大人気商品のウソ〜魅力的な「薬用石けん」、実は効果ナシ!欧州では使用禁止!?
2016年11月19日
薬効成分が、悪そうな見た目のバイ菌を退治して、手がピカピカになる。いかにも効果がありそうなCMで、小さい子を持つ主婦にも人気だった。それなのに、突然「意味がなかった」と言われても。
普通の石けんと効果は同じ
「米国では『アンチバクテリアル・ソープ』と表示された商品が約2100品目あり、石けん市場の40%を占めていました。これらは『抗菌石けん』、つまり日本で言うところの『薬用石けん』です。'90年代以降、米国ではこの石けんは、とても人気のある商品でした。
ところが、いまスーパーにいくと、『アンチバクテリアル』と表示された商品が目に見えて、どんどん少なくなってきています。そのきっかけは、9月2日にFDAが行った発表でした」
そう語るのは、元ハーバード大学研究員でボストン在住の医学博士、内科医・大西睦子氏である。
米国のFDA(食品医薬品局)は、19種類の殺菌成分を含む石けんの販売を1年後に禁止することを決定した。
その理由は以下だ。
「通常の石けんとくらべて殺菌作用が優れていると証明できない」
「長期使用で人体に有害となる可能性が否定できない」
19種類のなかでも、もっとも問題視されているのは「トリクロサン」という成分である。
「トリクロサンはもともと農薬として登録され、その後、医療用から一般商品に普及していきました。報道によれば、米国で『アンチバクテリアル』と表示された液体石けんのうち、93%の製品にトリクロサンが含まれているとのことです。
しかし、近年になって、トリクロサンの有効性を検証する様々な研究が行われてきました」(大西氏)
米国疾病対策センターの研究者は、衛生状態の悪いパキスタンの子供たちを、通常の石けんと薬用石けんを使う群に分けて比較する研究を行った。すると、どちらの群でも下痢、肺炎は半減という同じ結果で、大きな差異は認められなかった。
またミシガン大学のアリソン・アイエロ博士らは、'80年から'06年までの27の研究データを解析。その結果、「薬用石けんが、普通の石けんと比べて感染症の予防効果に優れているということはない」と結論付けた。
さらに有効性だけでなく、逆に健康に対してリスクがある可能性も指摘されているという。
「'00年には、英国ニューカッスル大学の研究者から『トリクロサンは皮膚などから体内に吸収される』という報告があり、『トリクロサンを石けんなどに使うのは問題だ』という声が欧米で高まってきたのです。最近では、ホルモンへの影響やアレルギーのリスク、さらにはがんを誘発する可能性があるという研究報告まで出てきています。
一連の研究論文を読むと、この物質が人体に有害である可能性は否定できません。しかも有効性が認められないと示されているわけですから、あえて使う必要がまったくないというFDAの判断は、妥当だと思います」(大西氏)
すでに欧州ではトリクロサンは、'15年6月に使用禁止が決定されている。
米国FDAの発表を受ける形で、9月26日、日本石鹸洗剤工業会など日本の業界団体は、同じくトリクロサン等19種類の殺菌成分を含んだ石けん等に関して、1年以内にこれらの成分を含まない製品に切り替えるよう各メーカーに要請した。
だが、同成分を含み、日本国内で医薬部外品として承認されている薬用石けんはおよそ800品目もある。
「薬用」「抗菌」「殺菌」「消毒」をウリ文句に、大量のテレビCMが流れ、その効果を強調したパッケージでスーパーやドラッグストアにズラリと並んでいる、それは清潔さを求める消費者にとって実に魅力的だった。
有名商品にも疑惑の物質が
それが今さら「有効性はなく、それどころか健康リスクもある」と言われても一般消費者はどうすればいいのか。
「実際、800品目がすべて流通しているわけではありません。もうすでに販売していないケースがたくさんある。おそらく、いまも市場に出回っているのは50から100品目くらいだと思われます。詳細については、現在調査中です」(厚労省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課担当者)
トリクロサンを配合する人気商品「ナイーブ薬用植物性ハンドソープ」を販売するクラシエホームプロダクツの担当者は、本誌の取材にこう回答する。
「法律に基づき、全て医薬部外品として厚生労働省より承認を受けて製造販売しております。現時点では、当社製品を使用したことによる健康被害等の報告はございません。洗い流す製品であるハンドソープとして、使用上の安全性に問題はないと認識しております」
同じく米国で禁止された殺菌成分「トリクロカルバン」を配合するロングセラー商品「ミューズ固形せっけん」を販売するレキットベンキーザー・ジャパン株式会社の担当者はこう答える。
「トリクロサンについては、以前よりいろんな懸念があったことを十分に承知しております。ですから、当社では早い段階で使用しないことを決断し、現在は一切入っていません。
トリクロカルバンに関しては販売を開始する前から、安全性について問題ないという考えでおります。現在、消費者の皆様のお手元と流通にある商品は、問題なく使っていただけます」
各メーカーは安全性を強調しながらも、1年以内に成分を切り替えると回答。だが、トリクロサンは日本では'70年代から石けんに使われてきた。これまで同成分が含まれた薬用石けんを長年愛用していた場合、健康リスクは本当にないのか。
そもそも「薬用」って何?
日本における洗浄・洗剤研究の第一人者、横浜国立大学大学院教授の大矢勝氏はこう解説する。
「ただちに身体に悪影響が出ることはないでしょう。トリクロサンやトリクロカルバンは、日本の一般商品の場合は、基本的には微量しか配合されていません。
手洗いレベルの使用なら、今回対象となった薬用石けんを長年にわたって使ってきたとしても、考慮する必要はありません。いま家にそうした石けんが残っていても、別に気にすることはないでしょう」
実際、欧米でも健康被害の具体例は報告されていない。だが、前出の大西氏が言うように、あえて使う必要もない。購入前に成分表示をしっかり確認すべきだろう。
そして今回の騒動で浮き彫りになったのは、米国が禁止した成分を含む含まないにかかわらず、「薬用」と称していた意味は何だったのかという疑問である。
「薬用」とは医薬品のことではない。医薬品医療機器等法(旧薬事法)にも定義はなく、医薬品と化粧品の中間に位置する「医薬部外品」に認められている表示だ。人体に緩やかに作用する有効成分を含み、予防効果があることを示す。
前出の大矢氏が言う。
「手の表面の平べったい皮膚、ここは薬用石けんを使わなくても、普通の石けんで丁寧に洗えば、ある程度の菌類はちゃんと落ちるんです。医療関係者が施術前に使用する場合や菌に弱い患者さんがいる病室にお見舞いに行くケースなどは別ですが、日常生活の手洗いならば、薬用石けんを使う必要は特にありません」
だが消費者は、「薬用というからには、除菌効果が高く、健康にもいいのだろう」とテレビCMをそのまま信じて購入してきたのだ。それなのに、いまさら「薬」じゃなかったと言われたら、詐欺にでもあった気分になってしまう。
前出の厚労省担当者が説明する。
「トリクロサン自体が悪い、薬用石けん自体が悪いという話ではありません。FDAは家庭用の薬用石けんを対象にしており、業務用は規制しておりません。それ自体の殺菌効果はあるものと考えられています」
各メーカーもこう口を揃える。
「トリクロサンなどの殺菌剤を使用する薬用石けんは厚生労働省より医薬部外品の承認を受けて、製造・販売しており、効能に問題はないと考えます」(株式会社ペリカン石鹸担当者)
「きちんと自社でデータをとってその有効性を確認しています。そもそも薬用石けんは、米国ではOTC(店頭で購入できる医薬品)であるのに対して、日本は医薬部外品ですから、同じカテゴリーではありません。日本のものは、人体に対する作用が緩やかなものです。FDAのデータと比べてどうなのかということはしていません」(前出・レキットベンキーザー・ジャパン担当者)
米国と日本では薬用石けんに対する考え方が違うという。一方、前出の大矢氏はこう解説する。
「トリクロサン自体の抗菌成分は有用です。ただし手洗いでは、薬剤を泡立てた状態で何分かつけ洗いすることまでしないと通常の石けんと差は出てこないと思います」 日常生活のレベルでは、「薬用」という言葉は結局、イメージだけだったということになる。今回の米国の決定がなければ、日本の消費者はそれに気がつくことさえなかったかもしれない。
「週刊現代」2016年11月12日号より
参照元 : 週刊ビジネス
薬用せっけん、何が問題? 「長期使用で耐性菌」指摘も
2016年11月23日13時47分
「ばい菌に効く」などとうたい、一定の人気がある「薬用せっけん」。その製造販売業者に対し、国が成分の切り替えを促している。何か問題があったのか。
薬用せっけんは医薬品医療機器法(旧薬事法)の医薬部外品。いわば医薬品と化粧品の中間で、抗菌成分が一定濃度あれば、国の承認を得て「薬用」と表示、「しっかり殺菌」などと宣伝でき、約40年前から販売されている。学校給食が原因で1996年に堺市で起きたO157による集団食中毒事件で注目を集めた。
きっかけは米国の動きだった。9月2日、米食品医薬品局(FDA)が抗菌作用があるトリクロサンなどの19成分を含む商品について、米国内での販売を1年後に禁止すると発表した。
動物実験でホルモン分泌に悪影響を与えた報告があり、FDAが3年前から、有効性などのデータを出すよう製造会社に求めていた。会社側は説明できず、FDAは「普通のせっけんよりも病気や感染症に効果があるという根拠が示されていない」と結論づけた。
FDAはさらに「長期間の使用で安全性が検証されていない」と警告。トリクロサンが細菌を殺す仕組みが抗生物質に似ており、長く使用すると薬剤耐性菌が出てくる可能性も指摘した。東京農工大の高田秀重教授(環境化学)は「下水などを通じ、環境や野外の生物に影響を及ぼす可能性を否定できない」と話す。
日本にもすぐ波及した。菅義偉官房長官が同7日、「同様の成分を含む商品の確認を早急に実施し、とるべき措置について検討していく」と表明。日本石鹼(せっけん)洗剤工業会などは同26日、19成分を含まない製品に切り替えるよう会員企業に求めた。
国内で主に使われているのはトリクロサンとトリクロカルバンの2成分だが、どちらも切り替え対象だ。延べ800品目が承認され、今も50~100品目が流通しているとされる。繁田明広報部長は「米国の業界と同様、我々も反論できない。EUでも昨年禁止され、国際状況や消費者の安心を考え、大局的に判断した」と話す。
19成分のほかにも抗菌作用が認められている物質はあり、厚生労働省は代替品の「薬用せっけん」の承認申請を1年以内に求める通知を出した。通常は6カ月かかる審査期間を短くする方針だ。
メーカーの対応はどうか。
「急な要請に正直、戸惑いもあ…
参照元 : 朝日新聞
2016年11月19日
薬効成分が、悪そうな見た目のバイ菌を退治して、手がピカピカになる。いかにも効果がありそうなCMで、小さい子を持つ主婦にも人気だった。それなのに、突然「意味がなかった」と言われても。
普通の石けんと効果は同じ
「米国では『アンチバクテリアル・ソープ』と表示された商品が約2100品目あり、石けん市場の40%を占めていました。これらは『抗菌石けん』、つまり日本で言うところの『薬用石けん』です。'90年代以降、米国ではこの石けんは、とても人気のある商品でした。
ところが、いまスーパーにいくと、『アンチバクテリアル』と表示された商品が目に見えて、どんどん少なくなってきています。そのきっかけは、9月2日にFDAが行った発表でした」
そう語るのは、元ハーバード大学研究員でボストン在住の医学博士、内科医・大西睦子氏である。
米国のFDA(食品医薬品局)は、19種類の殺菌成分を含む石けんの販売を1年後に禁止することを決定した。
その理由は以下だ。
「通常の石けんとくらべて殺菌作用が優れていると証明できない」
「長期使用で人体に有害となる可能性が否定できない」
19種類のなかでも、もっとも問題視されているのは「トリクロサン」という成分である。
「トリクロサンはもともと農薬として登録され、その後、医療用から一般商品に普及していきました。報道によれば、米国で『アンチバクテリアル』と表示された液体石けんのうち、93%の製品にトリクロサンが含まれているとのことです。
しかし、近年になって、トリクロサンの有効性を検証する様々な研究が行われてきました」(大西氏)
米国疾病対策センターの研究者は、衛生状態の悪いパキスタンの子供たちを、通常の石けんと薬用石けんを使う群に分けて比較する研究を行った。すると、どちらの群でも下痢、肺炎は半減という同じ結果で、大きな差異は認められなかった。
またミシガン大学のアリソン・アイエロ博士らは、'80年から'06年までの27の研究データを解析。その結果、「薬用石けんが、普通の石けんと比べて感染症の予防効果に優れているということはない」と結論付けた。
さらに有効性だけでなく、逆に健康に対してリスクがある可能性も指摘されているという。
「'00年には、英国ニューカッスル大学の研究者から『トリクロサンは皮膚などから体内に吸収される』という報告があり、『トリクロサンを石けんなどに使うのは問題だ』という声が欧米で高まってきたのです。最近では、ホルモンへの影響やアレルギーのリスク、さらにはがんを誘発する可能性があるという研究報告まで出てきています。
一連の研究論文を読むと、この物質が人体に有害である可能性は否定できません。しかも有効性が認められないと示されているわけですから、あえて使う必要がまったくないというFDAの判断は、妥当だと思います」(大西氏)
すでに欧州ではトリクロサンは、'15年6月に使用禁止が決定されている。
米国FDAの発表を受ける形で、9月26日、日本石鹸洗剤工業会など日本の業界団体は、同じくトリクロサン等19種類の殺菌成分を含んだ石けん等に関して、1年以内にこれらの成分を含まない製品に切り替えるよう各メーカーに要請した。
だが、同成分を含み、日本国内で医薬部外品として承認されている薬用石けんはおよそ800品目もある。
「薬用」「抗菌」「殺菌」「消毒」をウリ文句に、大量のテレビCMが流れ、その効果を強調したパッケージでスーパーやドラッグストアにズラリと並んでいる、それは清潔さを求める消費者にとって実に魅力的だった。
有名商品にも疑惑の物質が
それが今さら「有効性はなく、それどころか健康リスクもある」と言われても一般消費者はどうすればいいのか。
「実際、800品目がすべて流通しているわけではありません。もうすでに販売していないケースがたくさんある。おそらく、いまも市場に出回っているのは50から100品目くらいだと思われます。詳細については、現在調査中です」(厚労省医薬・生活衛生局医薬品審査管理課担当者)
トリクロサンを配合する人気商品「ナイーブ薬用植物性ハンドソープ」を販売するクラシエホームプロダクツの担当者は、本誌の取材にこう回答する。
「法律に基づき、全て医薬部外品として厚生労働省より承認を受けて製造販売しております。現時点では、当社製品を使用したことによる健康被害等の報告はございません。洗い流す製品であるハンドソープとして、使用上の安全性に問題はないと認識しております」
同じく米国で禁止された殺菌成分「トリクロカルバン」を配合するロングセラー商品「ミューズ固形せっけん」を販売するレキットベンキーザー・ジャパン株式会社の担当者はこう答える。
「トリクロサンについては、以前よりいろんな懸念があったことを十分に承知しております。ですから、当社では早い段階で使用しないことを決断し、現在は一切入っていません。
トリクロカルバンに関しては販売を開始する前から、安全性について問題ないという考えでおります。現在、消費者の皆様のお手元と流通にある商品は、問題なく使っていただけます」
各メーカーは安全性を強調しながらも、1年以内に成分を切り替えると回答。だが、トリクロサンは日本では'70年代から石けんに使われてきた。これまで同成分が含まれた薬用石けんを長年愛用していた場合、健康リスクは本当にないのか。
そもそも「薬用」って何?
日本における洗浄・洗剤研究の第一人者、横浜国立大学大学院教授の大矢勝氏はこう解説する。
「ただちに身体に悪影響が出ることはないでしょう。トリクロサンやトリクロカルバンは、日本の一般商品の場合は、基本的には微量しか配合されていません。
手洗いレベルの使用なら、今回対象となった薬用石けんを長年にわたって使ってきたとしても、考慮する必要はありません。いま家にそうした石けんが残っていても、別に気にすることはないでしょう」
実際、欧米でも健康被害の具体例は報告されていない。だが、前出の大西氏が言うように、あえて使う必要もない。購入前に成分表示をしっかり確認すべきだろう。
そして今回の騒動で浮き彫りになったのは、米国が禁止した成分を含む含まないにかかわらず、「薬用」と称していた意味は何だったのかという疑問である。
「薬用」とは医薬品のことではない。医薬品医療機器等法(旧薬事法)にも定義はなく、医薬品と化粧品の中間に位置する「医薬部外品」に認められている表示だ。人体に緩やかに作用する有効成分を含み、予防効果があることを示す。
前出の大矢氏が言う。
「手の表面の平べったい皮膚、ここは薬用石けんを使わなくても、普通の石けんで丁寧に洗えば、ある程度の菌類はちゃんと落ちるんです。医療関係者が施術前に使用する場合や菌に弱い患者さんがいる病室にお見舞いに行くケースなどは別ですが、日常生活の手洗いならば、薬用石けんを使う必要は特にありません」
だが消費者は、「薬用というからには、除菌効果が高く、健康にもいいのだろう」とテレビCMをそのまま信じて購入してきたのだ。それなのに、いまさら「薬」じゃなかったと言われたら、詐欺にでもあった気分になってしまう。
前出の厚労省担当者が説明する。
「トリクロサン自体が悪い、薬用石けん自体が悪いという話ではありません。FDAは家庭用の薬用石けんを対象にしており、業務用は規制しておりません。それ自体の殺菌効果はあるものと考えられています」
各メーカーもこう口を揃える。
「トリクロサンなどの殺菌剤を使用する薬用石けんは厚生労働省より医薬部外品の承認を受けて、製造・販売しており、効能に問題はないと考えます」(株式会社ペリカン石鹸担当者)
「きちんと自社でデータをとってその有効性を確認しています。そもそも薬用石けんは、米国ではOTC(店頭で購入できる医薬品)であるのに対して、日本は医薬部外品ですから、同じカテゴリーではありません。日本のものは、人体に対する作用が緩やかなものです。FDAのデータと比べてどうなのかということはしていません」(前出・レキットベンキーザー・ジャパン担当者)
米国と日本では薬用石けんに対する考え方が違うという。一方、前出の大矢氏はこう解説する。
「トリクロサン自体の抗菌成分は有用です。ただし手洗いでは、薬剤を泡立てた状態で何分かつけ洗いすることまでしないと通常の石けんと差は出てこないと思います」 日常生活のレベルでは、「薬用」という言葉は結局、イメージだけだったということになる。今回の米国の決定がなければ、日本の消費者はそれに気がつくことさえなかったかもしれない。
「週刊現代」2016年11月12日号より
参照元 : 週刊ビジネス
薬用せっけん、何が問題? 「長期使用で耐性菌」指摘も
2016年11月23日13時47分
「ばい菌に効く」などとうたい、一定の人気がある「薬用せっけん」。その製造販売業者に対し、国が成分の切り替えを促している。何か問題があったのか。
薬用せっけんは医薬品医療機器法(旧薬事法)の医薬部外品。いわば医薬品と化粧品の中間で、抗菌成分が一定濃度あれば、国の承認を得て「薬用」と表示、「しっかり殺菌」などと宣伝でき、約40年前から販売されている。学校給食が原因で1996年に堺市で起きたO157による集団食中毒事件で注目を集めた。
きっかけは米国の動きだった。9月2日、米食品医薬品局(FDA)が抗菌作用があるトリクロサンなどの19成分を含む商品について、米国内での販売を1年後に禁止すると発表した。
動物実験でホルモン分泌に悪影響を与えた報告があり、FDAが3年前から、有効性などのデータを出すよう製造会社に求めていた。会社側は説明できず、FDAは「普通のせっけんよりも病気や感染症に効果があるという根拠が示されていない」と結論づけた。
FDAはさらに「長期間の使用で安全性が検証されていない」と警告。トリクロサンが細菌を殺す仕組みが抗生物質に似ており、長く使用すると薬剤耐性菌が出てくる可能性も指摘した。東京農工大の高田秀重教授(環境化学)は「下水などを通じ、環境や野外の生物に影響を及ぼす可能性を否定できない」と話す。
日本にもすぐ波及した。菅義偉官房長官が同7日、「同様の成分を含む商品の確認を早急に実施し、とるべき措置について検討していく」と表明。日本石鹼(せっけん)洗剤工業会などは同26日、19成分を含まない製品に切り替えるよう会員企業に求めた。
国内で主に使われているのはトリクロサンとトリクロカルバンの2成分だが、どちらも切り替え対象だ。延べ800品目が承認され、今も50~100品目が流通しているとされる。繁田明広報部長は「米国の業界と同様、我々も反論できない。EUでも昨年禁止され、国際状況や消費者の安心を考え、大局的に判断した」と話す。
19成分のほかにも抗菌作用が認められている物質はあり、厚生労働省は代替品の「薬用せっけん」の承認申請を1年以内に求める通知を出した。通常は6カ月かかる審査期間を短くする方針だ。
メーカーの対応はどうか。
「急な要請に正直、戸惑いもあ…
参照元 : 朝日新聞
<ネットユーザーの反応>
「だまされた~っ!」
「ミューズもう使っていない 銭湯で買える牛の絵のやつ使用」
「悪臭スプレー消しも嘘なんだろうな ジレンマに落ちる使用者www」
「おれはシャボン玉石けんだとアレルギーがおこらない 他にもっと合うのがあるのかもしれないけど 皮膚科の医者から、ひとつに決めて他のを使わないとトラブルが起きにくいって言われたからそうしてる」
「わざわざ高いミューズを10年以上買い続けてきたのに嘘だったの?月に2本は買ってたのに」
「ミューズは危機だな」
「実家はまだミューズ使ってるわ 俺は無添加せっけん」
「シャンプーにも入ってるのな。髪の毛が抜けるのはこのせいか?」
「殺菌効果がないだけならまだしも有害って・・・」
「効果がないどころか毒なんでアメリカで使用禁止 一時期は産婦人科で赤ちゃんに使ってたこともあるとか怖すぎ」
「ミューズは中国製になったしどっちにしろ買わない」
「除菌ものは体に悪いと心得るべし」
「家に買い置きしていたミューズ12個ぜんぶ捨てた」
「ミューズなんか化学添加物のかたまりだぞ 買ってはいけない商品の代表格」
「だまされた~っ!」
「ミューズもう使っていない 銭湯で買える牛の絵のやつ使用」
「悪臭スプレー消しも嘘なんだろうな ジレンマに落ちる使用者www」
「おれはシャボン玉石けんだとアレルギーがおこらない 他にもっと合うのがあるのかもしれないけど 皮膚科の医者から、ひとつに決めて他のを使わないとトラブルが起きにくいって言われたからそうしてる」
「わざわざ高いミューズを10年以上買い続けてきたのに嘘だったの?月に2本は買ってたのに」
「ミューズは危機だな」
「実家はまだミューズ使ってるわ 俺は無添加せっけん」
「シャンプーにも入ってるのな。髪の毛が抜けるのはこのせいか?」
「殺菌効果がないだけならまだしも有害って・・・」
「効果がないどころか毒なんでアメリカで使用禁止 一時期は産婦人科で赤ちゃんに使ってたこともあるとか怖すぎ」
「ミューズは中国製になったしどっちにしろ買わない」
「除菌ものは体に悪いと心得るべし」
「家に買い置きしていたミューズ12個ぜんぶ捨てた」
「ミューズなんか化学添加物のかたまりだぞ 買ってはいけない商品の代表格」
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