2018年1月25日木曜日

危険なのは投資ではなく「投機家」

金持ち父さんの教え「仮想通貨バブルに注意」

2018/1月24日(水)20時30分配信



世界は今、ビットコインやイーサリアム、リップルといった仮想通貨(cryptocurrency)の話でもちきりです。価格の変動が激しく短期で1000%以上もの利益が出せるとなれば、飛びつく人が激増するのもわかりますが、無知であればそれだけ危険をはらんでいることも事実です。

最近、仮想通貨についてよく聞かれます。私はいつも、「仮想通貨についてはよく知らないので投資していません」と答えています。個人的には金(ゴールド)に投資するほうが好きです。30年後に仮想通貨がまだあるかどうかはわかりませんが、金は確実に残っているからです。

私自身は仮想通貨への投資をお勧めしていませんが、皆さんにその考えを押し付けるつもりはありません。私が言いたいのは、投資対象が理解できていないなら、まずそれについて学びましょうということです。そして投資するかどうかを決めるのはあなた自身です。

◆危険なのは投資ではなく「投機家」

今回お話したかったのは、仮想通貨のことではありません。「お金に関する愚かな行為」についてです。仮想通貨のニュースサイト「コインテレグラフ」によれば、世界中でビットコインに投資している人の18%が借金をしてコインを購入しており、そのうちの22%の人がクレジットカードの支払いができなくなっているという調査結果があるそうです。

彼らは投資家ではなく「投機家」、すなわちギャンブラーです。一攫千金を当て込んで、高い金利で借りたお金で勝負をして負けたのです。何度も言っているように、投資が危険なのではなく、知識も経験もなく無謀な投資をする人、「投機家」が危険なのです。

では、どうしたらいいのか? そう、『金持ち父さん』シリーズの愛読者の皆さんはもうご存知のように、金持ち父さんの教えを学び、それをしっかり身に付けることです。次に3つの基本の教えを挙げておきます。あなたの「投機家」のお友達にも教えてあげてください。

◆あなたをバブルから守る金持ち父さんの3つの基本の教え

1.「資産」と「負債」の違いを知る
金持ち父さんの定義では、「資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの」、「負債とはあなたのポケットからお金を取っていくもの」でした。仮想通貨は、買ったときにはあなたのポケットからお金を取っていくので、その時点では「負債」ということになります。

2.「キャッシュフロー」に投資する
キャッシュフローを生むもの、たとえば投資用の不動産物件に投資すれば、毎月家賃収入が受け取れます。物件価格が上がろうが下がろうが関係ありません。仮想通貨を買って値上がりするのをただ待っている人は、2008年のリーマン・ショックで全財産を失った人と同じ目に遭うのではないかと心配になります。

3.「良い借金」と「悪い借金」の違いを知る
金持ちの最大の秘密は、「良い借金」と「悪い借金」の違いを知り、「良い借金」だけを使っていることです。銀行やベンチャーキャピタル、投資家など、OPM(Other People’s Money=他人のお金)を使えるようになるとパワフルな投資ができます。仮想通貨はキャッシュフローを生んでくれないので、そのためにクレジットカードで借金するのは良い借金とは言えません。

ごく簡単に説明しましたが、あなたが経済的自由を手に入れたいと真剣に思っているなら、「キャッシュフローを生むものに投資することが重要だ」ということをぜひ覚えていてください。

今あなたがお金をいくら持っているかは問題ではありません。あなた自身の将来のより良い経済状態のために、今あなたが何をするかが問題です。少しずつでいいので毎日続けることが大事です。今年もお金について楽しく学びましょう。

教えてくれたのは……
ロバート・キヨサキ氏

投資家、ビジネスマン、ベストセラー作家。著書『金持ち父さん 貧乏父さん』にて金持ちがお金について自分の子供たちに教えていること、中流以下の人たちが教えていないことを明かす。労働所得(給料)で生きるのではなく、お金がお金を稼ぎ出す不労所得の重要性を説き、お金教育の一環として『キャッシュフローゲーム』を開発した。

あるじゃん 編集部

参照元 : あるじゃん(All About マネー)


倒産・自己破産を経て再起した男の「起業家魂」を見よ

2018/1/25(木) 6:00配信



倒産から自己破産、そして復活。成功へと導いたのは、まさしく起業家魂だった。

(株)イオレは、2017年12月に東京証券取引所マザーズ市場に上場した。株価は公募価格の1890円に対し買い気配のまま値がつかず、翌営業日に5100円の初値をつけ注目された。上場と聞くと順風満帆と思われるが、社長の吉田直人さん(54)は、成功と挫折を味わってきた起業家である。

「起業はチャンスを掴むというより、基本的にはその人のマインドだと思います。子供のころ父が忙しく、半分祖父母に育てられ『お前が当主になるのだ』と言われ続けてきました。

父は函館で既製服、毛皮、宝石などの女性向けの商売を次々に立ち上げ、いち早く割賦販売を取り入れて事業を拡大していきました。それを見て育ったので、起業することは普通のことだと思っていました」

しかし大学入学時に事態は一変する。カイリ規制により函館に入港する漁船が激減。街は活気を失い父親の事業も危うくなった。仕送りが難しくなり、稼ぐしかなくなった。

だが、アルバイトに精を出せば学校へは行けない。1年間悩んだ末に「儲かる仕事を自分で作ろう」。そして、学生を集めたイベントやアーティストのプロモーションの手伝いを始め、利益を出した。それが、吉田さんの起業家としての原点となった。

「卒業後、広告代理店に就職しましたが、思っていた仕事内容ではなく、半年で辞めて24歳のときに編集プロダクションを起業しました。最初は一人で、当時の先輩やいろいろな方たちに電話をしまくって、知人が紹介してくれた雑誌編集の方に拾っていただきました」

当初は週刊誌の企画ものの提案と制作をしていたが、バブルを背景に広告代理店に成長。1991年には人材派遣会社を作り、ともに順調に業績を伸ばした。

しかし本当にやりたいことを考え、ゲームが好きだったことから同年、ゲーム制作の「グラムス(株)」を設立。PCゲームを作ったが、売れずに悩んでいたときにマルチメディア時代が到来し、パソコンで写真が見られるようになった。

「おもしろいと思い、CD-ROMの写真集を作りました。これが出版流通の紙の写真集と違い、パソコンや音楽CDと同じ経路で売られた。販売価格は9800円と高く、返品もほとんどない。競争相手がないのでどんどん作って、気がつくとマルチメディアの会社といわれるようになりました」

利益で演出にアニメシーンを多用したゲームを作った。それが注目され一躍マルチメディアの星と呼ばれるようになった。

ところが32歳のとき、吉田さんを咽頭ガンが襲う。放射線治療により一時的に味覚や声を失ったが、3カ月後に復帰。

「死ぬと思っているので、日本を代表する超大作を作って名を残したかったし、達成感が欲しかった」

1995年12月に発表したゲーム『クオヴァディス』はヒットしたが銀行の貸し剥がしが一斉におこなわれる時代になった。「銀行の性格をまったく理解していなかった」ために、1997年に定期・普通預金が凍結された。7月に事実上倒産、そして自己破産。

「結果的にはボクが生き残って、会社が死んでしまった」

しかし起業家魂は健在だった。免責後は日本初のタイ古式マッサージ店を大ブレイクさせ、iモードの流行に合わせてコンテンツ事業会社を友人と設立。成功を収めたが、自らのやり甲斐を求めて退社。

サッカー日韓W杯開催前年の2001年、応援の意味のオーレに由来する「(株)イオレ(eole)」を起業。現在、38万団体670万人が利用する日本最大級の連絡網サービス「らくらく連絡網」を運営する。今後は年配世代への普及と、その先は決済機能の付加を目指す。

「ずっと応援される側だったので、そろそろお返しがしたい。上場はできたが、どうしたら皆さんに喜んでもらえるのか、社会貢献になるのか、模索を続けています」

 誠実さと優しさが伝わる低い声の響きが、耳に残った。
(週刊FLASH 201年2月6日号)

参照元 : SmartFLASH


「幸福にほど遠い」富裕層のお金の使い方

2018/1/25(木) 9:15配信



「幸せになる」ためのお金の使い方とは、どんなものでしょうか。英ケンブリッジ大学らの調査によると、「性格」によって幸福度が増す消費項目は異なります。行政書士で富裕層の金森重樹氏は「他人との比較優位を考えてお金を使っていると、いつまでも幸せにはなれない」といいます――。

■じゃぶじゃぶお金を使っても幸福にはなれない

「お金は稼ぐよりも使うほうが難しい」といわれます。たいていの人は財を成すと地位財の追求(後述)に走り、結果的に散財することが多い。だからこそ、お金の哲学が必要なのです。

本連載では、「幸福度が増すお金の使い方」を考えてきました。人生の目的はお金を稼ぐことではなく、幸せになることであるとすれば、その重要性をどんなに強調しても強調しすぎるということはありません。

人のお金の使い道は大きく「地位財」と「非地位財」の2つに分けられます。

●地位財=他人との比較優位によってはじめて価値の生まれるもの
(例:所得、社会的地位、車、家など)

●非地位財=他人が何を持っているかどうかとは関係なく、それ自体に価値があり喜びを得ることができるもの
(例:休暇、愛情、健康、自由、自主性、社会への帰属意識、良質な環境など)

▼「競争的消費から脱出しないかぎり幸せになれない」

単純にわければ、地位財は収入・家・車など「物質的」な財で、非地位財は休暇・旅行・パートナーとの交流・健康など「非物質的」な財です。これまで地位財、非地位財に関するわかりやすい資料や書籍が見当たらなかったのですが、先日、僕が監訳した『幸せとお金の経済学』(ロバート・H・フランク著)は、その解説に最適です。

本書の内容は、袖にある一文に凝縮されています。

「無意識のうちに参戦している不毛な競争的消費から脱出しないかぎり、私たちは誰一人幸せになれない」

■なぜ収入・家・車を手に入れても幸せになれないか

フランクは本書で3つの命題を挙げています。

命題1 人には相対的な消費が重要だと感じる領域がある。
命題2 相対的な消費への関心は「地位獲得競争」、つまり地位財に的を絞った支出競争につながる。
命題3 「地位獲得競争」に陥ると、資金が非地位財に回らなくなって幸福度が下がる。

つまり、幸福度を上げるためには、休暇・旅行・パートナーとの交流・健康など非地位財の獲得が必須であるにもかかわらず、多くの人々は、収入・家・車など地位財獲得に躍起になってしまいがちというわけです。

▼「非地位財」にお金を使うことができればハッピーに

このことを踏まえ、フランクは本書でこのような解説をしています(*、**は編注)。

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<より大きな家を買うために長時間働こうと考えるとき、人は家の絶対的な大きさではなく、相対的(*他人と比較して)な大きさによって満足度が増すと期待します。この場合、大きな家を買うことの満足度が、余暇(**前出の「非地位財」の例)が短くなることで失われる満足度を上回らなければなりません。

ところがみんなが一斉に同じ動きをすれば、家の相対的な大きさの分布はそれまでと実質的に変わりません。とすると、誰にとっても家の相対的なサイズは期待したほど大きくなりません。ほとぼりが冷めたころになってようやく、家の絶対的な大きさだけでは、それを得るために犠牲にした余暇の埋め合わせはできないと気づくのです。

そうは言っても、他の人がより大きな家を買っているのに、自分だけが買えないというのもつまらない話です>
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他人より相対的に上の地位財の獲得へ……。繰り返しますが、そうした地位獲得競争のために地位財へ支出することで、非地位財に回す資金がなくなると幸福度は下がるのです。地位財への支出は相対的消費ですから、際限がありません。「わかっちゃいるけど、やめられない」というところでしょうか。こうした不毛な争いより非地位財に資金を回したほうが幸せになれるはずです。

■自分の性格をよく知らないと幸福になれない

幸福を高めるためのお金を使い方で、「使う対象(地位財か非地位財か)」以外に重要なのが、自分の「性格」をよく知るということです。

興味深い調査結果があります。ケンブリッジ・ジャッジ・ビジネススクールとケンブリッジ大学の心理学部が、イギリスを本店とする多国籍銀行と協力し、銀行顧客の参加者625人の7万6863件の銀行取引データを内容別に59のカテゴリーに分類して調査したものです(Spending That Fits Personality Can Boost Well-Being)。自己申告ではないので、非常に客観的なデータだと言えます。

ここでの「性格」とはいわゆるビッグファイブ(特性5因子論)と呼ばれるもので次のものです。

(1)経験への開放性(Openness to Experience)
(2)勤勉性(Conscientiousness)
(3)外向性(Extroversion)
(4)協調性(Agreeableness)
(5)情緒不安定性(Neuroticism)

▼自分の性格を踏まえた支出が「正解」

調査の結果、例えば、「パブで飲む」という消費行動(支出)は、(2)勤勉性(の低さ)と(3)外向性(の強さ)という性格の因子と関連することがわかりました。また、「慈善事業をする」ことや「ペットを飼う」といった支出は、(4)協調性(の強さ)という性格の因子に結び付きました。

さらに銀行の取引を通じた調査の結果、人はたいてい自分の性格に一致した支出項目にお金を多く使うということが分かりました。すなわち、外向性の高い人は内向的な人に比べて毎年52ポンド(約8000円)多くパブでの飲食にお金を使っていました。一方、勤勉性が高い人はそうでない人に比べて年間124ポンド(約1万9000円)多く健康と運動にお金を使っていました。

■「幸福にほど遠い」富裕層のお金の使い方とは

以上のような消費行動と、それぞれの人がいつ幸福を感じるかという調査データを煮詰めていくと最終的に次のようなことが明らかになりました。

●自分の性格的な特徴に沿ったお金の使い方をすることが幸福度を増す。
●幸福度(の高さ)は、「収入総額/支出総額」との関連性よりも、「性格に応じた支出」をどれだけするかにずっと強い関連性がある。

調査にあたったJoe Gladstone氏は次のように述べています。

「歴史的に見て、お金と幸福感の相関関係は弱いとされてきたが、我々の研究は実際の銀行取引データを調査することで我々の性格的な特徴に沿っていて、心理的ニーズを満たす商品やサービスにお金を使うことで幸福感が増すことを証明できた」

社交的で飲みに行くことが好きな人が飲み代をたくさん使う一方、誠実性が高い人が自分と向き合ってパーソナルジムなどの健康と運動にお金を使う。そうやって自分の性格・特性に応じてお金を使うことが幸福をもたらす、という結論は素直に理解できます。

お金で手に入れられる「モノの価値」は誰にとっても同じで、その価値は価格によって決められると考えがちです。しかし、その人の性格によって価値は全く異なるものという結論は多くの示唆を与えてくれます。自分の性格を熟知し、それに沿った支出をしなければ、いくら収入が高くても幸福感を高めることは難しいということなのです。

参照元 : プレジデントオンライン








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