2018年4月19日木曜日

英研究者「人は一人で死ぬことを好む。家族の顔も見たくなくなる」

【ショック】人は死ぬとき孤独になることを好むことが判明! 英研究者「家族の顔も見たくなくなる」

2018.02.02



オウム真理教開祖・麻原彰晃が語った数少ない真理の1つに「人は死ぬ、必ず死ぬ、絶対死ぬ、死は避けられない」という言葉がある。これを読んでいる読書も、生まれたばかりの赤ちゃんも、みんな最後は死ななくてはならない。臨終に際して、あなたはどうやって死にたいだろうか?

■ひとりで死ぬ方が良いと考える人たち

素直な多くの人にとって、家族に看取られながら畳(あるいはベッド)の上で死ぬことが理想の死に方だろう。ひとりで誰にも看取られず死ぬなんて、それまでの人生を全て否定されるかのような恐ろしさを感じるかもしれない。だが、ひとりで死ぬことは絶対に“悪い”ことなのだろうか?

英・ノッティンガム大学の研究者グレニス・キャズウェル氏は、これまでの経験から、少なくない人がひとりで死ぬことを選び、直前には家族の顔も見たくなくなることがあると「Conversation」(20日付)で語っている。

「あるホスピスのナースたちは、誰もひとりで死ぬべきではないと考えていますが、臨終の間際に、看取っている家族を外に出ていかせ、ひとりで死ぬことを好む患者たちがいると報告しています」(キャズウェル氏)



また、キャズウェル氏は、ひとりで生活している年配者らに話を聞いたところ、彼らの中にも、ひとりで死ぬことを好んでいる人がいたという。そういった人たちにとっては、ひとりで死ぬことよりも、老人ホームで毎日を過ごす方がよほど苦痛だというのだ。

ひとりで死ぬことが誰にとっても必ず良いというわけではないが、キャズウェル氏は、ひとりで死ぬことが常に悪いという一面的な見方を改め、死の在り方について議論をはじめ、さまざまな死に方が容認されるべきだと考えているという。

■死ぬ時は皆ひとり



20世紀最高の哲学者と称されることもあるドイツのマルティン・ハイデガーは、死について深く思索した思想家の1人だ。彼によれば人間は己を「死に向かう存在」と自覚することで本来的に生きられるようになるという。しかし、このことが人間を孤独にもするという。

なぜなら自分の死は自分で引き受けなければならず、他人に代わってもらうことができないからだ。また、自らが死ぬ時も、誰かと一緒に死ぬことは不可能であり、どんな人も(たとえ家族が看取っていても死と向き合うのは自分しかないのだから)孤独に死ぬことしかできない。



1月21日、保守思想家で評論家の西部邁さん(78)が多摩川で入水自殺した。家族が川に浮かぶ西部さんを発見したが、自殺の際には1人だったものと見られている。この時、西部さんは、ひとりで死ぬ寂しさや恐ろしさを感じながら逝ったのだろうか? 報道によると、西部さんは以前から自殺を示唆していたというから、むしろ、強い意志で自らの生に終止符を打ち、自覚的に自分の死を引き受けたと考えたい。そこに悲しみや恐怖のようなものは無かっただろう。

誰もが自分が死ぬことなんて考えたくないかもしれないが、死の自覚は早ければ早いほど、限りある人生を豊かすることができるだろう。これを機に自分の死に方について少し考えてみては如何だろうか? (編集部)

参考:「The Conversation」、「Daily Mail」、ほか

参照元 : TOCANA

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