スーパーの総菜「製造日」のカラクリ いくらでも引き延ばせる
2020/2/24(月) 15:00配信
「最近、スーパーのお総菜がおいしくて本当に助かっています。子供が巣立って夫婦ふたりになり、火の始末が不安になってきたこともあって、もう5年は揚げものをしていません。ご飯は炊きますが、スーパーでコロッケやお刺身、サラダを買ってきてお皿に並べて食事にすることがほとんど。インスタントではないから栄養も偏らないし、品数も豊富で自分で作るよりも安上がりなくらいです。うちの食卓はスーパーに支えられていますよ」(大阪府・71才主婦)
コロッケや鶏の唐揚げ、サラダ、弁当など、調理済みの食品を持ち帰り、家で食べる──そんな行為を専門用語では「中食(なかしょく)」と呼ぶ。レストランなどの「外食」と家庭で食べる「内食」の中間であることから生まれた言葉で、この中食産業の売り上げは右肩上がりを続けている。日本惣菜協会の調査によれば、2009年から2018年の約10年で総菜の市場規模は2兆2000億円も拡大。特にスーパーの中食市場は大きく、全体の約6割を占める。
実際スーパーでは夕方になると「2割引き」や「半額」のシールが貼られることもあり、総菜や弁当コーナーには常に人だかりができる。冒頭の主婦のように「よく利用する」という人は少なくないはずだ。だが、その内情をよく知る専門家たちは厳しい顔つきだ。食品ジャーナリストの郡司和夫さんが指摘する。
「高齢者世帯が増えたことや、独身者などを中心にスーパーの総菜は人気を博しています。しかし、いまのまま総菜を食べていくと、健康を損なう人が相当出てくるのではないかと危惧しているのです」
インスタント食品やジャンクフードではないうえ、きちんと調理されて売られているにもかかわらず、健康を損なう恐れがあるというのは、いったいどういうことなのか。
「ラベルを貼った日」でも「最終加工日」に
食品を選ぶ際、大きな情報源となるのはパッケージに記された加工日や消費期限、原材料や原産地などの食品表示だ。ところが、スーパーの総菜や弁当には、その食品表示にさまざまな抜け穴がある。食品表示アドバイザーの垣田達哉さんが指摘する。
「私は常々、食品を購入するときには、表示を確認することを習慣にすべきと訴えてきました。ところが、スーパーの総菜にはそもそも表示自体がないものが多い。いまの法律では、販売店のバックヤードで調理されたものは、原材料や原産地などの表示をしなくていいことになっているのです」
たしかに、客がトングで袋に取るパンやコロッケはもちろんのこと、簡易な透明パックに入った春巻きやシューマイなどに原材料や産地の表示は見当たらない。食品安全教育研究所代表の河岸宏和さんが解説する。
「基本的には客の注文に応じてその場で容器に詰めてバラ売りで販売しているため、店員が客の質問に答えられるから表示は不要という理屈です。包装はあくまで持ち帰るためのものであり、店員が忙しいことを見越してあらかじめ容器に詰めているだけ、という解釈です」
一方、コンビニは基本的に専門の工場で作られたものを販売しているため、一部のホットスナックなどを除いて食品表示が義務づけられている。
「スーパーの方が“やりたい放題”の余地がある分、危険だともいえます。やはり、どんなものを使っているか明記されていない食品は不安が残ります。使われている油や添加物がどんなものなのかも、わからないわけですから」(垣田さん)
では、表示のある総菜を選べば安全かといえばそうではない。河岸さんは「製造日」にもカラクリがあるという。
「『製造日』は調理をした日とは限りません。たとえば鶏の唐揚げなら、揚げた日だけでなく『パックに詰めた日』、『トレーのふたをした日』、『ラベルを貼った日』などの作業がどれも『最終加工日』として認められるため、いくらでも引き延ばせます」
極端なことをいえば、前日売れ残った刺身のパックのラップを巻き直し、あらためて製造日を「当日」として店に並べたとしても、法的には問題がないわけだ。
食品の「使いまわし」をする度に…
それだけでも衝撃だが、河岸さんによれば「消費期限」ですらスーパーの思い通りだという。
「総菜の消費期限は、それぞれのスーパーの現場が、経験や慣例をもとに“適当に”決めているのが現実。『次の商品ができるまでは持たせよう』など、彼らの思いのままなのです」(河岸さん)
指導を行う立場の保健所に確認したところ「たしかにバラ売りの食品には食品表示義務はないものの、ガイドラインに基づき、消費期限の設定や表示を指導しています。しかし義務ではないため、従わなくても法的に罰せられることはありません」(東京都千代田区保健所生活衛生課)と言う。
つまり、知らないうちに傷んでいたり、出所がわからない危険な食品を口にしている可能性が高いことになる。
食品の「使いまわし」も多くのスーパーで行われている。
「たとえば魚なら、最初は生のまま丸ごと売る。売れ残ればさばいてサク(柵)に、さらに刺身として陳列。それでも残ったら、揚げてフライとして並べ、最終的にはフライ弁当にする。こういったことはわりとどんなスーパーでもやっていますよ。製造日は『最終加工日』のことだから、加工のたびにあらためて設定できる。どんなに古い食材を使っていても法律上は問題がないから、明るみに出ず、取り締まることもできないのです」(河岸さん)
参照元 : マネーポストWEB
揚げ物に使われる油は劣化して色が茶色くなってもコスト削減のため、何度も古い油を使いまわすので、さらに身体に悪い。
おそらく安いサラダ油を使いまわしてると思われる。
賞味期限の切れた売れ残った魚や肉、野菜は弁当に使われる。
貴方はそんなゴミ同然の危険な弁当を食べれますか?
2020/2/24(月) 15:00配信
「最近、スーパーのお総菜がおいしくて本当に助かっています。子供が巣立って夫婦ふたりになり、火の始末が不安になってきたこともあって、もう5年は揚げものをしていません。ご飯は炊きますが、スーパーでコロッケやお刺身、サラダを買ってきてお皿に並べて食事にすることがほとんど。インスタントではないから栄養も偏らないし、品数も豊富で自分で作るよりも安上がりなくらいです。うちの食卓はスーパーに支えられていますよ」(大阪府・71才主婦)
コロッケや鶏の唐揚げ、サラダ、弁当など、調理済みの食品を持ち帰り、家で食べる──そんな行為を専門用語では「中食(なかしょく)」と呼ぶ。レストランなどの「外食」と家庭で食べる「内食」の中間であることから生まれた言葉で、この中食産業の売り上げは右肩上がりを続けている。日本惣菜協会の調査によれば、2009年から2018年の約10年で総菜の市場規模は2兆2000億円も拡大。特にスーパーの中食市場は大きく、全体の約6割を占める。
実際スーパーでは夕方になると「2割引き」や「半額」のシールが貼られることもあり、総菜や弁当コーナーには常に人だかりができる。冒頭の主婦のように「よく利用する」という人は少なくないはずだ。だが、その内情をよく知る専門家たちは厳しい顔つきだ。食品ジャーナリストの郡司和夫さんが指摘する。
「高齢者世帯が増えたことや、独身者などを中心にスーパーの総菜は人気を博しています。しかし、いまのまま総菜を食べていくと、健康を損なう人が相当出てくるのではないかと危惧しているのです」
インスタント食品やジャンクフードではないうえ、きちんと調理されて売られているにもかかわらず、健康を損なう恐れがあるというのは、いったいどういうことなのか。
「ラベルを貼った日」でも「最終加工日」に
食品を選ぶ際、大きな情報源となるのはパッケージに記された加工日や消費期限、原材料や原産地などの食品表示だ。ところが、スーパーの総菜や弁当には、その食品表示にさまざまな抜け穴がある。食品表示アドバイザーの垣田達哉さんが指摘する。
「私は常々、食品を購入するときには、表示を確認することを習慣にすべきと訴えてきました。ところが、スーパーの総菜にはそもそも表示自体がないものが多い。いまの法律では、販売店のバックヤードで調理されたものは、原材料や原産地などの表示をしなくていいことになっているのです」
たしかに、客がトングで袋に取るパンやコロッケはもちろんのこと、簡易な透明パックに入った春巻きやシューマイなどに原材料や産地の表示は見当たらない。食品安全教育研究所代表の河岸宏和さんが解説する。
「基本的には客の注文に応じてその場で容器に詰めてバラ売りで販売しているため、店員が客の質問に答えられるから表示は不要という理屈です。包装はあくまで持ち帰るためのものであり、店員が忙しいことを見越してあらかじめ容器に詰めているだけ、という解釈です」
一方、コンビニは基本的に専門の工場で作られたものを販売しているため、一部のホットスナックなどを除いて食品表示が義務づけられている。
「スーパーの方が“やりたい放題”の余地がある分、危険だともいえます。やはり、どんなものを使っているか明記されていない食品は不安が残ります。使われている油や添加物がどんなものなのかも、わからないわけですから」(垣田さん)
では、表示のある総菜を選べば安全かといえばそうではない。河岸さんは「製造日」にもカラクリがあるという。
「『製造日』は調理をした日とは限りません。たとえば鶏の唐揚げなら、揚げた日だけでなく『パックに詰めた日』、『トレーのふたをした日』、『ラベルを貼った日』などの作業がどれも『最終加工日』として認められるため、いくらでも引き延ばせます」
極端なことをいえば、前日売れ残った刺身のパックのラップを巻き直し、あらためて製造日を「当日」として店に並べたとしても、法的には問題がないわけだ。
食品の「使いまわし」をする度に…
それだけでも衝撃だが、河岸さんによれば「消費期限」ですらスーパーの思い通りだという。
「総菜の消費期限は、それぞれのスーパーの現場が、経験や慣例をもとに“適当に”決めているのが現実。『次の商品ができるまでは持たせよう』など、彼らの思いのままなのです」(河岸さん)
指導を行う立場の保健所に確認したところ「たしかにバラ売りの食品には食品表示義務はないものの、ガイドラインに基づき、消費期限の設定や表示を指導しています。しかし義務ではないため、従わなくても法的に罰せられることはありません」(東京都千代田区保健所生活衛生課)と言う。
つまり、知らないうちに傷んでいたり、出所がわからない危険な食品を口にしている可能性が高いことになる。
食品の「使いまわし」も多くのスーパーで行われている。
「たとえば魚なら、最初は生のまま丸ごと売る。売れ残ればさばいてサク(柵)に、さらに刺身として陳列。それでも残ったら、揚げてフライとして並べ、最終的にはフライ弁当にする。こういったことはわりとどんなスーパーでもやっていますよ。製造日は『最終加工日』のことだから、加工のたびにあらためて設定できる。どんなに古い食材を使っていても法律上は問題がないから、明るみに出ず、取り締まることもできないのです」(河岸さん)
参照元 : マネーポストWEB
揚げ物に使われる油は劣化して色が茶色くなってもコスト削減のため、何度も古い油を使いまわすので、さらに身体に悪い。
おそらく安いサラダ油を使いまわしてると思われる。
賞味期限の切れた売れ残った魚や肉、野菜は弁当に使われる。
貴方はそんなゴミ同然の危険な弁当を食べれますか?
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