2017年12月20日水曜日

冬は部屋の温度が低いと血がかたまりやすくなり、心筋梗塞などを起こす危険性

寒い部屋、血管つまり心筋梗塞リスク 高齢者対象に調査

2017年12月16日17時26分



冬は部屋の温度が低いと血がかたまりやすくなり、心筋梗塞(こうそく)などを起こす危険性が増す。高齢者を対象としたそんな調査結果を奈良県立医科大の研究チームがまとめた。室温が低い部屋で長い時間をすごしている人は血液をかためる血小板が多くなっていた。

奈良県明日香村や香芝市などに住む60歳以上の男女に協力してもらい、冬の時期に約1100人(平均72歳)から血液を採取。長時間すごす部屋や寝室の温度を測り、起きているときの平均的な室内温度と血小板数との関係を調べた。血小板は、けがをしたときなどに出血を止める働きがあるが、多すぎると血栓ができやすくなる。

部屋の温度に応じて参加者を「寒め」(平均11・7度)、「中間」(同16・2度)、「暖かめ」(同20・1度)の三つに分けて分析すると、寒めの部屋ですごす人の平均値は1マイクロリットルあたり約23万9千で、暖かめの部屋ですごす人より5%ほど多かった。

値はいずれも正常とされる範囲内だったが、正常レベルでも値が高めだと心筋梗塞などで亡くなるリスクが上がるとする海外の研究をもとに計算すると、「寒め」の人は「暖かめ」の人より、同様の死亡リスクが18%高かった。

チームの佐伯圭吾教授(疫学)は「暖房費を節約しようと寒くてもがまんする高齢者もいるかもしれない。でも、長くすごす部屋だけでも暖かくすれば、心筋梗塞や脳梗塞を防げる可能性がある」と話す。(編集委員・田村建二)

参照元 : 朝日新聞


ヒートショックに注意!血圧と入浴の関係



はじめに
「ヒートショック」という言葉をご存知でしょうか。ヒートショックとは、急激な温度差によって体に及ぼす影響のことです。ヒートショックにより失神、ひどい場合には心筋梗塞・脳梗塞などになります。今日、家庭内で死亡する高齢者4分の1はヒートショック死と言うデータが上がっているほど。

誰にでも起こり得るヒートショックについて詳しく知り、予防・対策をしっかり行いましょう!

ヒートショックとは
まず、ヒートショックについて、一体どういうものなのかを詳しく説明します。

ヒートショックって何?
ヒートショックとは、温度差による肉体的ショック症状のことです。ヒートショックが起こりやすいのは体の弱い高齢者で、寒い冬場の発生率が格段に高くなります。

暖房の効いた暖かい部屋から、冷たく冷え切った浴室での熱いシャワー、実はこの当たり前の入浴が心臓に大きな負担をかけてしまうのです。温度変化が急激すぎると血圧が一気に上下して、心臓や全身の血管に異変が起きます。ヒートショックによる心筋梗塞・脳梗塞・脳卒中・不整脈リスクは高く、軽く失神だけの場合でも浴室のため滑って頭を打つなど、大変な危険が伴います。

入浴時の「脱衣所の寒さ」と「お風呂の熱さ」の温度差
お風呂に入るとき、服を脱いで裸になる「脱衣所の寒さ」と、冷え切った体から入浴に突入する「お風呂の熱さ」、どれくらいの温度差で血圧が急上昇し心臓に大きな負担がかかるのでしょう?およそ10度以上の差があるといけないと医学的に考えられているので、室温計や湯温計を設置しておいて、確認しながら入浴するとヒートショックのリスクを減らすことができます。

ヒートショックの原因とは?
冬場、寒い脱衣所で服を脱いで裸になり、冷え切った浴室に入ると血管がびっくりして縮み、血圧が急激に上がります。その状態で熱いお湯に浸かれば、さらに血圧が急上昇。しかし体が温まることで血管は広がりだし、今度は逆に血圧が下がってしまいます。このような血圧の乱高下が心臓に大きな負担をかけて、ヒートショックを招くのです。

ヒートショックでの死亡例
ヒートショックにより心筋梗塞、不整脈、脳梗塞、脳梗塞が起きて突然死してしまう高齢者は後を絶ちません。年間およそ1万人以上の人がヒートショック死しており、年々増加傾向にあります。入浴中の溺死、失神による転倒からの死亡例もあるようです。

ヒートショックに注意すべき人の特徴
ヒートショックは体の弱い高齢者に最も多く見られる症状なので、一般的に65歳以上の男女はどれだけ健康に自信があったとしても入浴時には注意が必要です。特に高齢者は、熱いお湯が好きな傾向にありますが、脱衣場と浴室の温度差は10度以上あってはならないので、本人だけではなく周りの家族も気をかけることが大切でしょう。

心配なのは高齢者だけではありません。糖尿病や高血圧等の成人病の持病がある人、コレステロール値が高くメタボリック症候群あるいはその予備軍の人なども、急激な血圧の変化でヒートショックになってしまう危険があります。中高年の男性はそれらの健康状態であることが多い上、晩酌の後お風呂に入ってしまうことも珍しくありません。そうなると、余計にリスクが上がってしまい危険です。

肉体の問題だけではなく、ヒートショックは住まいの問題から発生することもあります。というのも、タイル張りで窓のある浴室は熱が逃げやすく寒くなりやすいですし、築年数の長い家は隙間風が吹いたり壁にも断熱材が入っていなかったりするため、常に体が冷えて入浴の際温度差が激しくなる場合があるようです。

お風呂でのヒートショック防止策
入浴時の温度差をなくすための対策方法を6つご紹介します。

脱衣所を暖房で暖める
脱衣場にファンヒーター等の暖房器具を設置しておくと、裸になったとき急激な寒さを感じることもなく、血圧が異変をきたすリスクが下がります。

湯船のフタを開けておく
いきなり浴室に入るのではなく、入浴の5分程前から浴槽のフタを開けておくようにしましょう。そうするだけで湯気が上がるので浴室全体が暖かくなり、ヒートショックが起こりにくくなります。また、浴槽のお湯も若干下がるので、体がびっくりしません。

シャワーでお湯をはる
湯船のフタをあけておくのと同様の理由から、お風呂のお湯をシャワーで張るのは大変効果的です。浴室が蒸気で温まる上、湯船の温度も程良くなります。

湯温41℃以下
室内や脱衣所とお風呂の温度差が10℃以上開くとヒートショックのリスクが高まるため、湯温は41℃以下に設定してはるようにしましょう。一般的に41℃なら、10℃以上開く危険が少なくなります。

夕食前に入浴する
夕食前に入浴することで、比較的まだ体の生理機能が疲れていない状態でお風呂に入れます。加えて、食事をすることで血圧が下がりやすくなるため、食事をとる前に入浴するのがヒートショック対策には効果的です。

高齢者には一番風呂をすすめない
一番風呂は浴室が冷え切っています。お湯も入れたてで、熱いですよね。2番風呂以降ならば浴室は温まっていますし、良い湯加減になっているでしょう。

おわりに
高齢者に多いヒートショックですが、誰にでも起こり得る症状でもあります。家族全員がヒートショックに注意して、自分のことだけではなくみんなが無事お風呂に入れているのか気にかけることも有効な対策となるでしょう。みんなで、ヒートショックを防ぎましょう。

参照元 : ココカラ クラブ


入浴時ヒートショック、なりやすい人と対策

2017/12/21(木) 17:58配信



今回、調査したのはこの冬の時期に多い「入浴時のヒートショック」。どんな人がなりやすく、どのように対策すればいいのでしょうか。

「ヒートショック」は、お風呂に入る時など急激な温度差によって血圧が大きく変動し、体に負担がかかることをいいます。特に注意が必要なのは(1)高齢者、(2)高血圧の人や太り気味の人、(3)飲酒後の人で、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。

どうすれば防げるのか。すぐに家でできる対策を入浴と健康に詳しい東京都市大学・早坂信哉教授に聞きました。

【ポイント1】室内の温度

1つ目のポイントは室内の温度。「脱衣所」や「浴室」の温度が低いと、寒暖差でヒートショックになる危険性があるため、事前に「脱衣所」や「浴室」の温度も事前に20℃以上に暖かくしておくといいそうです。

暖める方法は、脱衣所はヒーターを使ったり、浴室の場合は、温水のシャワーを出しっぱなしにしたり、浴槽にお湯をはるときにフタを外しておくと湯気がたって浴室が暖まります。

【ポイント2】お湯の温度

「お風呂の温度」も大事で40℃以下にするのが良いそう。42℃以上の湯船につかると血圧が急激に上がり、ヒートショックのリスクが高まるそう。40℃以下だと血圧は上がらないそうで、リラックスもできて良い睡眠につながるそう。

また、熱いお湯と40℃以下のお湯と同じ時間入った場合は、40℃以下の方が湯船から出た後、体が温まった状態が長く続くそうです。

参照元 : 日テレNEWS24


























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