2016年12月3日土曜日

食後すぐに歯を磨いてはいけない!歯科医に騙されるな!金儲けのために歯を削る悪徳歯科医が急増中

過当競争で「悪徳歯科医」が急増中!金儲けのために歯を削る医者 一度抜いたら、二度と生えてこない

2016/12/3(土) 0:01配信



歯医者はコンビニより多い

「5年前に都内の歯科クリニックで3本のインプラント治療をしました。1本50万円で、計150万円だった。しかし、治療直後から噛むと歯茎が痛むんです。以来、痛みを感じない日はなかった。なぜあんな歯医者に行ってしまったのか、ずっと後悔しています」

こう語るのは東京に住む平井澄雄さん(仮名、64歳)。平井さんはインプラントにしようか入れ歯にしようか迷っていた時期に、インターネットでインプラント治療の無料説明会があることを知り、ものは試しと出かけて行った。

「ホテルで開かれた説明会には50人ほどの人が集まっていました。

マイクを握った歯科医が、『入れ歯より最初からインプラントを入れたほうが、長期的にみればコストが安くなる。私の病院には全国から患者が集まってくる。これまで経験したインプラントの症例数は日本でもトップクラスで、失敗は一度もない』と滔々と語るのです」(平井さん)

この歯科医は自信たっぷりに次のように述べたという。

「インプラントは1本10万円くらいでやるところもあるが、安かろう悪かろうだ。無菌室で手術しないと危ないから、そうすると最低1本50万円以上はする。大学病院の歯科も信頼できない。担当が次々変わるので、責任感がない。うちはインプラントに特化しているから絶対安心です」

最後にその歯科医の書いたインプラント治療に関する本が配られ、説明会は幕を閉じた。家に帰って本を読んだ平井さんは、結局入れ歯でなくインプラントを選んだ。

「10年保証もあるということで手術を受けました。『振り込みがなければ治療はしない』と言われたので、いろいろ工面して3回に分けて振り込みました。その間に、『早く振り込んでくれ、あんただけの歯医者じゃなくて、他にも患者が待っている』と急かされました」

治療は7ヵ月にわたった。だが最後の治療が済んだ直後から、歯茎の痛みに悩まされるようになった。噛み合わせに問題が生じていると感じた平井さんは、その歯医者に相談した。

「噛み合わせが変だと訴えると、『これで合っている。私は数万本のインプラント治療をやってきて、一度も失敗していない。感覚の問題だから、そんなに変だと思うなら、精神科に行って診てもらえ』とまで言われました。10年保証だと言われていたのに、噛み合わせが悪くて痛むというのは保証の対象にならないそうです。その後何度か受診して、また10万円くらい取られました」

実は、平井さんのような歯医者に関するトラブルは珍しくない。その根底には日本における歯科医療の問題が横たわっている。何度通ってもなかなか治療が終わらない。すぐに詰め物が取れてまた入れ直し、そのたびに高額な治療費を請求される。痛くもない歯も一緒に抜かれた―このような首を傾げざるをえない治療が、日本全国いたるところでくり広げられているのだ。林歯科/歯科医療研究センターの林晋哉氏が語る。

「歯科医院の数はいまや7万件近くあり、コンビニの数(約5万件)より多い。歯科医はまさに今、過当競争の時代にあり、経営が悪化して倒産する歯科医院も少なくない。このような状況から、不要であったり、危険性が高い状況で、高額な自費治療を行う歯科医が出てきているのです」

歯科医師の数も右肩上がりで増加してきた。'82年には5万8362人だったのが、'14年には10万3972人と30年で倍近くに増えている。それでも患者の数が増えていれば問題ないが、現実はむしろ逆だ。特に若年層は予防治療への意識の高まりもあって、患者一人あたりの虫歯の本数はこの30年で約3分の1に減っており、歯科に関する医療費の総額も横ばいを続けている。

ちゃんと治さず、再診させる

つまり、パイの大きさは変わらないままに、それに群がる歯科医の数だけが増加してきたのだ。その結果、東京都内では1日1件のペースで歯科医院が廃業しているというデータもある。

「患者さんが少なければ歯医者も食べていけません。収入が落ち込んでいるとか、子供が大学に入ってカネがかかるといった事情のために、やらなくてもいい治療をして、収入を確保する医者もいる。

歯科治療への報酬は出来高制です。つまり、なにか治療をしないとおカネになりません。相談や予防のアドバイスだけで終わってしまえば、初診料や再診料のみになって食べていけなくなる。加えて患者数が減っているため、患者一人当たりからできるだけ報酬を得たいという発想になるのです」(林氏)

現在の日本の医師数は約31万人、対して歯科医師の数は約10万人。医科(歯科を除くすべての医療)の医療費が約30兆円であるのに対して、歯科の医療費は約2・8兆円。明らかに歯科医が過剰に生み出されていることがわかる。

稲毛エルム歯科クリニック院長の長尾周格氏が、日本の歯科医療制度の問題点をこう指摘する。

「今の保険制度は歯科の診療報酬が低すぎるのです。それでやっつけ仕事で、ばんばん患者を回すか、自由診療で高額な治療をしないと歯科医はやっていけなくなっている。

私は今100%自由診療の予防歯科を行っていますが、以前、保険診療を行っていたときは、虫歯治療の8~9割が、治療の『やり直し』でした。前の歯医者がちゃんと治療していないから、本来であれば10年、20年持つところが、1年以内に痛くなったりするのです」

歯科医が収入を上げるためによく行う、不要な治療はいろいろある。代表的なものは次の通りだ。

(1)歯石のほとんどない患者や歯周病でない人のスケーリング(歯石取り)。最近では定期健診などで歯石を取ることもあり、「半年か1年に1度は歯石を取らなければならない」という風潮が生まれている。歯石除去のリピーターは歯科医院にとって確実な収入源になる。

(2)特に問題のない詰め物や被せ物を虫歯になっていると診断して、外して詰め直したり、被せ直したりする。この手の治療はいちばん簡単で、しかも儲けになる。

(3)小さな虫歯に樹脂を詰めた際、大きな虫歯に詰めたことにして、高めの診療報酬を得る。これは診療費の不正請求にあたるが、なかなか確かめることが難しい。

(4)保険診療で入れ歯を作るという選択肢を示さず、いきなり自由診療のインプラントを勧める。

このように、経営が苦しい歯科医院はあの手この手で無駄な治療を行って、診療報酬を得ようとする。歯科には保険診療と自由診療があるが、厚労省主導の医療費削減策もあって、保険診療の報酬は低めに抑えられている。厚労省関係者が語る。

「歯科は不正請求が多いので、厚労省の指導医療官がレセプト(請求書)を厳しくチェックします。あまりに高額な治療をくり返していると、指導が入るのです。従って、歯科医が大きく儲けようとすると保険診療ではなく、インプラントやセラミックなどの高額な自由診療を行うしかありません」

抜いたら元には戻らない

都内大学病院の心臓外科医が語る。

「一般の患者から見れば、医師も歯科医も同じ医者だという感覚かもしれませんが、歯科医は人材の質にばらつきがあります。そもそも医科と歯科だと国家試験も異なるし、似ているようでまったく別の職業なんです。私立系の歯学部だと裏口入学が当たり前のように行われていますしね。

もちろん良心的で腕のいい歯科医もたくさんいますが、カネ儲けのためや親のクリニックを継ぐためだけに歯医者になった人は『もっと儲かると思っていた。見込みと違う』と考え、悪質な治療で儲けることを厭わないひどい歯医者もいる」

サイトウ歯科医院の斎藤正人氏は、「私の知る範囲でも抜かなくてもいい歯を抜こうとする歯科医師がたくさんいる」と語る。

「私の病院にはセカンドオピニオンを求めて、全国から患者さんがいらっしゃいますが、『骨が丈夫なうちに』『いずれダメになるから今のうちでも美味しく食べられるように』とさまざまな甘言を弄して、抜歯しようとする歯科医がいる。なかには『このまま放置すればがんになるから』と、信じられないような嘘をついてインプラントを勧める医師もいるようです」

インプラントは自由診療なので価格にばらつきがあり、安いところでは1本7万円程度、高いところだとその10倍以上もする。格安のインプラントを行うクリニックは、客集めのために高い宣伝費をかけて派手な広告を打つ。

当然のことながら、治療技術や術後ケアに期待はできない。もっとも、冒頭の平井さんのように高額な治療を受けても失敗することはある。

「結局、大学病院に駆け込んでCTを撮ってもらいました。そうしたら、『下のインプラント2本が神経や神経層に当たっているため、抜かないと痛みは無くならない』と言われました。問題の歯を抜いてもらったら、嘘のように痛みが取れました」(平井さん)

前出の斎藤氏は「歯の保存を第一に考えて治療に当たっている」という。

「すべての手術を否定するつもりはありませんが、一度でも歯を抜いたら、二度と生えてこない。いたずらに抜歯するよりも、その前に何ができるかを考えないといけない」

言うまでもなく、食べることは最も大切な人生の営みの一つである。悪徳歯医者にかかってしまえば、その営みを二度と楽しめなくなる。それどころか「歯を磨くたびに涙が出てくる」(平井さん)というつらい思いをするかもしれない。後悔しないためにも、治療法と歯科医選びは充分に慎重にしたい。

『週刊現代』2016年11月5日号より

参照元 : 現代ビジネス


歯はみがいてはいけない!? 「いい歯医者・悪い歯医者」の見分け方「安い、早い」にダマされるな!

2016年12月3日



「安い、早い」に騙されるな

「良い歯医者を見分けるためには、患者さんも自分で調べて勉強しなければいけません。しかし、インターネットの情報などに簡単に飛びつかないことです。たとえばネットで『安い、早い、インプラントの治療数が多い』と大々的に宣伝しているような歯医者は、特に注意したほうがいい。

一般の人は治療数に注目しがちですが、よく考えてみてください。毎日何人もインプラントの患者が来て手術をしていたら、きめ細かい治療計画なんて立てられません。一つ一つの治療に正確さを欠くことになる」

こう語るのは、おざわ歯科医院の小澤俊文氏だ。

インターネットでインプラントと検索すると、歯科医院の広告が次から次へと表示される。その多くは小澤氏が指摘するように、「安い、早い、症例が多い」と謳っている。海外での研修経験などを大きく示して、いかにも信用できそうな様子を装う医院もある。

だが、言うまでもなく歯科医院は牛丼屋ではない。「早い、安い」を売りにしているところは大いに警戒すべきだろう。

「患者さんのことを思って慎重に考え、きちんとリスクを説明し、丁寧に治療を行っている歯医者は、『時間がかかり過ぎる』と患者の不満がたまりやすい。

逆に『大丈夫です。簡単にできますよ』と、すぐに抜歯を勧めてくるような歯医者のほうが患者を集めて、儲けているという矛盾した状況があります。

今後10年、20年と付き合っていく歯の治療をするわけですから、目先のことで急がないで、慎重になってくれる歯医者を選ぶべきでしょう」(前出の小澤氏)

すぐ抜きたがる医者は危ない

東京医科歯科大学歯学部附属病院のインプラント外来科長、春日井昇平氏も「早い」を強調して、すぐにインプラントを入れたがる病院には注意が必要だと語る。

「なかには初診や2回目の診察でインプラントを埋めようとするところもあるようです。患者さんの全身の状態を把握したり、費用の面の相談や説明もあるわけですから、そんなに早く治療方針を決めるなんてことは通常ありえません。きちんとインフォームド・コンセントをしないようなクリニックは危ない。

私のところには、他所のクリニックでトラブルにあって来院する患者さんも多い。なかにはしばしばトラブルを起こしている札付きの病院もあります。そんなところに限って、自信満々でインプラント治療を宣伝し、症例数を増やしているんですから性質が悪い」

林歯科/歯科医療研究センターの林晋哉氏も、「インプラントに限らず、治療開始から終了までの計画が時系列に沿って、きちんと立案されていることが大切」だと語る。

「細かい金額まで示して、書面で渡してくれるところが信頼できます。

インプラントを埋めるための説明ばかりが充実している病院が多いですが、そういうところは患者の治療ではなく、インプラントを埋入することが目的となってしまっている。

治療の目的はあくまで、食べる、しゃべるといった口の機能の回復、維持であり、『入れ歯、ブリッジ、インプラント』というのは目的を達成するための手段に過ぎない。それがわかっていない歯医者が多すぎます」

また、いずれの治療を行う場合も、根管治療(歯を残す治療法)が可能かどうかを確認したほうがいい。

最近ではマイクロスコープ(もともと脳外科などで使われていた手術用顕微鏡を歯科用に開発したもの)を使用した根管治療が普及してきており、一昔前よりも歯を残す治療技術が大きく進歩しているからだ。

根管治療をしようとせず、すぐに抜きたがる歯医者にかかった場合は、必ずセカンドオピニオンを求めたほうがいい。

高いから安心とも言えない

一方、価格は安ければいいわけでも、逆に高ければいいというわけでもない。

「安いところは薄利多売なので、当然質は落ちる。一方で、患者の懐具合を見て請求する値段を変える歯医者もいるので、もちろん高いからといって安心はできない」(都内の歯科クリニック勤務医)

大学病院の歯科医が悪徳医師の特徴をこう語る。

「内装がバブリーで、キラキラしている感じのところは怪しい。病院は清潔であることが一番で、豪華である必要はありません。セミナーを開くなど集客に熱心な医院も疑ってかかったほうがいい」

この歯科医のところへ、インプラント治療後に違和感を覚えた患者がやってきたことがあった。

「診察した結果、そのインプラントは除去するべきだと判明した。除去のためには手術を行った歯科医の許可が必要なので連絡をしたところ、『うちの治療にケチをつけるのか』と、ひどく無礼な手紙が返ってきた。

そのクリニックは九州にあるのですが、自家製のインプラントを作って埋めているのです。おそらく厚生労働省の承認もまともに受けていないのではないか。客寄せの看板に芸能人を使っており、しかも噂に聞いた話では、クレーム対応として暴力団ともつながりがあるそうです」

どこまでも黒い歯医者がいるものだ。

そこまでひどいところは例外として、普通の歯科医であっても保険診療だけで食べていくのは難しいため、できるだけ自由診療を勧めたいのがホンネだろう。

だが、本当に良心的な歯科医とは、自由診療に前のめりにならず、治療後の細かいケアや、そもそも虫歯や歯周病にならないようにするための予防にまで気を回してくれる医者のこと。

誇大な広告が溢れる世の中で、そのような良医を見つけるのは本当に難しい。口の健康のために、歯科選びはこの上なく重要なのだ。

ベストセラー『歯はみがいてはいけない』は本当だった

食後すぐに歯を磨いてはいけない。歯磨剤を使ってはいけない—そんなこれまでの歯磨きの常識を覆すような内容の『歯はみがいてはいけない』(講談社+α新書)が話題を呼んでいる。著者の竹屋町森歯科クリニック院長の森昭氏が語る。

「日本の歯磨き指導はガラパゴス化しています。とりわけ食後すぐに歯磨剤を使って歯磨きをする人が多いですが、これはよくない。糖質を含む飲食をした後、歯からリンやカルシウムが唾液に溶け出し、歯は柔らかい状態にある。そこをゴシゴシ磨くと歯が削れて知覚過敏になる」

しかも食後は、歯を元通り硬くし、歯垢の増殖を抑える唾液が大量に出ている。すぐに歯を磨いてしまえば、せっかくの唾液を流し去ってしまい、口内の細菌バランスを崩してしまうのだ。森氏は「歯ブラシよりもデンタルフロスで歯のあいだの歯垢をとるほうが効果的」と語る。

時代が変われば、歯磨きの常識も変わっていくのだ。

参照元 : 週刊現代


一度壊れると二度と再生しないはずだが・・・ 歯のエナメル質、再生治療に一歩前進

2016/11/23 15:00



東北大学歯学研究科・歯科薬理学分野の中村卓史准教授、小児発達歯科学分野の福本敏教授らと、米国立衛生研究所との共同研究チームは、どのように歯の「エナメル質」が作られ、さらに歯の形成を制御しているのか解明したと発表した。

「エナメル質」は歯の外側を守る構造で、人体で最も硬い組織とされるが、口腔内の細菌が産生する酸で破壊され、進行すると「う蝕(虫歯)」となる。

骨などの硬い組織は破壊されても再生する場合もあるが、エナメル質を作り出す「歯原 性上皮細胞(エナメル芽細胞)」は、歯が生えそろった段階で体内から消失してしまう。そのため、エナメル質は一旦破壊されると再生不可能であり、う蝕の治療でも、金属やレジンなどの人工物による修復しかできなかった。

研究チームは、2008年の研究で、歯の発生過程でエナメル芽細胞に強く発現している「エピプロフィン」という物質を同定しており、今回の研究では、エピプロフィンが通常よりも強く発現するようにマウスの遺伝子を操作し、観察をおこなっている。

その結果、通常は唇側だけがエナメル質でカバーされているマウスの切歯(前歯)が、遺伝子操作マウスでは舌側もカバーされていることがわかった。

さらに、通常のマウスの臼歯(奥歯)は上下3本ずつ形成されるのに対し、操作マウスでは2本ずつしか形成されておらず、かみ合わせや歯根(歯の根っこ)の異常も確認されたという。

こうしたことから、エピプロフィンはエナメル質の形成に関係しているだけでなく、歯の発生や形態形成を制御していることも明らかになった。

エピプロフィンは皮膚や毛根にも存在することが確認されているが、遺伝子操作マウスでもこれらの部位にエナメル質は形成されておらず、独自の制御方法があると推測される。

研究チームは今後この制御方法を解明し、皮膚から得た細胞を歯の細胞に人工的に誘導し、う蝕で失ったエナメル質の再生や、歯の形態修正にまでに応用できる再生医療技術を確立したいとしている。

発表は2016年10月27日、米国骨代謝学会誌「Journal of Bone and Mineral Research」オンライン版に掲載された。

参照元 : エイジングスタイル

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