2017年1月25日水曜日

ランニングは脳の「海馬」が活性化し、記憶力や集中力をUPさせる。日本人は筋トレしても痩せにくい体質?人種ごとに筋肉の体質が異なる

ランニングは脳も鍛える!時速9kmのペースで走れば「海馬」が活性化し記憶力や集中力もアップ!

2017.01.12



正月の大学駅伝は青山学院大学の3連覇に終わった。さてマラソンにシーズンというものはあるのだろうか?日本では9月に入るころから少しずつフルマラソンが始まり、11月から2月くらいまではほぼ毎週のように各地でフルマラソンが開催されている。さしずめ今が最大のピークか。

フルマラソンに駅伝、軽いジョギングまで形はさまざまだが、ヒトはどうしてそんなに走りたがるのか? ランニングは本当に身体にいいのかどうか?。こんな疑問をよそに最近は脳の中の変化までわかり始めているらしい。

長距離走競技ランナーは、さまざまな脳の領域が活発化

アリゾナ大学の研究チームが、長距離走競技ランナーたちの脳とエクササイズをしない人たちの脳を比較したところ、ランナーの脳は、計画性、抑制力、 観察力、注意力の切り替え、マルチタスキング、運動制御などの認知機能に関わる脳の領域が活発化していると『Frontiers in Human Neuroscience』誌に発表した(ライフハッカー12月25日)。

発表によれば、研究チームは、大学生の競技ランナー11人と1年間まったくエクササイズをしなかった被験者11人の脳の活動をMRI(核磁気共鳴画像法)で6分間調べた。

その結果、思考力が高まると脳の活動量が多くなるランナーの脳の領域は、記憶、意思決定、情報処理に関わる領域と互いに連絡を取り合っていた。また、注意力が低下すると脳の活動量が少なくなるランナーの脳の活動量は、非ランナーよりも少なかった。

つまり、ランナーは非ランナーよりも集中力が高いと考えられる。

ランニングは単純作業ではなく、脳が複雑な指示を出し続けている

研究共同著者である神経科学者のGene E. Alexander氏は、この研究結果を踏まえ、「ランニングは一見頭を使わない単純作業のように見えるが、実は脳が複雑な指示を出し続けている」と指摘する。

ランナーは、周囲の環境を把握しつつ、どこに向かって走るのか、体調はどうかなど、過去のランニングの記憶から得られるさまざまな情報を脳に再現しながら意思決定している。ランニングは、体を鍛えながら脳も鍛えるのだ。

ただし、この研究では、女性は月経があることから、研究対象から除外しているため、女性に対するエビデンスは明確ではない。さらには、ランナーだけでなく、長距離サイクリング、水泳、トライアスロンで規則正しいフィットネスを実践している人たちの脳を調べれば、同様の成果が出るかもしれない。

晴れた日こそ、時速7〜9km程度のイーブン・ペースを意識して走ろう

ランニングは、脂肪の燃焼、筋力の強化、体力の向上を促しつつ、体も脳も人生も鍛えてくれる。有酸素運動は、脳を活性化するのだ。ランニングすると、脳のどの部位が活性化するのだろう?

MRIなどの画像技術は、ランニングのメカニズムを解明したため、数多くの知見が結集されているが、今、注目されているのは脳のワーキングメモリーと呼ぶ前頭前野の「8野」と「46野」だ。脳の最高司令塔として様々な精神活動を司っている前頭前野。特にランニングによって活性化するのは、前頭前野の8野と46野だ。

脳の作業机、ワーキングメモリーと呼ばれる8野と46野は、暗算や会話など一時的な記憶を保持する機能がある。8野と46野を活性化すると、創造性や問題解決能力がますます高まる。ジョギングのペース(時速5km)なら、運動野や運動前野しか活性化しないが、時速9kmのペースを意識してランニングすれば、8野と46野は活性化する。

また、記憶や空間学習能力などの脳の認知力を司る海馬は、新しい記憶を集めて整理し大脳皮質へ送るので、記憶が定着する。海馬は、欲望やストレスを司る視床下部が暴走しないようにコントロールするため、海馬を活性化すればするほど、脳の認知機能や記憶力が高まり、ストレス耐性も強まる。

ただ、ランニングすれば、海馬が活性化するが、速いペースで走り過ぎると、ストレスを司る視床下部を刺激するので、時速7~8km程度のイーブン・ペースがベストだ。

セロトニンの分泌を促す晴れた日のランニングがお薦め

では、ランニング中は、どんな脳内化学物質が働いているのだろう?

ランニングすると、脳内や中枢神経に気分や感情を制御する神経伝達物質のセロトニンが出る。セロトニンは、怒りや攻撃性に関わる物質の過剰分泌を抑える働きがあり、精神を安定させ心身に安らぎを与えるため、幸せホルモンとも呼ばれる。夜になると睡眠ホルモンのメラトニンに変化し、寝付きを良くし、睡眠の質を向上させる。

セロトニンは、一定のリズムで同じ動作を繰り返せば分泌が良くなるため、イーブン・ペースを意識して走れば効果が高い。また、日光はセロトニンの分泌を促す効果があるので、晴れた日のランニングがお薦めだ。

さらに、ランニングすると交感神経が働くので、意欲や快感を司り、運動調節の機能を持つドーパミンが出る。ドーパミンが分泌されると、脳は快感を覚え、快感を覚えた行動を記憶することから、ランニングのモチベーションが自然と強化される。ドーパミンを効果的に分泌するためには、明るい時間帯にランニングすればいいだろう。

しかし、走り過ぎてしまえば、脳内麻薬のエンドルフィンが多く分泌されて過度のランナーズ・ハイの状態になるため、肉体の痛み和らげられて、身体のトラブルにつながる恐れがある。注意したい。

暦の上では春だが、冬はまだ続く。筋力が衰えれば、集中力も創造力も衰える。無理のないイーブン・ペースで適度な距離を走りながら、体と脳に爽快感を感じさせよう。走る人=仕事がデキる人とも言う。ランニングが好きになればなるほど、仕事の成果も上がるだろう。それが長続きするランニングの極意だ。

(文=編集部)

参照元 : healthpress


日本人は筋トレしても痩せにくい体質?人種ごとに筋肉の体質が異なる。

人の筋肉は筋線維という細い線維が集まってできている。赤い筋線維は「赤筋」または「遅筋」と呼ばれ、ゆっくりと長い時間にわたって働く。一方、白い筋線維は「白筋」または「速筋」と呼ばれ、瞬間的に大きな力を発揮するのが特徴。

アフリカ系の人は筋肉全体の約70%が白筋でできています。短距離走で爆発的な力が出せるのはそのため。

欧米白人も50~60%が白筋。それに対して日本人を含む黄色人種は白筋が30%しかない。

つまり日本人の体質はマラソン競技に向いている。

筋トレ、減塩、炭水化物…その健康法、実は日本人に意味がありません 「体質」を知れば、病気は防げる!

2017/1/21(土) 0:01配信



日本人は筋トレしても痩せない? 日本人は減塩しないほうがいい? 日本人に炭水化物ダイエットは厳禁? 日本人には意味がない「健康法」、やっていませんか?

味噌汁断ちはナンセンス



「よく『筋トレをして基礎代謝を上げれば痩せる』と言いますが、日本人の体質を考えると筋トレはあまりダイエットに効果的とは言えません。なぜなら日本人は欧米人と違って簡単に筋肉がつかない体質だからです」

『日本人の「体質」』の著者・奥田昌子氏が言う。

最近は高齢者でも、ジムでダンベルやマシンを使って体を鍛えている人を見かけるが、実は「日本人は筋トレをしても痩せない」――。

人の筋肉は筋線維という細い線維が集まってできている。赤い筋線維は「赤筋」または「遅筋」と呼ばれ、ゆっくりと長い時間にわたって働く。一方、白い筋線維は「白筋」または「速筋」と呼ばれ、瞬間的に大きな力を発揮するのが特徴だ。

「赤白どちらの筋線維が多いかは、人種ごとの違いがはっきり出ます。アフリカ系の人は筋肉全体の約70%が白筋でできています。短距離走で爆発的な力が出せるのはそのためです。欧米白人も50~60%が白筋。それに対して日本人を含む黄色人種は白筋が30%しかありません。

筋トレで太くなるのは大部分が白筋なので、日本人の場合は、元々少ない白筋を集中的に鍛えることになります。これは効率が悪いうえに、苦労して筋肉を1kg増やしても基礎代謝量の増加は1日あたりせいぜい20kcal。わずかキャラメル1粒分のカロリーにすぎません。日本人が筋トレだけで基礎代謝を高めるのは難しいのです」(奥田氏)

さらに基礎代謝には意外な側面もある。実は筋肉だけでなく脂肪組織もエネルギーを消費しているので、脂肪が1kg減ると基礎代謝が1日あたり5kcal下がるのだ。

「たとえばトレーニングで筋肉を1kg増やし、脂肪をkg減らした場合、基礎代謝量は『差し引き10kcal』しか増えないのです。痩せたければ、カロリーの総摂取量を減らすとともに、ジョギングなどの有酸素運動をすることで、カロリー消費を積み重ねるほうが日本人には向いています」(奥田氏)

このように欧米人には効果があっても、日本人に向いていない健康法が世の中には溢れている。

最近、声高に叫ばれている「減塩ブーム」もその一つだ。

奥田氏が語る。

「日本人は昔から血圧が高く、'65年には脳出血による死亡率が世界で最も多い国民でした。しかしその後、減塩が進み脳出血は減少。'15年には成人の平均塩分摂取量は、1日あたり約10gまで減少しました。血圧は世界平均より低くなり、脳出血も激減しています。

しかし、これ以上の減塩は効果も薄く、逆に塩分が少なすぎると死亡率や心臓病の発症率が上がるとのデータもある。塩分摂取は1日に7.6~15.2gの範囲であれば問題ないと言う専門家もいます」

「食塩」=「血圧の上昇」と思いがちだが、そもそも食塩だけが血圧を上昇させている要因ではない。

「たとえば西インド諸島やイギリス(南ウェールズ)の人々のように、塩分摂取量は少ないのに日本人より血圧が高い例もあります。減塩だけで血圧が下がるわけではなく、塩分以外の様々な環境的、遺伝的要因が血圧に影響を与えているのです」(奥田氏)

「食塩感受性」という言葉を聞いたことがあるだろうか。これが高い人は塩を摂取した際に、血圧が上がった状態が長く続くと言われている。最近では、この食塩感受性は環境によって変化することも分かっている。

「その中でも特に大きいのが、災害などのストレスです。実際、東日本大震災の被災者を調査したところ、なんと85%もの人が高血圧かその予備軍と判定されました。

さらに日本人を含む東アジア人の約半数が、『飲酒により血圧が上がりやすいタイプ』の遺伝子を持っています。欧米人やアフリカ系には、このタイプの遺伝子を持つ人はいません。日本人にとっては減塩よりアルコールを控えることが重要だと言えます」(奥田氏)

共立女子大学家政学部教授で医学博士の上原誉志夫氏も続ける。

「食塩感受性を下げるためには、腎臓から食塩を排出しやすくする『カリウム』を多めに摂るのが効果的です。米国では高血圧予防として『DASH食』(野菜や魚介類中心の食事)を推奨していますが、これは限りなく日本食に近い。

日本には代々受け継がれてきた伝統食=和食があり、それが日本人の長寿を支えてきました。その中でも特にいいのが『味噌』です。味噌の原材料である大豆には、カリウムが豊富に含まれていますからね。減塩のため味噌汁を控えている人が増えていますが、それはむしろ逆効果なんです」

ダイエットで余計に糖尿病に



では、近年流行しているパンや米などの炭水化物=糖質を摂らない「糖質制限ダイエット」は、日本人の体質に合っているのだろうか――。

元々日本人は欧米人に比べ「糖尿病になりやすい体質」を持っている。しかもこの体質は生活習慣や食生活によってさらに悪化する。上の表を参照すると、欧米食が中心の日系米国人は、日本人より糖尿病の発症率が上がっていることが明らかだ。

さらに奥田氏は「日本における近年の糖尿病の増加は、カロリーの総摂取量に占める炭水化物の割合が減り、脂肪の摂取が相対的に増えたことと、運動不足にある」と指摘する。

「もともと日本人を含む東アジア人は(臓器にブドウ糖を取り込むために必要な)インスリンの分泌量が欧米白人の半分から4分の1しかない。

そのため日本人は炭水化物の摂取が減ると、ブドウ糖を十分確保できません。膵臓はブドウ糖を確保するため、インスリンの分泌を高めようと頑張りますが、次第に疲労し、結果インスリンが作れなくなり、それほど肥満でなくても糖尿病になってしまうのです。

これは欧米人にはない現象です。日本人が糖尿病を予防するためには、内臓脂肪を減らし、炭水化物をきちんと摂り、膵臓の機能を守ることが重要なのです」

人種の数だけ病気も健康法も違う。まずは自らの体質を理解することが、自分に合った健康法を見つける第一歩となる。

「週刊現代」2017年1月14日・1月21日合併号より

参照元 : 現代ビジネス

医師の風邪対策「43℃くらいのお湯に経口補水液を飲みながら10分から15分漬かる → 寝る → たっぷり汗をかいたらまた風呂に漬かる。これを2~3時間の間に3回ほど繰り返す。大体の風邪は1日で治る」

医師の風邪対策 経口補水液を飲みながら43度の湯に入浴

2017.01.23 16:00



1月14日から16日にかけて、日本列島は厳しく冷え込んで東北や日本海側をはじめとした全国各地で大雪に見舞われた。こうなると増えるのは風邪を引いてしまう人。では、引いてしまった風邪を一刻も早く治すには、どうしたらいいのか。7人の医師に自ら実践している風邪対策を聞いた。

風邪薬にはさまざまなものがあるが、7人中4人の医師が指名したのが漢方の葛根湯だ。

「体温を少し上げる方向に動き、免疫力を高めるからです。私自身、風邪の引き始めには必ずのんでいます」(横浜クリニック院長の青木晃さん)

このほか、対処療法として市販されている総合感冒薬をのむという医師もいた。池袋大谷クリニックの大谷義夫さんはのどの働きを回復させる薬「龍角散ダイレクト」を愛用している。

「声が出にくくなるなど、のどが怪しくなったとき、1時間だけ乗り切りたいというような時に使います。鎮痛剤にありがちな、眠くなるとか胃が痛くなるといった副作用がほとんどありません」

いざというときの救世主になりそうだ。

かつては風邪のときの入浴は禁物とされていたが、今やその常識は過去のもの。

「体を温めることで免疫力が上がるので、38度以上の高熱やぐったりしているなどの理由がない限りは入っても構いません。ただし、お湯の温度は41~42℃にして長湯はしないこと。また、入浴後はすぐに着替えて湯冷めしないようにして、水分補給をしっかりするなど、充分に注意しましょう」(女性医療クリニック・LUNA・ANNEXグループ院長の小林愛さん)

前出・横浜クリニックの青木さんには、風邪を引いたときに行う独自の入浴メソッドがある。

「43℃くらいのお湯に経口補水液を飲みながら10分から15分くらいつかります。それから、暖かい寝室で寝る。たっぷり汗をかいたらまた風呂につかる。これを2~3時間の間に3回ほど繰り返す。私はだいたいの風邪は1日で治ります。心臓や腎臓、肝臓などに持病があるかたや高齢のかた以外は、ぜひ試してみてください」

とにかく、体を温めて免疫力を上げ、感染リスクを遠ざけることが重要。プロの風邪対策をまねすれば、この冬は元気いっぱいで過ごせそうだ。

※女性セブン2017年2月2日号

参照元 : NEWSポストセブン


風邪は一発で治る!



指の水かきをつまんで交感神経を活性化させる。なるほど!さっそく試してみよう!

関西にお住まいのある年配の方が、東京にいる娘一家が全員インフルエンザにかかって高熱で動けなくなったので、上京して助けなければならなくなりましたと新幹線のなかからメールをくれた。

言外にどうしたらいいだろうというニュアンスがあったので、メールで治し方を伝授した。

治し方の伝授といっても、これは後述するが、天寿堂の稲村さんの受け売りである。

やり方はいとも簡単で、手指と足指の、付け根にある水かきをつまむだけである。軽く、であって、なにも強くつまむ必要はない。

それをすべての指の間で行い、何回か繰り返しなさいと伝えた。

その方は娘たち家族にこの簡単な施術を施したそうだ。一晩寝て、翌朝には全員が熱が下がり、治ったとメールをいただいた。自慢じゃないが、そうなると私は確信していた。

私自身はもう三十数年、風邪をひいたことがない。わが流派で教わったことをほぼ忠実に実践してきているから、風邪もインフルエンザも寄せ付けなくなった。

それはさておき、指の水かき療法は、天寿堂で教わって以来、毎日風呂に入りながらとか寝しなにつまんでいる。私の場合はみずかきを自分でつまむとお腹がゴロゴロ鳴る。経絡でつながっているからだ。身体が喜んでいる実感がある。風邪を引かないから、風邪に有効かどうかは確かめていないが、効くはずだと思っていた。

天寿堂稲村さんによると、この指の水かきのツボは交感神経を活性化させるのだそうだ。どうもツボ自体が交感神経を活性化させるもののようである。

それで、稲村さんによれば、風邪は交感神経の弱まりが原因なので、水かきを押す(つまむ)ことで、交感神経の弱まりが一発で改善され、風邪も治ってしまう。

稲村さんは「水かき療法」として確立させたいと仰っている。

感染症には東洋医学は無力だと言われて、明治以降西洋医療にとって代わられたが、江戸時代には漢方や鍼灸治療で治していたのである。感染症も、ツボで治ることが明らかになっている。

つまり、感染症も、いかにもウイルスや黴菌が感染していないわけではなかろうが、それは交感神経の弱まりや歪みが原因となって、ウイルスや細菌の侵入と増殖を招く結果になるのであろう。

いかに体内でウイルスや最近が猛威をふるっていても、交感神経を正常に戻してやれば、神経が治癒に働いてくれて、風邪の症状は治る。

私はこの三十数年、風邪を引かないと述べたが、マスクもしないし、うがいもしなければ、手洗いも適当である。予防接種もやったことがない。予防と言ったらまあ身体を冷やさないようにするだけ。冗談で言うのだが、インフルエンザで高熱を出している人とキスしたってへっちゃらだよ、と。

知り合いの医者は毎日、インフルエンザやウイルス性胃腸炎を何十人も診てウイルスを浴びていても、感染しないで体調は良好です、と言っていた。インフルエンザなどがうつるものなら、医者は全員アウトだろうに。こういうと医者は予防接種して免疫があるから、などと言う人がいるが、ウソっぱちである。

この件は本ブログで何度も書いたから繰り返さないが、ウイルスは私たちの暮らしのなかで、ウヨウヨいる。体内にもいつも入ってくる。マスクや消毒で防げはしない。

感染しちゃうのは、神経が弱まっているとか栄養が十分でないなどして、そもそも体調が万全でないからなのである。

昨日も書いたが、身体全体の問題だ。某風邪薬が、「あなたの風邪は喉から?」「お腹から?」などと広告CMで言っているが、それは現象論である。身体の一番弱いところに症状が現象するだけで、全体を治してやることが最も大事なことだ。

だから神経を活性化することが全身に効くのである。

学校や会社でも、風邪をうつされたといって、先に風邪を引いた人を恨んだり、いじめたりする傾向があるやに聞くが、完全に間違いである。西洋医者は風邪はうつるというウソを広めて、イジメを生み出しているのだ。

風邪をひいたなと思ったら、指のみずかきを何度もくりかえしつまめばよろしい。

それと、ビタミンCの粉末を1グラムずつ服用しなさい。予防には1日1グラム。風邪にかかったら1グラムを2~3時間ごとに飲むことだ。

参照元 : 心に青雲



2017年1月20日金曜日

米国の二つの研究チームが「カロリー制限はやはり長寿に効果がある」とする研究結果を発表

カロリー制限、やっぱり長寿に効果 論争に終止符か

2017/1/18(水) 7:52配信

カロリー制限はやはり長寿に効果がある、とする研究結果を米国の二つの研究チームがまとめ、17日付の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。両チームは1980年代後半からアカゲザルで実験を続け、効果をめぐって相反する結果を発表。両チームが共同で実験データを再解析し、「効果あり」で結論が一致したという。

二つの研究チームは米国のウィスコンシン大学と国立加齢研究所。いずれも、好きなだけ食べさせる集団と、それよりも摂取カロリー量を3割減らした集団で生存年数などを比較する実験をしているが、大学は2009年と14年に「効果あり」、研究所は12年に「効果はなかった」と発表していた。

今回、両チームで15年7月までの互いの実験を比べると、カロリー制限を始めた年齢が大学は大人の7~15歳なのに対し、研究所は1~23歳と幅広かった。このため、研究所のデータについて、実験開始時の年齢を若年(1~14歳)と中高年(16~23歳)に分けて改めて解析すると、若年でカロリー制限を始めた場合は寿命が延びる効果はみられなかったが、中高年で始めた場合は効果がみられ、特にオスは平均寿命の推計が全体よりも9歳ほど長い約35歳だったという。

また、両チームの解剖データを調べたところ、開始年齢や性別にかかわらず、カロリー制限をしたグループのほうが、がんの発生率が15~20%ほど低かった。糖尿病や脳卒中など加齢に伴う病気も、より遅く発症していた。

東京都健康長寿医療センター研究所の石神昭人研究部長(老化制御)は「論争に一つの終止符が打たれた。約30年に及ぶカロリー制限の研究データは、人間にも置き換えることができそうだ」と話す。(小川裕介)

参照元 : 朝日新聞




理化学研究所などの研究グループが、マウスのiPS細胞から完全な皮膚の再生技術を開発したと発表

iPS細胞から「毛が生え汗もかく」皮膚再生技術、理研が発表。やけど跡や体臭、抜け毛治療に期待

2016年4月4日, 午後05:30 in Artificialskin



理化学研究所などからなる研究グループが、マウスのiPS細胞から完全な皮膚の再生技術を開発したと発表しました。表皮組織だけでなく、発毛や皮脂の分泌も可能な付属器も含めた再生が可能とのこと。

皮膚は生物のもっとも外側にある組織であり、汗をかいて体温を調節したり、発毛によって外傷から身を守る働きも併せ持ちます。理研は皮膚の疾患への新たな再生治療方法の確立のためにiPS細胞(人工多能性細胞)からの皮膚再生を目指しました。

理研は発表文で、この新たな技術によって表皮だけでなく真皮、皮下脂肪の3層からなる複雑な構造の皮膚の再生ができるとしています。具体的には重いやけどや、外傷で皮膚機能を失った場合でも移植によって発毛や汗腺、皮脂腺を含むもとどおりの皮膚を再生できるわけです。さらには分泌線異常や抜け毛にまで応用できる可能性があり、腋臭や脱毛症といった本人にとっては大きな悩みとなり得る疾患を根本的に治せるようになるかもしれません。

マウスを使って行われた実験ではマウスの歯茎から採取したiPS細胞を胚様体と呼ばれる塊に形成、これを複数、コラーゲンで包んでマウスに移植したところ、30日後には天然の皮膚と同様の構造を持つ再生状態が得られました。



そして、このiPS細胞で再生された皮膚の器官である毛包、いわゆる毛穴の部分を集めて別のマウスに移植すると、こんどは正常に機能する毛包が再生し、実際に発毛、生え変わりもできたとのこと。またこの毛は皮下で立毛筋と神経組織がつながっており、温度などによって鳥肌を立たせることもできるとしています。

今回の技術はiPS細胞をマウスに移植して再生させています。理研は、もし人間へこの技術を応用するには、生体内移植なしに皮膚器官系の再生が可能になる必要があるとしつつも、10年以内にはこの技術を応用した臨床試験を開始したいとしました。

この技術が順調に実用化されれば、もしかすると十数年後には分泌異常からくる体臭や若ハゲに悩む人はいなくなっているのかもしれません。 [Images : RIKEN]

参照元 : engadget




2017年1月18日水曜日

コーラを飲むと60分以内に体内で「シュガークラッシュ」が起きる!日本のコーラは米国に比べ、発がん性物質18倍

「シュガークラッシュ」 ― コーラを飲んで60分以内に体内で起きる、驚愕の変化とは?

2016.12.27

コーラを飲むと歯が溶けるとか骨が溶けるとか、一昔前にはそんな都市伝説が独り歩きしていた。だが、今でも清涼飲料水といえばまずコーラを連想し、事実、コカ・コーラとペプシ・コーラだけで、炭酸飲料総生産量の9割以上を占めているのだから不動の地位を確立していることには間違いない。そんな賛否両論の、けれども、そもそもあらがい難いダークな魅力をたたえたコカ・コーラだが、実際のところはどうなのだろうか?。

■コーラを飲んでから身体に現れる変化

科学技術情報サイトの「CE Evolution」に掲載された、英国の元薬剤師のニラジ・ナイク氏が個人的に作成したインフォグラフィックによると、コーラを口に含んだ瞬間から体内では約10分刻みに、さまざまな変化が起きているという。時系列にすると以下の通りだ。



○10分後
ティースプーン10杯分の糖分(成人の1日の許容糖分摂取量に相当)が人体システムにアタックを開始。通常なら、これだけ多くの糖分を一気に飲み込めば吐き気をもよおすはずだが、酸味料として用いられるリン酸が甘みを抑えているため、飲みやすい口あたりに仕上がっている。

○20分後
血糖値が急上昇、大量にインシュリンが分泌される。それに肝臓が反応して、糖分をすべて脂肪に変える。

○40分後
カフェインの吸収が完了。瞳孔は広がり、血圧も上昇するなど、身体に徐々に変化が起きてくる。脳のアデノシン受容体が遮断されることにより眠気がなくなる。

○45分後
ドーパミン生成が活発になり、脳の“快楽中枢”を刺激。これはヘロインが脳に及ぼす影響とほぼ同等とされる。

○60分後
腸管下部でリン酸がカルシウム、マグネシウム、亜鉛と結合して代謝を促進させる。大量の砂糖や人工甘味料によりカルシウムは体内では吸収されず、尿として排出される。

○さらに60分後
この段階までくると、カフェインの利尿作用によりトイレが近くなり、コーラに含まれている水分はすべて体外に出ていく計算になる。同時に、歯や骨の生成に使われるはずだったカルシウム、マグネシウム、亜鉛はナトリウム、電解質、水分とともに排出されてしまう。

また、糖分は体内ですばやく吸収され血糖値を上げるが、それを下げようとしてインシュリンが急速に分泌されるため“低血糖状態”に陥ってしまうことがあるそうだ。これを「シュガークラッシュ」と呼ぶ。この症状には、身体のだるさ、イライラ感、めまい、発汗、震え、手足の冷えなどがあり、アメリカで精神疾患と診断される症例の約3割はシュガークラッシュが遠因だとする声もある。



つまり、コーラに限らずカフェインや糖分を多く含む炭酸飲料水は長期にわたって飲み続けるとあまり身体によろしくないということだ。まあ、ほどほどに、ということだろう。

「シュガークラッシュ」という聞き慣れない健康被害――飽食の国にはすでに上陸していてもおかしくない。

(文=佐藤Kay)

参考:「CE Evolution」ほか

参照元 : TOCANA


日本のコーラは米に比べ、発がん性物質18倍

消費者はいつもどんな時も、宣伝のイメージにだまされる。



利益をあげるためならば、人や動物の命を奪うことになろうと構わない。

日本のコーラは米に比べ、発がん性物質18倍

米国の消費者団体「公益科学センター」は、日本を含む世界各国のコカコーラには、発ガン性物4-メチルイミダゾール(4-MI)が含まれていると発表した。 4―MIについては、日本のコカコーラは米カリフォルニア州のものよりも18倍多く含有されていたという。

団体の調査に協力した日本のNPO法人「食品と暮らしの安全」によると、この発ガン性物質は、カラメル色素を製造する過程で、砂糖やアンモニア、亜硫酸塩が高圧・高温下で化学反応を起こして生成される化学物質。

この調査は、世界各国の消費者団体の協力で行われ、ブラジルで販売されているコカコーラが最も汚染されていたという。

また、日本のものは、355ml換算で72マイクログラムで、カリフォルニア州で販売されているコカコーラが4マイクログラムだったのに対し約18倍も多いこともわかったという。 カリフォルニアは4-MIを含む食品の規制があるため少ないと見られる。

さらに、コカコーラの問題点は、この発ガン性物質よりも、大量の糖分にあるという。そのため、発ガン性物質の問題、大容量のコカコーラ販売の禁止に関して、日本コカコーラに近日中に申し入れを行う予定だという。

ゆかしメディア 2012年07月04日 19時55分

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食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

安部 司

東洋経済新報社

コカコーラ1缶にどれだけ砂糖が入っているのか、一目で分かる写真

2009年05月04日 22:02



ジュースやお菓子には、それなりの糖分が入ってるとは思っていても、具体的にどの程度入っているかはイメージしにくいものです。

コカコーラやお菓子、アイスなどにどれだけの砂糖(に相当する糖分)が入っているか、一目で分かる写真をご覧ください。



左から、39g 65g 108g

角砂糖は1個4gだそうです。

コーヒーや紅茶に入れる角砂糖を考えると、こんなに甘かったのかと思ってしまいますね。



スニッカーズの場合、一番右のレギュラーサイズで砂糖30g、総カロリー:280kcal。日本では見慣れない真ん中のキングサイズバーは砂糖54g、総カロリー:510kcal。



ハーゲンダッツ・バニラの場合、424g入りの1カップで砂糖84g。総カロリー:1080kcal



オレオの場合、6枚入りで砂糖23g、総カロリー:270kcal。1枚につき角砂糖1個弱といったところでしょうか。



スターバックスのモカフラペチーノ。日本とサイズが一緒かわかりませんが、16オンス(約450g)のもの。砂糖47g、総カロリー:380kcal。



マクドナルド、チョコレートシェイク。ものすごい砂糖の量にびびってしまいますが、これは21オンス(約595g)のラージサイズのもの。総カロリー:770kcal。

ちなみに日本で良く飲まれるチョコレートシェイク(M)サイズの場合、351kcalという記述を見つけたので、2倍以上ということになります。うーん、アメリカン。

補足:アメリカのマックシェイクは4サイズあり、一番小さい12オンスは、日本で一番大きいMサイズの1.25杯分(カロリー比)。最も大きい32オンスサイズは日本のMサイズの3.3杯分で、そのカロリーは1杯で1160kcalもあるそうです。

他にも、sugarstacks.comでは、果物や野菜など他にも色々と掲載されています。果糖は比較としてどうかと思ったので割愛しましたが、興味ある方はどうぞ。

参照元 : らばQ



乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか

径書房

●世界15か国で翻訳された、400万部のベストセラー。

●乳がん発症 → 乳房切除 → 5年後に転移 → 2週間後に再々転移 → 放射線療法 → リンパ節に3度目の転移 → 放射線による卵巣摘除 → リンパ節に再度、鶏卵半分ほどの大きさのがん発症 → 牛乳・乳製品・乳牛肉の摂取をやめる → リンパ節のがんが小さくなり消滅 → 15年間一度も再発なし。 ……以上が、42歳で乳がんになったプラント教授の乳がんの歩みである。たたいても、たたいても、消えないがんにおびえながら、プラント教授は、自分がなぜ乳がんになったのかを調べ始める。

●プラント教授は、最初に乳がんになったあと、ブリストル・ダイエットという有名ながんの食事療法を取り入れた。これは、油・動物性食品・塩分・カフェインなどをとらず、野菜や果物、ヨーグルトなどを多くとるという食事療法であった。しかし再発! 余命は長くないと、医者からも告げられる。……愕然とするプラント教授は、それでもあきらめなかった。学術論文を読みあさり、まさに命がけで研究を続ける。そしてついに、プラント教授は乳がんの真犯人を探り当てた。それから15年。プラント教授の乳がんは一度も再発していない。

●プラント教授が本書でその研究を発表したとき、多くの科学者がこれを批判した。だが、一人としてプラント教授の説をくつがえすことはできなかった。やがてプラント教授は、医学の発展に貢献したとして英国王立医学協会の終身会員となる。そしてもちろん、いまも元気で活躍を続けている。

──私が乳がんになる2年前に、このような本が出ていたら、私が乳がんになることはなかったであろう。──ジェイン・プラント。

参照元 : NPO個人ケイ&リルこの世界のために 全日本動物愛護連合 アニマルポリス 動物愛護党


コーラやノンアルコールビール、スーパーの惣菜は要注意!発がん性物質を含むカラメル色素が野放し!カップ麺も

2016.05.10

カラメル色素という食品添加物をご存じでしょうか。天然添加物の一種で、食品を褐色に染めるため、実に数多くの食品に使われています。コーラ、カップめん、インスタントラーメン、しょうゆ、ソース、めんつゆ、焼肉のたれ、カレールウ、レトルトカレー、漬け物、佃煮、菓子類、カフェオレ、ノンアルコールビールなどの加工食品のほか、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで売られている焼き鳥、焼きそば、弁当、惣菜、惣菜パンなど多種多様に用いられています。おそらく、ほとんどの人がなんらかの食品を通して、毎日カラメル色素を摂取していることでしょう。

そのカラメル色素の一部には、発がん性物質が含まれているというショッキングな事実があるのです。したがって、気づかないうちに発がん性物質を体内に取り込んでいることになるのです。今や日本人の2人に1人ががんを発病しているとされていますが、カラメル色素がそれと関係している可能性があります。

カラメル色素には大きく4種類ありますが、それは次のようなものです。

・カラメルⅠ…デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物を熱処理して得られたもの、あるいは酸もしくはアルカリを加えて熱処理して得られたもの。

・カラメルⅡ…デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物に亜硫酸化合物を加えて、またはこれに酸もしくはアルカリをさらに加えて熱処理して得られたもの。

・カラメルⅢ…デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物にアンモニウム化合物を加えて、またはこれに酸もしくはアルカリを加えて熱処理して得られたもの。

・カラメルⅣ…デンプン分解物、糖蜜、または炭水化物に亜硫酸化合物およびアンモニウム化合物を加えて、またはこれに酸もしくはアルカリを加えて熱処理して得られたもの。

これらのうちⅠおよびⅡと、ⅢおよびⅣには大きな違いがあります。それは、ⅢとⅣにはアンモニウム化合物が原料に使われているという点です。そのためⅢとⅣには、それが変化して副産物として「4-メチルイミダゾール」という物質ができてしまうのですが、実はこれに発がん性があるのです。アメリカ政府の国家毒性プログラムによるマウスを使った実験で、4-メチルイミダゾールに発がん性のあることが確認され、2007年には発がん性物質に指定されました。なお、カラメルⅠとカラメルⅡには、4-メチルイミダゾールは含まれていません。

どのようにして4-メチルイミダゾールががんを発症させるかというと、その化学構造が動物や人間の遺伝子(DNA)の塩基に似ているためと考えられます。特にチミンとシトシンに似ているのです。そのため、DNAの塩基の中に入り込んで構造を変えてしまい、その結果として細胞が突然変異を起こして、がん化すると考えられるのです。

日本では野放し状態

アメリカでは、カラメル色素の安全性が社会問題になりました。なぜなら、アメリカ人が大好きなコーラにカラメル色素が使われ、それに4-メチルイミダゾールが含まれていたからです。特に環境汚染に厳しい姿勢をとっているカリフォルニア州では、4-メチルイミダゾールの1日の摂取量を29マイクログラム(マイクロは100万分の1)と定めています。コーラ1缶(約355ミリリットル)には、その3倍を超える100マイクログラム以上が含まれていたため、コーラを販売している米コカ・コーラと米ペプシコは製法を変えることで4-メチルイミダゾールの含有量を減らしたコーラを新たに発売したという経緯があるのです。

日本では、この情報は一部のインターネットニュースで流れただけで、テレビや新聞などは取り上げませんでした。そのため大きな問題にはなりませんでしたが、状況はアメリカと変わらないのです。つまり、市販のコーラには4-メチルイミダゾールが含まれ、その量はカリフォルニア州の基準を超えているということです。日本では、以前と製法が変わっていないからです。

前述したようにカラメル色素は4種類ありますが、食品に表示されているのは「カラメル色素」という言葉のみです。つまり、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのうちどれが使われているのかわからず、市販の食品にカラメルⅢまたはカラメルⅣが使われていても、避けることができない状況にあるのです。

日本では、まだカラメル色素の危険性はそれほど知られていません。そのためカラメル色素に対する警戒心が弱く、知らずに4-メチルイミダゾールを摂取している人がかなり多くいると考えられます。この状況は改善されるべきと考えます。

消費者庁は、食品添加物の許認可事務を行っている厚生労働省に対して、カラメルⅢとⅣの使用を禁止するように働きかけるべきでしょう。それができないのであれば、各食品メーカーに対して、4種類あるカラメル色素のうちどれを使っているのか、きちんと表示させるようにすべきでしょう。

(文=渡辺雄二/科学ジャーナリスト)

参照元 : ビジネスジャーナル





2017年1月17日火曜日

良い性格、悪い性格は腸内細菌が決めている!? 日本人の腸だけに存在する海藻を消化する細菌が存在

あなたの性格を決める「ゲノム」が判明!?「良い人/悪い人」は「腸内細菌」で決まる!?

2017.01.08



「無くて七癖。あって四十八癖」。「Every man has his faults.(誰でも欠点はある)」――。あまりにも自明だから、欠点だらけのわが身を嘆いても始まらない。「人の振り見てわが振り直せ!」を肝に銘じることくらいしかできないだろう。

ところが、こんな天の邪鬼にもひと筋の光が見えて来た。なんと性格を決める遺伝子(ヒトゲノム)が分かったというのだ。どんな研究だろう?

外向性はADHD、神経症傾向はうつ病、開放性は統合失調症や双極性障害と関係

カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究グループは、性格の主要な5因子とされる「外向性」「神経症傾向」「調和性」「勤勉性」「開放性」に対応するヒトゲノムの領域を特定し、学術誌『Nature Genetics』に発表した(WIRED NEWS 12月20日)。

研究によれば、これらの領域は、統合失調症、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、うつ病などの精神疾患の発症のしやすさと相関性が高かった。つまり、「外向性はADHD」、「神経症傾向はうつ病」、「開放性は統合失調症や双極性障害」と関連していたのだ。

この研究では、個人向けのゲノム解析サービスを提供する23andMeが保管する6万人の遺伝子サンプルと、ジェネティクス・オブ・パーソナリティー・コンソーシアムが提供した約8万人の遺伝子サンプルを包括的に分析したものだ。

その結果、先天性免疫系や神経系に関わる遺伝子をコードする「8p23.1」と呼ぶゲノム領域は、不安、抑うつ、情緒不安定などの神経症傾向と強い相関性があった。過去の研究で「8p23.1」は、がんや神経発達障害との関連も確認されている。

さらに、「12q23.3」というゲノム領域は、外向性と強い相関性があった。「12q23.3」は双極性障害との関連性が高く、性格や気質を調整する重要な役割を担っているらしい。

研究チームが相関係数を解析すると、神経症傾向とうつ病、外向性とADHDの高い遺伝的な相関性を確認できた。つまり、ADHDは外向性の変異型である可能性がある。

また、「L3MBTL2」と呼ぶ変異型の遺伝子は、神経症傾向、統合失調症の両方と相関していた。つまり、神経症傾向は、統合失調症と高い相関性があった。だが、勤勉性、学歴、学業成績との相関は見られなかった。

これらの分析の結果、性格特性と精神疾患は遺伝的影響を受けている事実が裏づけられた。ただし、研究チームは、研究対象となった遺伝子サンプル数が統計的に十分ではないと指摘し、今後も解明に努めるとしている。

ヒトゲノムを調べれば調べるほど、性格特性と神経疾患との関わりが明らかになった。その一方で、次のような興味深い研究もある。なんと、性格は「腸内細菌」が決めているというのだ。

「良い性格」も「悪い性格」も、腸内細菌が決めている

神経科学と解剖学を専門とするユニヴァーシティ・カレッジ・コーク(アイルランド国立大学)のジョン・F・クライアン教授は、腸内細菌と脳内で起きる行動パターンには、明確な相関性があり、腸内細菌の移植によって性格が変わる事実を突き止めた(WIRED NEWS (UK) 2015年5月1日)。
 
クライアン教授が行った動物実験によれば、サイコ・バイオティクスと呼ぶ腸内細菌は、不安やストレスへの対応力を向上させるため、生体をリラックスさせる働きがある。

クライアン教授によると、サイコ・バイオティクスは生体の行動に影響を与える可能性がある。たとえば、腸内細菌をもたないように繁殖させたマウスは、通常の腸内細菌をもつマウスよりも、非社会的な行動が強く、他のマウスと過ごす時間も少なくなった。

このような行動への影響は、動物の糞を別の個体に移植して腸内細菌を移す糞便移植でも見られる。たとえば、不安傾向の強いマウスに大胆な性格のマウスの糞便微生物を移植すると、移植されたマウスはより社交的な行動をとるようになった。

さらにクライアン教授が行ったヒトの脳画像を用いた研究によれば、動物実験で確認されたサイコ・バイオティクスの効果は、ヒトの性格でも確認できるという。

腸内細菌は、身心の健康のために不可欠な存在であるだけでなく、「良い性格」も「悪い性格」も、腸内細菌が決めている可能性があるのだ。

日本人の腸だけに存在する海藻を消化する細菌がある!

腸内細菌が性格を決めているなら、そのメカニズムをもっと知りたいものだ。

そのヒントになるこんな研究を見つけた。日本人の腸だけに存在する海藻を消化する細菌があるというのだ(WIRED NEWS 2010年4月9日)。フランスのロスコフ海洋生物研究所の生物学者Mirjam Czjzek氏らは、日本人の腸にしかいない酵素を特定したと科学雑誌『Nature』に発表した。

発表によれば、Czjzek氏らは、一般的な海洋細菌ゾベリア・ガラクタニボランスを分析し、紅藻類の細胞壁にある炭水化物ポルフィランを分解する酵素を発見した。この酵素は内細菌のひとつバクテロイデス・プレビウスが紅藻類を食べるのを助けるという。

長い時間をかけて、この酵素をコードする遺伝子が、ゾベリア・ガラクタニボランスからバクテロイデス・プレビウスに入り込み、バクテロイデス・プレビウスは、紅藻類を処理しながら、海藻や海苔をたくさん食べる日本人の腸環境に広がったのだ。
 
Emory大学の免疫学者Andrew Gewirtz氏によると、このような民族的な違いを解明した研究は世界初と話している。ただし、この研究は北米人18人と日本人13人を対象にした限定的な分析のため、この腸内細菌が海藻を食べない人の消化にどのような影響があるかは未解明だ。

食に王道はない。どんな食べ物にも最初に口に運んだヒトの貪欲な食欲と失望の残酷史がある。情報化は地球を狭くした。グローバリゼーションは食文化のバリアを破壊した。アジア人も欧米人もアフリカ人も海藻や海苔を日常的に食している。腸内細菌は、日々刻々と進化を遂げているにちがいない。今、あなたの腸の中でも。

(文=編集部)

参照元 : healthpress

「遺伝子組換え食品」ならぬ「ゲノム編集食品」が食卓に並ぶ日も近い

「遺伝子組換え食品」ならぬ「ゲノム編集食品」がもうすぐ日本の食卓に! 理学博士が緊急警告「リスク未知数」

2017.01.16

――科学分野だけではなく、オカルト・不思議分野にも造詣が深い理学博士X氏が、世の中の仰天最新生物ニュースに答えるシリーズ



最近、「ゲノム編集」という言葉をあちらこちらで耳にするようになってきた。ゲノム編集は、この数年で一気に広まった新しい技術で、その利便性や簡単さから医学や生物学で大変注目されており、ノーベル賞の受賞も近いと噂されている。今や、遺伝子の研究のみならず、がんやエイズなどの病気治療、果てはヒト受精卵の操作などにも用いられ始めた。

そしてこの技術は、もちろん食品の研究にも用いられており、「遺伝子組換え食品」ならぬ「ゲノム編集食品」が食卓に並ぶ日も近いといわれている。だが、もしかしたら私たちはどれがゲノム編集食品なのか見分けることができないかもしれない。そんな懸念がアメリカで提起されていると「New York Times」紙が報じている。

■ゲノム編集と遺伝子組換えの違いについて徹底解説!

そもそも、ゲノム編集と遺伝子組換え(GM)とは何が違うのだろうか。

「ゲノム編集と、従来からあるGMとの違いは、標的の遺伝子をピンポイントで操作できることにあります」

そう解説してくれたのは、生物学にも詳しい理学博士のX氏。氏はかつて、ある農作物の品種改良に関わっていたことがあるという。

GMは、作物などに有用な性質を持つ遺伝子を組み込んで、新しい性質をもたせる技術だ。流通している遺伝子組み換え作物(GMO)の多くは、害虫やウイルスに強い性質や、特定の除草剤に耐性をもつような遺伝子を組み込まれている。日本では平成28年12月26日時点で、ジャガイモ・大豆・トウモロコシ・綿など8作物309品種のGMOが厚生労働省によって安全性を確認されている。



だが、従来のGM技術では、導入したい外来遺伝子が作物のゲノム(DNAに含まれる遺伝情報)のどこに入るかは“運次第”であり、元からあった重要な遺伝子を壊してしまったり、外来遺伝子が重複して導入されてしまったりなど、狙った性質をもつ新品種を生み出すまでには多大な労力と時間、そしてコストが必要であった。

「まだ従来の組換え法が主流だった頃なので、一つの品種が生まれるまでには非常に膨大な数の失敗作が生まれていました。狙った性質を持つ個体を生み出すどころか、まともに成長しないものも多く、中にはびっくりするような奇形もありました。やっとついた実も、ちっとも美味しくなかったです」(X氏)

X氏は当時の様子をしみじみと語った。しかし、ゲノム編集技術を使えば外来遺伝子を組み込む場所を指定したり、特定の遺伝子に人為的な変異を起こしたりすることも可能となる。つまり、人為的にゲノムを操作した農作物や家畜を、従来よりはるかに短時間かつ低コストで作れるようになったのだ。



■ゲノム編集技術、本当の目的とは?

さて、ゲノム編集技術を用いれば除草剤耐性遺伝子なども効率よく導入できるのだが、品種改良や育種の分野においてもっとも期待されている使い方は、「突然変異の誘導」だという。

「品種改良において、突然変異は重要な要素です。これまでは、自然発生した有利な突然変異をピックアップして改良してきたのですが、ゲノム編集では、ターゲットの遺伝子に突然変異を起こせます。しかも、突然変異させたポイント以外には操作による痕跡が理論上残りません。つまり、従来ならば運頼みだった突然変異による品種改良を、より効率的に行うことができるのです」(X氏)

昨年、アメリカではゲノム編集によって茶色に変色しにくくなったマッシュルームが話題になったが、これは変色に関わる遺伝子が不活化された結果だった。

日本でもゲノム編集作物の研究は進んでおり、理化学研究所は天然毒素ソラニンなどを含まないジャガイモを発表している。

■問題はあるが、後戻りはできない

だが、新しい技術には当然さまざまな問題が山積している。



「一つは、意図しない場所に変異が生じてしまう『オフターゲット変異』の問題です。また、ゲノム編集によって生まれた新種を外で育てるリスクは未知数です。改変された遺伝子がいつの間にか広まってしまう可能性もあります。また、ゲノム編集を受けた生物をどう扱うかの指針も、議論の真っ最中です」(X氏)

GMOにはリスク・安全性に関する厳しい規制がかけられているが、ゲノム編集生物をGMOと同様に厳しい規制の中で扱うかどうかは、目下世界中で激論が交わされている。だが、アメリカやヨーロッパではゲノム編集食品をGMOと同様には扱わないという決定も下されつつある。



「ゲノム編集の原理を考えれば、自然に起こっている突然変異とそれほど変わらないのだから、GMOのような厳しい規制は必要ないという考え方です」(X氏)

日本の農水省も基本的にはアメリカと同じスタンスのようで、ゲノム編集作物は遺伝子組換え作物のような厳しい規制のうちには入らない公算が高いとみられている。これは研究開発を進める上で大きなメリットである。ゲノム編集は、間違いなく21世紀の金の卵なのだ。乗り遅れるわけにはいかない。

アメリカにおいて、ゲノム編集食品は早ければ2019年頃に栽培・販売されるようになるとみられている。日本でもそう遠くはない未来、ゲノム編集食品がスーパーやコンビニに並ぶようになるだろう。だが、GMOが日常に浸透した今でも、ゲノムに対して人為的に介入する行為自体に嫌悪感を抱く人は多いのではなかろうか。新しい技術への理解すらおぼつかないうちにこっそりと、でもいつの間にか広まっていた…などということになるのは、消費者として正直気持ちが良いものではない。今後の国の対応に注意を向けていきたい。

(吉井いつき)

・理学博士シリーズはコチラ

参考:「The New York times」、「安全性審査の手続を経た旨の公表がなされた遺伝子組換え食品及び添加物一覧 - 厚生労働省」、「育種革命をもたらすゲノム編集技術 - 公益社団法人 日本農芸化学会」、ほか

参照元 : TOCANA


育種革命をもたらすゲノム編集技術

鈴木 富男
農林水産省農林水産技術会議事務局研究企画課技術安全室長

Published: 2016-08-20

© 2016 公益社団法人日本農芸化学会
昨今,温暖化の進行に伴う農産物の品質低下や新規病害虫の発生・まん延など生産現場ではさまざまな問題が生じており,これらの課題に対応するための技術対策の加速化が必要となっています.また,昨年のTPP大筋合意を受け,今後,一層進むであろうグローバル競争に立ち向かうためには,農薬使用量の削減などによる生産コストの大幅な縮減や単収の向上による国内農林水産業の国際競争力強化が不可避の状況にあります.一方,海外に目を転じれば,今後,アジア諸国を中心に食市場が確実に拡大すると見込まれるなかで,和食ブームに見られる日本の農林水産物・食品のおいしさや安全,健康的といった「強み」を活かした海外市場の開拓が大いに期待できる状況にもあります.

こうしたなかで,現在,農林水産省農林水産技術会議では,おいしさや安全,健康的などの品質に裏打ちされた国産農林水産物のブランド力のさらなる強化などを目標として,ICT・ロボットなどを活用したより精密かつ省力的な生産システムの開発・普及,育種改良のスピードを飛躍的に高める次世代育種技術体系の確立などに取り組んでいます.本稿では,最近話題となっているゲノム編集技術を農作物の育種に利用する取り組みを中心に,研究開発の動向や規制のあり方に関する国内外の情報などを紹介します.

ゲノム編集技術などの新たな育種技術の開発

次世代シーケンサーの開発や,それら解読された膨大なDNA情報などをコンピューターを用いて高速解析し,有用な遺伝子などを特定するバイオ・インフォマティクス技術,オミックス解析技術などが実用化され,生物の遺伝情報や生体内でのそれら遺伝情報の発現・代謝メカニズムが急速に解明されつつあります.

農業分野でも,イネをはじめとしてダイズ,トマト,カンキツ,ブドウなど,すでに36種の農作物についてゲノム情報が解読されており,それらDNA配列情報のうち農業上の有用な形質に関与する遺伝子はイネでは100以上にも上ると言われています.

こうしたゲノム情報を活用して,目的とする形質を効率良く改良するDNAマーカー選抜育種法(有用な形質の発現に関係する遺伝子のゲノム上の存在位置の目印となるDNA配列を「DNAマーカー」として用い,DNAを調べることにより交配で得られた複数の子の中から「DNAマーカー」をもつ個体を選抜することで効率的に品種改良を行う手法)がすでにイネや野菜などでは本格化しつつあり,最近では,ゲノム上のDNA配列情報を自在に書き換えることができるゲノム編集技術が脚光を浴びています.ゲノム編集技術とは,ゲノム上の特定の塩基配列に特異的に結合する領域とDNAを切断する制限酵素領域とで構成される人工制限酵素(図1)であり,1996年にジンクフィンガーヌクレアーゼが開発されて以降,標的配列の選択自由度がより高く,作製が容易なTALEN(2010年)やCRISPR/Cas9(2013年)が開発され,遺伝子の発現解析などの基礎科学分野のほか,医療・医薬品の開発,農作物育種,有用物資生産などさまざまな産業分野における利用が進みつつあります.



農作物の育種分野では,現在,DNAの二本鎖切断による偶発的な塩基の欠失や挿入を誘導し,標的遺伝子を破壊することをねらった研究開発が主に進められており,突然変異育種法の一つとして実用化が検討されています.標的遺伝子をピンポイントで改良(変異誘導)することができるため,親となる異なる品種の交配と得られた複数の子の中から優良な個体の選抜を繰り返す従前の育種改良プロセスを劇的に効率化できるほか,特定の不良形質を部分的に改良するデザイン育種が可能になります.

このため,これらゲノム育種法の進展は,長年の育種家の経験や育種素材に依存していた育種ビジネスにも大きな影響をもたらす可能性があります.実際,昨年バイテク大手のデュポン社(米国)がCRISPR/Cas9の独占許諾を獲得するとともに,ダウ・ケミカル社(同)との合併を発表し,農業バイテク分野の強化を図ろうとしています.また,先日は中国化工集団(中国)がシンジェンタ社(スイス)の買収を発表したほか,わが国でも,自動車部品などを扱う豊田通商(株)がコメ育種やクロマグロの養殖ビジネスに参入するとの報道も見られ,今後,育種ビジネス分野における競争がますます激化する様相が伺えます.

内閣府戦略的イノベーション創造プログラムにおける研究開発の推進

このようななか,現在,政府では,安倍総理の「イノベーションに最も適した国」を創り上げるとの方針の下,総合科学技術・イノベーション会議を司令塔として,国内産業の競争力強化に必要な重要課題を選定し,それら課題の解決に資する研究開発を府省・分野横断的に重点的に進めるため,「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP;平成26~30年度)」を推進しています.

農林水産分野においても,このSIPの枠組みのなかでICT・ロボット技術の応用や植物工場などの高度環境制御技術の開発,次世代機能性食品の開発など次世代の農林水産業・食品を創造するための画期的な新技術の開発に取り組んでおり,ゲノム編集技術などを活用した新たな育種技術体系の確立もその一つとして推し進めています.

具体的には,

①ゲノム編集技術をはじめとして最先端技術の多くが知財を米国などに握られ,今後の産業利用の足かせとなりかねないことから,国産ゲノム編集技術の開発など新たな育種法を開発するグループ(1系)
②新規遺伝子を単離し,育種リソースの充実に取り組むグループ(2系)
③実際にゲノム編集技術を利用して画期的な新品種を開発するグループ(3系)
④それら研究成果の社会実装に必要な条件整備に取り組むグループ(4系)

といった形で機能的な分担を図り,研究成果の獲得とそれら社会実装までの一連の取り組みを体系的に進めることとしています(図2).



1系では,特に,農作物種の違いなどによってゲノム編集による変異の誘導効率などが課題となっていることから,CRISPR/Cas9タンパク質をより小型化・高性能化した改良型CRISPR/Cas9の開発を進め,将来,基本特許を有する米国MITとのクロスライセンスを目指すこととしています(東大グループ).また,動物では,通常,これらタンパク質を直接細胞中に取り込みゲノム編集を行うのに対して,植物では一旦,植物体のゲノム上にそれら発現遺伝子を組み込み(遺伝子組換え体を作製したうえで),ゲノム上の標的遺伝子を編集することになります.このため,できあがった新品種は,その後,戻し交雑を行い,後代集団の中から当該発現遺伝子が残っていない個体を選び出す必要があるなど,いまだ技術的な課題が残されています.

こうしたことから,1系グループでは,植物体のゲノム上に発現遺伝子を組み込むことなくゲノム編集が可能となるよう,ウイルスベクターを用いたCRISPR/Cas9などの発現方法の開発(農業生物研グループ)や,細胞漠透過ペプチドを利用したTALENの直接導入法の開発(理研グループ)などに取り組んでいます.今後,これら研究成果を速やかに知財化し,国産ゲノム編集技術のプラットフォームづくりを目指して参りたいと考えています.

2系では,画期的な新品種を作出するための有用遺伝子のリソース化に取り組んでいます.理化学研究所および日本原子力研究開発機構が保有する重イオンビーム照射施設を活用させていただき,イネや花き類の重イオンビーム照射変異体を作出し,それら変異体のDNA解析などの結果から有用な遺伝子を特定し,国内の種苗メーカーや地方自治体などに公開することとしています.

3系では,ゲノム編集技術を利用して,実際にイネやトマト,バレイショ,マグロなどの新品種開発を進めています.イネでは,コメの単収ポテンシャルを現行の2~3倍に高めることを目標として,籾数や粒重,糖の転流に関与するさまざまな遺伝子の改変による超多収系統の作出を進めています(農研機構作物研究所).また,野菜類では,天然毒素ソラニンの産生を抑制させたバレイショ(阪大),日持ち性や単為結実性,高糖度の三拍子がそろったトマト(筑波大)の育成が進められています.水産分野では,完全養殖向けの性質のおとなしいマグロ品種の作出に取り組んでいます(水産総合研究所).

4系では,これら研究開発と並行して,研究成果の種苗産業界への橋渡しや,GM規制上の取扱い判断に資するレギュラトリー・データの収集,一般消費者の受容促進のためのサイエンス・コミュニケーションなどに取り組んでいます.特に,一般消費者の受容については,依然として遺伝子組換え農作物に対する不安や懸念が根強い中で,このゲノム編集技術が従来の遺伝子組換え技術とどのように異なるのか,また,この技術を利用することによって国民生活にどのようなメリットがもたらされるのかなどをわかりやすく伝えることが重要です.3系の新品種が育成されるまでの間,消費者団体との学習会や全国各地で開催されているサイエンス・カフェへの出前講座,科学館などと連携した研究成果の巡回展示などの取り組みを着実に進め,一般の方々の理解醸成に努めていく考えです.

社会実装に向けた課題

社会心理学の分野では,一般市民が科学技術の受容判断を行う際に,「リスク認知」,「ベネフィット認知」,「信頼」の3つの要素を用いると言われています.すなわち,ヒトを含む動物はみな危険(リスク)を回避しようとする本能があり,それを上回るようなベネフィットが目の前に存在しない限りリスクを取ることはないと言われます.また,現代社会においては,高度に発達した科学技術のリスクを各人が相対化して捉え,理解することは不可能であり,多くの場合,信頼のおける他者の発言や行動に依存すると言われています.

したがって,ゲノム編集技術の社会受容を進めるためには,上記サイエンス・コミュニケーションに加え,実際にこの技術を使って国民にどのようなベネフィットを提供できるのかのビジネス・アイデアが重要であり,具体的な商品・サービスを提供する民間企業の方々と連携した取り組みが不可欠です.

現在,農林水産省では,「知」の集積と活用の場産学官連携協議会(準備会)を組織し,さまざまなビジネス領域から民間の方々にお集まりいただき,各種セミナーなどを通じてSIPの成果をアピールするとともに,28年度からはこれら研究成果を活用したビジネスにチャレンジされる民間企業などの方々と産学連携研究を推進することとしています. こうした取り組みと合わせ,知財や規制対応の問題も避けて通れない課題であり,今後,海外の動向も踏まえつつ,関係府省と連携して検討を進めていくこととします.

1. ゲノム編集技術の特許動向

現在最も注目されているCRISPR/Cas9については,米国のMITブロード研究所とカリフォルニア大学などとの特許紛争が起きていると伝えられます.米国では昨年MIT側の特許が成立していますが,日本ではいずれも未成立の状況にあり,現状では国内で産業利用する場合に許諾を求めるべき特許権者が確定していない状況にあります.また,それらCRISPR/Cas9などの方法特許の権利が育成された新品種に及ぶのか,さらには育成された新品種を交配用の母本として用いた場合はどうかなど,特許権者との権利関係の調整や法的解釈の明確化が今後の課題として存在します.

他方,SIPにおける国産ゲノム編集技術の開発(1系)においては,それら米国における出願内容などを十分に精査し,新たな特許として権利化が可能なより「強み」のある技術の開発を目指す必要があります.

2. 遺伝子組換え規制上の取扱いの明確化と国際調和の推進

遺伝子組換え生物の環境放出などを規制するカルタヘナ法では,「細胞外で加工された核酸又はその複製物を有する生物」を規制対象生物としているため,現状では,導入遺伝子が残存しないゲノム編集作物などがこの規制を受けるのか否かが不明確な状況にあります.また,ゲノム編集の標的遺伝子は,基本的に当該作物種に存在する既知の遺伝子に変異(核酸の欠失など)を誘導しているため,それら変異は慣行の交雑育種法や突然変異育種法によっても育成された既存品種にも同様に存在するものであったり,将来同様のことが慣行の育種技術でも起こりうる可能性があります.さらに,動物などでは,遺伝子組換え技術を用いることなく,あらかじめ設計されたタンパク質を直接作用させてゲノム編集を行うため,そのような過程で生み出された生物は,現行の遺伝子組換え規制の外にあると考えられます.

このため,こうして育成されたゲノム編集作物などに関して,遺伝子組換え規制上の取扱いが国際的にも議論となっており,今後,この取扱いの明確化と国際的な規制調和が重要な課題です.

農林水産技術会議では,ゲノム編集技術がいまだ使用経験の少ない技術であり,変異を誘導する遺伝子に関しても安全性などに関する知見が必ずしも十分に備わっていないケースも想定されること,また,この新しい技術に対する社会受容を促すうえでは一定のガバナンスが不可欠であることから,SIPなどで得られた新品種などはすべてカルタヘナ法や食品衛生法などを所管する規制当局に事前相談を行い,必要に応じて専門家による評価を受けることとしています.また,SIPの4系グループでは,これら規制当局者の判断や専門家の評価に資するよう,導入遺伝子が残存していないことの立証方法の開発や自然突然変異に関するエビデンスの収集,安全性などに関する情報の充実にも取り組んでいます.今後,これらレギュラトリー・データの充実を図り,合わせてOECDなどの国際的な枠組みの下でそれら情報を共有することによって,遺伝子組換え規制上の取扱いに関する国際的な調和を推進して参りたいと考えています.

おわりに

遺伝子組換え食品の導入普及に慎重なECでは,こうしたGM規制上の問題などに関して,早速,アカデミア・種苗業界と環境NGOなどとの論争が巻き起こされており,現行のGM指令における法的解釈を欧州委員会が見解を見合わすという状況が続いています.

確かに,新しい技術に対してより用心深く対処すべきことは当然であり,科学技術の発展を社会と調整させるためには一定の規制が必要かもしれません.ただし,規制があまりに過度なものになると,逆に科学技術の恩恵を国民にお届けすることができないといったジレンマも生まれます.

そうした観点から,米国やECでは,さまざまな利害関係者を巻き込み,この技術を利用することの社会経済的なメリット・デメリットなどに関して議論が始められているようです.わが国でも,そうした議論が不可避であり,今後,アカデミア側からの積極的な議論を期待したいと存じます.

参照元 : 育種革命をもたらすゲノム編集技術 - 公益社団法人 日本農芸化学会

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