2018年11月18日日曜日

風邪に効く薬はありません 薬で病気は治りません

【医療】かぜに「抗菌薬」は効きません 半数が誤認

2018/11/11(日) 15:19



かぜで医療機関を受診した際、本来は効果がない抗生物質などの抗菌薬を処方してほしいと考える人は30%余りいるという調査結果がまとまりました。

抗菌薬の不適切な使用は薬が効かない「耐性菌」を増やすことにつながり、専門家は「正しい知識を普及していく必要がある」と話しています。

抗菌薬は、細菌には効果がある一方で、かぜやインフルエンザなど、ウイルスが原因の病気には効かないことが分かっていますが、かぜに処方されるケースがあり、薬が効かない耐性菌を増やすことにつながっていると指摘されています。

国立国際医療研究センター病院は、インターネットを利用して全国の10代から60代までの一般の男女721人に対して、抗菌薬に対するアンケート調査を行いました。

その結果、「抗菌薬がどのような病気に有用か」という質問に対して、「かぜ」と答えた人が49.9%、「インフルエンザ」と答えた人は49.2%と、ほぼ半数の人が誤って認識していることが分かりました。また、「かぜで受診した時に処方してほしい薬」として、30.1%の人が「抗菌薬」と答えました。

調査を行った国立国際医療研究センター病院の具芳明医師は「患者が強く希望すると医師も処方せざるをえない場合があり、一般の人にも正しい知識を普及していく必要がある」と話しています。

参照元 : NHKニュース

<ネットユーザーの反応>
「こんなん処方する医者が悪いとしか言いようがない」

「効かない薬を出したら保険適用すんなや」

「なんだよ処方する医者が悪いだけやん」

「抗生物質を処方するなら 細菌由来と検査結果が出てからじゃないと保険点数が出ないように厚生省が変えればいいだけ。無知な患者を開業医が食い物にしている。俺らの払った健康保険代が、馬鹿を経由して医者のポケットに入ってる」

「日本人は抗菌=正義って洗脳されてるから」

「えっ?じゃあ風邪のとき出される薬って解熱剤以外は何なの?」

「ジャップって頭悪いな。そんな事も知らないの?ウィルスと細菌の違いすら分からないって恥ずかしいな」

「内科は信用してない」

「患者が薬クレクレいうからだよ。ビタミン剤でも処方してやればいいわ」

「あそこの医者は薬を出さないって、言いふらされるのが怖いらしいね。医者も商売。薬も売れるし儲かるからなぁ。日本ぐらいだもんな、風邪で薬出すの」

「風邪だと思っても風邪じゃないパターンも多い。んで抗生剤が効いて風邪に効いたと勘違いすんだろう」

「ちなみに細菌感染とウイルス感染を区別できる検査はいまのところ存在しない」

「ビタミンCが一番効くと思う。ひきはじめの葛根湯も効く。あと、暖かくして熟睡すること。汗をかいたら、下着も含めて着替えて寝る。熱が高いようなら額を濡れタオルや氷で冷やすのも忘れずに風邪をこじらせて別の病気になった人は抗生物質が有効になるかも」

「ガキの頃にテトラサイクリンを飲まされて歯が変色してしまったわ。抗生剤を処方したインチキ医者のせい」

風邪は薬じゃ治らない 医師の本音

2016/8/18(木) 7:30



お盆を過ぎ、夏真っ盛りとなりました。ここのところ夏風邪が流行しているようで、筆者も風邪を引き数日寝込んでしまいました。風邪を引いたら医者はどう治すのか?そんな本音に加え、「風邪薬」の迷信についてお話ししましょう。

結論を先に書いておきます。

・風邪は風邪薬では治らない

・風邪には栄養と休養を

です。

ああ、夏風邪か・・・
まずは筆者のエピソードからお話ししましょう。

異変に気付いたのはある日のこと。勤務中だった筆者は、同僚医師が設定した低すぎるエアコンの温度に震えながら仕事をしていました。その日の夜にはのどが痛くなり、だんだんと鼻水と咳、頭痛も出現。体じゅうが熱くなり、汗をだらだらかいていました。「ああ、夏風邪か・・・」暑い中で熱を出すというその辛さはよく知っていましたが、今年もかかってしまいました。

翌日は休日だったため筆者は近所のお医者さんにかかり、「風邪ですね、何を飲みますか?」「はい、あれとこれを」というやりとりをしました。家には以前風邪を引いた時のお薬がありましたが、原則としてそのつど処方してもらった方が良いのです。薬にだって賞味期限がありますからね。

そして医師が医師を診察する時は、このようなやりとりになることが多いと思います。自分の症状は自分で把握しているからです。ある2種類のお薬を処方してもらい、帰宅しました。熱を測ると38度を超えていました。

翌朝になると、のどの痛みがひどくなっていました。どうやら首のリンパ節も腫れてしまったよう。その日の予定を全てキャンセルした筆者は、仕方なくお薬を飲み、三食食べて一日中横になっていました。

その次の日。朝起きるとさらにのどの痛みが悪化し、ひどい頭痛にも見舞われました。全身のひどいだるさもあり、熱を測ると38.5度。ため息をつきつつ、その日の手術予定に人手が足りていることを確認して仕事を休みました。その日も同じようにお薬を飲んで、三食食べる以外はずっと寝ていました。翌日起きると体温は38度まで下がったものの、全身の激しいだるさが引きませんでした。結局筆者は2日も仕事を休み、その日も薬を飲み食事をとる以外はずっと寝ていました。その翌日からようやく仕事に復帰できました。

まあ、よくある風邪の経過だと思います。

筆者が飲んだ薬は?
筆者が飲んでいたお薬はロキソプロフェン(商品名;ロキソニンなど)とトラネキサム酸(商品名;トランサミンなど)というお薬。

ロキソプロフェンはロキソニンという名前で有名な、消炎鎮痛剤です。そしてトラネキサム酸は止血剤として使われたり、のどの炎症を抑えるために使われたりするお薬です。

なぜ薬を飲んだのか?
記事の始めに「風邪は風邪薬では治らない」と書きましたが、なぜ飲んだのか、説明しましょう。それにはまず風邪という病気について理解する必要があります。

風邪とは、そもそものどや鼻の粘膜にウイルスという微生物が感染し炎症が起きた状態です。別の病名として「急性上気道炎」とも言います。これは「上気道」=「のどやはなの粘膜」に炎症が起きた状態、という意味です。

この「炎症」を抑えるために、私は2種類の薬を飲みました。「炎症」を抑える事ではウイルスをやっつけることにはなりませんから、風邪の根本的な治療にはなりません。あくまで「のどの痛み」「鼻水」「くしゃみ」など炎症によって起きた症状をやわらげる治療になります。これを「対症療法(たいしょうりょうほう)」(症状に対する療法)と言います。

つまり筆者は、つらい症状を抑えるだけのために薬を飲んだのです。これは、ウイルス感染というこの病気の本質にはあまり関係がありません。風邪に対する対症療法には2つの意見があって、(1)炎症によるつらい症状を抑えることで免疫を上げ、免疫がウイルスをやっつけて治るという考え方があります。しかし、(2)炎症はウイルスを撃退するために体が起こしているものなので、これを抑えてしまうことは治癒を遅らせてしまっているという考え方も出来ます。どちらが真実なのか結論は出ていませんし、医師によっても意見が異なるだろうと思います。ちなみに筆者は、対症療法の薬を飲んでも構わないと考えています。筆者も風邪の時は飲んでいます。

医者に行くと風邪薬が出るが・・・
風邪で医者にかかると薬が出ますよね。実は、医師が処方する薬のパターンはこの2通りしかありません。

1、対症療法の薬のみ

2、対症療法の薬プラス抗生物質

「1、対症療法の薬のみ」は、私がまさに上のエピソードの時に自分で行った治療です。つらい症状を抑えるための治療ですね。

しかし「2、対症療法の薬プラス抗生物質」は、「抗生物質(こうせいぶっしつ)」が加わっています。「抗生物質」は抗生剤(こうせいざい)、抗菌薬(こうきんやく)とも呼ばれる、「細菌という微生物に対抗する薬」のことです。先ほどご説明したように、風邪はウイルスという微生物による感染です。ウイルスには抗生物質は効きませんから、これは全くの無意味ということになります。筆者は研修医のころ、開業医の医師から「風邪には抗生剤を処方しないといけない」と習いましたが、それはまるで「今から大雨が降るので、日焼けしないように日焼け止めを忘れないように」と言われているような風に感じました。

では、薬を飲まなくても良い?
つまり、風邪の時に飲む薬は、「つらい症状を抑えるために飲む」のであって、治りを早くするものではないということです。ですから、そのために薬を飲むことは構わないと筆者は考えています。大切なことは、それをわかっておく必要があるということです。

専門の学会は、このように提言しています。

ウイルス性のかぜ症候群であれば、安静、水分・栄養補給により、自然に治癒します。抗菌薬も一般的には不要なことが多く、解熱剤も適宜に使用する程度でよいと思われます。ただ、原因がウイルス以外の細菌もしくは非定型病原体によると思われる場合には、それぞれに適した抗菌薬を診断後からでもいいので投与します。

出典:一般社団法人 日本呼吸器学会ホームページ

つまり、対症療法の薬は飲んでも飲まなくてもよいが、きちんと休養をとり、水分や栄養を摂ることが大切です、ということです。

なぜ医者は風邪に抗生剤を出し続けるのか
考えられる理由はいくつかあります。

まず第一には、「目の前の患者さんが細菌感染である可能性を否定できないから」というものがあります。風邪と似た症状のもので、溶連菌感染症という病気があります。これ等の細菌による感染の可能性がわずかながらある、という主張です。そういう医師はCentor criteriaとカナダルールを学ぶことで簡単に診断が出来ます。

第二に、「ウイルス感染の二次感染に対する、あるいは二次感染を予防するために処方する」というものがあります。二次感染とは、ウイルス感染で弱った体や粘膜に対して、今度は細菌が攻撃し感染を起こすというものです。これは高齢者や免疫が弱い患者さんなどではわからないでもないのですが、それでも意味はないでしょう。

そして次には、「患者さんの満足度」が挙げられます。開業医では、その医院の維持のために「よく治ること」と同じくらい「患者さんの満足度」が大切です。風邪で来院した患者に「薬は不要、良く食べて良く寝てください」と言うだけよりも、3,4種類の薬を処方してもらったほうがなんとなく満足するようには思いませんか。

また、風邪=抗生物質という図式が広まってしまっていることにも問題があるでしょう。筆者も患者さん側から「風邪を引いたので抗生物質をください」と言われたことは一度や二度ではありません。無論、そういう風潮を作ったのはこれまで風邪の患者さんにむやみに抗生物質を処方しつづけた医師なのですが。

風邪薬、将来は市販薬しかなくなる?
海外では風邪薬(対症療法のもの)を医師の処方なしで薬局で買えるようにしています。というよりは、保険医療(つまり7割引きでみなさんが受けている医療)では処方が出来なくなっています。近い将来、日本でも風邪で医師にかかっても薬が出せなくなるでしょう。医療費の肥大はますます深刻になっていきますから、この流れは間違いなくくると思います。その時、この記事をぜひ思い出してくださいね。

最後に繰り返しますが、風邪には栄養と休養が一番です。

※開業医の医師の中には筆者と同じ問題意識を持ち、日常診療の最前線で「風邪に抗生剤はいらない」と啓蒙されている医師もいることをここに記します。

※この記事は一般の方を対象としているため、用語の使い方についての医学的な厳密さは追求していません。例えば記事中では「風邪」=「急性上気道炎」=「ウイルス性の上気道炎」としていますが、急性上気道炎には鑑別を必要とする溶連菌感染症などの細菌性のもの、又は致死的になりうる急性喉頭蓋炎なども含まれます。

※本記事は西洋医学的なアプローチのみを議論しており、漢方を含む東洋医学については論じていません。

(参考)

日本呼吸器学会 かぜ症候群

・米国内科学会が2016年1月16日、このような勧告を出しています。一部抜粋します。

ACP and CDC issue advice for prescribing antibiotics for acute respiratory tract infections in adults

Physicians should not prescribe antibiotics for patients with the common cold. Physicians should advise patients that symptoms can last up to two weeks and to follow up if symptoms worsen or exceed the expected time of recovery. Physicians should also explain the risks and benefits of symptomatic therapy and that antibiotics are not needed and may have side effects. Symptomatic therapy is recommended for management of common cold symptoms.

出典:米国内科学会



参照元 : Yahooニュース






2018年11月17日土曜日

安全な飲酒量などない!アルコールがDNAを損傷

アルコールとがんの関係が明らかに DNAを損傷、二度と戻らない状態に

2018年1月9日(火)18時10分



<英ケンブリッジ大学の研究チームが、アルコールの摂取がDNAを損傷して、がんのリスクを高めると発表した>

アルコールがDNAを損傷
1年で最もお酒を飲む機会が多くなると思われる年末年始のこの時期、お酒を愛する人たちにとって気になるニュースが報じられた。アルコールが、DNAを損傷してがんのリスクを高めるというのだ。英ケンブリッジ大学のケタン・パテル教授率いるチームが、英MRC分子生物学研究所で行なった研究について、科学誌「ネイチャー」に発表した。

これまでも、アルコールの摂取ががんのリスクを高めることは指摘されてきた。アルコールを摂取すると、分解する過程でアセトアルデヒドが生成される。このアセトアルデヒドがDNAを損傷することは、培養細胞を使った研究で確認されていたのだ。しかしそのメカニズムははっきり分かっていなかった。今回初めて、パテル教授のチームがマウスを使い、生きている臓器の反応を確認。納得いく説明ができるようになったという。

パテル教授は、「がんの中には、幹細胞のDNAの損傷が原因でできるものもある。DNAの損傷はたまたま起こる場合もあるが、今回の研究は、アルコールが損傷リスクを高める可能性があると示唆している」と、MRC分子生物学研究所に話している。研究チームがマウスにエタノールを投与したところ、エタノールが造血幹細胞のDNA二重鎖を切断。細胞内のDNA配列は、元に戻らない状態に壊されてしまったという。

アジア人はアルコール分解がうまく機能せず
MRC分子生物学研究所の発表文によると、人間は通常、アルコールからのダメージに対して2つの自己防衛機能を備えている。1つは、アルコールを分解する過程で生成されるアセトアルデヒドに対するもの。アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)が、有害なアセトアルデヒドを酢酸に分解し、細胞のエネルギー源に変える。今回の研究では、ALDHの一種、ALDH2が欠如したマウスにアルコール(エタノール)を投与したところ、ALDH2が機能しているマウスと比べ、DNAの損傷は4倍に達した。

研究チームは、この酵素が十分でなかったり欠陥があったりする人は、東南アジア人に特に多いと指摘。科学系ニュースサイトのサイエンス・アラートはこれを受けて、ALDH2が変異している人(つまりうまく機能しない人)の数は、アジアに5億4000万人いると具体的な数字を挙げている。

2つめの防衛機能は、DNAの修復だ。しかしこれが常に機能するわけでもなく、中にはうまく機能しない人もいると研究チームは説明している。

「安全な飲酒量などない」
パテル教授は、アルコールを効果的に処理できないことが、DNA損傷のリスクを高め、特定のがんにつながる可能性があるということが今回の研究で強調された、と発表文の中で述べている。ただし、「アルコール処理やDNA修復のシステムは完璧ではなく、こうした自己防衛機能がきちんと作用している人であっても、アルコールが原因でがんができる可能性はあることを忘れてはならない」と注意を促している。

英国のがん研究所は、アルコールとの関係が特に指摘されているがんの種類として、口腔がん、咽頭がん、食道がん、乳がん、肝臓がん、大腸がんを挙げている。そのリスクは、ワインやビール、蒸留酒などアルコールの種類とは無関係で、飲む量についても「がんに関しては安全な飲酒量などない」と断言している。ただし、英国には政府が定めた飲酒のガイドラインがあり、ここで規定している量以下であればリスクは低くなる、とがん研究所は述べている。

英国政府のガイドラインが推奨する飲酒量は、1週間で14ユニット以内(1ユニットは純アルコール8グラムなので14ユニットで112グラム)。英紙インディペンデントによるとこれは、4%程度のビールなら7パイント(約3.3リットル)、12%程度のワインなら通常のワイングラス(125ml)で9杯と1/3杯に相当する。

なお、厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」を「1日平均純アルコールで20グラム程度」としており、1週間分(7日)に換算すると英国ガイドラインより多くなっている。がんのリスクを考えて飲酒するなら、少なめに設定している英国のガイドラインも考慮に入れた方が良さそうだ。

参照元 : newsweekjapan


毎日酔うと5年早く死ぬ…?大型研究が暴いた「酒に適量なし」の現実

2018/10/26(金) 14:00配信



こんなにおいしくて楽しい酒が、体に悪いはずはない。だって少量なら大丈夫というデータを厚労省が出してるじゃないか──。

残念ながらそうしたデータは1990年代までのもの。最新研究は60万人もの超大型調査から、「毎日酔っ払っていると4~5年早く死ぬ」という結論を出してしまった! (※この記事は「Lab-on」からの転載です。オリジナルサイトはこちら)
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左党がっかりの60万人調査結果
「酒は百薬の長」や “Good wine engenders good blood(良いワインは良い血を作る)” など、お酒に関係したことわざ・格言は世界中で伝えられており、その多くは「適量の飲酒が健康をもたらす」ということを示唆しています。

しかしこのたび、控えめ(moderate)とされている量の飲酒であっても、実は健康に悪影響を与えているとした大規模研究の結果が発表されました。この論文は、世界で最も権威のある医学誌のひとつであるLancet誌に発表されています。

この論文では、19の高所得国(high-income countries)でのべ60万人を対象に、アルコール摂取量と健康への影響を調べた結果を掲載。

少量の飲酒は心筋梗塞のリスクを下げることが確認された一方で、脳卒中や大動脈瘤、致死性の高血圧性疾患のリスクを有意に上昇させ、総合的には寿命を縮めていると報告しています。

具体的には、1週間の飲酒量が純アルコール換算で0~100グラムのグループを基準に、平均余命への影響を以下のようにまとめています。

【40歳時点での平均余命】
・純アルコール量が週に100~200グラム → 6ヵ月の余命短縮
・純アルコール量が週に200~350グラム → 1~2年の余命短縮
・純アルコール量が週に350グラム以上  → 4~5年の余命短縮

つまり何を何杯飲むと危険なのか
アルコール含有量の計算は『お酒の量 (ml) ×(度数(%) /100)× 0.8』で定義されます。

アルコール度数5%のお酒350ml缶に含まれる純アルコール量は14グラムで、1週間毎日1缶を飲むと、摂取するアルコールの量は98グラム。

つまり、毎日ビールの350ml缶1本程度の飲酒量であればそれほど問題ないものの、それ以上の飲酒量ではアルコール量に応じて健康リスクも増大していきます。

さらに、多くの国では適度な飲酒量基準を男女によって分けていますが、今回の研究では健康リスクを増大させる飲酒量に性別の差はなかったとのこと。

これらの結果から、研究グループは現在の飲酒基準値を早急に見直すべきだと主張します。

アメリカ国立衛生研究所のAaron White氏は、この論文で提示されているいる「週に100グラム以下」という量はあくまで目安であるとし、「アルコールが健康に及ぼす影響は、体重や性別、投薬状況など幅広い要因に左右される。安全とされる飲酒量に関して、この数字以下であれば必ず安全というマジックナンバーは存在しない」と語っています。



日本人の場合は?
厚生労働省の「健康日本21」のウェブページでは「節度ある適度な飲酒」の量を、純アルコール換算で1日20グラムと定義。

しかし、ページ下部の参考文献に記載されている報告書や論文はすべて1999年以前のものとなっており、20年間にわたって情報が更新されていません。

もともとアジア人は欧米人に比べてアルコール耐性が低く、特に日本人は世界中で最もお酒に弱い民族の一つとされています。今年4月には、日本人が数千年をかけてアルコールに弱い人が増えるように進化してきたという研究結果も発表されました。

これらの事から、平均的な日本人にとっては、1日に350ml缶1本という飲酒量も「控えめ」であるとは言えないのかもしれません。

相次ぐリスク報告
昨年末から今年にかけて、アルコールの健康への影響を調べた論文が相次いでトップジャーナルに掲載されています。

昨年6月には適量とされる飲酒でも脳の萎縮を加速させうることを30年間の追跡研究で示した論文がBMJ誌に、今年1月にはアルコールの分解によってできるアセトアルデヒドがDNAに不可逆的なダメージを残し、発がんリスクを上昇させることをマウスで初めて実証した論文がnature誌に掲載されています。

お酒の楽しみは、健康リスクがあるからと割り切って諦められるものではありません。

しかし、これまでの「少量なら健康に良い」という認識が必ずしも正しくないということは、頭の片隅に置いておいても良いかもしれません。

【参照元】
‘Moderate’ drinking guidelines are too loose, study says Moderate alcohol consumption as risk factor for adverse brain outcomes and cognitive decline: longitudinal cohort study Largest study of its kind finds alcohol use biggest risk factor for dementia How alcohol damages DNA and increases cancer risk 全ゲノムシークエンス解析で日本人の適応進化を解明-アルコール・栄養代謝に関わる遺伝的変異が適応進化の対象-

参照元 : 現代ビジネス





世界21カ国で食卓塩として販売されている39銘柄を調査 した結果、9割の食塩にプラスチック片!

9割の食塩にプラスチック片、成人1人当たり年間2000個が体内に

2019/10/23(火) 19:10配信



──世界21カ国で取れた塩を使い、食卓塩として販売されている39銘柄を調査

■ 39銘柄中プラスチック片ゼロはわずか3銘柄

海のプラスチック汚染が叫ばれてから久しい。米国化学会発行の業界誌ケミカル&エンジニアリング・ニュース(C&EN)によると、年間800万トンのプラスチック・ゴミが海に流れ出ている。そんな中、プラスチック汚染に関してショックなデータがまた1つ明らかになった。このほど行われた調査で、私たち人間も、海に流れ着いたマイクロプラスチックを年間2000個も口にしているというのだ。

世界21カ国で取れた塩を使い、食卓塩として販売されている39銘柄を調査したところ、その90%からマイクロプラスチックが検出されたという。これは、成人1人当たり年間2000個のマイクロプラスチック片を食べているのに相当する。マイクロプラスチックが発見されなかったのはわずか3銘柄だった。

マイクロプラスチックとは、粉々になって大きさが5ミリ以下になったものを指す。

■ アジア産の食塩に目立つ

米ウェブメディア、クオーツによると、調査は韓国の国立大学、仁川大学校が国際環境NGOのグリーンピース・東アジアと共同で行なったもの。結果は10月16日、エンバイロメンタル・サイエンス・アンド・テクノロジーに発表された。

調査に使用された食塩は、オーストラリア、ベラルーシ、ブルガリア、中国、クロアチア、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、インドネシア、イタリア、韓国、パキスタン、フィリピン、セネガル、台湾、タイ、英国、米国、ベトナムの21カ国で取れたもの。39の銘柄のうち、28銘柄は海塩、9銘柄は岩塩、2銘柄は湖塩だった。前述の、「マイクロプラスチックが検出されなかった3銘柄」は、台湾産の精製海塩、中国産の精製岩塩、そしてフランス産の未精製の海塩だった。

サンプルの中で最も多くのマイクロプラスチックが検出されたのは、アジア諸国産の塩だった。マイクロプラスチックの含有量が多かった上位10銘柄のうち9銘柄がアジア産だったのだ。クオーツは、含有量の多さは、最も多くのプラスチックが海に流れ出ているポイントと関係があると指摘している。

前述のC&ENによると、海のプラスチック・ゴミの出どころは、世界中でアジアとりわけ東南アジア諸国が最も多い。

クオーツによると今回の調査を行なったチームは、この調査結果により、プラスチック汚染が世界で最も深刻な場所はアジアであることが改めて示されたのみならず、海塩が、海洋環境のマイクロプラスチック汚染の度合いを知る指標になり得ることも示していると述べている。

しかし当然ながら、食塩から取り込むマイクロプラスチックは、人間が体に取り込んでいる全体量のほんの一部に過ぎない。体内に入る全体量は年間で成人1人当たり3万2000片に上ると見られており、食塩からの2000片はこのうちわずか6%程度だ。クオーツによると、80%は呼吸から体内に取り込まれている。

参照元 : ニューズウィーク日本版


世界の海洋プラスチック廃棄物の9割は、わずか10の河川から流れ込んでいる

2018年7月12日(木)17時20分



<ドイツの研究によると、海洋に流出しているプラスチック廃棄物のおよそ9割が、わずか10の河川から流れ込んでいる>

プラスチック廃棄物が海洋に流出し、海洋生態系を脅かすようになって久しい。現在も、世界全体で1年間に800万トン規模のプラスチック廃棄物が海洋に流れ込んでいるとみられている。

それでは、これらのプラスチック廃棄物は、いったいどこから海洋に流れ込んでいるのだろうか。 独ヘルムホルツ環境研究センター(UFZ)の研究プロジェクトによると、海洋に流出しているプラスチック廃棄物のおよそ9割が、わずか10の河川から流れ込んでいるという。

10の河川とは...
その流出源として挙げられているのが、中国の長江、黄河、海河、珠江、中国とロシアとの国境付近を流れるアムール川、東南アジアを縦断するメコン川、インドのインダス川とガンジス・デルタ、アフリカ大陸東北部から地中海へと流れるナイル川、西アフリカのニジェール川で、いずれの流域も比較的人口の多い地域として知られている。

また、研究プロジェクトでは、プラスチック廃棄物の排出量とプラスチック廃棄物の不適切な処理との相関関係を分析し、流域で適正に処理されていない廃棄物が多いほど、河川から海に流出するプラスチック廃棄物の排出量が増えることを明らかにした。

研究プロジェクトを主導した水理地質学者のクリスチャン・シュミット博士は「これら主要な河川の流域からのプラスチック廃棄物の排出量を半減させるだけでも、海洋汚染の軽減に大きな効果をもたらす」と指摘。「そのためには、廃棄物の分別回収やリサイクルなど、廃棄物マネジメントの改善をはかるとともに、一般市民に向けた啓発活動を積極的に行うことが不可欠だ」と説いている。



世界ではじまったプラスチック廃棄対策
いわずもがな、海洋に流出するプラスチック廃棄物の量を減らすことこそ、プラスチックによる海洋汚染の防止につながる最も有効な対策だ。

地球環境保護に先進的に取り組む米シアトル市では、2012年からプラスチック製レジ袋を禁じているほか、2018年7月1日、飲食店に対してプラスチック製のストローや容器、カップなどの消費者への提供を禁じる条例を定め、世界的な注目を集めた。

一方、欧州委員会では、EU加盟国に対して、プラスチック製レジ袋の消費量を2019年までに2010年比で80%削減するよう求めている。

また、新興国でも、同様の取り組みが始まっている。東アフリカのケニヤやルワンダでは、すでに、レジ袋を禁じる法律が施行されている。

また、インドでは、2016年3月に「プラスチック廃棄物マネジメント法(PWM)」を定め、レジ袋の規格に制限を設けたほか、プラスチック廃棄物の回収・リサイクルの推進に国をあげて取り組んでいる。

プラスチック廃棄物の海洋流出をより効果的に食い止めるためには、この研究プロジェクトのように、プラスチック廃棄物の発生源や移動経路について科学的なアプローチからより詳しく解明していく必要もあるかもしれない。



参照元 : newsweekjapan



2018年10月21日日曜日

人差し指と薬指の長さが異なる女性は同性愛者になる可能性が高い 薬指の長い人は浮気性

女性の指の長さは「性的指向と関係」か=英研究'

2018/10/18(木) 12:36配信



人差し指と薬指の長さが違う女性は、同性愛者になる可能性が高い――このほど発表された英エセックス大学の研究が、このように指摘している。

エセックス大学の研究チームは、女性の一卵性双生児18組の指の長さを測った。いずれの双子も、1人は異性愛者でもう1人は同性愛者だ。

平均して、人差し指と薬指の長さが異なる特徴は、同性愛者の女性にのみ見られた。これは一般的に男性、特に左手だけに見られる特徴だ。

これは、胎児の時に「男性」ホルモンのテストステロンをより多く浴びたからかもしれないと、研究チームは解説する。

研究チームはまた、男性の一卵性双生児14組の指も測定した。女性と同様に1人が異性愛者、もう1人が同性愛者の双子だが、ここでは指の長さと性的指向に関連性は見られなかった。

男性も女性も子宮内でテストステロンを浴びるが、より多く浴びる場合があるのかもしれないという。

論文を執筆したエセックス大学心理学部の講師、チュースデー・ワッツ博士は、「遺伝子がまったく同じ一卵性双生児で性的指向が異なることがある。なのでこの違いには、遺伝子以外の要因があるはずだ」と話す。

「性的指向は子宮内で決定され、浴びる男性ホルモンの量や、ホルモンに各自の体がどう反応するかで、異なることが、研究からうかがえる。より多くのテストステロンに触れた人は、バイセクシュアルまたはホモセクシュアルになる可能性が高い」

「ホルモン量と指の長さの違いには関連性があることから、人の手に注目すれば、その人の性的指向のヒントがあるかもしれない」

研究結果は学術誌「アーカイブス・オブ・セクシュアル・ビヘイバー」に掲載されている。

(英語記事 Length of ring and index fingers 'linked to sexuality')

参照元 : BBC News


薬指の長い人は浮気性?指の長さからわかる、運動神経、心配性やうつのリスク(ノルウェー研究)

2016年10月15日



人差し指と薬指の長さを比べることでその人の特徴がわかるそうだ。

人差し指が薬指よりも長ければ、スポーツは苦手だけれど、言語記憶能力は高い傾向にある。一方で人差し指が薬指よりも短い場合は、おおらかな性格で、頭がこんがらがるような頭の中で物体を回転させるといった作業が得意であるようだ。

指とテストステロンの関係

人差し指が薬指より短い成人が、母親の胎内でより多くのテストステロンに晒されているという事実はかねてから知られていた。人差し指(2D)と薬指(4D)との長さの比率を専門用語で2D/4D比といい、ここから子宮内で浴びたテストステロンの量を推測することができる。

ノルウェー、トロンハイムのMRI人間科学研究所のカール・ピンツァ博士によると、このことから、指の長さ以外にも本人についての情報を得ることができるという。まずテストステロンを多く浴びていたときのもっとも顕著な効果は、身体能力や運動能力が高まることだ。

それ以外にもいくつかの関連性があると言われている。一般的な傾向としては、多量のテストステロンへの曝露には、方向感覚が関係するものなど、通常は男性が得意とする作業能力との相関が見られる。



例えば、テストステロンへの曝露が多かった人は、頭の中で複雑な形状の物体を回転させるといった作業が得意である。女性でこれが得意な人は、子宮内のみならず、成人してからも多量のテストステロンを浴びるような生活環境にあり、苦手な人はその逆の傾向にある。

その一方で、テストステロンへの曝露が少ない場合、単語帳を憶えるといった言語記憶作業の能力が優れている傾向にある。

もちろん例外もあり、あくまでも一般的な傾向であるということを踏まえながらその結果を見ていこう。

人差し指が薬指より長い人
テストステロンへの曝露が少ない。

・スポーツが苦手
・単語帳の記憶など、言語記憶作業が得意
・不安神経症や鬱のリスクが高い

人差し指が薬指よりも短い人
テストステロンへの曝露が多い。

・スポーツが得意 ・頭の中で複雑な形状の物体を回転させることが得意 ・ADHD、自閉症、トゥレット症候群のリスクが高い

なお、テステロンの影響はこれだけではなく、実は特定の疾病リスクとの関連性も判明している。

例えば、子宮内での多量のテストステロンへの曝露は、ADHD、トゥレット障害、自閉症といった男性により一般的な疾病のリスクと相関がある。反対にテストステロンへの曝露が低い場合は、女性により一般的な不安神経症や鬱の発症リスクが高まる。

薬指が長い人は浮気性?

ちなみに人差し指と薬指の長さが等しい人は、浮気をしない傾向にあるようだ。対照的に薬指が長い人は少々危険かもしれない。研究者によると、こうしたホルモンへの曝露から個々人の行動を予測することはできないとしても、指の長さから浮気性である可能性が高い人を見分ける助けにはなるそうだ。

via:What do YOUR fingers say about you?

ADHDなのに人差し指の方が薬指より長いパルモは例外ということか。スポーツが苦手っていうのは当たってるけど。ってことで会話を盛り上げるための雑学レベルで小耳にはさんでおけばよいだろう。

参照元 : カラパイア 不思議と謎の大冒険







2018年10月5日金曜日

手のひらを「太陽の光」に当てて日光浴することで免疫力アップ!ビタミンD活性化

手のひらを30分日光浴でビタミンD活性化 寿命を延ばす“食と成分”大研究

2018/10/3(水) 16:56配信



【寿命を延ばす“食と成分”大研究】

生活習慣病などの病気を防いで健康寿命を延ばすためには、バランスのよい食事が不可欠だ。スーパーの店頭には山ほど食材が並ぶ。最近では外食のメニューにも成分表示などが増えたが、さてどれを食べたらよいのか。現代人に不足しがちで本当に体が必要とする成分について9回にわたり専門医の話を聞く。

元気な長生きを実現するには、足腰がしっかりしていることが大切だ。それを阻む要因のひとつに骨粗鬆(こつそしょう)症がある。骨密度の減少で骨がもろくなり、転倒骨折を起こしやすく寝たきりにつながる。患者数は推定約1300万人。骨を維持するにはカルシウムが不可欠。ここまではよく知られている。乳製品や大豆製品、小魚や緑黄色野菜などカルシウムをたっぷり含む食材を食べている人もいるだろう。そのカルシウムが体内で吸収されて骨になるためには、ビタミンDが欠かせないのだ。

抗加齢医学の臨床研究を長年行っている東海大学医学部付属東京病院の西崎泰弘病院長が指摘する。

「2006年から抗加齢ドックを開設したところ、健康意識の高い方が数多く受診しています。ところが、検査数値ではビタミンDが不足している人が意外にも多いのです」

ビタミンDを多く含む食材は、サケ、マグロ、サバ、キノコ、牛レバー、チーズ、卵黄などいろいろある。とくにサバ缶は、高血圧・血糖値の改善などで大ブームとなっているため、すでに多用している人もいるはず。健康意識の高い人は、カルシウムの吸収にビタミンDが必要なことをすでに理解しているかもしれない。そんな人たちでさえ、体内でビタミンDが足りていないことがあるという。

「食べる量よりも、体内で上手くビタミンDを作ることができていない方が多いと感じます。ビタミンDが活性化して、カルシウムの吸収に役立つようにするには、日光に当たる必要があるのです。食事でビタミンDを含む食材を食べても、日光に当たる時間が少ないことが、不足しがちな要因のひとつと考えられます」

日中、室内で仕事や家事などを行っていると、日光に当たらないこともある。今年の夏のように暑いときは、外出時にもなるべく直射日光に当たらないように日傘や帽子、日焼け止めなどで防備するのが普通だ。日光の紫外線に当たり過ぎると、皮膚がんなどの発症リスクを高める。確かに日光の当たり過ぎはよくないが、避けすぎると、逆にビタミンD不足を招くのである。

「日焼け止めをつけている群とそうでない群では、前者の方が血中のビタミンD濃度が低かったとの研究報告があります。日焼けは避けたいですが、例えば手のひらで日光を10~15分浴びるだけでも、ビタミンDは活性化します。カルシウムやビタミンDを含む食材を食べた上で、少し日を浴びることを考えましょう」

日照時間が短い冬場は、手のひらで30分~1時間程度、日光を浴びた方がよいそうだ。

さらに、骨を丈夫にするには運動も欠かせない。早歩きを1日30分以上。必要な成分を補いながら、ビタミンDを活性化し、体内でそれを活かすような習慣を身につけよう。(安達純子)

参照元 : 夕刊フジ




2018年9月23日日曜日

米国で日本人が開発した“光線”を使って、がん細胞をピンポイントで攻撃する「光免疫療法」 異例のスピードで実用化か?

がん細胞だけを数分で破壊!「光免疫療法」異例のスピードで実用化も

2018年9月21日 金曜 午後6:00



アメリカ大統領も誇った治療法は、日本人が開発!

樹木希林さんや、山本“KID”徳郁さん、さくらももこさん…今年も多くの方が、がんで亡くなられました。


全身がんで亡くなった樹木希林さん

国民の2人に1人が罹患する病、がん。しかし、着実に進んでいる革新的な治療法の研究があります。

“光線”を使って、がん細胞をピンポイントで確実に攻撃する「光免疫療法」です。

オバマ前大統領が、2012年の一般教書演説で「がん細胞だけを殺す新しい治療法が実現しそうだ」と世界に誇ったように、これまではアメリカで研究が進められてきました。そして遂に、国内での治験が、国立がん研究センター東病院で始まりました。実は、世界が注目する、その研究を主導しているのは、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の日本人研究者、小林久隆主任研究員なのです。

15人のうち、14人のがん縮小 7人は消失!



2015年に始まったアメリカでの治験では、目覚ましい結果が出ています。

学会等で報告された結果では、1回だけ「光免疫療法」で治療した8人のうち、7人のがんが縮小し、そのうち3人はがんが消えました。

最大4回の治療を受けた7人では、全員のがんが縮小し、4人のがんが消えました。

つまり15人の患者のうち14人のがんが縮小し、そのうち7人のがんが消えたことになります。

アメリカでは、既に第2相までの治験が終わっています。

さらに、日本を含む早期承認制度に即した国際共通第3相試験も準備が進んでいます。

がんの『3大治療』と呼ばれる、手術・放射線・抗がん剤は、いずれも患者さんに副作用や大きな負担を強います。

しかし、「光免疫療法」は、これまでの治療法と大きな違いがあります。

私は昨年、ワシントンで小林氏に詳しくお話を伺ってきました。

「放射線でも化学療法でも、これ以上は人間の体が耐えられないという限界があります。しかし、光免疫療法には抗体の投与量限界も、照射量の限界もありません。がんが再発しても、何度でも治り切るまで出来る治療なのです」(小林氏)

がん細胞だけが風船のように破裂する!

「光免疫療法」では、「近赤外線」という光を使ってがん細胞を破壊します。

「近赤外線」とは、TVのリモコンや赤外線通信などに用いられている無害な光線です。

もう1つのポイントが、がん細胞だけに特異的に結合する抗体です。

その抗体に、IR700という色素(これを発見するまでが大変だったそうです)を一体化します。



具体的な治療法ですが、まずIR700と一体となった抗体を、静脈注射で体内に入れます。

1~2日すると、当然ながら、抗体は多くのがん細胞と結合します。

続いて、結合した抗体に「近赤外線」の光を照射します。

抗体と一体化したIR700は、「近赤外線」を受けると化学反応を起こすのです。

「IR700の化学反応で、がん細胞の細胞膜が壊れて膨らんでくる。膨らみ過ぎると破れて、がん細胞が破壊されます。」(小林氏)

化学反応で変化したIR700は、がん細胞の膜にあるたんぱく質を変性させ、細胞膜の機能を失わせます。すると1~2分という極めて短時間で、がん細胞は膨張~破壊されるのです。

それは、膨らみ過ぎた風船が破裂する様子に似ています。

皮膚がんのような身体の表面に近いものだけでなく、体の奥の方にがんがある場合も、注射針を通して細い光ファイバーを患部に挿し込めば、近赤外線を照射出来ます。

「光ファイバーを使うことで、食道がん、肺がん、子宮がん、大腸がん、肝臓がん、すい臓がん、腎臓がんなど、がんの8~9割はこの治療法でカバー出来ると考えています」(小林氏)

転移したがんには、治療法をアレンジして適用

がん患者さんの大きな不安は、がんが転移すること。

転移したがんの場合、現状では治療法が限定され、さらに困難を伴います。

がんは、なぜ増殖し、転移していくのでしょうか。

本来、もともと持っている免疫細胞が機能していれば、がん細胞は免疫細胞が攻撃することで排除されます。

しかし実際は、免疫細胞の働きを阻害する「制御性T細胞」という細胞を、がん細胞が周囲に集めて、免疫細胞を眠らせるのです。

免疫細胞からの攻撃がなくなるので、がん細胞はどんどん増殖していくのです。



「光免疫療法」では、がんが転移している場合は、IR700を付けた抗体を「制御性T細胞」に結合させるのが有効だとわかりました。

つまり、今度は「近赤外線」で、免疫細胞の邪魔をしている「制御性T細胞」を破壊するのです。

すると、免疫細胞は“邪魔者”がいなくなるので「眠り」から覚め、数十分のうちに活性化、がん細胞を攻撃・破壊します。

活性化した免疫細胞は、さらに血流に乗って全身を巡り、わずか数時間のうちに転移がんをも攻撃し始めるのです。

「がんが出来た局所の免疫を上げてあげれば、ステージ4という段階でも、転移したがんでも治療が望めます。末期がんでも、可能性としては十分あります」(小林氏)

入院も不要で、費用は大きく低減

しかも、この治療のために入院する必要はないということです。
治療としては、初日に抗体を注射、翌日に近赤外線を照射する、それで全てだからです。
また現在のところ、臨床治験上では特に副作用というのは見られていません。
「正常細胞は傷つけないで、がん細胞だけを破壊するからでしょう」(小林氏)

最近の新たながん治療は、治療費の高騰が問題になっています。

「光免疫療法」はどうでしょうか。

一番費用がかかるのは、IR700を付けた抗体ですが、通常の抗体治療の数十分の1程度の量しか使わないので、それほどの高額にはならない見込みです。
また、近赤外光を照射するレーザー装置は、放射線治療装置のように高価ではありません。

しかも、入院も必要ないのです。
従来のがん治療法に比して、費用をかなり低減させられることが期待できます。
「光免疫療法」が普及すれば、医療費の増加に悩む国の財政にとっても、大きなメリットになるでしょう。

三木谷氏のサポート受け、異例のスピードで実用化目指す
基礎的な動物実験の論文発表(2011年)からわずか4年後という、異例の速さで治験が進み、今年3月からは日本での治験も始まりました。
このスピーディーな展開には、楽天会長の三木谷氏のサポートが大きく寄与しています。
アメリカ国立衛生研究所が治験を委託したベンチャー企業は、三木谷氏が取締役会長を務めています。
自身の父親もがんで亡くした三木谷氏は、「光免疫療法」の普及に大きな意欲を持ち、早期承認制度の適応を受けて、できる限り早期の承認を目指しているということです。
国際共通治験を行うことで、日本での実用化も、アメリカにほぼ遅れることなく進むことと思われます。
一日も早く、多くのがん患者さんを救ってくれることを願います。

千春皮フ科クリニック 院長
渡邊千春(医学博士)

参照元 : fnn prime



光免疫療法 治験についてのお知らせ - 国立がん研究センター







2018年9月15日土曜日

お酒は1日1杯程度なら健康に良いという説はウソ? 少量でも女性は乳がんや結核、男性は口腔がんのリスクが高まる

「お酒は少量なら健康に良い」はウソだった?

2018/9/1(土) 9:00配信



「お酒は1日1杯程度なら健康に良い」という説と、「お酒は少しであっても体に悪いから控えるべき」という説の両方を耳にして、いったいどちらを信じればいいのかと悩んでいる人も多いのではないだろうか。

最新の膨大な研究論文をもとに、科学的根拠に裏付けされた「食の常識」を伝える『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』を上梓したUCLA助教授の津川友介氏に、お酒は少量であっても体に悪いのか、科学的根拠をもとに解説してもらう。

■『ランセット』誌に掲載されたお酒の論文の衝撃

2018年8月23日に世界的権威のある医学雑誌『ランセット』誌に掲載された1本の論文が世界に衝撃を与えた。それまでは少量であれば健康に良いが過量になると悪影響があると考えられていたアルコールが、たとえ少量でも健康に悪いという報告であったからである。

アメリカのガイドラインでは、アルコールは女性なら1日1杯、男性なら1日2杯以下におさえることが推奨されている。

イギリスでは、性別にかかわらずアルコールは(ワイン換算で)1日2杯までに抑えるべきだとされている。

今回の研究を受けて、アルコールに関する常識は変わるのだろうか? 

なぜこのように結論が一貫していないように見えるかというと、アルコールは少量であれば動脈硬化によって起こる病気(脳梗塞や心筋梗塞)のリスクを下げるものの、がんに関しては少量でもリスクを高めるからである。

そもそもアルコールが少量ならば健康に良いのではないかという話は、フランス人の食生活から来ている。

脂肪の摂取や喫煙は動脈硬化を起こして脳梗塞や心筋梗塞を起こすことは昔から知られていた。ところが、フランスではバターなどの健康に悪い脂肪をたくさん摂取し、喫煙率も高いにもかかわらず、近隣諸国よりも心筋梗塞の死亡者が少ないことが知られており、「フレンチ・パラドックス(フランスの逆説)」と呼ばれていた。フランス人はワインの摂取量が多いため、これが健康に良い働きをしているためこのような現象が見られると考えられるようになってきた。

その後、複数の研究でアルコールは少量であれば動脈硬化を原因とした病気によって死亡する確率を減らす可能性があると報告されており、これが「アルコールは少量であれば健康に良い」と言われるようになったゆえんである。

■少量のアルコールでもがんのリスクを上げる可能性

2018年4月に同じく『ランセット』誌に掲載された他の論文では、83個の研究を統合して解析したところ、アルコール換算で週100グラムまでであれば脳梗塞や心筋梗塞による死亡のリスクは上がらないと報告されている。

注意が必要なのは、アルコールで脳梗塞や心筋梗塞のリスクが下がっている(因果関係)のか、アルコールを飲んでいる人が脳梗塞や心筋梗塞のリスクが低いだけなのか(相関関係)なのかはわかっていないということである。

遺伝的要因によってアルコールが飲める人と飲めない人がいるし、アルコールを飲むと具合が悪くなる人はもちろん飲酒量が少ない。もしアルコール耐性の遺伝子を持っている人ほど脳梗塞や心筋梗塞のリスクが低いのであれば、アルコールを少量飲んでいる人ほどリスクが低くなるように見えてしまうことはありえることは過去の研究から指摘されている。

その一方で、アルコールはたとえ少量でもがん(特に乳がん)のリスクを上げる可能性は以前より報告されていた。

要は少量のアルコールが健康に良いかどうかは、動脈硬化への影響とがんへの影響の「つな引き」で決まるということである。今回の研究はこの2つを組み合わせると健康への影響がどうなるのかを分析したものだ。

今回『ランセット』誌に掲載された論文は、世界195カ国で実施された592の研究を統合した、それこそ大規模研究である。心筋梗塞や乳がんを含む23個の健康指標へのアルコールの影響を総合的に評価したものであった。

この論文に掲載された図では、1日1杯ではほとんどリスクが上昇しておらず、1日1杯以上になると飲酒量が増えるに従い、病気になるリスクが上昇しているように見える。

ちなみにここでの1杯とは、純アルコール換算で10gのことを指す。10gの純アルコールはグラス1杯のワインやビールに相当する。

■最後は自分自身のリスク要因で決める

論文によると、健康リスクを最小化する飲酒量に関して、最も信頼できる値は1日0杯であり、95%の確率で0~0.8杯/日の間に収まるという結果であった。この結果を受けて「最も健康に良い飲酒量はゼロである」と主張している人も多いが、筆者は個人的には「1日1杯までであればリスクは上昇しない」と解釈してもいいのではないかと思っている。

病気ごとで見てみると、心筋梗塞に関しては、少量の飲酒をしている人ほどリスクが低く(男性では0.83杯/日、女性では0.92杯/日の飲酒している人で最もリスクが低かった)、ある程度以上になるとリスクが高くなるのがわかる。一方で、女性のデータを見ると乳がんや結核は、少量からリスクが上昇しているのがわかる。男性のデータもほぼ同じパターンであった(男性の場合は乳がんの代わりに口腔がんのリスク上昇が認められた)。

つまり、1日1杯程度の少量のアルコールの場合、心筋梗塞や糖尿病のリスクが低いことと、乳がんや結核(そしてアルコールに関連した交通事故や外傷)のリスクが高いことが打ち消しあって、病気のリスクは変わらないという結果になっていると考えられる。

この結果を見て、私たちはどのように生活習慣を変えればいいだろうか? 

第一に、好きでもないのに健康に良いからという理由でアルコールを少量飲んでいる人は止めたほうがいいだろう。健康へのメリットは思われているほどはっきりしたものではないし、がんやケガのリスクを高めてしまう可能性がある。

ではアルコールが好きで飲んでいる人(ほとんどの人はこちらだろう)はどうしたらいいだろうか。自分自身のリスクなどを総合的に判断して決めるべきだろう。近い親族にがんになってしまった人がいる遺伝的にがんのリスクの高い人は、アルコールの摂取量を最低限に抑えることをおすすめする。過去にアルコール関連で事故やケガをしてしまった人も控えた方がよいだろう(ランセットの論文で少量の飲酒でも病気のリスクが上がる原因は、がんだけでなく飲酒に伴う事故やケガも含まれていたため)。

もちろんアルコールを飲むことで人生が豊かになり、生活の質が上がるという人もいるだろう。人間は病気にならないためだけに生きているわけではないので、そのような人は適量、つまり1日1~2杯までに抑えてたしなむことがいいと筆者は考える。

津川 友介 :カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)助教授

参照元 : 東洋経済オンライン