2016年12月19日月曜日

ネット上に見られる犯罪行為・まとめ

それ犯罪です!意外と知らない、ネット上に見られる犯罪行為



子どもたちが犯罪に誘われたり、犯罪行為をしてしまったりといったケースについて、いくつか紹介してきました。子どもたちの中には、いくつかの行為を犯罪とは知らずにネット上で行ったり、投稿したりというケースが見受けられます。以前紹介した“炎上“の仕組みを調べる中でも、そのような投稿事例を数多く見つけました。

今年(2013年)の8月、日経で『特集:スマホチルドレンの憂鬱』という特集が組まれました。神戸県立大学の竹内和雄准教授による特集記事です。

この特集の中の、『知らぬ間に「ネット加害者」 未熟な中学生の常識』記事の中でも、『名誉棄損罪』、『不正アクセス禁止法違反』について、

1割を超える男子中学生が、犯罪に該当する行為をしてしまっている。女子も男子よりも割合は低いとはいえ、少なくない人数がこれらの行為をしていると答えた
という記載があります。

今回は、意外と知られていない、他にも存在する犯罪に該当するケースについて解説したいと思います。

※ 法律の専門家ではありません。過去に犯罪として扱われたケースからの抽出に過ぎず、個々のケースの犯罪有無(どこからが犯罪か、どの罪に該当するか、など)を判断するものではありません。

■ 名誉棄損・侮辱罪

・悪評の流布
要するに悪口をまき散らすことなのですが、度が過ぎると犯罪になります。相手の評判を落とすために、悪い評判を立てようと、故意にあることないことネット上に流したりすることが発端となります。プライバシー侵害にもなる、個人情報を含めての悪評の流布は悪質です。個人が特定され、家族も巻き込み、名誉棄損罪、侮辱罪へと発展する確率も高くなります。また、”ネットいじめ“もこのケースに該当するでしょう。

・なりすまし
他人のふりをして、ネット上で活動することです。その際の振る舞いにおいてなりすましている当人に害を及ぼす場合、罪に該当する可能性があります。害が無い場合、『悪質ないたずら』として罪に問われない場合もありますが、ネット上で『他人のふりをする(なりすます)』ことは犯罪となる可能性があることを認識しておくべきでしょう。また、なりすます相手が企業や団体などの場合、”業務妨害“となることもあります。

・リベンジポルノ
リベンジポルノについては、以前解説させていただきました。もと配偶者や恋人と共有した公序良俗に反する(つまりは裸の)写真・動画などを流出させる嫌がらせ行為のことです。そのような写真・動画等を共有することは少なからずあるようです。これを流出した側が罪に問われる可能性があります。また、「流出させるぞ」と脅す行為により、『脅迫罪』に該当する場合もあります。

■ 業務妨害

・悪評の流布
悪評の対象が個人ではなく、企業をはじめ、何らかの団体である場合、業務妨害に該当する可能性があります。特定の製品やサービスなどを利用した(または実際にしていなくても)感想などといったかたちで、必要以上に過激な表現で酷評したり、不買や破棄を推奨してしまうケースなどが該当します。

・犯行予告
また、ネット上で”犯行予告“を行うケースも少なくありません。ニュースなどで目にする機会も増えているように感じます。犯行予告においては、嘘や誇張した情報などを用いて業務を妨害した場合には『偽計業務妨害罪』、暴力的表現を用いて業務を妨害した場合には『威力業務妨害罪』などに該当し、いたずら目的の場合でも、『軽犯罪法違反』となる場合があります。

■不正アクセス法違反

・他人のアカウントに不正にログインすること
パソコン、スマートフォンなどの機器やインターネット上のサービスを利用するためには、多くの場合、『アカウント(ID)』と『パスワード』が必要です。これらを聞き出したり、盗んだり、推測して、不正にログインすることです。アカウントとパスワードを知る手段は問題ではなく、他人のアカウントに不正にログインすること自体が罪になる可能性があります。

よくあるケースとしては、オンラインゲームのアカウントに不正にアクセスし、ゲーム内のアイテムを奪うような行為があります。ゲームは子どもたちにも身近なものですが、ゲーム内のアイテムはお金を払わないと取得できないものがあったり、貴重なアイテムは高額の現金(現実のお金です!)で取引されることもあります。ゲーム内の通貨が現金で取引(RMT:リアルマネートレード)されることもあります。

■違法アップロード/ダウンロード

・自身が著作権を持たない音声および映像等のアップロード
Webサイトやファイル交換ソフト(不特定多数と、所持するファイルを交換し合うソフト)により、他人がダウンロードできる状態で、自身が著作権を持たない音声や動画をアップロードすることです。著作権の侵害により、罪に問われる可能性があります。自身で購入した音楽や動画、マンガのスキャン画像などをアップロードして共有してはいけません。

・違法アップロードされたものだと知りながらダウンロード
2010年から、著作権法が改正され、違法行為になりました。違法にアップロードされた動画・音楽だと知っていてダウンロードした場合、罪に問われる可能性があります。子どもが安易に手を出しやすいケースではないかと思います。

■プライバシー侵害

・個人情報漏洩
まず、『プライバシー侵害罪』というような罪は、法律上には存在しません。プライバシーは人権であり、人権を害する行為のことを指します。被害者がなんらかの行為を受け、「プライバシーを侵害された!」と思い、法的にそれが認められれば、『名誉棄損罪』などとして加害者側の”プライバシーを侵害した行為”に対しての罪が問われることになります。(ものすごくざっくり説明しています。)
前置きが長くなりましたが、子どもたちのネット利用では”個人情報漏洩“が該当する可能性が高いと言えます。安易に、ネット上に他人の個人的な情報、および個人を特定できる情報を流布してしまう行為です。普段の会話の延長としてネットを利用しているという感覚で書きこんでいるというケースが多いかもしれません。情報モラル、リテラシ教育によって正しい知識を得れば、これは減少するかもしれません。

■わいせつ物頒布罪

・リベンジポルノ
そのままですが、わいせつな物を撒き散らした罪です。リベンジポルノで公序良俗に反する画像・動画などを流出させた場合、『名誉棄損罪』、『侮辱罪』の他に、『わいせつ物頒布(はんぷ)罪』となる可能性があります。

・自画取りわいせつ画像・動画の拡散
リベンジポルノは他人の画像・動画ですが、自分の画像・動画を拡散した場合でも、『わいせつ物頒布罪』となる可能性があります。子どもたちの間では、笑いのネタとして、Twitterなどで比較的安易にやってしまいそうです。インターネットは公共の仕組みであるため、故意にこういった画像・動画を流出した場合、罪に問われる可能性があります。
自分のならいいだろ。ということにはなりません。

■児童ポルノ禁止法違反

・リベンジポルノ、わいせつ物頒布
リベンジポルノやわいせつ物頒布の画像・動画等の被写体(写っている人物)が未成年の場合、『児童ポルノ禁止法違反』となる場合があります。未成年の自画取りわいせつ画像・動画の拡散は、自ずと『児童ポルノ禁止法違反』となる場合があります。

■往来妨害罪

・線路を歩いて帰る
直接ネット上での犯罪行為とはならないのですが、以前炎上事例を調査した際に、あまりにこのケースが多かったので記載しておきます。Twitterなどで犯罪行為を武勇伝的に自慢してしまう”バカッター”ですが、その投稿内容(画像)の中に、「終電後、線路歩いてかえるなう。」と言ったものがかなりの数見受けられます。終電後、帰る手段が無くなったので、線路をたどって歩いて帰ってます。といった報告です。

線路上を歩くことは犯罪です。『往来妨害罪』、『往来危険罪』に該当する可能性があります。また、線路上は鉄道会社の私有地となるため、『不法侵入』にも該当する可能性があります。終電後でも電車が走ることはあります。犯罪行為ですが、何より危ないのでやめましょう。

知識不足から、犯罪行為とは知らずに軽い気持ちで行ってしまうことがあると思います。ネット上は、リアルの世界となんら変わらない現実の世界です。しっかりした知識を身に付け、お子様、自分自身、家族を危険に近づけないようにしましょう。

最近、自治体や啓発団体などで、”情報モラル教育“、”ネットリテラシー教育“などについて、啓発セミナーが多く開かれています。親子共々、これらのセミナーに参加することはとても有効だと思います。

弊社でも、このような啓発セミナーで直接皆様に最新の情報をお伝えできるよう、自治体や各地の団体などと協力して情報提供できるように相談・計画を進めています。ご興味があれば、是非こちらのお問い合わせ窓口からお声掛けいただければと思います。

参照元 : つながる世界の歩き方

ツイッターに自分のち〇この画像を貼った教師を逮捕 「仲間にチ〇コの画像を貼れ」と言われて貼った

2016/08/25(木)

男性教師が下半身露出した写真を投稿

茨城県の教育委員会によると、処分されたのは県西部の公立中学校に勤務する20代の男性教師で、自分の露出した下半身を撮影した写真3枚をツイッターに投稿していたという。写真に顔は写っていなかったが、下半身の写真を見た男性教師の知人が勤務先の学校に連絡して発覚したという。

教育委員会は、25日付で男性教師を戒告処分にした。男性教師は自分の写真だと認めた上で、「SNSで仲間に写真を載せてみろと言われ載せてしまった」と話していて、25日付で退職している。

参照元 : ライブドアニュース

自分の下半身画像をネットに投稿…朝日新聞社員を書類送検

5月29日(水)12時43分配信

自分の下半身の写真をインターネット上に投稿したとして、警視庁サイバー犯罪対策課が、わいせつ電磁的記録媒体陳列容疑で、朝日新聞名古屋製作センターの男性社員(41)=名古屋市=を書類送検していたことが29日、同課への取材で分かった。同課によると、社員は容疑を認め「他の投稿を見ていてエスカレートしてしまった」と話している。

送検容疑は、昨年末ごろ、携帯電話で撮影した自分の下半身の写真を職場のパソコンからネットの画像サイトに複数回投稿し、不特定多数の人が閲覧可能な状態にした疑い。

違法情報の通報を受け付ける警察の業務委託団体「インターネット・ホットラインセンター」から通報があり、同課が捜査したところ、朝日新聞のパソコンから投稿されたことが判明。同社名古屋本社にある男性社員のパソコンや机を捜索し、今月21日、東京地検に書類送検した。

朝日新聞社広報部の話 本社社員が書類送検されたことを重く受け止め、厳正に処分しました。

参照元 : 時事通信

Twitter上に「わいせつ画像」を掲載することは、違法じゃないの?

Twitter上で、所謂無修正(局部がモロ)の画像が掲載されている場合があるんですが、どうなんだろうと思って調べました。

Twitterのサイトには次のような記述があります。

Twitterでは、それが画像かテキストかにかかわらず、また法的に認められないものであっても、コンテンツに関する意見の調整を行いません。あらゆるコンテンツはTwitterのガイドラインに従って適切に報告される必要があります。Twitterのサービスは違法な目的や不法行為を助長する目的に使用できません。米国外のユーザーは、オンライン上の行動と合法なコンテンツについては、お住まいの地域の法律に従うことに合意しているものとします。

Twitterサポート

つまり、Twitter社としては、

・コンテンツが法的に認められなくても、どうこう言わない。
・コンテンツはTwitterのガイドラインに従わないといけない。
・違法目的には利用できない。
・住んでる地域(例えば、日本)の法律に従わないといけない。

なので、Twitterのサーバーがどこにあるのかわからないですが、日本から発信する場合、「海外にサーバーがあるから大丈夫」みたいな話にはならないようですね。

しかも、山形海外送信事件にみられるように、米国内にサーバーがあっても、日本国内のパソコンから送信した場合、わいせつ物陳列罪で有罪判決となっています。

ちなみに、Twitter社がはっきりとポルノ画像を禁止しているのは、プロフィール画像、ヘッダー画像、ユーザーページの背景です。(support.twitter)*1

何が「わいせつ画像」で、何がそうでないか。

インターネット・ホットラインセンターがだしているホットライン運用ガイドラインは、次のように規定しています。

① わいせつ物公然陳列
次のア及びイを満たす場合には、わいせつ物公然陳列の構成要件に該当する情報と判断することができる。
ア わいせつ性が認められる場合
(ア) 性器が明確に確認できる画像又は映像(以下「画像等」という。)、又は
(イ) 性器部分にマスク処理が施されているが、当該マスクを容易に除去できる画像等
ただし、性器が確認できたとしても、学術・医学目的など、見る者の好色的興味に訴えることを目的としているのではないと認められる場合は、この限りではない。
イ 公然陳列に該当する場合
不特定又は多数の者が閲覧できる電子掲示板、ウェブサイト等に情報が掲載されている場合には、公然陳列されていると判断する。

(「ホットライン運用ガイドライン」p.9)

つまり「わいせつ画像」は、「性器」が明確に確認できる画像(モザイクが付いていても小さかったり、簡単に消せる場合も「わいせつ画像」)となります。

Twitter上に載せるのは「違法」

刑法175条に次の条文があります。

わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする(第1項)。有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする(第2項)。」と規定する。

わいせつ物頒布等の罪

以上のことから、Twitter上に「性器」が明確に確認できる図画等を掲載すると、当然、不特定多数の人間が閲覧可能ですので「わいせつ物陳列罪」になる可能性が高いことがわかります。

そして、そうなると「2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。」を受けることになります。

「匿名」は特定されない?

いや「匿名」だろうとなんだろうと犯罪に違いはないのですが、Twitter上では「匿名」で発信していることも多く、なかには「裏アカ」とはっきり言っているものもあります。特定されることを避けているんじゃないかと思うのですが、裏アカだから特定されないのかと言えばそうでもありません。

匿名だけど個人を特定される!?ツイッターの投稿から始まる忍び寄る黒い影…(BLOGOS)

上記の記事にあるように投稿内容から特定されてしまうケースがあります。

どういった内容かと言いますと、

・ツイートの位置情報から
・時間、場所に関するツイートなどから
・過去のツイートから
・相互フォーローしているフォローワーから

といったことが挙げられます。

裏アカをとって利用している場合、位置情報を出すこともなければ、フォローワーも現実の友だちではない可能性が高いので特定されることは少ないかと思います。ですが「今日は学校の文化祭だった」のようなツイートの場合、その日、文化祭を行っている学校が日本で一校しかない場合は特定されてしまいます。複数校あったとしても、過去に、住んでいる場所を「東京だよ」などと書いているとさらに特定されやすくなってしまいます。こういった小さな情報が積み上がって特定につながる可能性は十分にあると思います。

犯罪の場合、ツイッターアカウントの個人情報開示が当局より要請される可能性もある

2012年からツイッター社は各国の情報開示要請に関する統計データをまとめた「Transparency Report」を公開しています。

#transparency: 情報の透明性(Twitterブログ)
Twitter、初の「Transparency Report」を公開(CNET Japan)
日本も急増:当局による「ツイッター個人情報開示の要請」(WIRED JAPAN)

2012年度の上半期では日本政府から、98件の要請があり、ツイッター社はその20%に応じたそうです。また、下半期では、62件の要請があり、その5%に応じたとあります。(Information Requests July 1 – December 31, 2012


以上のように「わいせつ画像」をTwitter上に掲載している場合、仮に裏アカだったとしても、特定されてしまう可能性があります。

結論としては、Twitter上に「わいせつ画像」を掲載することは違法ですし、裏アカだったとしても捕まる可能性は十分にあるので掲載しないほうがいいと思います。

*1:Pornography: You may not use obscene or pornographic images in either your profile photo, header photo, or user background.

参照元 : 凸凹(でこぼこ)な毎日

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