2025年12月27日土曜日

熱い飲み物で食道癌リスクが6倍アップ!

「65度以上」アツアツの飲み物で食道がんリスク6倍?危険区分と要注意ドリンクを英研究が警告

2025/12/26(金) 23:00配信


秋から冬へと移り変わろうとしているこの頃、いつものカフェラテをアイスからホットに切り替える人も少なくないはず。特に肌寒い朝には、温かい飲み物が大切な一杯になるだろう。

しかし、2025年2月にがん研究に関する専門誌『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・キャンサー』に掲載された研究が、熱すぎる飲み物を過剰に摂取することへの健康リスクを指摘。ここでは、その研究で明らかになったことや、ホットドリンクを飲む際の「適温」について詳しく解説する。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

研究で明らかになったこととは?
研究によると、一日に「非常に熱い」コーヒーやお茶などの飲み物を8杯以上飲む人は、熱い飲み物を飲まない人と比べて、食道扁平上皮がん(ESCC)を発症するリスクが約6倍だという。

また、このリスクには飲む量と温度の両方が関係しており、たとえば「熱い」温度を好む人は1.5〜3倍、「非常に熱い」温度を好む人は2.5〜5.6倍リスクが高まるとされている。

熱い飲み物はがんのリスクを高める?
ウエスタンシドニー大学臨床消化器内科准教授のヴィンセント・ホー氏は、非営利のニュースメディア『ザ・カンバセーション』で、「非常に熱い飲み物を飲むと、食道内壁の細胞が損傷し、時間の経過とともにがんを発症する可能性が高まります」と説明する。

また別の研究では、「熱によるダメージが食道内壁のバリア機能を弱め、胃酸逆流(胃酸が食道へ戻る現象)によるさらなるダメージを受けやすくする」ことも指摘されている。

さらに国際がん研究機関(IARC)は2016年、65度以上の「非常に熱い飲み物」を「人に対しておそらく発がん性がある」カテゴリーに分類。これは、屋内で木材を燃やした煙の吸入や赤身肉の過剰摂取と同じリスク区分にあたる。

ベストな温度は?
コーヒーなどの飲み物は抽出温度が高く、特にカフェで購入するものは持ち運びを想定して非常に高温(最大で約90度)で提供されることが多いため、少し冷ます時間を設けるのが賢明。

研究では、食道の熱損傷リスクと風味の保持の両方を考慮する場合、コーヒーを飲む最適な温度は57.8度だとしている。






0 件のコメント:

コメントを投稿