日本人の死因上位に「風呂」 年間約1万9000人が死亡
2016.11.17 11:00
埼玉県在住のAさん(72)が宿泊先の温泉旅館の大浴場で変わり果てた姿で見つかったのは、11月初旬の早朝のことだった。入浴時はひとりで、その後に入ってきた客が浴槽にうつ伏せの状態で浮いているAさんを発見した。
Aさんの直接の死因は溺死。入浴中に脳梗塞で意識を失ったと見られる。こうした例は中高年とくに高齢者に少なくない。
毎日の入浴が慣習として根付いている一方で、日本人の死因の上位に「風呂」が入っていることはあまり知られていない。
死因トップ3はがん、心疾患、脳血管疾患で、4位「肺炎」、5位に「不慮の事故」が続く。この「事故」の発生場所は家庭内がほとんど、なかでも最も多いのが入浴中の事故なのだ。
厚生労働省の研究班が入浴中の事故死の数を推計したところ、年間約1万9000人。そのうち約5割が12月から2月にかけて発生していた。冬はとくに“危険な季節”なのだ。
「溺れる原因としては湯船で眠ってしまうとか失神するケースも考えられますし、高齢者の場合は突然血圧が上がってしまうことも大きな問題。入浴中の死亡事故が特に多いのは70代後半から80代前半といわれています」(近畿大学医学部病理学講座講師の榎木英介氏)
10月22日には俳優・平幹二朗が自宅の浴槽内で亡くなったが(享年82)、入浴中に血管障害を起こしたことによる溺死と見られている。入浴が命の危機をもたらすメカニズムについて、東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎・前副所長が解説する。
「お湯や気温などが体温より高い、低い、という環境は自律神経への刺激になります。とくに冬場、入浴時に衣服を脱ぐと、体の表面全体が一気に寒い空気に晒されるため、交感神経が刺激され血圧が上がります。
さらに、お湯に入ると熱さという刺激によってさらに血圧が上がります。死因の割合としては大多数ではないですが、こうした血圧上昇によって脳卒中や心筋梗塞は引き起こされます。一方、湯に浸かっていると血流が良くなり血圧が下がっていきます。血圧低下は意識障害や失神を引き起こし、湯船での失神は溺死につながる危険があります」
外気温の急激な変化による刺激で血圧が上昇することを「ヒートショック」と呼ぶ。高齢者は血圧の調節がうまくいかず、これが起こりやすいというのだ。
※週刊ポスト2016年11月25日号
参照元 : NEWSポストセブン
2016.11.17 11:00
埼玉県在住のAさん(72)が宿泊先の温泉旅館の大浴場で変わり果てた姿で見つかったのは、11月初旬の早朝のことだった。入浴時はひとりで、その後に入ってきた客が浴槽にうつ伏せの状態で浮いているAさんを発見した。
Aさんの直接の死因は溺死。入浴中に脳梗塞で意識を失ったと見られる。こうした例は中高年とくに高齢者に少なくない。
毎日の入浴が慣習として根付いている一方で、日本人の死因の上位に「風呂」が入っていることはあまり知られていない。
死因トップ3はがん、心疾患、脳血管疾患で、4位「肺炎」、5位に「不慮の事故」が続く。この「事故」の発生場所は家庭内がほとんど、なかでも最も多いのが入浴中の事故なのだ。
厚生労働省の研究班が入浴中の事故死の数を推計したところ、年間約1万9000人。そのうち約5割が12月から2月にかけて発生していた。冬はとくに“危険な季節”なのだ。
「溺れる原因としては湯船で眠ってしまうとか失神するケースも考えられますし、高齢者の場合は突然血圧が上がってしまうことも大きな問題。入浴中の死亡事故が特に多いのは70代後半から80代前半といわれています」(近畿大学医学部病理学講座講師の榎木英介氏)
10月22日には俳優・平幹二朗が自宅の浴槽内で亡くなったが(享年82)、入浴中に血管障害を起こしたことによる溺死と見られている。入浴が命の危機をもたらすメカニズムについて、東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎・前副所長が解説する。
「お湯や気温などが体温より高い、低い、という環境は自律神経への刺激になります。とくに冬場、入浴時に衣服を脱ぐと、体の表面全体が一気に寒い空気に晒されるため、交感神経が刺激され血圧が上がります。
さらに、お湯に入ると熱さという刺激によってさらに血圧が上がります。死因の割合としては大多数ではないですが、こうした血圧上昇によって脳卒中や心筋梗塞は引き起こされます。一方、湯に浸かっていると血流が良くなり血圧が下がっていきます。血圧低下は意識障害や失神を引き起こし、湯船での失神は溺死につながる危険があります」
外気温の急激な変化による刺激で血圧が上昇することを「ヒートショック」と呼ぶ。高齢者は血圧の調節がうまくいかず、これが起こりやすいというのだ。
※週刊ポスト2016年11月25日号
参照元 : NEWSポストセブン
ほんこれ。お風呂でウトウトするのは、ゆっくり失神してるだけだからね。— Milit(ミリット) (@timemilit) 2016年11月18日
足首程度の水深でも溺死するから気をつけて
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— 大阪魂@ただいま求(休w?)職中 (@ken_skatan) 2016年11月17日
爺ちゃんがまんま風呂往生だったな。最近は温度管理してくれるせいで湯冷めして起きることすらできないんだよなぁ…— あすたぁ (@re_aster) 2016年11月17日
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湯船に入った時もいきなり肩までつかるのではなく、最初はおなかのあたり、次は胸、最後は肩までと数十秒かけてゆっくり体を沈めていく工夫をするべきだとか。— わかのしん (@waka_raisaraosu) 2016年11月17日
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そんな状態になるまで人って起きないもんなんだな…って思い知った。意識が飛ぶほど眠い時はシャワーで済ませるようになったよ— TZKnow (@TZKnow) 2016年11月17日
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冬の湯船で朝まで寝た事あるけど本当に危険。湯が水になって体温低下。手のひら、足の裏までふやけて歩くと痛い。何も持てない。— TZKnow (@TZKnow) 2016年11月17日
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トイレで踏ん張ったら血管詰まって倒れたなんて話もあるし、ほんま冬場の日本は危険やで— けぇてん@11/27 炎カラ参加 (@keiten5959) 2016年11月17日
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