2019年7月23日火曜日

英研究チームが、癌の発生リスクとX線撮影の関連性を発見

がんとX線撮影の関連が見つかる

2019年07月21日 01:35



英研究チームは、がんの発生リスクとX線撮影の関連性を発見した。MedicalXpressが報じた。

研究チームによると、コンピューター断層撮影(CT)3回分に相当する低線量被ばくでも、p53遺伝子の変異が認められる細胞の数が増加する。

研究チームが説明するところ、これらの細胞はがんの発生と進行を促進している。

研究者らはまた、がんに変わる可能性のある細胞はすべての人の体内にあると続けた。

研究チームによると、そうした細胞の数は年齢とともに増加する。

しかし、悪性細胞に変わるのはそのうちのほんの一部だ。 

参照元 : sputniknews











2019年7月12日金曜日

砂糖入り飲料を1日当たり100ミリリットル多く摂取するだけで、がん発症リスク18%上昇

砂糖入り飲料の摂取、がん発症リスクと関連 仏研究

2019年7月12日 3:31



【7月12日 AFP】炭酸飲料やフルーツジュースなど砂糖入り飲料の摂取と一部のがんの発症リスクの上昇には関連があるとの研究結果が11日、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に発表された。

高カロリー飲料の摂取と、がんの主なリスク要因である肥満リスクの上昇はすでに関連があるとされているが、今回の研究で、フランスの研究チームは砂糖入り飲料の摂取量の増加と、がん全般および乳がん、前立腺がん、大腸がんなど一部のがんの発症リスクの関連を調査した。

調査は成人10万人余りを対象に行われた。平均年齢は42歳、女性の割合は79%。

被験者らはオンライン上で食事に関する質問票に回答し、砂糖や人工甘味料入り飲料、果汁100%ジュースの1日の摂取量を計算した。被験者は最長9年間、追跡調査を受けた。研究チームはダイエット清涼飲料に対する砂糖入り飲料の1日の消費量を測定し、これらを追跡調査期間中に被験者の医療記録にあるがん発症件数と比較した。

調査によると、砂糖入り飲料を1日当たりわずか100ミリリットル多く摂取するだけでがん発症リスクは18%上昇、乳がんに関してはリスクが22%上昇した。砂糖入り飲料とフルーツジュースの摂取でも同様に、がん発症リスクの増加との関連がみられた。追跡調査期間中にがんの発症が診断された件数は2193件に上り、診断時の平均年齢は59歳だった。

研究論文の執筆者らは調査の結果に基づき、砂糖入り飲料への課税はがんの発症率に大きな影響をもたらす可能性があると示唆している。(c)AFP

参照元 : AFP BBnews



糖質(ブドウ糖)は癌細胞の餌であり、砂糖は劣化を早める。砂糖は脳障害をもたらす。

癌の人は糖質(炭水化物)をカットすれば、癌細胞は増えないどころか、餌がないので消滅する。







2019年7月11日木曜日

遺伝子を再プログラムされたバクテリア(細菌)を使い、がん細胞を完全除去に成功

米で大反響 バクテリアが「がん細胞」を破壊し完全除去

2019年07月11日



遺伝子を再プログラムされたバクテリア(細菌)を使い、がん細胞を破壊できることがマウス実験で証明された――。医学誌「ネイチャー・メディシン」に発表され、大きな反響を呼んでいます。発表したのはコロンビア大学の研究チームです。

人の免疫細胞は自力でがん細胞を破壊できますが、問題はがん細胞がCD47という遺伝子からつくられるタンパク質を利用して、免疫細胞の目を逃れていること。

CD47は通常健康な間質細胞などにくっついて「私を食べないで」サインを出しているため、マクロファージと呼ばれる死んだ細胞などを食べる免疫細胞に攻撃されずに済みます。ところが同じようにがん細胞は突然変異によってCD47をつくってカムフラージュし、免疫細胞の目を逃れて成長していきます。

近年、研究者たちは抗体によってこのがん細胞上の「私を食べないでサイン」を隠し、免疫細胞に攻撃させる方法を開発。臨床実験も始まっていますが、抗体は分子が大きいために大きな腫瘍の中に入り込めませんでした。

そこで、抗体の代わりにバクテリアを使って同じことができないかというのが今回の研究です。

500万個の非病原性バクテリアに、抗体よりもっと小さなナノボディー(単鎖抗体)を生成する遺伝子を注入し、マウスの腫瘍に注射。バクテリアは腫瘍内で大量のナノボディーを吐き出し、CD47によるがん細胞の「私を食べないでサイン」のカムフラージュを剥がすことに成功しました。Tリンパ球を活性化させて腫瘍を小さくし、最終的には完全に除去できたのです。この快挙に「まさにバクテリア軍団によるトロージャンの馬のようだ」と驚きの声が上がっています。

マウスでの成功がそのまま人間に応用できるかどうかはまだまだこれから。しかし、がん治療の未来にまた新たな光が差したことは間違いないでしょう。

参照元 : 日刊ゲンダイ

確実ながん予防 ピロリ菌検査・除菌メリットとデメリット

2019年07月10日



「確実ながん予防法」はそうないが、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療は、数少ない「確実ながん予防法」だ。感染していても大半が無症状なので、検査をしないと感染の有無が分からない。気になる疑問を、南毛利内科・内山順造院長(日本ヘリコバクター学会認定医)に聞いた。

■感染リスクの高い人は?

「親が感染者であれば、子どもの時に親からピロリ菌が感染した可能性があります。食事の口移しなどでです。祖父母と同居していた場合も、祖父母のどちらかがピロリ菌感染者であれば、親のケースと同様に感染が疑われます」

■1回で成功する?

ピロリ菌の除菌治療は、抗菌薬2種類と、胃酸の分泌を抑える薬1種類を1日2回、7日服用。

「1回目の除菌率が80~90%ほど。ピロリ菌が残った場合は2回目を行い、除菌率は95%以上です」

■中学生からの検査や治療に問題は?

中学生からのピロリ菌検査・除菌治療を取り入れる自治体が増える一方で、小児科医の中には慎重な姿勢を示す人が多い。安全性の問題や海外のガイドラインでは推奨していないことが理由だ。

内山院長は、中学生のピロリ菌検査や除菌治療に対して賛成の立場。胃がんには分化型と、進行が速く悪性度が高い未分化型があり、若い人の胃がんは未分化型が多い。そして、どちらの型でも9割にピロリ菌感染が研究で確認されている。

「小児のうちに除菌治療を受けると、胃がんのリスクが下がるというエビデンスはありませんが、数は少ないものの17歳から胃がん発症の報告がある。悪性度も高いことを考えると、大きなリスク要因であるピロリ菌を17歳より前に除菌することは、非常に有益です」

17歳より前の胃がん発症の報告はない。つまり、17歳より前なら、胃カメラで胃がんの有無をチェックしなくてもピロリ菌検査がOKだ(成人は保険適用の場合、胃カメラが必須)。義務教育である中学生の間なら自治体が介入できるので、受診率を上げられるメリットもある。

「厚木市内の中学2年生の希望者341人にピロリ菌を調べる尿検査を行ったところ、3%に感染者が見つかりました。ほぼ全員が除菌治療を受けましたが副作用の報告はなかった。消化器内科医がしっかりと診て除菌治療を行えば、中学生でも重篤な副作用の心配はありません」

親がピロリ菌感染なら、子どもも検討した方がいい。ピロリ菌検査を先に受けて、除菌治療は後に、という手もある。

■高齢者には不要?

高齢者の場合、「今からしなくても」とピロリ菌除菌治療が見送られるケースがある。しかし、年齢にもよるが、ピロリ菌感染者である高齢者が除菌治療を受けた方がいい理由がある。

「整形外科から痛み止め(NSAIDs)、循環器内科や神経内科から血栓予防薬(ワルファリン、NOAC)を処方されている高齢者が多い。これらの薬は消化管出血を起こしやすくし、命に関わります。そして、ピロリ菌感染者は消化管出血のリスクが高い」

胃がん予防のためにではなく、消化管出血回避のために、高齢者はピロリ菌除菌治療を検討する。内山院長が行った研究では、除菌治療の成功度は71歳以上、70歳以下、どちらも同等で、副作用についても同等だった。

「痛み止めや血栓予防薬を服用している人、内視鏡検査で胃の萎縮があまり進んでいないことが確認された人などは、特に除菌治療を検討した方がいいでしょう」

あなたはどうか?

参照元 : 日刊ゲンダイ