2017年3月7日火曜日

冬は鬱病になりがちな季節 ブルーライトを浴びると元気になる!? 毎日たった12分で鬱を緩和

ブルーライトを浴びると元気になる!? 「うつ病」になりがちな冬のメンタル対策

2017.02.17

休日に外出もせず、部屋に閉じこもり“ぼっち”で過ごすことの多い冬は、うつになりがちな季節。

「脳内伝達物質が減っているのがうつ状態。ビタミンB6とCを大量に摂取するとそれが補える。ビタミンB6は、レバーや鳥のささみ、鰹、鮪に多く含まれますが、食べ物で大量摂取は無理なのでサプリメントのほうが早い。ビタミンB6は30mg、Cは1000mg、急な回復を望むなら2~3倍飲んでもいい。ビタミンCは水溶性ですが、牛乳や油と一緒に飲むと吸収率が上がります」(精神科医の西脇俊二氏)



ただし、ドラッグストアなどの安いサプリメントはNG。

「効くサプリの基準は成分表示の正確さと、国産原料。粗悪品は比率に対し表示単位を変えてわかりにくくしているのが特徴です」(同)

SNSを見ない、反応しない

孤独な寂しさに強烈な追撃を与えてきたのが、SNS上のリア充投稿。特に、年末年始の「ハワイで年越ししました」などの投稿は、卑屈さを増幅させてくる。



「’13年の米ヒューストン大学の研究では、他人の投稿と自分の現状を比べる回数が多いと、さらに不幸になっていくことが明らかになっています」と健康ブログ「パレオな男」管理人のYu Suzuki氏も言うように、見ないのが得策。

ただ、同研究ではSNSを使う時間が長いほどうつ病の発症率が上がることも判明している。つまり、投稿者も閲覧者も心の不安定度は同じなのだ。

「本当は見ないことが一番なのですが、『いちいち自慢しないと気が済まない哀れなヤツだ』と見下してやりましょう」(Suzuki氏)

ブルーライトを浴びる

休みの日は、PCから離れるのが長くなりがちだ。

「目に良くない」、「体内時計が狂う」など悪評も聞くブルーライトであるが、季節性のメンタル悪化を矯正するには絶大な効果を発揮するという。

「一日30分浴びることで、うつ状態の改善に効果があります」(西脇氏)。そればかりでなく、男性の活力と性欲増強にも効果的という。

「シエナ大学の実験で、朝7時から8時の間にブルーライトを30分浴びた結果、テストステロン値が平均1.5ng/ml、性欲レベルは3倍になるという結果が出ています」(Suzuki氏)

ただし、体内リズムが狂ってしまうので夜間に浴びるのは絶対に禁止だ。

【西脇俊二氏】
精神科医。ハタイクリニック院長。ホリスティック医療のほか、医療ドラマの監修も。近著に『人生は0.2秒で変わる – 精神医学的に正しい絶対的な力の使い方』(ワニブックス)

【Yu Suzuki氏】
編集者・ライター。月間100万PVの健康ブログ「パレオな男」管理人。NASM(R)公認パーソナルトレーナー。著書に『一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書』(扶桑社刊)

参照元 : 日刊spa!


【毎日たった12分でうつを緩和!】
はっきりした理由がないのに、こんなことを考えたことがある方は、「生体リズムの修正」により、結果的に改善する可能性があります。

■やる気が出ない
■希望を持てない
■自信がない
■ダルい
■不安
■自分がダメな人間に思える
■死にたい
■イライラする
■しんどい
■ボーっとする
■一日中眠い
■体が重くて動かない

★利用時間 ~
必要な時間は1日わずか8~12分!
必要な光照射量と健康への望ましい効果を得るのに8~12分で十分です。
(従来の光照射法では、照射灯に接近して座ることが必要で、また1日に最低30分望ま­しくは1時間もの時間が推奨されていました。)

★ポイント ~
光照射法は、生体リズムの狂いによる体のトラブルや、仕事でのストレス、慢性的なネガ­ティブな性格など、様々な「不安定さ」において有効であることが分かっています。とく­に心を軽くし、思考を前向きにすることには定評があります。

脳には光の不足に対して異なった反応を示す光の受容領域があります。
我々の目は、実は脳に光を届ける最も効果的なルートではなく、頭蓋骨で最も薄い外耳道­が必要な光を能に直接あてる最も効果的な「道」であったのです。



精神的にタフな人の特徴10

精神的に強い人が「絶対にしない」10のこと

2017/02/11 10:00



精神的な強さは、全く予期していないときに起きたことによって試されるものだ。その人の精神的なタフさは、困難なときに何をするかではなく、何をしないかというところに明確に示される。

精神的に強い人が決してしない10のことを学べば、あなたも自分の精神力を高めることができるはずだ。

1. 失敗にこだわらない
精神的にタフな人は、自分が何に気持ちを集中させているかによって、自分の感情が左右されることを知っている。そのため、失敗に固執せず、一方でその失敗を忘れることなく、頭の片隅にとどめておく。そうすることで、将来の成功に向けて自分を変え、適応させていくために役立てることができる。

2. ネガティブな人と付き合わない
冷たい人、失礼な人だと思われたくないために、何かを嘆いている人の話を聞いてあげなければという気持ちに駆られることはよくある。だが、親身になって聞いてあげることと、感情的な悪循環に巻き込まれることは違う。その二つの間には、紙一重の違いがあることを忘れてはいけない。

心の知能指数が高い人は、必要なときには境界線を引いて一定の距離を保ち、巻き込まれないようにすることができる。

3. 自分を疑わない
精神力の強い人には忍耐力がある。失敗しても、疲れても、面白くないと思っても、諦めることはない。誰かに「絶対に無理だ」と言われても、それは他人の意見だと受け止める。

4. 謝罪を求めない
強い精神力の持ち主は、非を認めずに謝らない人のことも恨まずに許す。そうすれば物事が円滑に進むことを知っているからだ。過去の恨み事や感情に「寄生」する憎しみや怒りは、今の幸せや喜びを台無しにする。

5. 自分を哀れまない
自分を哀れむことは、自らを現状に屈した無力な犠牲者だと決めつけるのと同じだ。精神力の強い人は、自分を哀れんだりしない。それは自分自身の力を放棄することを意味するからだ。

6. 恨まない
他人を恨むことで生じる否定的な感情は、ストレス反応だ。ストレスを抱え続けることは、健康に害を及ぼす。米エモリ―大学の研究によれば、高血圧や心臓病にもつながる。精神的に強い人は、自らストレスを抱え込むようなことはしない。

7. 誰の悪影響も受けない
他人と自分を比較することで喜びや満足感が失われたとき、あなたは自分自身の幸福を人の手に委ねたことになる。強い精神力の持ち主が自分の行動に前向きな感情を持っているとき、他人の意見や成功に影響されることはない。

8. 人のことに介入しない
精神的に強い人は、他人を批判しない。人の能力はそれぞれに異なることを知っているからだ。自分を人と比較することは、制約を課すことだ。嫉妬することでエネルギーを浪費せず、人を理解することにそのエネルギーを使ってみよう。人の成功を祝福することは、あなたにとってもその人にとっても、プラスになる。

9. 怠けない
カナダの医療機関、イースタン・オンタリオ・リサーチ・インスティテュートの研究結果によると、10週間にわたって週2回の運動を続けた人は、社会性、知能、運動能力の各項目に関する自己評価が上がったという。自分自身のボディイメージや、自尊感情も改善した。自信を高めるための努力を続けることは、精神的な強さを得ることにつながる。

10. 悲観しない
ニュースを見れば、戦闘や攻撃、脆弱な経済、企業の破綻、環境災害など、世界は悪い方向に向かっていると思わせるようなことばかりだ。だが、精神的に強い人は、自分にはどうすることもできない事柄に心を捉われたりしない。

参照元 : forbesjapan





2017年3月5日日曜日

個人の宗教的信念や政治的傾向などを読み取る脳ハッキング実験に成功?

思想信条などを読み取る「脳ハッキング」に成功~ 漏洩する個人情報やプライバシー!?

2017.02.17



今、脳科学の常識や定説を一気に覆しかねない先見的な科学実験が試みられている。個人の思考を読み取る「脳ハッキング」が成功したという。

そんな離れワザは本当か? 早速、その真偽を確かめよう。

ハッキング(ハッカー)とクラッキング(クラッカー)は、まったく違う

その前に、ハッキングという言葉の「誤解」と「誤用」を指摘しておきたい。

システムエンジニアが高い技術力を駆使し、コンピュータシステムや通信システムの動作を解析し、プログラムの仕組みを研究・調査・改造・改良するエンジニアリング手法、それが「ハッキング (hacking)」 だ。犯罪が入り込む余地はまったくない。

一方、意図的に悪用する目的で、コンピュータウイルスを介在させ、他人のシステムや機密情報を入手・操作・破壊・改竄(ざん)する悪意に満ちた反社会的な加害・不正行為が「クラッキング(cracking)」だ。

コンピュータ業界、特にLinuxなどのオープンソースソフトウェアを手がける開発者たちは、ハッキングする人を「ハッカー(hacker)」、クラッキングする人を「クラッカー(cracker)」と明瞭に区別しているが、世間では「不正アクセスを行う行為」が「ハッキング」と誤解・誤用されている。

したがってクラッキングは、システムやデータへの侵入・破壊を恣意的に企てる明白な犯罪行為になるので、電子計算機損壊等業務妨害罪や不正アクセス行為の禁止等に関する法律による刑事罰を受ける。「ハッキング(ハッカー)」と「クラッキング(クラッカー)」は、まったく違うことを知っていてほしい。

個人の宗教的信念や政治的傾向などを読み取る脳ハッキング実験に成功?

では、メインテーマの脳ハッキングに入ろう。

2017年1月31日、ワシントン大学の研究者タマラ・ボナチ氏らの研究チームは、単純なビデオゲーム「Flappy Whale」を被験者に見せ、ごく短い時間だけ表示されるサブリミナル画像への脳神経反応を分析し、個人の宗教的信念や政治的傾向などの思考を読み取る脳ハッキング実験の成果を確認したと発表した(「WIRED」2017年2月3日)。

研究チームは、インターフェース(BCI)を利用し、7つの電極を被験者の頭に取り付け、ファストフード店や自動車のロゴなどの単純なサブリミナル画像(数mm秒間の超短時間)から受けた脳波信号をリアルタイムに測定した。

その結果、サブリミナル画像に対する被験者の思考データの収集・分析に成功した。ボナチ氏によると、 同じ手法を使えば、被験者の宗教的信念から政治的傾向、医学的な健康状況、嗜好、偏見などまで収集・判別できるという。

だがボナチ氏は、脳が生成する脳波信号は、個人を特定する究極のプライベート情報になることから、名前、住所、年齢、血液型、DNA型、指紋、声紋、虹彩などと同様に、個人情報として法制度的に保護すべきだと警告を発している(#Brain Computer Interface#BrainHacking #Privacy)。

微弱な電気刺激が脳を活性化する仕組みを解明

一方、理化学研究所神経グリア回路研究チームは、tDCS(経頭蓋直流電気刺激法)を活用し、直流電気刺激がマウスの脳機能に及ぼす影響とその作用メカニズムを明らかにし、『Nature Communications』に掲載した(理化学研究所「60秒でわかるプレスリリース」2016年3月22日)。

tDCSは、電極を用いて頭蓋骨の頭皮の上から、極めて微弱な直流電気(1~2mA程度)を約10~30分間流して脳を刺激する方法だ。大脳皮質の神経回路のシナプス伝達を増強するため、うつ症状の改善、運動機能障害のリハビリテーション、記憶力の向上などの効果がある。

研究グループは、シナプス伝達の増強がグリア細胞の1種であるアストロサイトのカルシウム濃度によって起きることに注目。アストロサイトは、細胞内カルシウム濃度をダイナミックに変動させ、ニューロンへのエネルギー供給や脳内環境の恒常性の維持などの働きを促す。

この実験では、アストロサイトとニューロンの細胞内カルシウム濃度の変化をリアルタイムで観測できる遺伝子改変マウスを作製し、tDCS前後の大脳皮質のカルシウム濃度の変化を計測した。

その結果、tDCSによって大脳皮質のアストロサイトの細胞内カルシウム濃度が上昇し、ナプス伝達の増強が起きる事実や、神経伝達物質ノルアドレナリンのα1アドレナリン受容体が、tDCSによるアストロサイトのカルシウム応答に必須である事実を発見した。

これらの結果から、tDCSの直流電気刺激によってノルアドレナリンが放出され、アストロサイトのカルシウム濃度が上昇すると、シナプス伝達の増強が起きやすくなる事実が判明した。近い将来、アストロサイトを標的とした、うつ病、脳卒中、片頭痛などの創薬や治療法の開発につながる可能性がある。

このようなtDCSの研究は、理研だけでなく、ドイツやアメリカなどを中心にtDCSによる治療法の開発が活発に進められ、患者への負担が少ないため、脳卒中の後遺症やうつ病などの脳疾患の治療、脳梗塞のリハビリテーションや運動機能の回復に役立っている。

脳に電気刺激を与えるtDCSはメリットとデメリットがある

しかし、tDCSは、認知能力を向上させ、学習速度を速めるメリットがあるが、脳への電気ショックを利用した学習にはデメリットもあるとするオックスフォード大学の認知神経科学者ロイ・コーエン・カドシュ教授の研究がある(『Journal of Neuroscience』WIRED NEWS (ITALIA)2013年8月27日)。

カドシュ教授によれば、脳に電気刺激を与えるtDCSは、適切な脳の領域を選び、伝統的な訓練方法とともに副次的に電気刺激を与えなければ、良好な学習効果は出ないので、他の学習戦略と組み合わせなければ有害であると結論づけている。

また、tDCSは、セロトニンの働きによる短期記憶の増強を促す効果はあるものの、増強された記憶力は長続きしないとするベルリンのカリテ大学のプレーン博士らの研究報告もある。 さらに、61ものtDCS研究による健常者を対象にしたメタ解析は、tDCSによって反応速度が向上するが、正確性は向上しないと公表している。

このように、tDCSは、効果的な使い方や治療への応用など多くの課題が残しているが、そのメカニズムは、少しずつ明らかになっている。そのポテンシャリティはどこまで広がるのだろうか?

最後に注意がある――。

自分の脳に電流を流す脳ハッキングは、頭が良くなる、認知能力が向上するなどと錯覚したり、記憶力が高まる、明晰夢を見られるなどと妄信して、ヘッドギア自作する熱狂マニアが、ネット上のコミュニティやYouTubeなどに増殖している。

しかし、このような非科学的で興味本位の脳ハッキングは、根も葉もない自己流のDIY的科学実験ごっこにすぎない。感電や火傷、合併症などのリスクだけでなく、最悪なら脳への致命的な悪影響も想定される超リスキーな無謀行為だ。言うまでもなく、絶対に手を出してはいけない。

(文=編集部)

参照元 : healthpress





2017年2月26日日曜日

バイオ3Dプリンター技術で神経を再生

3Dプリンターで神経再生、細胞から管状組織

2017/2/25(土) 20:24配信



細胞を集めて体の様々な組織を人工的に作る「バイオ3Dプリンター」の技術で、人の細胞からラットの末梢(まっしょう)神経を再生したと京都大などのグループが発表した。

けがをした人の神経組織を再生する新たな治療法につながる可能性があるという。論文が米電子版科学誌プロスワンに掲載された。

細胞は、1か所に集めてしばらくおくと、団子のような塊になる。バイオ3Dプリンターはこの性質を利用し、塊を剣山のような針に刺して立体的な組織や臓器を作る技術。

池口良輔・京大准教授(整形外科)らのグループは、人の皮膚の細胞を使って長さ8ミリ、直径3ミリの管状の組織を作った。ラットの太ももの神経の一部を切除し、欠けた部分に管状組織をはめてつないだところ、8週間後に神経の太さや線維の数が元の状態まで戻り、運動機能も回復した。管状組織を構成する細胞から栄養物質などが出て、神経の再生を促した可能性があるという。

参照元 : 読売新聞




2017年2月22日水曜日

千葉大学大学院薬学研究院「老化に伴う記憶低下の原因解明へ インスリンシグナルの変化が記憶低下を引き起こす」

老化に伴う記憶低下の原因解明へ 千葉大学

2017年2月19日

千葉大学大学院薬学研究院の殿城亜矢子助教と伊藤素行教授の研究グループは、インスリンとインスリン依存的な脂肪細胞内のシグナルが記憶の維持に必要であることを明らかにした。また、インスリンの量は加齢に伴って変化することなどから、加齢性記憶低下の原因解明に役立つことが期待される。

血糖値の調節や代謝の制御を行うインスリンは、細胞膜上にあるインスリン受容体に結合して細胞内にシグナルを伝え、発生や成長、代謝の制御など様々な時期や組織で重要な役割を果たす。しかし、インスリンが学習や記憶、さらには加齢性記憶低下にどのように関与しているかは不明だった。

今回、発生や成長の時期に影響することなく一過的にインスリンシグナルを抑制したショウジョウバエを作成し、学習・記憶能を測定。インスリンシグナルは記憶の維持に必要であることが判明した。また、インスリン受容体は様々な組織に発現するが、特に脂肪組織での発現が記憶の維持に必要であることが分かった。

また、ショウジョウバエでは、インスリンとインスリンによく似たインスリン様成長因子(IGF)の機能は、8種のDilp(インスリン様ペプチド:Dilp1~8)により機能分担される。今回の研究により、記憶に重要なのはDilp3であり、若いショウジョウバエではDilp3と脂肪組織におけるインスリンシグナルの活性化によって記憶が維持されるが、老化したショウジョウバエではDilp3の発現低下により記憶低下が生じていることが明らかになった。

今回、インスリンシグナルの加齢に伴う変化が記憶低下の一因であることが示唆された。今後、学習・記憶の仕組みの解明や加齢性記憶低下の原因解明、さらには認知症の治療に役立つことが期待される。

参照元 : 大学ジャーナル


加齢性記憶低下の原因解明へ!~老化に伴うインスリンシグナルの変化が記憶低下を引き起こす~

千葉⼤学⼤学院薬学研究院の殿城亜⽮⼦助教と伊藤素⾏教授の研究グループは、⾎糖値の調節や代謝の制御を⾏うインスリンとインスリン依存的な脂肪細胞内のシグナルが記憶の維持に必要であることを明らかにしました。また、インスリンの量は加齢に伴って変化することなどから、加齢性記憶低下の原因解明に役⽴つことが期待されます。

■ 研究の背景
⾎糖値の調節や代謝の制御を⾏うインスリンは、細胞膜上にあるインスリンを受け取る受容体(インスリン受容体)に結合し、細胞内にシグナルを伝えることが知られています。このインスリンシグナルは、哺乳類から昆⾍を含む無脊椎動物まで進化的に広く保存されています。またインスリンシグナルは、発⽣や成⻑、代謝の制御など様々な時期や組織で重要な役割を果たします。

近年、インスリンが学習・記憶に関与する可能性や、糖尿病などインスリンの調節異常が認知症のリスクファクターとなる可能性が⽰唆されてきました。しかし、インスリンが学習・記憶にどのような役割を果たしているのか、さらには加齢性、記憶低下にどのように関与しているかは不明でした。



■ 研究結果の内容
今回、ショウジョウバエを⽤いてインスリンが記憶を制御するメカニズムや加齢性記憶低下との関与について調べました。ショウジョウバエは匂いと電気刺激を条件付けすることによって、学習・記憶能を簡単に測定することができます。また、⽼化したショウジョウバエでは記憶する能⼒が低下することが知られています。

まず、発⽣や成⻑の時期に影響することなく⼀過的にインスリンシグナルを抑制したショウジョウバエを作成し、学習・記憶能を測定したところ、インスリンシグナルは記 憶を維持するのに必要であることが明らかになりました。

また、インスリン受容体は筋⾁、脂肪組織や神経細胞など様々な組織に発現していますが、その中でも脂肪組織におけるインスリン受容体の発現が記憶の維持に必要であることが分かりました。ショウジョウバエでは、インスリンとインスリンによく似たインスリン様成⻑因⼦(IGF)の機能は、Dilp1からDilp8まで8種でまかなわれており、機能分担しています。本研究により、このうち特にDilp3が記憶の維持に必要であることが明らかとなりました。

このDilp3の発現は⽼化にともなって特異的に低下することから、⽼化したショウジョウバエにDilp3を過剰に発現させたところ記憶が向上することが分かりました。

これらのことから、若いショウジョウバエではDilp3と脂肪組織におけるインスリンシグナルの活性化によって記憶が維持される⼀⽅で、⽼化したショウジョウバエではDilp3の発現が低下することで記憶低下が引き起こされていることが明らかになりました(図)。

■ 研究結果の意義
今回の結果から、インスリンシグナルの加齢に伴う変化が記憶低下の⼀因であることが⽰唆されました。今回の研究成果は学習・記憶の仕組みの解明や加齢性記憶低下の原因解明に貢献します。また今後の研究の進展により、今回の研究成果が認知症の治療に役⽴つことが期待されます。

<掲載論⽂と著者>
Age-related changes in insulin-like signaling lead to intermediate-term memory impairment in Drosophila. Cell Reports, in press. Kento Tanabe, Motoyuki Itoh and Ayako Tonoki

本研究成果は、2017年2⽉14⽇(⽶国時間)に国際科学誌「Cell Reports」に公開されます。

参照元 : chiba-u.ac.jp

2017年2月18日土曜日

認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性

虫歯菌で認知機能低下…脳内出血の原因か

2017年2月10日



認知機能の低下に特定のタイプの虫歯菌が関係している可能性が高いとの研究成果を、京都府立医大の渡辺功助教( 口腔こうくう 衛生)らのチームが9日、発表した。歯磨きなどの口腔ケアが認知症予防につながると考えられるという。

英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに論文が掲載された。 認知機能の低下は、脳内の微少な出血が一因であることが知られている。この出血は、虫歯菌「ミュータンス菌」の一種を保菌する人に多いとみられてきた。血小板の止血作用を低下させる遺伝子を持ち、脳の血管の壁にくっついて炎症を起こすのだという。

今回、脳に疾患のない54~89歳の男女279人の唾液を調べた。その結果、71人(25%)からこの虫歯菌を検出した。検出された人のうち、61%で脳内に微少な出血が確認された。虫歯菌のない人は14%だった。

また、全員に1分間で「か」で始まる言葉をいくつ言えるかの認知機能テストを実施。虫歯菌のない人は平均10・1個言えたが、ある人は8・9個にとどまった。「た」で始まる言葉でも同様の傾向だった。 広島大の細見直永講師(脳神経内科)の話「認知症の発症リスクが高い人を判別できる可能性がある興味深い研究結果だ」

参照元 : ヨミドクター


虫歯菌はだ液から感染する?知っていないと怖い虫歯菌の常識

2014.04.16



虫歯菌とは、聞いたことがあるけれどいったい何なのであろうか?虫歯は虫歯菌から作られます。つまり、虫歯菌のいない人には虫歯は出来ないのです。その虫歯菌は虫歯菌を持つ人のだ液から入り感染してしまうのです。では、1度虫歯になってしまった人は一生虫歯を作り続けなければならないのでしょうか?いえ。そうではありません。虫歯菌とは大きく分けて2種類の菌のことを言います。この菌さえコントロール出来れば虫歯にならないお口を手に入れることができます。

1.虫歯とは菌による感染症です

人のお口の中には300〜400種類の菌が生息していると言われています。その中の菌の中で虫歯を作る菌がいます。その菌がみなさんもよく耳にするミュータンス菌ともう1つがラクトバチラス菌です。この2つの菌が虫歯を作り出します。

1-1.虫歯を作るミュータンス菌



ミュータンス菌は、だ液から感染します。幼い頃保護者の方などから口移しで食べ物を食べたり、同じお箸や、スプーンなどを使用したりしたことで感染してしまうのです。昔は、母親が噛み砕いた食べ物を離乳食代わりにあげているのが普通でしたが、今考えると恐ろしいことですよね。このミュータンス菌がお口の中に一度入り込むと完全に取り除くことはできません。ミュータンス菌は酸を作り出し歯を溶かしていきます。

1-2.虫歯を進行させるラクトバチラス菌



ラクトバチラス菌は私たちが普段口にするものに含まれています。炭水化物や砂糖にも含まれています。多く含まれていることで有名なのは乳酸菌飲料です。今は、タブレットなどで販売される程人にとっては必要なラクトバチラス菌。しかし、この菌がミュータンス菌が作り出した溶けた歯を虫歯へと進行させてしまうのです。

中略

3.虫歯菌の多い口

どんなに歯を丁寧に磨いていても虫歯が出来る、という嘆きを患者さんからよく耳にします。歯が生まれつき弱いから仕方ない、という方もいらっしゃいます。そんな方は一度虫歯菌の検査をオススメします。ミュータンス菌とラクトバチラス菌が自分のお口の中にどれくらいいて虫歯のリスクがどのくらいあるのかを診断してくれます。親御さんに虫歯が多いとお子さんの虫歯もリスクが高くなる可能性が高いです。それは、幼い頃にだ液を介して感染した可能性が高いからです。しかし、そのリスクを知ることでいくらでもこれから出来る虫歯を減らすことができます。詳しくは「今日から始める虫歯予防/歯の健康は体の健康の第一歩」を参考にしてください。

事例

虫歯のリスクが高い30代の女性、リスクを検査した結果ミュータンス菌、ラクトバチラス菌共に多く見られました。下の写真がリスク診断の結果です。上の白く点々としたものが、ラクトバチラス菌で下の青く染めだされた方が、ミュータンス菌です。



この女性の娘さん10代も年齢のわりに虫歯が多いのでリスク診断を行った結果お母さんと同様に虫歯のリスクが高いことが分かりました。幼い頃に母親からミュータンス菌がうつったと考えられます。

まとめ

生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は存在しません。保護者のだ液を介して感染してしまうのです。虫歯菌は、完全に除菌することは不可能なのです。しかし、その虫歯菌をコントロールすることが虫歯予防(プラークコントロール)になるのです。自分の歯にはどんな種類の菌が多いのかを知るだけでも虫歯になるリスクを減らすことができます。一生健康な歯でいるためにもリスク診断を受けてみることをオススメします。

参照元 : 歯科医が教える歯のブログ

2017年2月17日金曜日

近い将来、AIやロボットに人間の仕事が奪われる

AI(人工知能)が医師の仕事を奪う? 診断支援システムが実現すれば「総合診療医」になれる!?

2016.10.26



日経デジタルヘルス(2016年10月14日)によれば、オンライン病気事典「MEDLEY」や遠隔診療サービス「CLINICS」を提供する医療系ベンチャー、メドレーの沖山翔氏(執行役員/救急救命医)は、10月11日に東京都内で開かれたイベント「AI(人工知能)の今と未来、エンジニアの将来を考える」で講演し、AIが医療にもたらすインパクトを語った。

沖山氏は、2016年6月にスタートした「症状チェッカーbot」を例に挙げ、AIへの取り組みを解説した。「症状チェッカーbot」は、自分の症状を入力するだけで、症状と関連性の高い疾患や疾患に対応できる病院をFacebook Messengerを使って、対話形式で検索できるサービスだ。

症状を入力するだけで、疾患や病院をスピーディに検索できる「症状チェッカーbot」

検索の流れは、こうだ。

たとえば、「せき 発熱」と入力する→自動対話プログラム(bot)が「ほかにどのような症状がありますか」「どのような発熱の状態ですか」と疾患を絞り込む質問をする→「痰がからむ 熱38度」などと質問に回答する→MEDLEYが登録している1400件以上の疾患から関連性の高い情報をスピード検索する→かぜ、気管支炎、肺炎、インフルエンザなど、該当する疾患を高頻度順に表示するという仕組みだ。

しかも、年齢、性別、季節ごとの疾患の可能性の違いにも対応する。たとえば「30代 男性」と設定すれば、かぜの次に気管支炎が表示されるが、「80代 男性」と設定すると、肺炎が上位になる。冬ならインフルエンザがより上位に表示される。

また、それぞれの疾患に対して受診すべき診療科を表示したり、その診療科のある最寄りの病院を探す機能もある。たとえば、「東京都中央区にある病院のうち、◯◯病に対応できる診療科があり、かつその専門医のいる病院」などのように希望通りの病院を検索できる。

このように「症状チェッカーbot」は、独自のアルゴリズム(問題解決の手順)を駆使したAIを搭載しているため、「Facebook Messenger」を使って対話するだけで、探したい疾患や病院の検索を簡単にスピーディに検索できるのだ。

診断支援システムが実現したら、AIは「総合診療医」になれる!?

しかし、沖山氏によると、「症状チェッカーbot」に搭載したAIは「これが予想される疾患の候補です」「○○科にかかった方がいいですよ」という医療への入り口を限定的にアドバイスするに過ぎないので、確定診断はできない。「症状チェッカーbot」 を確定診断に応用するためには、心音、心拍数、レントゲン、血液検査などの情報も統合化する必要がある。

将来、AIによる診断支援システムが実現すれば、患者も医師も多大な恩恵を受けるだろう。たとえば、医師なら当直などで勤務時間が長くなると、診断精度が必然的に落ちるが、AIが「これを見逃していませんか?」「この疾患の可能性はありませんか?」などと提示すれば、医師の確定診断に役立つはずだ。

ただ、現実はまだ厳しい。IBM Watsonは、過去の膨大な文献や年間20万件もの学術論文のビッグデータを用いて遺伝子情報などを解析するものの、さまざまな臨床データや患者の病態を考慮した「痒いところに手が届く」総合診療医のレベルにはもちろん達していない。

沖山氏の印象では、WatsonなどのAIは、たとえばコシヒカリとササニシキの違いは判別できても、小麦の判別はできない。AIの課題は、医師のような専門性と汎用性を融合できるように進化を遂げることだ。

AIへの信頼が強まれば、医師はどうなる?

AIが医師の仕事を肩代わりする時代が来るのだろうか? 沖山氏はこう述べる。

「人が何を求めているかで決まる。たとえば、スタバのサービスを自動化すれば、コーヒーの値段は下がる。だが、客が求めているのは女性スタッフがカップに“ニコちゃんマーク”を描いてくれる愛嬌だ。AIが人の感情に寄り添ったり、人との触れ合いを自然にできるようにならない限り、医師の存在価値は揺るがないはずだ」

だが、沖山氏は、人間の意識がAIの正確さや精巧さを信頼するように豹変すれば、状況は一変すると指摘する。

「5年前は、無人タクシーは怖くて乗れなかったが、大手メーカーが自動運転市場に一気に参入して以来、世間の常識は覆った。このようなブレークスルーを、AIが医療現場に巻き起こす可能性は十分にある」

医師はどうするべきか。沖山氏は答える。

「機械やAIの進化は、人間の予測に反して、指数関数的に超急速に起きる。そのスピードに惑わされてはいけない。大切なのは、医師が綿々と体得してきた高度なスキル(専門性や汎用性)をベースにしながら、「患者という人間を診る」という人間ならではの知性や感性を積み上げていくことに尽きる」

AIが医師を診療室や病院から追い払う日が来るのか? まだSF映画のハプニングであってほしい。

佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

参照元 : healthpress


日本人の仕事の49%が「AI」や「ロボット」に奪われる!アンケートでは28%の人がAIを脅威に

2016.10.26



こんなデータがある――。昨年12月2日、野村総合研究所(NRI)未来創発センターは、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士と共同研究を進め、601種類の職業がAIやロボットに代替される確率を試算した。その結果、10~20年後に日本の労働人口の49%は、AIやロボットに代替される可能性が高いと分析している。

代替される可能性の高い職種は、特別な知識・スキルが求められない機械的な定型的業務、データの分析や秩序的・体系的な操作だけが求められるルーティン業務だ。たとえば、宅配便・郵便・バイク便・新聞配達員、タクシー運転手、警備員、スーパーの店員、レジ係、ホテルの客室係、列車清掃員など。ドローン、自動運転、IoT(Internet of Things)などの技術が進化すればするほど、AIは、これらの業務を肩代わりできるだろう。

一方、代替される可能性の低い職種は、創造性・協調性が必須の専門業務や非定型な知的業務だ。たとえば、医者、科学者、教授、教師、アーティスト、デザイナ−、ジャーナリスト、経営コンサルタントなど。抽象的な概念を整理・創造する知識・スキルが求められる職業、他者との協調性や他者の理解・説得・ネゴシエーション・心理的サービスが要求される職業はサバイバルできるだろう。

これらのデータは、あくまでも確率や推定にすぎない。だが、労働人口や生産年齢人口の減少に対応するためには、AIができる仕事はAIに任せ、ヒトにしかできない仕事はヒトが集中して受け持ち、予測可能な未来に備えることが大切になるだろう。

AIにはできない「おもてなし」のマインド・サービス

しかし、AIでも肩代わりできない、生身の人間ならではのおもてなしゾーンがある。

たとえば、長野県の中央タクシーのように、ドライバーがメーターを倒さずに高齢者の乗客と世間話をしたり、介護士の資格を取り、安全運転に配慮しているケースがある。乗るのを楽しみにしている市民が多いのも頷ける。このような親身でフランクなタクシーなら、自動運転タクシーが出る幕はない。

来客の顔や名前をよく覚え、明るい笑顔や元気な挨拶を絶やさず、世間話をしながら、イキイキとレジを打つスーパーのレジ係も、レジ打ちロボットに仕事を奪われる気づかいはない。

また、東北新幹線の車内清掃業務を請負うJR東日本テクノハートTESSEIの清掃チームなら、「7分間の新幹線劇場」と呼ばれるほど列車清掃を職人域にまで高めているので、掃除ロボットが採用される見込みはない。

リピーター率の高さが評判となっている旅館の加賀屋(石川県和倉温泉)の場合も同じだ。仲居さんが宿泊客の趣味や嗜好、会話の内容などをよく覚えており、期待以上の個客サービスを提供できるので、接客ロボットに出番は回って来ない。

「愛はAIを超える」とは言い得て妙だが、おもてなしの心をAIに期待するのは、とてもできない相談なのだ。

AIが進化した未来に人間に残される仕事は何か?

日経BP(2016年6月10日)によれば、ワンゴ人工知能研究所の山川宏所長は「AIのプラス面は、人間の生活や科学技術の発展、経済の安定化や改良、環境問題の解決をアシストしてくれる点。マイナス面は、AIが自分だけで判断できるように進化すれば、核兵器などの軍事リスク、国際テロなどの犯罪リスクが避けられない」と指摘する。

さらに山川氏は、AIが進化した未来に人間に残される仕事については、組織心理学者エドガー・シャインが提唱したキャリア・アンカー(自分のキャリアを選択する時に最も重視する価値観や欲求)の中から5つのキャリアを紹介している。

①奉仕・社会貢献による承認。
②自律・独立による自尊心。
③純粋な挑戦による人間らしさ。
④全般管理コンピタンスによるコントロール。
⑤専門・職能コンピタンスよる知的さ。

この5つのキャリアだけは、AIでもお手上げなのだ。

ただ、AIはディープ・ラーニングによって、レンブラントが描いた絵画のデータを使って斬新な作品を作るクリエイティブ能力も蓄えることができるようになった。ワンサイクルの仕事をこなせる「プロフェッショナルなAI」から、浅く広い知識・スキルを備える「ゼネラリストAI」へと、ますます進化を遂げているのだ。

医療の進歩、安全な自動運転、恋愛のお相手も、AIに期待?

格安スマホや格安SIMを提供するBIGLOBEのニュースリリース(2016年6月6日)によれば、5月20日~23日の4日間にわたって、15歳~84歳の男女合計1114人を対象に「AIに関するインターネット意識調査」を行った。どんな結果が出ただろう?

まず、AIの認識度だ――。AIの言葉の意味を知っている62%、意味は知らないが言葉は聞いたことがある29%。合計91%の人がAIを認識していた。AIと聞いて思いつくものは、ソフトバンクの人型ロボットPepperが66%、囲碁で人間に勝ったアルファ碁が23%、IBM Watsonが20%、映画『ターミネーター』に登場するスカイネットが18%だった。

次に、AIへの期待度だ――。AIにかなり期待している17%、どちらかと言えば期待している37%の合計54%。過半数の人がAIに期待を寄せていた。

AIに期待することは、医療分野の進歩が急速に進む52%、乗り物の自動運転・自動操縦がかなう40%、コミュニケーションを交せる相手になる32%、ロボットとの生活が実現する27%、パートナー・恋愛対象になる7%だった。医療から便利さ、身近さ、スキンシップまで、AIへの期待感はかなり高いようだ。

回答者の28%がAIに対して脅威を

AIに対する脅威感はどうだろう? どちらかと言えば脅威を感じる20%、かなり脅威を感じる8%。合計28%の人がAIに脅威を感じていた。脅威と感じるのは、システムエラーによる事故や社会混乱58%、知能が人類を超えて制御不能になる46%、自分の仕事を奪われる25%、自我を持てば人類の敵になる24%だった。人間に敵意を持つリスクを感じる人も少なくない。

AIが印象的な映画は、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ターミネーター』が21%で最多。『ターミネーター』を選んだ理由は、進化したAIが人類を不要と判断すれば怖い、人間と区別できない容姿が恐ろしい、ロボットに支配される世界が現実になる可能性は否定できない、自我を持てば人間はコントロールできないなどのコメントが寄せられた。

キアヌ・リーヴス主演の映画『マトリックス』と回答した人も4%あった。AIが人間を支配しようとすれば簡単にできそう、近い将来に現実になりそうなどの意見が見られた。

その他、人間のように愛を求めるAIを描いたスティーヴン・スピルバーグ監督の『A.I.』は7%の人が支持。AIに感情が芽生えると廃棄しにくくなる、人間とマシンの越えられない壁に苦悩するAIがかわいそうなどの感想が多かった。あなたはどのように感じただろう?

シンギュラリティ(技術的特異点)は訪れるか?

さて、AIと人類。互いの役割とミッションを認識し合えば、共存できるのだろうか? レイ・カーツワイルが自著『ポスト・ヒューマン誕生――コンピュータが人類の知性を超えるとき』で語っているシンギュラリティ(技術的特異点)は訪れるのだろうか?

シンギュラリティは、AIが人間の能力を超えた時に、テクノロジーが急速に変化するため、人間の生活が後戻りできないほどに変容し、人類に甚大な影響がもたらされるとする未来予測だ。人類の技術開発のレベルから推測される未来モデルの限界点と言ってもいい。

シンギュラリティが訪れると、どのような状況に変容するのだろう?

AIが人間よりも賢くなれば、人間の代わりに技術研究や実験を行うだろう。人間の脳を完全にデジタル化できれば、人間の不老不死も夢でなくなるかもしれない。しかし、人間の仕事がAIに奪われるため、夥しい失業者が発生し、社会混乱を招く……。

果たして2045年にシンギュラリティは来るのか?

佐藤博(さとう・ひろし)
大阪生まれ・育ちのジャーナリスト、プランナー、コピーライター、ルポライター、コラムニスト、翻訳者。同志社大学法学部法律学科卒業後、広告エージェンシー、広告企画プロダクションに勤務。1983年にダジュール・コーポレーションを設立。マーケティング・広告・出版・編集・広報に軸足をおき、起業家、経営者、各界の著名人、市井の市民をインタビューしながら、全国で取材活動中。医療従事者、セラピストなどの取材、エビデンスに基づいたデータ・学術論文の調査・研究・翻訳にも積極的に携わっている。

参照元 : healthpress