2015年11月17日火曜日

本当に胃がん検診にバリウム検査が必要なのか?ピロリ除菌治療で胃がん予防

ピロリ除菌治療で胃がん予防 5年で4200億円の医療費削減可

2015.11.10 07:00



日本では年間約5万人が胃がんで亡くなっている。その早期発見のために、毎年1000万人以上がバリウム検査を受けているが、実はこの検査は見逃しが多く、死亡事故も起きている。新刊『バリウム検査は危ない』を上梓したジャーナリスト・岩澤倫彦氏は、本当に胃がん検診にバリウム検査が必要なのか、疑問を呈する。

“すべての人がバリウムを飲む胃がん検診”は時代錯誤だ。現在、バリウムを飲む専門医は皆無に等しい。

「胃がんになる人の99%は、ピロリ菌の感染者です。だから全員一律に胃がん検診を受ける必要はないのです」

国立国際医療研究センター・国府台病院の上村直実院長はこう断言する。この考えを基本にしたのが、「リスク検診=通称ABC検診」である。

これは、まずピロリ菌感染の有無と、胃粘膜萎縮の程度を示すペプシノゲン(PG)値を組み合わせ、胃がんリスクをA群~E群まで5段階にグループ分けする。

ピロリ菌とPG値が陰性のA群の人は胃がんリスクが極めて低いので、基本的にそれ以上の検査から除外。B群からD群にかけてリスクに応じた頻度で内視鏡検査を受ける(E群はピロリ除菌を済ませたグループ)。

ピロリ菌感染者には除菌治療を行ない、胃がん予防もしていくという検診方法だ(ただし、検査精度に限界はあり、A群に判定された人も一度は内視鏡検査を受けるべきだと考えられている)。

医学的にも合理的なリスク検診は、大手企業を中心に続々と導入、早期がんを効率よく発見するなどの成果をあげている。

乾純和医師(乾内科クリニック院長)らのグループの試算では、日本全体でリスク検診に変更し、同時にピロリ除菌治療で胃がん予防をすると、5年間で胃がんにかかる医療費が、4200億円削減できるという。

つまり、全員を対象にしたバリウム検査は、極めて“無駄の多い公共事業”なのだ。

しかし、自治体でリスク検診を導入しているのは、神奈川県横須賀市など全体の7%程度。国立がん研究センターが「死亡率減少効果が証明されていない」との理由で、公的な胃がん検診として推奨していないからだ。

来年度から、厚労省は内視鏡検査を推奨する予定だが、内視鏡医不足が指摘されている。リスク検診を導入して、検診対象者を絞ることで問題を解決できる可能性もあるのだが、これに抵抗しているのが「検診ムラ」である。リスク検診の導入、すなわちバリウム検査の消滅の可能性があるからだ。

※週刊ポスト2015年11月13日号

参照元 : NEWSポストセブン




ピロリ菌の除菌に効果的なのが、ブロッコリースプラウト。



ブロッコリースプラウトの効果

健康に良いとされ、最近、CMやスーパーでよく見かけるようになったブロッコリースプラウトですが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。ブロッコリースプラウトの効果は主に「スルフォラファン」と呼ばれる成分に由来していると言われ、以下のような効果があると企業や大学から発表されています。

・育毛効果
・癌予防
・活性酸素の抑制
・ピロリ菌対策
・肝臓ケア効果
・花粉症対策
・二日酔い予防

このサイトではこれらの効果を紹介するとともに、私自身、これらの効果の恩恵を受けたいと考えるようになり、実際にブロッコリースプラウトを取り続けることにしたため、その一部を紹介したいと思います。

ブロッコリースプラウトを一ヶ月取り続けた結果

育毛効果
2014年2月、近畿大学とリーブ21はブロッコリースプラウトのエキスに、毛髪の成長シグナルを促進し、遺伝子を活性化するという効果があることを実験で確認したと発表しました。また、2014年3月27日~30日に開催された「日本薬学会」でも、実験結果・詳細を正式に発表しました。基本的にこれまで同様、ブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファンの活性酸素の抑制効果と考えられます。”毛髪の成長シグナルを調整する毛乳頭細胞が約1.8倍増殖”、”発毛に関わる細胞内のVEGFとBMP4の遺伝子発現が約1.4倍に上昇”という実験結果が出ています。

癌予防
がん発生のメカニズムは、発ガン物質や活性酸素が細胞のなかの遺伝子を傷付けて、正常な細胞をがん細胞に変化させるというものです。ヒトの体内には、コレを防御する複数の機能が存在していますが、常に高いレベルで維持されているとは限りません。スプラウトが持つ栄養素やスルフォラファンには発がん物質の解毒や活性酸素の除去、免疫力の強化といった、さまざまな防御機能の強化を通して、がん予防が期待されています。

活性酸素の抑制
活性酸素により、癌や動脈硬化、糖尿病といった生活習慣病や老化、シミ、シワの生成に影響があるとされています。これは活性酸素が脂質やたんぱく質と結合して「過酸化脂質」に変わることが原因です。スプラウトに含まれるスルフォラファンは、抗酸化酵素を活性化させ、活性酸素の害(シミ、シワ、老化)を抑えます。

ピロリ菌対策
日本人のおよそ半数が感染しているピロリ菌は胃炎の一因とされ、毎年200人にひとりは消化性潰瘍を経て胃がんを発病させています。スルフォラファンは、胃がんの元凶ともいえるピロリ菌を除菌することが分かりました。フランスの病院で胃炎や消化性潰瘍の治療を受けていた患者さんから採取した菌株を使って実験したところ、従来の抗生物質では効かなかった耐性菌にも全て有効性を示し、スルフォラファンには抗生物質に匹敵する効果があることが分かりました。

肝臓ケア効果
カゴメと静岡大学の共同研究により肝障害に有効であることが発表されました。ブロッコリースプラウトを日常的に摂取することで、肝臓の解毒作用が高まり、肝臓を障害から守ることが、実験より明らかになっています。

花粉症対策
カゴメと東京理科大学の共同研究により、ブロッコリースプラウトでスギ花粉により引き起こされる炎症反応を抑えることが分かりました。これにより花粉症の抑制効果が期待できるとカゴメから発表されています。

二日酔い予防
カゴメと米国ジョンズ・ホプキンス医科大学との共同研究により、スルフォラファンが、アセトアルデヒド(二日酔いの原因物質)の代謝を高めることが分かりました。 肝臓に良いとされるブロッコリースプラウトは、習慣的な摂取で二日酔い、悪酔いも緩和できるとされています。

最近流行のスーパーフード?
スーパーフードとは一般的な食品より飛びぬけて栄養価・健康成分が高い食品を指し、ブロッコリースプラウトもスーパーフードと言われています。1980年代にアメリカやカナダで食事療法を研究する医師などが使い始めた言葉です。現在では、美容や健康のために毎日摂取しているハリウッドセレブも多く、日本でも日本スーパーフード協会が設立され、ますます注目されています。

参照元 : ブロッコリースプラウトの効果とは?


「生で食べればいい」にちょっと待った! 注目のブロッコリースプラウト

2018年08月21日(火)14時00分



<抗癌成分は成長したものの100倍 でも「効能」を保つには高圧処理が必要>

ブロッコリーといえば、健康にいい野菜の代表格。なかでもブロッコリーの新芽(ブロッコリースプラウト)は、成長したものよりさらに健康によく、抗癌成分が10〜100倍多く含まれている可能性がある。

ただ注意点が1つ。この強力な成分は、調理の過程で完全に失われる恐れがある。でも、ご安心あれ。ある研究者グループが、健康にいい成分の多くを損なわないスプラウトの調理法を発見した。

生のスプラウトには、グルコシノレートという強力な成分が多く含まれている。これが体内で分解されてできる成分スルフォラファンは、癌や炎症の予防など人間の健康と疾患予防のさまざまな局面で効果が期待されている。

14年の研究では、スルフォラファンが中〜重度の自閉症の症状緩和に役立つことが分かった。社会性や言語能力の改善、同じ行為を繰り返す常同行動の軽減といった効果があるという。

【参考記事】ビーガン食しか出さない保育園 健康な体は作れるのか?

最近アメリカの化学学会誌ジャーナル・オブ・アグリカルチュラル・アンド・フード・ケミストリーに掲載された論文によると、スプラウトを超高圧で調理するとグルコシノレートが最大85%残る。ゆでたり、電子レンジで調理したりした場合には、到底不可能な数字だ。

この論文の筆頭著者であるフリードリヒ・シラー大学イエナ栄養学研究所(ドイツ)のフェルカー・ベーム博士は、スプラウトの健康効果は定期的に食べることで最大限に発揮されると本誌に語った。「特に若者が摂取する習慣を身に付ければ、大きな効果がある」

スプラウトの栄養を生かすには、水で簡単に洗ったものを生で食べればいいと考えがちだが、それだけでは多くの細菌が残ってしまい、十分に安全とはいえない。「スプラウトは、細菌の数を減らすのが難しい形状をしている」と、ベームは指摘する。

成分を損なわずに殺菌するには高温より高圧で処理するほうが効果的だが、一般家庭でできるような作業ではないという。消費者向けの高圧処理済みブロッコリースプラウトも商品化されているが、現時点では幅広く流通しているわけではない。

それでも、この小さな野菜の健康効果と最適な調理法について噂が広まれば、消費者向け高圧処理品が近いうちに最寄りの健康食品店の陳列棚にも並ぶかもしれない。

【参考記事】遺伝子組み換えでもいい!? 魅惑のスーパートマトが若返りへと誘う

参照元 : newsweekjapan

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