3万円が無料に ロタウイルスワクチン10月に定期接種
2020年9月24日 6時00分
2020年10月から、ロタウイルスワクチンが定期接種になります。日本では11年から輸入されてきましたが、高かったですね。任意接種だったため医療機関によって金額が違いますが、総額で3万円前後かかっていました。
WHO(世界保健機関)は13年に、ロタウイルスワクチンは世界中のすべての国の予防接種プログラムに導入されるべきであると提言しています。
海外ではすでに130カ国以上で定期接種になっていたので、小児科医も保護者の方たちもずっと待ち望んでいた定期接種化でした。ただし20年8月1日以降に生まれたお子さんからは定期接種ですが、それ以前に生まれたお子さんは残念ながら任意接種です。
大人もかかる感染症
ロタウイルス感染症とはなんでしょう。冬の終わりから春にかけて流行する急性の胃腸炎で、熱が出て吐いたり下痢をしたり、脱水やけいれん、腎不全、脳症の原因になったりします。
日本では年間80万人くらいが感染し、00年から12年では、年により2~18人が亡くなっています。亡くならないまでも、5歳までの胃腸炎での入院の半数くらいがロタウイルスによるものです。
子どもの病気だと思っている人がいますが、大人でもかかります。でも、感染する時期が幼ければ幼いほど重症化のリスクが高いので、ワクチンがあるんですね。
一般的にウイルスの感染症は、…
以下略
予防接種ルールが10月から変更 大事なポイントは接種間隔の変更と「ロタウイルス」の定期接種化
2020/9/27(日) 9:00
欧米に比較し大きく遅れていた日本の予防接種が、ここ10年ほどで大きく改善されてきています。たとえば最近であれば、2014年10月から水痘(水ぼうそう)ワクチンが定期接種となりました。
定期接種とは、『国が接種を勧奨し、法律に基づいて市区町村が主体となって実施するワクチンのこと』です。皆さんにとっては、『公費により接種できるようになる』という点が大きいでしょう。
任意接種の予防接種って、なかなかのお値段ですからね。
水痘は2014年の定期接種化後,患者数は明らかに減少しました。定期接種化により接種率が大きく上がり、有効性がはっきりしてきたのです(※1)。
このように、予防接種はひとつひとつ改善され人々を感染症の脅威から守ってきたのです。
そして、2020年10月から予防接種に関する決まりごとがふたつ、大きく変更されます。
1つ目がロタウイルスワクチンの定期接種化、そして2つ目が予防接種の間隔が変更されることです。
どちらもとても大事なポイントですので、解説したいと思います。
ロタウイルスが定期接種になりますロタウイルスとは、主に胃腸炎を起こすウイルスです。
世界における2000年までの検討では、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルス胃腸炎に罹患し、5人に1人が医療機関に受診し、60人に1人が入院し、293人に1人が死亡すると推定されました(※2)。また、ロタウイルスは胃腸炎だけでなく、けいれんや場合によっては脳炎なども起こすことがあります。
(※2)Emerging infectious diseases 2003; 9(5): 565-72.
そのような経緯からロタウイルスワクチンが開発されました。
2019年3月の時点で97ヵ国が定期接種に導入されていましたが、日本でも2020年10月から定期接種に組み入れられることになったのです。
ロタウイルスワクチンの有効性は高く、ロタウイルス胃腸炎による入院や救急部受診のリスクを検討した観察研究30研究の結果からは、82%も減少するという報告があります(※3)。完全に罹らなくなるわけではありませんが、明らかに重症化を減らすのです。
(※3)BMC Infect Dis 2017; 17:569.(日本語訳)
これまで任意接種だったロタウイルスワクチンは(地域によって異なるものの)3万円程度の自己負担があったので、水痘ワクチンと同様に、定期接種化で接種率が上がることが期待されています。なお、ロタウイルスワクチンは生後2ヶ月から生後14週6日までに開始する必要があり、定期接種として接種できるのは2020年8月生まれのお子さんからとなります。
そして、ロタウイルスワクチンは『飲む生ワクチン』です。
生ワクチンとはなんでしょうか?ワクチンは、『生ワクチン』と『生ワクチン以外』にわけられます。
生ワクチンは、病原体の毒性を弱めて免疫を獲得することを目標にしたワクチンです。
簡単に言えば、『軽く罹って免疫を獲得する』わけです。まったく毒性がないまで無毒化したならば免疫も得ることができません。ですので、ごく軽い症状が出ることがあります。
このような話しをすると、『怖い』という方もいらっしゃいますが、たとえばロタウイルスは5歳までに全員が罹ります。そしてロタウイルスワクチンよりも遥かに強い病原性を持っています。その、強い病原性を回避するように設計されているワクチンと言えます。
一方で不活化ワクチンは、主に加熱したりホルマリン処理をしたりして病原体を殺したワクチンです(他の作成方法もあります)。これらの不活化ワクチンに病原性はありません。
現在の予防接種の間隔に関して、『生ワクチン接種後に別のワクチンを接種するのは27日間の間隔』、『不活化ワクチン接種後に別のワクチンを接種するのは6日以上の間隔を』ということを、多くの保護者さんがご存知でしょう。
そのワクチンの接種間隔が、2020年10月より変更になるのです。
予防接種の間隔が変更されます
2020年10月1日からの予防接種の接種間隔の変更は、おおざっぱに言うと、『注射』の生ワクチンの接種は27日以上あけるものの、他のワクチンとの接種間隔に制限がなくなります。なお、同じ生ワクチンでも、ロタウイルスワクチンは『経口(飲む)生ワクチン』ですので、別のワクチンをする際に間隔をあけなくてもOKです(※4)。
簡単にまとめると、下の表のような感じですね。
この理由として、不活化ワクチンは、他の不活化ワクチンや生ワクチンとの同時接種を含めてどのような間隔で接種しても、お互いのワクチンの免疫が影響されないことがわかっているからです。
なお、今回の改定でかわる決まりごとは、海外では普通の方法です(※6)。
世界標準に合わせたに過ぎないのですね。
(※5)Simultaneous Administration of Varicella Vaccine and Other Recommended Childhood Vaccines --- United States, 1995--1999
(※6)Vaccine Recommendations and Guidelines of the ACIP
例えば、これからのインフルエンザワクチンのシーズンでは、以下のようなケースが考えられるでしょう。
(ケース1)ある日にインフルエンザワクチンを接種したあと、これまでは他の予防接種をするのに1週間あけなければなりませんでしたが、10月からは翌日に別の予防接種をすることができます。
(ケース2)MR(麻しん風しん)ワクチンを接種した翌日に、別の医療機関でインフルエンザワクチンを接種することができます。
そんなケースですね。
予防接種の種類が多くなり、予防接種の予定が組みにくくなってきた保護者さんにとっては、助かる改定といえるでしょう。
詳しくは、かかりつけ医にご相談くださいね。
参照元 :
ヤフーニュース
無料を餌にロタウイルスワクチンの接種を煽ってます。中に何入ってるのか分からないので恐ろしい!冬の終わりから春にかけて流行する急性の胃腸炎?ロタウイルス感染症?
ロタウイルスをばら撒いてるのは誰なのか?研究所で作られたウイルスを人間が意図的に流行らせているのではないのか?
それとセットで金儲けするためワクチンを無料で接種させる。その結果、病気が増え、人口削減と医療業界は儲かる仕組みか? 全てのワクチンは百害あって一利無しなので、絶対に打たない方が良い。