のミケーレ・ベレッシ(Michele Bellesi)氏の研究チームは、これを調査するために、次の4グループのマウスの脳をスキャンした。

・6~8時間眠ったままにされたグループ(休息グループ)
・睡眠中、定期的に起きていたグループ(自発覚醒グループ)
・通常より8時間長く起きていたグループ(睡眠不足グループ)
・5日間眠っていないグループ(慢性的睡眠不足グループ)

グループ間のアストロサイトの活動を比較したところ、休息グループではシナプスの5.7パーセントでこれが特定されたが、自発覚醒グループでは7.3パーセントのシナプスであった。

睡眠不足/慢性睡眠不足グループの場合少々異なり、アストロサイトの活動が上昇していた。ミクログリアが廃棄物を食べるのと同じように、シナプスを食べていたのである。

睡眠不足グループの脳では、シナプスの8.4パーセントでアストロサイトが活性化しており、慢性睡眠不足グループでは、13.5パーセントで活性化していた。

睡眠不足/慢性睡眠不足グループで食われていたシナプスの大半は最も大きなものであった。これは言わば”おんぼろの家具”のように古く、酷使されたシナプスであり、もしかしたらいいことなのかもしれない。

しかし4グループのミクログリアの活動を調査すると、慢性的睡眠不足グループでのみ蓄積していることが判明した。

懸念されるのは、野放図なミクログリアの活動とアルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患との関連が指摘されていることだ。



アルツハイマーとの関連性

急性の睡眠不足と慢性的な睡眠不足の後にアストロサイトの食作用が起きていることは、おそらくは酷使され疲れ切ったシナプスを再生させるためだと考えられる。

対照的に、慢性的睡眠不足でのみ増加するミクログリアの場合、長期的な睡眠不足によって脳が損傷する可能性が推測される。

こうした現象がそもそも人間の脳でも起きるのか、また睡眠によってダメージが回復するのかどうかなど、不明な点はまだまだ多い。

しかしアルツハイマー病による死は、1999年以来50パーセントも増加しており、この間同時に健全な睡眠時間も損なわれている。両者の間に関係があるのかどうか早急に確かめなければならない。

via: jneuroscisciencealertなど/ translated hiroching / edited by parumo

参照元 : カラパイア 不思議と謎の大冒険




2017年6月15日木曜日

子宮頸がんワクチンで記憶障害,、けいれん 深刻な副作用の報告!勧奨中止から4年、接種者激減

高まる子宮頸がんリスク ワクチン勧奨中止から4年、接種者激減

2017/6/11(日) 7:55配信



■導入前と同水準に

子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンの積極的勧奨が中止されて4年がたち、接種者が大幅に減ったことにより、国内の女性の20歳時点でのHPV感染リスクがワクチン導入前と同程度に高まるとする予測を大阪大の上田豊助教(産婦人科)がまとめたことが10日、分かった。同ワクチンをめぐっては、体のしびれや痛みといった接種後の副反応が報告されたとして、積極的な接種勧奨が中止されている。

HPVは主に性交によって感染し、女性の多くが一度は感染するとされる。多くは自然に治り、ウイルスは排除されるが、まれに感染が長く続き、がんの前段階を経て子宮頸がんになることがある。

上田助教は、ワクチンの公費助成開始時に助成の対象年齢を超えていた平成5年度生まれの女性の20歳時点での2種類のウイルス型の感染リスク(感染者の割合)を1と設定。公費助成が始まった際に助成対象の16歳だった6年度生まれ以降の感染リスクをワクチン接種率から計算した。すると、約7割の人がワクチンを接種したことで、20歳時点での感染リスクは約3分の1にまで減った。

ところが、25年度以降のワクチンの接種率は4~0%に激減。今年度に定期接種の対象年齢(12~16歳)を超えて17歳になる12年度生まれの女性の20歳時点での感染リスクは、0・96とワクチン導入前と同水準になると予測した。

参照元 : 産経新聞


子宮頸がんワクチン薬害、見解分かれ続く検証 検診受け予防を

2017/6/11(日) 7:55配信

しびれで歩けなくなったり記憶に障害が起きたりするHPVワクチンの副反応をめぐっては、複数の医師が「接種が始まる前から同様の症状を訴える患者はいた」と話す一方で、「診たことがない」とする医師もおり、専門家の見解は現在も分かれたままだ。

昨年12月には厚労省研究班が「非接種者にも同様の症状を訴える人が一定数いた」とする調査結果を発表。しかし、「症状が全然違う」などと健康被害を訴える患者らから反発があったため、患者を診察した医師らから直接、聞き取りを行う方針が決まった。患者側は昨年7月以降、国と製薬企業に賠償を求める訴訟を全国で起こしている。

HPVワクチンは平成22年11月から小学6年~高校1年までの女子が無料で受けられるようになり、25年度からは予防接種法に基づく定期接種となったが、副反応の報告によりその2カ月後には厚労省の専門家部会が積極的な接種勧奨の中止を決めた経緯がある。

上田助教は、娘をもつ母親の3割以上が「接種勧奨が再開されても接種しない」と答えたネット調査を踏まえ、「再開されても接種率は回復しない可能性がある」と指摘。検診を受けて予防することが重要だとしている。(道丸摩耶)

参照元 : 産経新聞


けいれん、記憶障害…子宮頸がんワクチンで「壊れていく16歳少女の体」

2015.6.13 12:23



けいれんや腹痛など、深刻な副作用の報告が相次いでいる子宮頸(けい)がんワクチン。4年前に接種を受けた奈良県三郷町の高校2年の少女(16)は記憶障害に加え、知的障害の症状も現れ始め、現在は8歳ほどの知能しかない。国の救済が進まない中、少女の深刻な事態に町は12日、独自の助成を始めることを決めた。「壊れていく娘」を前に、母親(47)は「一刻も早く原因を究明し、娘を助けてほしい」と話す。

最初のワクチン接種を受けたのは中学1年だった平成23年10月。学校から届いた案内を見た母親が町内の個人病院へ連れて行った。

接種直後、少女は腹痛や手足のしびれを訴えた。腰痛で歩行困難になり、母親は町や製薬会社に問い合わせたが、「副作用とは関係ない」との回答。1カ月休学し、その後も12月と翌年3月に接種を受けた。原因不明の症状を何度問い合わせても、「副作用ではない」と言われた。

だが、高校に進学した昨年6月。「頭が熱い」。少女は苦しみ、激しいけいれんと失神を繰り返して寝たきりの状態に。県内の病院を転々としたが、「精神的なもの」と言われた。これまでに12の病院で受けた検査でも異常は見つからず、最後に訪ねた病院で母親は医師を前に泣き崩れた。「娘の体は壊れているのに、何も異常が見つからない。訳が分からず、気がおかしくなりそうでした」

母子家庭で4人の子供を抱え、大阪で医療事務の仕事に就く母親は仕事を休めない。少女の症状は回復する兆しがなく、人の支えがなければ歩けない。光が「目に痛い」ため、家の中でもサングラスを着用している。「一番辛いのは、多くの思い出が娘の記憶から消えていくこと」と母親。中学時代の友達、担任の先生、家族でカラオケに行ったこと。近頃は、家族の顔さえ忘れつつあるという。

中学3年の冬、買い物に行った帰りの坂道で荷物をすべて持って背中を力強く押してくれた娘。「『大きく頼りがいのある子に成長したんだな』と実感した。今思うと、あれは夢のようなことだった」と話す母親は、娘が一日も早く回復することを願っている。

参照元 : IZA

















サプリメントと薬の飲み合わせは危険

高血圧や糖尿病の薬との併用避けるべき人気サプリ成分

2017/6/11(日) 16:00配信



日々の健康を手助けする「サプリメント」と薬の飲み合わせにはリスクがある。サプリメントは、通常の食事ではわずかしか取れない栄養分を効率よく摂取するための補助食品だ。成分が“凝縮”されているからこそ、医薬品との併用には特に気を配る必要がある。

業界大手のファンケルは顧客からの飲み合わせ相談に対応できるよう、相互作用データを蓄積させた「SDIシステム」を用意している。

「自社製品約100種類と3万種類の医薬品の相互作用をデータベース化し、顧客から電話や店舗での問い合わせがあれば瞬時に検索できます。データは医薬品の添付文書や論文などから収集し、医師の監修を経てからデータベースに盛り込みます。顧客からは年間3万件以上の相談があります。服用している薬を聞いた上で、その薬との飲み合わせで問題が出ないサプリや健康食品の案内も行なっています」(ファンケル広報グループ)

それだけ飲み合わせの問題への関心が高まっている一方で、サプリと薬の関係の正確なところがまだあまり知られていない現状がある。薬剤士の堀美智子氏が最もポピュラーなサプリであるビタミン類について解説する。

「ビタミンAはテトラサイクリン系の抗生物質と併用すると頭部の血圧が上昇し、激しい頭痛が起こる恐れがあります。また大量のビタミンCと利尿薬(アセタゾラミド)を併用すると、腎・尿路結石が起こる可能性があります」

アンチエイジングサプリとして知られるコエンザイムQ10の成分は別名「ユビデカレノン」という。薬学博士で日本くすり教育研究所・代表理事の加藤哲太氏が指摘する。

「これは医療機関で強心薬として処方されている成分です。そのため心臓病の薬と併用すると作用が増強する恐れがある。コエンザイムQ10は血圧や血糖値を下げるという報告もあるので、高血圧や糖尿病の薬との併用も避けるべきです」

甲殻類の殻や動物の皮膚などに含まれる成分であり、関節痛に悩む中高年に人気のグルコサミンに関しても「グルコサミンを摂取し続けている人は血小板が集まりにくく血栓ができにくいため、凝固薬のワルファリンと併用すると作用が増強して血が止まりにくくなるリスクがある」(加藤氏)という。

※週刊ポスト2017年6月16日号

参照元 : NEWSポストセブン


サプリメントは詐欺だ

サプリメントは詐欺だ、と発言すれば日本社会ではまわりの信用を失う。なぜなら物を売る人は根本的には善人であり、みんなのことを考えてくれるという素朴な信仰があるからだ。日本には厳格に根付いた宗教がないので、このような風潮が、道徳律の代わりになっているのかもしれない。

だが、実際の所こんなひどいイカサマはない。強い薬を市販すれば死んだり副作用が蔓延して社会問題になるから、そういう薬の管理は「医者の処方箋」によって法律で服用を制限されている。それではコンビニでも買える薬というのは、思いっきり効果を弱くしておかなければならない。誰が飲んでも健康を害することがないように。つまり早い話がまったくの効き目はないということ。

今、日本の百歳を越えるお年寄りは、1万人を越えたという。その誰もがサプリメントなどを食べたことがない。サプリメントは、不足している栄養を「補う」物として創り出されたものである。サプリメントがもっと大昔からあったら、もっと大勢の人が長生きできただろうか?戦後の食糧事情が悪かったときは確かにずいぶん多くの命を救ったことだろう。

栄養が不足しているとすれば、アフリカのいくつかの国のように、食料の絶対的な量や種類が足りない場合、もう一つは、都会に出て仕事に追い回されている独身男性のように、自らの無知か怠慢によって栄養的なバランスがとれてない場合が考えられよう。さらにスポーツをおこなうということで、普段より特別な栄養が必要だという人もいる。

日本の場合には圧倒的に後者の事例であろう。休みもままならない勤務態勢。そしてほかの楽しみを優先し、グルメには興味があるくせに材料を吟味し、きちんとした食事を粗末にする風潮。こういう環境では、当然のことながら人々は栄養失調になり、自らの健康をむしばんでいる。

では、サプリメントをこのような人々の前に広告を通じてその存在を知らしめると、どのような事態が生ずるであろうか?言うまでもなく、人々は安心してこれまでの栄養不足の状態を継続してもいいと思いこむ。それはそうだろう、サプリメントをポンと口の中に放り込むだけでそれまでの問題が解決するというのであれば、誰でも喜んでその解決策を採用する。

かくして、サプリメントは、まず技術過信で、安易な解決策の大好きなアメリカ人の間ではなくてはならない必需品となり、アメリカ式をありがたがる人々の多い日本でもこれに喜んで飛びついた。もっとも日本ではドリンク剤というものがあり、興奮剤を含んでいるだけのこの水に等しいものをありがたがって飲んでいる人が大勢いたから、サプリメントを受け入れる素地は十分できていたといえる。

サプリメントを作っている会社は、不況をよそに今はほくほくである。つまり日本社会の「健康不安」「潔癖志向」という精神病理を利用して、金儲けをしているわけだ。これは、戦争をネタに武器を売り大儲けする「死の商人」に本質的には同じだと言うことがわかるだろう。

もし本当にサプリメントが必要な人がいるとすれば、アメリカの道を歩いている200キロでぶの飽食人間ではなく、アフリカなどでの栄養失調に苦しむ子供たちだろう。それを高い金を出して、自分たちの食生活の「補助」とするなんて、犯罪行為以外の何者だというのだろう!

スポーツドリンクというものも同様である。最近は、マラソンなど、普通の人々の中にも趣味が高じて、大会に出場する人が増えてきた。オリンピックの選手がそうなのだから、自分たちもこのスポーツをするからには特別な栄養素がどうしても大量に必要になると思いこむ。実際、学者たちはそのような成分が必要だという研究結果を発表している。

これも製薬会社の思うつぼである。自分たちが処方した成分配合が、最大の効果を発揮するがごとく宣伝し、人々はそれにすぐ乗ってしまう。人々には、栄養学や化学物質に対する基本的な知識が十分にあるわけではないから、会社の宣伝は、心理効果を中心に発揮するように仕組む。テレビの座談会で有名人がしゃべれば、最大の効果を発揮する。

かくして、多くの人々が、薬さえ飲めば自分の求める効果が得られると「本気で」信じるようになる。これが現代社会の悲しいからくりである。本当は、人々がもっと勉強するなり、良心的な専門家に相談すればよいのだが、実際にそこまでやっている人はほとんどいない。みんなお人好しなのである。

その間にも、製薬会社は、心理学者たちと相談して、ますます狡猾な作戦を立てるが、いま述べたように普通の人々は防衛策を採るなどと言うことは思いもよらないから、彼らにしてみれば、赤子の手をひねるよりもたやすい。

サプリメントの値段は、人々の手に届くように設定されている。これが製品の効果の妥協点でもある。もっとよい効果を出そうと思えば、技術的に可能だが、そうなるとコスト的に無理だ。従って、製薬会社は、「適当に」に効くという目安を勝手に作り、そのレベルで人々が手に入れることができるような調整を行う。

一人あたりの出費がたとえば500円ぐらいでもかまわない。相手は大衆全体だ。買ってくれる人々の数が膨大なので、その収入は天文学的数字になる。悲しいことに、この現実を認識している人は少ないし、これが現代メディア社会の宿命なのかもしれない。

そして製品は薬屋だけでなく、コンビニにも置く。人々はますます手近にあるサプリメントに手を出しやすくなる。コンビニにあるということは高級品ではないことの現れであり、人々が酒やタバコのように気軽に飲むことができる環境が整ったということだ。

サプリメントなど、まったく不要だということはすぐわかる。なぜかというと、バランスのとれた食事というのはどういうものか誰でもだいたい知っているし、実際にそれに近づける努力をしているからだ。ただ調理が面倒くさいということだ。真夏の露地栽培の完熟トマトをガブリ、これで必要な栄養はたっぷりとれる。

ここに30キロの小娘と、200キロを超えた小錦関がいる。二人ともサプリメントは「大人の一日所要量」を飲む。一方に一歩外に出ただけで花粉によって目が真っ赤に充血するアレルギー人間がいる。その横には腐りかかったものを山ほど食べても下痢一つしない鈍感人間がいる。つまり個体差がものすごく大きい。

サプリメントはそのような現実を全く無視している。さらに生物体に流れる物質の種類は待機に存在する物質の種類のように途方もない数である。その相互作用を知ることはとうていできない。

しかもビタミンやホルモンの発見でわかったようにそれらはごく微量で作用をもたらす。サプリメントの広告はどうだ?飲めば飲むほど効果が増大すると書いてある。そして不自然なまでの「高濃度」!そんなものを体内に入れたらからだがびっくりし、たいてい肝臓がやられてしまう。

ビタミンCの不思議

サプリメントの中でもとくに古くから知られているのがビタミンCだろう。かつて航海や戦争で壊血病が多発したとき、ビタミンCを含む食べ物を食べたところたちどころに直ったという話が有名だからだ。

さらに何人かの学者が、風邪に効くとか、ついにはガンに効くとまで言い出した。ビタミンCの効力は粘膜を強くすることにあるのだと言われてている。

だが、これらはまだ推論の域を出ていない。いくら追試をしても、この効き目が出ない人はいくらでもいる。だからその効き目の確実さはいつまでもはっきりしない。

生物界において、ある物質が単独で活躍することはめったにない。たとえば筋肉を動かすための回路には何ステップも化学反応が関わり、大変な数の化学物質が関わっている。

こうやってみると、ビタミンCがその効き目をあらわすといっても何か未知の物質との「共同作業」によるものではないか。その物質が何であるかはわかっていないし、ましてやその共同作用も何もわかっていない以上、ビタミンCだけをありがたがるのは無意味である。

最近では、日焼け止めやシミそばかす防止に効き目があると銘打って薬品会社がビタミンCを売り出している。お肌を気にする御婦人方はそのラベルを見たとたん手が伸びるだろう。

だが私も何回か試してみたが、これを飲んだからと言ってしみそばかすが少しも防止されることはなかった。と言うよりは飲んでも飲まなくても、シミが少しもできないのである。

生体内での化学物質の流れは、気象のようなものだ。たった6時間後の天気でさえはずしてしまう今の気象学の程度を思えば、目に見えないミクロな世界での物質の相互作用なんぞ現代の生物学や栄養学でわかるはずはない。

それでも製薬会社は厚顔無恥にも、大衆に向かって「効きます」とテレビや広告で連呼し続けているのだ。原始人たちの「まじない師」の方がよっぽど信用がおける。必ず一対一の対面診療だし、彼らが処方する薬は少なくとも経験的には効き目があることが長い時間をかけて確かめてあるからだ。

サプリメントは、これらの人々全体を対象にして売っている。専門的な勉強をしなくても、そんなのはインチキだと誰でも判るはず。もし良心的に本当の効果を保証するというのなら、一人一人に徹底的な健康診断をやってもらいたい。悲しき大量生産である。

にもかかわらず、これでは足りませんよと不安につけ込んで騒ぎ立てるのだ。本当に手に入らないのではない。ただ人々の生活が無知で怠惰だから足りないだけなのだ。だから製薬会社のやっていることが現行の法律には違反していないが、れっきとした「洗脳詐欺」だということはすぐわかる。

ただし、このように企業活動を詳しく調べてみると、現代社会で詐欺でないことを探すのが実に難しいことがわかる。すでに、2002年だけでも豚肉、農薬入りのほうれん草、など、食品などでもあまりに多くの不正が次々と明るみに出た。

もちろんこれらは明らかに法に触れる詐欺なのだが、残念ながら捕まった連中は氷山の一角で、まだ捕まっていない連中は、彼らのことを「なんて運が悪いんだろう」と哀れみの顔で見つめていることだろう。

もし、企業に詐欺を許したくないならば、我々消費者が賢く、疑い深くならなければならない。現代社会は、企業によるサービスを一方的に受けているだけでは、操られるだけなのだから、心理作戦のからくりをじっくり研究し、それに十分対処できる準備を消費者は心がけなければならないのである。

それにしても人間として許せないのは、こうやって文明国である我々がサプリメントを金さえ出せば手に入れられる状況にある中、アジアやアフリカの貧しい国では、栄養失調で死ぬ人が毎日どんどん出ていることだ。これ以上の偽善が考えられようか?

世界で最も飽食の恩恵を受けられる国が金に飽かせて自分の粗末な食生活の矯正と称して、ぽんぽんサプリメントを口に放り込む。あなたはこんなことが許されてもいいと思いますか?思うでしょうね。

2002年12月初稿・2007年6月追加

参照元 : 文明時表



2017年6月13日火曜日

薬の辞め時も、辞め方もさじ加減が大事 高血圧を下げる薬も危険!

医者のクスリ、本当のやめどきは?高血圧薬も要注意!

2017/6/12(月) 6:00配信



薬の本当のやめどきはいつなのか。老年医学の第一人者である東京大学大学院の秋下雅弘教授は「年を取ったら若いころと同じつもりで薬をもらう姿勢は改めた方がいい」と促す。

若者や壮年と同じ量の薬を出されていたり、自分で購入した市販薬で「大人」の量を飲んでしまうかもしれないが、若い人と同じように薬を飲んでいると、予想外の副作用や中毒症状が出ることがあるからだ。

秋下教授に引き続き解説してもらおう。薬の量の次に問題になってくるのが種類だ。飲む種類が多い分だけ、副作用のリスクは増える。にもかかわらず、7種類以上の薬を薬局で受け取る割合は40~60歳で10%、65~74歳で15%、75歳以上で26%と上がっている(厚生労働省「2014年社会医療診療行為別調査」)。

高齢者では処方される薬が6種類以上になると、副作用の頻度が15%くらいに跳ね上がる(Kojima T. Akishita M, et al. Geriatr Gerontol Int. 2012)。薬を飲まないのが一番いいが、かといって病気を放置するわけにはいかない。

●クスリは5種類まで 副作用で転倒や認知症まがいの症状

では、何種類くらいが適当か。日本老年医学会で検討した結果、5種類までを目安にするという方向で意見がまとまった。

複数の薬を飲む一番の問題は、薬同士の相互作用が起きることだ。3種類以上を一緒に飲んだら何が起きるかについては誰も調べていないが、実際に相互作用は起きている。

薬で現れた副作用を病気だと勘違いし、次々と薬を追加されたために、新たな副作用が生まれ、最後は重篤な状態に陥ってしまう例もある。老人だから「転倒」したり、「認知症」になるのではなく、副作用によって「ふらつき」「筋力低下」が出て「転倒」する、認知症まがいの症状が出ることもあるのだ。

具体的に薬との付き合い方はどう変わっていくのか。血圧の薬で見てみよう。

一般に高血圧と診断される基準は、年齢にかかわらず上の血圧(収縮時血圧)が140、下の血圧(拡張時血圧)が90。ただ、加齢とともに生理的に血圧は上がっていき、高齢者は血圧がすごく低い人の方がその後の寿命が短い傾向がある。そのため年齢によって血圧の管理基準はやや異なる。

75歳以上の高齢者の管理基準は、上150未満、下90未満と少し緩く、この範囲なら降圧剤を4種類も5種類も飲んで無理に下げるのはやめた方がいい。高血圧薬の一種、ループ利尿薬、α遮断薬、β遮断薬は副作用を起こしやすいので、高齢になったらできれば使用を控えたい。

もっとも、血圧を下げる薬を飲むのか飲まないのか、飲むとしたら血圧をどこまで下げたらいいのかは、個々の老化度や体の状態によって異なる。これまで心疾患を起こしたことがある人や糖尿病患者は上130、下80、脳血管障害を起こしたことがある人は上140、下90と、高齢者であっても少し厳しめの基準がある。

脳卒中や動脈硬化を予防するために飲むコレステロールを下げる薬は、高齢になったら使わなくてよい場合が多い。75歳以上の人がコレステロールの薬を飲んだからといって脳梗塞が減ったというデータは、どこにもないのだ。

糖尿病についても、高齢者に血糖を下げる薬でどこまで血糖値を下げる治療をした方がいいのか、本当のところはよく分かっていない。むしろ血糖を下げ過ぎない方が長生きするという指摘もある。

ただし、決して独断で薬をやめないこと。薬をどうするかはその人の老化の具合や病気の種類、置かれた状況などで違う。100人いれば100通りの薬の飲み方がある。薬のやめどきも、やめ方もさじ加減が大事なのである。ポイントは薬に依存しないことだ。

(週刊ダイヤモンド編集部)

参照元 : ダイヤモンドオンライン




2017年6月7日水曜日

なんとなく疲れる、血尿、血便、むくみは「薬の副作用」が原因でした

「薬の副作用完全リスト」この症状は、この薬が原因でした 咳が止まらない、疲れやすい…

2017/6/5(月) 19:30配信



疲れやすい、足腰が痛い――そういった症状は年齢や体調のせいにしがちだが、実はいつも飲んでいる薬の副作用が原因の場合がある。思いもよらない形で健康をむしばむ「副作用リスト」。

ロキソニンでむくむ

「半年ほど前、引っ越して新しい医者にかかりました。それから、やたらと空咳が出るようになった。最初は新しい家のハウスダストかなにかが原因で、生活環境が変わったせいではないかと疑っていました」

こう語るのは、大阪府在住の井上晃一さん(67歳、仮名)。

「医者に行って咳止めをもらいましたが、一向によくならない。そこで引っ越す前のかかりつけ医に相談に行ったところ、『引っ越した先の病院で、新しい薬をもらいませんでしたか?』と聞かれた。

それで新しい医者にかかったときに出された降圧剤が咳と関係していることがわかったのです。

新しく処方された薬はアデカットというもの。これはACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬という種類の降圧剤で、副作用に咳があるのです。

それで降圧剤をもともと使っていたカルシウム拮抗薬に戻してもらったところ、ぴたりと咳は治まりました」



井上さんのように、一般の患者は、まさか血圧の薬が慢性的な咳の原因になるとはなかなか気づかない。

病院に行っても、「3分診療」で患者がどんな薬を飲んでいるかすらきちんとチェックしない医者ならば、咳止めを出されておしまいだろう。

このように体のちょっとした不調、なんとなく気分が優れないといった症状が、実は飲んでいる薬の副作用で起こっていることがある。その場合、薬をやめることで症状が治まってしまうことがほとんどだ。

投薬など医療行為が原因でなる病気を「医原病」と呼ぶ。しかし医者がそれを医原病だと見抜けず、疾患があると診断すれば、さらに新しい薬が処方されることになる。

そうなるとさらに新しい副作用が加わって、病気を治すどころか、「飲めば飲むほど体調が悪くなる」という負の連鎖に陥りかねない。

井上さんの場合も本来は不要な咳止めを処方されていた。もし、そのまま咳が続いて状態が悪化していれば、抗菌薬などの新しい薬も追加されて、薬漬けの副作用まみれになっていただろう。

このような悪循環に陥らないためにも、患者は薬が引き起こす諸症状を知っておいたほうがいい。いろいろな症状別に、その原因となりうる薬の例を見てみよう。

むくみは副作用の可能性大

東邦大学医療センター大森病院の石井孝政医師が語る。

「病気かと疑ったけれども、実は薬の副作用によるものだったというケースで非常によくあるのはむくみです。

降圧剤のカルシウム拮抗薬(ノルバスク、アムロジンなど)、解熱鎮痛剤のロキソニンやボルタレン、糖尿病薬のチアゾリジン(アクトスなど)を服用している人に見られる場合が多いですね。

解熱鎮痛剤は経口薬だけでなく、貼り薬でもむくみが出ることがある。成分が体内に吸収されて、貼っている部分だけでなく全身にむくみが出るのです」

もう一つ、非常に頻繁にあるが患者がなかなか薬の副作用だと気づかない例が肝不全、肝機能障害、肝炎、黄疸などである。北陸大学薬学部の三浦雅一教授が語る。

「薬の副作用は医薬品医療機器総合機構(PMDA)に報告されることになっていますが、そのなかでも最も多いのが肝硬変、肝炎などの肝疾患です。

肝臓は障害が起きていても、これといった自覚症状が出にくい臓器。健康診断などで検査をしたら、いつの間にか肝・胆道機能検査の数値が悪化していて気づくこともあります」

松田医院和漢堂院長の松田史彦氏が続ける。

「肝臓が弱まるとなんとなく元気が出ない、怠いといった症状が出ます。これは、ありとあらゆる薬の副作用として現れうるものです。複数の薬を飲んでいる場合、それらの相互作用によるものもある。

私の経験から言うと、降圧剤(ミカルディス、オルメテック、ディオバンなど)やコレステロールの薬(リバロ、リポバス、クレストールなど)といった生活習慣病薬を飲み続けていると疲れやすくなります。

すべての薬は肝臓で分解されますから、薬を飲み続けていると肝臓はフルに働くことになる。肝臓に余裕がなくなれば、体全体に疲労感が出ます」

また血圧を下げすぎると、血の巡りも悪くなり、なんとなく元気が出ない、怠いという症状にもつながりやすい。

「コレステロールの薬も同様に元気を落とす原因になります。コレステロールは副腎皮質ホルモンの原料になっています。

このホルモンはドーピングの対象になるくらいで、いわば『元気の素』。それを作る材料が減ってしまえば、元気が出にくくなります」(松田氏)

なんとなく疲れる理由

なんとなく疲れる、元気が出ないといった症状は、ついつい「もう若くないのだから」と歳のせいにしてしまいがちだが、健康のために飲んでいる薬が活力を奪っていることがあるのだ。

降圧剤の飲みすぎが、精神的活力を奪い、うつ状態を招くこともある。それで精神科を受診したら、本物のうつ病だと誤診され、抗うつ剤や抗不安薬を処方される。

これらの薬はやめようとすると離脱症状(禁断症状)が出るので、長期の投薬になりがち。ますます肝臓に負担がかかり、生きる活力が奪われていくはめになるのだ。



原因不明の筋肉痛に悩まされている人も要注意だ。特に激しい運動をしたわけではないのに、片方の脚の一部だけに筋肉痛が出るケースでは副作用の可能性が大きい。

「10年間にわたって脚の激痛に悩んでいる患者さんが来ました。片脚のふくらはぎ辺りがずっと痛いらしく、湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだりして我慢してきたそうですが、なかなか治まらず、この1年ほどで痛みが激しくなったという。

この患者さんはずっとコレステロールの薬と降圧剤を飲み続けていました。試しにこれらの薬をやめてみたら、痛みはピタリと治りました」(前出の松田氏)

とくにコレステロールの薬であるスタチン(リバロ、リポバスなど)は、筋肉痛や肩こりなどの副作用が出やすい。ひどいケースでは、横紋筋融解症という、筋肉の細胞が溶け出して血中に流れてしまう症状が出る場合もある。

「筋肉痛の場合は、薬の副作用だと気づかずマッサージに行ったり、鍼灸院で鍼を打ってもらったりする人が多いと思います。しかし、薬の副作用が出ている限りは、そのような治療では痛みは消えません」(松田氏)

この患者がコレステロール値を本当に薬でコントロールしなければならないほど高コレステロール血症のリスクが高いのであれば、投薬に意味があったかもしれない。

しかし、薬の副作用による筋肉痛に悩まされることで運動を控えたり、歩いて外に出ることが億劫になっていたとしたら、結果として投薬が運動不足の原因になって、心臓病や脳疾患のリスクを上昇させていたとも考えられる。薬が「毒」になる典型的なケースだ。

薬のせいで、こむら返りが起きることもある。これも副作用だと気づきにくいが、降圧剤として使われる利尿剤(ルネトロン、ダイアートなど)を飲み続けていると、体内のナトリウムのバランスが崩れ、こむら返りが頻発するのだ。

痛みでは、頭痛に悩まされて鎮痛剤(ロキソニンやトリプタン製剤のレルパックスやアマージなど)にお世話になっている人も多いだろう。だが、それらの薬を飲んでもなかなか頭痛が治まらない場合、薬の飲み方を見直したほうがいい。

薬剤師の深井良祐氏が語る。

「頭痛薬は飲めば飲むほど、痛みが悪化することがあります。ロキソニンなどを月に10日以上服用すると薬物乱用頭痛になってしまうのです。患者さんはまさか頭痛薬が原因で痛みが悪化しているとは気づかないので、厄介な症状です。

そういう場合は逆に一度頭痛薬を止めてみると、一時的に悪化するものの、やがて痛みが治まります。しつこい頭痛に悩まされている人は、副作用を疑ってみるといい」

薬が原因の血尿、血便

とくに胃腸の調子が悪いわけではないのに、なんとなく食欲が出ない。これも薬の副作用が原因の可能性がある。

「食欲不振で悩んでいる患者さんに胃カメラなどの検査をしたのですが、悪いところはなにも見つからなかった。

話を聞いてみると、不整脈の治療で使われるジギタリス製剤(ジゴシン、ラニラピッドなど)を飲んでいることがわかりました。この薬は血中濃度が高まりすぎると食欲不振の副作用が出るのです。

これは様々な薬について言えることですが、高齢者は体調不良で食べたり飲んだりする量が減ると腎臓機能が悪化しやすく、薬の血中濃度が高くなりがちです。そうすると副作用も出やすくなるので特に注意が必要です」(前出の石井氏)

ちょっとした肌の調子が、薬の副作用のサインになることもある。たとえば急にあざができやすくなった場合は、皮下出血が起きている。これは血液サラサラ系の薬(抗血栓薬)が影響している可能性が高い。

あざができるだけで済めばいいが、内臓から出血し、血尿や血便が出る場合もあるので注意が必要だ。

鳥居泌尿器科・内科院長の鳥居伸一郎氏が語る。

「私は泌尿器科なので、よく血尿の患者さんを診ます。血液サラサラの薬が効きすぎて、出血している場合が多いですね。

これまでよく使われていたワーファリンという薬は、毎月採血をしてから処方するので適量を見極めやすかったのですが、最近急激に処方数が増えているイグザレルトやプラザキサという抗血栓薬は血液検査が必要ないので、処方される用量が多すぎることがある。

腸が大出血を起こすと血便、貧血が起こります。ひどい場合は、それが死亡事故につながることだってあるのです」



便秘に悩まされている高齢者は多い。特に施設に入っている場合は、慢性的に便秘を解消するための薬を飲み続ける人もいる。

便秘というと運動不足や食物繊維の不足などが原因だと考えられがちだが、このような高齢者の便秘は、実は薬の飲みすぎが原因で引き起こされていることも多い。薬を飲み続けていることで消化管の運動が抑制されてしまうために起きる薬剤性便秘だ。

薬剤性便秘を引き起こす薬は意外に多く、咳止め、向精神薬、抗パーキンソン病薬、降圧剤、抗うつ剤など種類も多岐にわたる。

身近な薬でおしっこが出なくなることもある。

「あるとき風邪の患者さんに総合感冒薬のPL配合顆粒を処方しました。高齢の男性でした。

これは研修医が最初に使い方を習うような非常にメジャーな薬です。ところがその患者さんが家に帰って、一包飲んだだけで尿が出なくなってしまった」(長尾クリニックの長尾和宏院長)

PL顆粒に限らず、抗不整脈薬や抗アレルギー剤、抗精神病薬などは抗コリン作用と呼ばれる作用があり、排尿障害が起こりやすいので、とりわけ前立腺肥大の傾向がある人は厳重注意だ。

アレルギー薬で唾液が出なくなる

最近、口の中が乾いて、何を食べても美味しく感じられない、パサついてものが飲みこめないでむせやすい――そんな口内の変化を感じたら、口渇という薬の副作用を疑ってみたほうがいい。

降圧剤(特に利尿剤のダイアートやルプラックなど)やアレルギーの薬、精神安定剤などは口の中が乾きやすくなる副作用があるのだ。

前出の松田氏が語る。

「アレグラやアレジオンといったアレルギーの薬は鼻水を止める作用があります。これは同時に唾液の分泌も抑える作用がある。

口の渇きは軽く見られがちですが、実は大変な症状を引き起こすことがあります。唾液が減ることによって、口内の悪い細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病にかかりやすくなるのです。

意識の高い歯科医のあいだでは『薬をたくさん飲んでいる患者さんに虫歯が多い』というのは常識になっています」

また唾液の減少は口臭にもつながるので、誰かに指摘されたら、薬の副作用を疑ってみよう。

以上のように、睡眠薬でボーっとする、降圧剤で低血圧になるといったわかりやすい副作用以外にも、薬が意外な体の変調を引き起こしているケースは多い。「薬は異物」と心得て、体調管理のために下記の表を参考にしてほしい。





「週刊現代」2017年6月3日号より

参照元 : 週刊現代






















スマートフォンを一切使わずに「ふわっち」でアカウントを沢山作る方法

スマートフォンを一切使わずに「ふわっち」でアカウントを沢山作る裏ワザ

・BlueStacksをインストール
・BlueStacks上で、「ふわっち(視聴用)アプリ」をインストール

・使い慣れたブラウザ上で「捨てアド」で検索。1日~数分限定のメルアドを作れるサイトが出て来る
・使い慣れたブラウザ上でTwitterで捨てアカウント作成。↑のメルアドを使用。

・BlueStacks上で、ふわっちアプリを起動→右下の「マイページ」→「ログイン」→「Twitterでログイン」 → 「キャンセル」 → 「Twitterへ」→ 今作ったアカウントでtwitterにログイン → ふわっちアプリに戻る → 右下の「マイページ」→「ログイン」→「Twitterでログイン」 → 「連携アプリを認証」

・使い慣れたブラウザ上でTwitter捨てアカウントにログイン
・使い慣れたブラウザ上で、ふわっち(視聴用)アプリで「Twitterでログイン」→「連携アプリを認証」

※ 一度BlueStacks上のふわっちアプリでアカウントを登録さえしてしまえば、使い慣れているブラウザから登録済みの複数アカウントを任意に切り替えてログインできます。

※ 使い慣れているブラウザにて一度ふわっちでログインと「連携アプリを認証」をしてしまえば、twitterの捨てアカをログアウトして、その後は自分のtwitter本アカでログインしていてOKです。

※ 同じIPでいくつもTwitterアカウントを作成すると、そのアカウントがロックされてしまう。

2017年6月3日土曜日

南スーダンで約300人に麻疹の予防接種 子ども15人死亡、32人に発熱や嘔吐、下痢などの症状

予防接種で15人死亡、冷蔵せず注射器使いまわし 南スーダン

2017/6/3(土) 10:49配信



【AFP=時事】南スーダン南東部カポエタ(Kapoeta)州で先月、4日間にわたって約300人に麻疹(はしか)の予防接種が行われた際、ワクチンが適切に冷蔵保蔵されていなかった上に4日間を通して同じ注射器を使って希釈剤と混合されたため、予防接種を受けた子ども15人が死亡した。

世界保健機関(WHO)によると麻疹ワクチンは凍結乾燥されており接種する直前に希釈薬で戻す必要がある。ワクチンは2~8度の冷暗所で保存することになっていた。

死亡した15人のほかに32人に発熱や嘔吐(おうと)、下痢などの症状が出たが、すでに回復している。

リエク・ガイ・コク(Riek Gai Kok)保健相は、調査の結果、地元当局者らが予防接種のガイドラインに沿っていなかったことが分かったと述べた。ワクチン取り扱いの重大な過失に加え、子ども2人(12歳と13歳)にワクチンの投与をさせていたことも判明したという。

南スーダンでは今年、はしかの流行で70人が死亡したため今回の予防接種が行われた。同国ではコレラも繰り返し発生している。【翻訳編集】 AFPBB News

参照元 : AFPBB News



医師が警告「病気の予防で薬を飲むのは自殺行為」

心ある医師が警告する「病気の予防」で薬を飲むのは自殺行為です

2017/6/2(金) 22:01配信



「血液サラサラ」のウソ

これまで見てきたように、病気自体を根治してくれる薬はそうそうあるものではない。薬はあくまで体の自然治癒力をサポートしてくれる存在なのだ。

だから、まだ症状も出ていない状態で、薬を飲んでいれば病気を予防できると考えるのは誤解もはなはだしい。

「一時期、タミフルを飲んでいればインフルエンザの予防になるとされていました。しかし、そのことを科学的に示す証拠はいっさいありません。

タミフルを飲むと1.5日ほど早く熱が引く。少しでも早く回復したい人には、ある程度、有効な薬だと思いますが、それでインフルエンザを予防できるなんてことはありません」(新潟大学名誉教授の岡田正彦氏)

そしてもちろんタミフルにも熱性譫妄、脳炎、脳症などの重大な副作用がある。

他にも予防薬として非常に売れているが、その効果の怪しいものがある。バイアスピリンがいい例だ。

この薬は長年、解熱鎮痛剤として使われてきたが、最近では血栓や塞栓の予防に有効だとされている。いわゆる「血液がサラサラになる」薬だ。全世界で6000億円もの売り上げを誇る大ヒット薬である。

新日本橋石井クリニックの石井光院長が語る。

「バイアスピリンは作用がマイルドで、副作用も少ないということで心臓病や心筋梗塞の再発予防でも使われています。しかし再発予防のエビデンスがあるわけではないのです。

製薬メーカーの会議で、ある医師が循環器内科にバイアスピリンの心血管系発作予防の効果について質問したところ『エビデンス(データの裏付け)はありません』と答えたそうです。

いくら副作用が少ないといっても、長期間服用していると胃の粘膜の損傷や消化器官の出血につながることもあります。それでも専門医たちが、再発予防のために処方している理由は『お守り』代わりなのだそうです。

本当に抗血栓薬として強い効果を求めるのであれば、ワーファリンやプラビックスのような薬を使います。

ただし、それを飲んでいると怪我をしたときに血が止まらなくなってしまうという副作用もあるので、冠動脈にステントを入れている場合など、本当に必要だと判断されないと処方はされない。

それほどの症状ではない場合は、患者に安心感を与えるために『お守り』としてバイアスピリンが処方されるのです」



このように科学的にグレーな領域で処方されている薬は意外に多い。医者が「安心のために飲んでおきましょうか」と言う場合は、裏に「飲まなくても変わらないですけれどね」という意味が隠されていると解釈したほうがいい。

「予防のために副作用のある薬を飲むなんてまさに自殺行為。ビタミン剤でも飲んでいるほうがよほど安全です。

予防接種などの注射にもリスクがあります。投薬は身体に異物を入れる行為です。注射は胃腸を通さずに直接血液に薬や異物を入れるわけです。

口から入った薬は腸というフィルターで必要なもの、そうでないものを分別した後に、肝臓という2つ目のフィルターで解毒されてから初めて体の中に入っていきます。注射はそれらをすっ飛ばしてしまう。だから注射は相当注意して行うべき医療行為なのです。

効果があるかどうかわからない予防接種を安易に受けるべきではありません」(松田医院和漢堂・松田史彦氏)

予防のために飲んだり注射したりした薬の副作用が蓄積して、病を引き起こすのでは本末転倒もいいところである。

「週刊現代」2017年5月27日号より

参照元 : 週刊現代


”薬はあくまで体の自然治癒力をサポートしてくれる存在なのだ。”

薬は毒であり、副作用しかない。新たな病気を生みだすどころか、自然治癒力を妨害、治療を停止してるとしか思えないのですが?

薬で病気は治らない。医者は病気を治せない。

横浜市の業者が輸入したカナダから輸入した食用「大麻オイル」から基準値を超える農薬が検出

食用麻オイルから基準値超える農薬 横浜の業者輸入

2017/06/01 19:20



横浜市の業者が輸入した食用の麻オイルから基準値を超える農薬が検出されたとして、横浜市が回収を呼び掛けています。

横浜市によりますと、中区にある食品業者がカナダから輸入した食用麻オイルから基準値を超える農薬が検出されたということです。オイルは去年10月に輸入され、これまでに612本が市場に出回っているとみられています。

食べることで直ちに健康被害が出るものではないということです。検査で農薬が検出されたボトルと製造番号と賞味期限が同じ製品について、市は回収を呼び掛けています。

提供:横浜市

参照元 : テレ朝ニュース


せっかく大麻オイルが身体に良いのに、農薬まみれなら台無しです。農薬は虫を殺す毒薬であり、神経毒です。

これじゃ意味がない。基準値を超える程の農薬が検出されたなら、なぜこんな物が販売許可されたのか疑問です。

しかし、市が回収を呼び掛けるなら、まず覚醒剤と変わらない危険な精神薬の危険性を呼びかけるのが先ではないのか?

2017年6月1日木曜日

IQOSユーザーに悲報!高濃度の発がん性物質を含んでいることが判明、受動喫煙の危険も

【悲報】IQOSは紙巻タバコより「高濃度発がん性物質」を含んでいることが判明! 科学者「副流煙も有害」「使用制限を」

2017.05.30



現在、紙巻タバコに代わって、電子タバコの市場が劇的に拡大している。我が国における人気のほども、街中の販売店に立ち並ぶ購入希望者を見れば一目瞭然だろう。特に、米「フィリップモリス」社の加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」の普及には驚かされるばかりだ。

■IQOSに高濃度の発がん性物質、受動喫煙の危険も

しかし、ここにきて、安全性を謳う「IQOS」に暗雲が立ち込めている。スイス・ベルン大学の研究者らが「IQOS」の危険性を独自に調査した結果、直接的に“がんの原因”となる化学物質が「紙巻タバコよりも多い」ことが分かったというのだ。

国際ニュース通信社「Reuters」(5月26日付)によると、「フィリップモリス」社から販売されている「IQOS」用タバコに「一酸化炭素」、「多環式芳香族炭化水素」、「揮発性有機化合物」といった有害物質が含まれていることが分かったという。分析にあたった研究者らは、「これらの有害物質に安全な最低基準は存在しない」ため、どんなに少量でも人体に有害であるとの見解を示している。

さらに、「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」社の紙巻タバコ「Lucky Strike Blue Lights」と比較したところ、IQOS用タバコには、これより高濃度の有害物質も含まれていたというから驚きだ! 「従来のタバコに比べて90%の有害物質をカット」を謳う「IQOS」にとって、これは致命的だろう。



「IQOS」ユーザーには大悲報だが、非喫煙者にとって問題となる「受動喫煙」はどうなのだろうか? 加熱式電子タバコは煙をほとんど出さないため、周囲の非喫煙者が意図せずして(副流)煙や、有害物質を吸い込んでしまう「受動喫煙」の防止には有効そうだ。事実、「IQOSストア」では、「煙が出ないから、もっと快適に」と謳われており、煙の排出が全くない=周囲への害がない、というイメージを消費者に訴えている。

■IQOSにも受動喫煙の恐れ



しかし、世界五大医学雑誌の1つ『JAMA Internal Medicine』の副編集長であり、医学博士のミッチェル・カッツ氏によると、加熱式タバコからも「発がん性物質」が周囲に流出するため、公共の場での利用は非喫煙者の健康も害する恐れがあるという。一部の飲食店などでは、禁煙スペースでのIQOSの使用を認めているが、これは大きな問題となりそうだ。

一方、「フィリップモリス」社の広報担当者は、上述の研究を歓迎しつつも、「加熱式タバコは、紙巻タバコに比べて、有害物質のレベルを大幅に削減した」と、強気な姿勢を見せている。紙巻タバコよりも有害物質の濃度が高いという点については、実験方法の違いを挙げて反論しているが……。

以前トカナでもお伝えした先行研究では、電子タバコの原料にも安全レベルの250倍以上の有害物質が含まれているとの調査報告もある上、2016年に行われたノースカロライナ大学の調査では、電子タバコも紙巻タバコと同じく、喫煙者の53もの遺伝子に変化を及ぼすことが分かっている。ちなみに、禁煙先進国であるシンガポールでは、電子タバコの所持自体が禁止されているほどだ。



加熱式タバコには確かに「臭いが少ない」、「火傷の危険が少ない」といったメリットもあるが、健康面では、利用者がイメージしているような安全性には達していない、というのが現状なのかもしれない。研究チームのレト・アウエル教授も「加熱式タバコの有害性については分かっていないことが多く、評価が定まるまで使用は制限されるべき」と語っている。購入に踏み切るのは、科学的な安全性が確立されてからでも良いのではないだろうか?

(編集部)

参考:「Reuters」、「Daily Mail」、ほか

参照元 : TOCANA


電子タバコの蒸気にも、受動喫煙の害がある

2017/6/27(火) 17:10配信



電子タバコを使うと、どうしても周囲に蒸気を拡散してしまいます。この蒸気の二次的な害はかなり大きく、周囲にいて吸い込むと、特に小さい子供の場合は、健康に良くありません。

肺がタバコのタールで覆われることが無いという理由で、電子タバコの蒸気を吸う方が普通のタバコよりヘルシーだと考えられていますが、この蒸気も決して「ヘルシー」ではありません。

健康リスクを紹介するサイトSurgeon Generalが説明している通り、電子タバコを使うとき吸い込む煙には有害な化学物質と超微粒子が含まれており、それを肺の中に深く吸い込んでしまいます。電子タバコの蒸気の中には、ジアセチレン、ベンゼン、ニッケル、錫、鉛が見つかっています。さらに、科学者たちは、電子タバコに使用されている液体に含まれている化学物質が健康に及ぼす影響と、それが高温の煙になった際にどのように反応するかを見極めようとしています。加えて、電子タバコはニコチンを含んでおり、ニコチンは摂取の仕方に関係なく依存性が高いものです。

電子タバコを使いたいなら、もちろんその人の自由です。自分の健康にどのようが影響が出ようと、それは自分の責任です。問題なのは、電子タバコの使用者は、電子タバコから発散される有害な蒸気を他人も吸い込む可能性があると認識していないように見えることです。その蒸気は従来のタバコの煙より目に見えにくいのですが、周囲にいる人が受動的に吸い込んで健康被害を被ることが懸念される点で、受動喫煙と同じです。

疾病対策センターによる最近の報告書で、電子タバコを使用している成人の3分の1は蒸気の受動吸引が有害であると考えておらず、さらに子供への害はごくわずかであると考えている人が40%もいることがわかりました。でも、間違わないでください。本物のタバコではなくても、本物の危険はあるのです。

前述の有害化学物質に加えて、子供が受動的にタバコの煙にさらされた場合、ニコチン中毒、気分障害、衝動制御力の低下が偶発的なリスクとして挙げられます。ニコチンは若年層の脳内におけるシナプシスの形成の仕方も変化させるので、脳の発達にも影響を及ぼします。

疾病対策センターの喫煙健康課でリサーチ翻訳副主任を務めるBrian King博士は、規制が無く、電子タバコ製品の「新しさ」とタバコ産業が電子タバコを「健康的な代用品」として宣伝するせいで、誤解が生じていると語っています。

読者の皆さんは、どうか罠にはまらないでください。電子タバコとその蒸気は、普通のタバコと何ら変わらないので、使用する際は、よく注意してください。また、爆発することがあるので、その点も気をつけましょう。

Patrick Allan(原文/訳:春野ユリ)

参照元 : ライフハッカー[日本版]